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一人のクラシックオールドファン さんのレビュー一覧 

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     2009/06/13

    バッハで親しんだガーディナーのシューマン・・何といってもORRの鳴りが編成・使用楽器等の成果もあって見通しが効いたものとなりキビキビして好感を持ちます。その響きは最近の耳には他例が多くありますが、第1番「春」の爽やかさというかサラサラ感は何とも言えません、やはり彼の研究の成果が活きているのでしょう。一方例えば本盤には含まれておりませんが第4番演奏に過去纏わり付いたイメージを持つ自分をどうブレンドするか次第でしょう。バロック出身指揮者は昔のようにバロックばかりやってられない時代とは承知していますがコマーシャリズムに乗り焦点を失わない様、演奏家one of themに成らない様に!決して粗製乱造にならない様ガーディナーには頑張って欲しいですね。

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     2009/06/13

    管弦楽組曲代表曲二曲は1960〜1961年収録というのですからリヒターまだ30歳代半ば・・・・例の1958年物マタイ受難曲以降やはり頭角を現す頃の録音が素晴らしいですね。54才で亡くなったのですがこのまま長生きして再録していたらどういう演奏に変化していったのでしょうか。さて、本盤第2番フルートはニコレが担当して現在の古楽器演奏からすれば実に堂々の力強く進めて行ってます。最初の序曲は反復部分も導入・・・当時パイヤールの全集もそうでした・・・して確りした音の流れに身をまかせること約24分・・・圧倒的に・・最後は軽妙なバデェネリで終わりました。なお、第3番の第1楽章も元気があり結構なのですがどうも有名な「アリア」楽章は凡レベルに私の実力では聴いてしまいました。ブランデンブルグ協奏曲第5番は1960年代後半の収録でハープシコードをリヒター自身が受け持ちこの曲も同様第1楽章から堂々の展開、後半のハープシコード独奏部分も実に力強いです。第2楽章も適度に余情をチラつかせまず健康そのものです。マァ両曲について全集盤以外だったら本盤が丁度フィットするのでは・・。

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     2009/06/13

    1983〜1984年収録のマァいわばモーツアルトピアノ・ソナタの有名曲集です。内田は少女期から渡欧し研鑽を積み日本のピアニストかどうか意見も各々ありますが彼女の演奏中の外見上からやや過度とも思われる表情付けが誤解され又CD等ジャケット写真もそうしたイメージを助長しかねない感じが続いておりました。演奏の方はなる程頭デッカチ的な処やオザナリにせず精緻な感じを与えそれが執拗に感じる瞬間もありますが結構それがモーッアルトの儚さを聴く者に訴えるインパクトともなっているのではと思います。モーツアルト的優雅さからは別の演奏で全曲を聴き通すにはその神経質とも感じさせる事がある演奏をどう評価するか次第でしょう。

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     2009/06/13

    今般ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでハンディキャップある日本の辻井伸行が優勝して彼の才能と努力を賞賛することも勿論彼のインタビューでのある種爽やかさが印象的でありました。既にラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番を佐渡がBDSOを指揮したバックで演奏したCDもありこの欄を借りて紹介しておきます。さて、本盤の同曲 皆さん書かれている各コメントの通りで今更書き足すことはないのです。実はこの曲についてCDでは本盤のみを購入して聴いているのですがその選択に当たってもっと有名盤が沢山あるのにヴァーシャーリの清潔でかつ遣る瀬無さを感情にたくした演奏と意外とバックの確りしたサポートにコロリ・・・一発で即購入・・・タイム的にはちょっと長めで充分この曲の趣向雰囲気に浸れます。パガニーニ狂詩曲も好演と思います。アシュケナージの何回目だったかのリリースLP盤と併用して聴いております。

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     2009/06/12

    今更言うまでもない本曲の代表盤です。1960〜1961年収録というのですからリヒターまだ30歳代半ば・・・・例の1958年物マタイ受難曲以降やはり頭角を現す頃の録音が素晴らしいですね。54才で亡くなったのですがこのまま長生きして再録していたらどういう演奏に変化していったのでしょうか。さて、本盤代表選手第2番フルートはニコレが担当して現在の古楽器演奏からすれば実に堂々の力強く進めて行ってます。最初の序曲は反復部分も導入・・・当時パイヤールの全集もそうでした・・・して確りした音の流れに身をまかせること約24分・・・圧倒的に・・最後は軽妙なバデェネリで終わりました。なお、第3番の第1楽章も元気があり結構なのですがどうも有名な「アリア」楽章は凡レベルに私の実力では聴いてしまいました。

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     2009/06/12

    金は我々関西人には馴染みのある指揮者で1970年生まれのまだ40才前の青年斬込み隊の様なイメージで私は感じておりました。本盤は2007年OAKを振ってのブラームス交響曲第1番をノンヴィブラート奏法的にすっきり自然体にまとめて誇張せずブラームスだからといって晦渋的にも走らず運んでおります・・・マァここが好き嫌い分かれるところでしょう。規模的に一回り小さいOAKなので音色からも室内楽的なところも余計そう感じるのでしょう。第1楽章は反復部分があるだけにサラサラ感が増した様にも聴きました、一方最終楽章最終コーナークライマックスの盛り上げ・・ティンパニーの使い方も含めてその若さに私は好感を持ちました。一応地元応援もあり素晴らしいランクとしました。

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     2009/06/12

    交響曲第9番について・・・1959年コロムビアSOとの収録、丁寧なテンポ運びで58分というタイムも過不足がありません。学生時代1962年日本コロンビア製のLP国内盤(本盤ジャケットと同じデザイン)でこの演奏を・・と言うよりブルックナー第九を初めて聴いた時の感動は忘れもしません。決してこのオーケストラは所謂重厚な音色ではなく録音のせいでもあり寧ろ少し甘ったるいサウンドは当時今よりもっと初心者だった私には分り易く更に曲そのものの厳しさが逆にマイルド化され・・・結局指揮者ワルターの「なせる業」と分かって来るのは後年他演奏の多くの盤を聴いた後のことでした。現在でも新規に購入する他盤を聴く時は本盤演奏とどうしても比較する「癖」がつくほど私にとっては本曲演奏のスタンダードであります。なお、第4番もワルター独特のソフトというか明るいイメージで親しみ深い演奏かと思いますが私はもう少し「自然の深遠雰囲気」もあればとも感じて聴きました。とにかく第九でここは「最高」とランク付けしました。

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     2009/06/12

    交響曲第9番について・・・1959年コロムビアSOとの収録、丁寧なテンポ運びで58分というタイムも過不足がありません。学生時代1962年日本コロンビア製のLP国内盤(本盤ジャケットと同じデザイン)でこの演奏を・・と言うよりブルックナー第九を初めて聴いた時の感動は忘れもしません。決してこのオーケストラは所謂重厚な音色ではなく録音のせいでもあり寧ろ少し甘ったるいサウンドは当時今よりもっと初心者だった私には分り易く更に曲そのものの厳しさが逆にマイルド化され・・・結局指揮者ワルターの「なせる業」と分かって来るのは後年他演奏の多くの盤を聴いた後のことでした。現在でも新規に購入する他盤を聴く時は本盤演奏とどうしても比較する「癖」がつくほど私にとっては本曲演奏のスタンダードであります。なお、テ・デウムは未聴ですが第九だけで「最高」とランク付けしました。

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     2009/06/12

    1959年コロムビアSOとの収録、丁寧なテンポ運びで58分というタイムも過不足がありません。学生時代1962年日本コロンビア製のLP国内盤(本盤ジャケットと同じデザイン)でこの演奏を・・と言うよりブルックナー第九を初めて聴いた時の感動は忘れもしません。決してこのオーケストラは所謂重厚な音色ではなく録音のせいでもあり寧ろ少し甘ったるいサウンドは当時今よりもっと初心者だった私には分り易く更に曲そのものの厳しさが逆にマイルド化され・・・結局指揮者ワルターの「なせる業」と分かって来るのは後年他演奏の多くの盤を聴いた後のことでした。現在でも新規に購入する他盤を聴く時は本盤演奏とどうしても比較する「癖」がつくほど私にとっては本曲演奏のスタンダードであります。

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     2009/06/11

    カラヤンの未完成は本盤の前の同BPOを振ってのDG盤とともにこの1978年収録分も私には重要な位置付けにはなっておりません・・・何となく訴求力が弱いのでしょうか。ザ・グレイトの方は1968年録音DG盤と姿勢は同じでも10年の歳月を感じさせる落ち着きがその華麗な演奏の中にも聴きとれるようです。演奏運びとしては四楽章のタイムが何れも13分前後と聴きようによっては平板な印象・・第1楽章クライマックスはなだらかにそして跳ねるように早じまいし第2楽章はやヽ余韻が弱く・・終楽章は独特の最終虚脱感が素晴らしいです。

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     2009/06/11

    カラヤンの未完成は本盤の前の同BPOを振ってのDG盤とともにこの1978年収録分も私には重要な位置付けにはなっておりません・・・何となく訴求力が弱いのでしょうか。ザ・グレイトの方は1968年録音DG盤と姿勢は同じでも10年の歳月を感じさせる落ち着きがその華麗な演奏の中にも聴きとれるようです。演奏運びとしては四楽章のタイムが何れも13分前後と聴きようによっては平板な印象・・第1楽章クライマックスはなだらかにそして跳ねるように早じまいし第2楽章はやヽ余韻が弱く・・終楽章は独特の最終虚脱感が素晴らしいです。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/06/10

    ヨッフムのブルックナーでは長調曲が好きでDGでの第6番(確かバイエルンRSO)は手放せない盤となっているんですが第7番についてもDG盤、EMI盤興味があります。その第7番のACOとの素晴らしい1986年収録ライブが一昨年?出たと思っていたら今度は1979年ミュンヘン・フィルとのライブでファンは迷いますね・・・どちらも欲しい!、確かに各スタジオセッションと趣が異なる「流れ」のままに進めてその流れの深み・・深淵を感じさせる点は前掲盤と同じですがHMVレビューにもあるように1960年代収録盤〜前掲盤との橋渡し的・・「動から静」への移行期の結果論的には演奏なのでしょう。第2楽章は前掲盤が大変長い27分のところ25分台でのタイムに見る如く全体に少し短くはあります。とにかくファンの方は一度聴かれる事をおすすめします。

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     2009/06/10

    1959年カラヤンはR.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」をBPOとDGに、「ツァラトゥストラはかく語りき」その他をVPOとDECCAに収録しどちらも依然としてこれらの曲を代表する盤となっています。メンゲルベルクに捧げられた前者をカラヤンは1974年にEMIにやはりBPO(ヴァイオリンもシュヴァルベと変わらず)、1985年には又DGにBPO(同シュピーラー)と録っておりタイム的に若干長くなりより精緻・豪華に傾いて行ったようです・・。私は1960年代初めに購入した1959年録音LPで楽しんでおりカラヤンにこの種の音楽・・・特にR.シュトラウスを振らせればその演奏運び・音色の配色申し分なく比較的本曲に取り組んで未だ若い50歳過ぎの充実さに頼もしさも加わった感じに捉えていました。LP再登場は大歓迎!

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     2009/06/10

    主に1950年代後半に録られたポピュラーコンサートで当時フィードラー/ボストンポップスの名コンビによる物の一つ。私は沢山ある彼のCDから特に「ジェラシー」という曲目に惹き込まれました。ご存知の通りコンチネンタルタンゴであるこの曲は私がまだ学生時代に唯一家族で聴きに行ったコンサート(現在改築中の大阪フェスティバルホール)であったアルフレッド・ハウゼ楽団の歯切れの良いタンゴ演奏という懐かしい思い出に繋がり、勿論演奏はハウゼとは異なりますがクラシックジャンルCDとして即購入を決めたのと他の曲例えば「ドナウ河のさざ波」等も馴染みの軽いクラシックとして他にもっと良い演奏がたとえあってもこの盤の平易さと内容が私には全てでした。

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     2009/06/10

    1948年のライブ盤での「ドイツ・レクイエム」は他のレクイエムにもあるように7楽章から成り真ん中の第4楽章を中心に対照的になっています。出だしはどうももう一つ安定しないのですが少々のミスも何のその・・次第にフルトヴェングラーのペースというか凄い領域に突入!フーガ合唱も熱のこもった聴き物。私は特に独唱陣・・・中でもソプラノ担当のリンドパーク=トールリンクが気に入って第5楽章は繰り返して・・・尤も私のはモノラルLP盤・・聴いています。前年のルッチェルン音楽祭のものも興味が出ます。本盤第一交響曲は未聴。

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