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村井 翔 さんのレビュー一覧 

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     2009/06/21

    さしものP・ヤルヴィもこの交響曲の第1楽章のような抒情的で息の長い音楽はまだ苦手なのではないかと思っていたが、そんな懸念は全く無用だった。これまでの演奏がすべて野暮ったく見えるほどの格段の解像度。しかも精緻であればあるほど、音楽の寂寥感が身に沁みる。一糸乱れぬ第2や第4楽章ではオケの機動力を見せつけるが、勝利の大団円として描かれがちなエンディングが故意に軽めに、アイロニカルに仕上げられているため、最後まで重苦しい後味が残る。

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     2009/06/16

    このコンビは2010(生誕150年)〜2011(没後100年)のマーラー・イヤーに向けて交響曲全集の録音/録画をするようだが、その予告編的なディスク。2008年の来日公演で早くも第9交響曲の素晴らしい演奏を披露してくれたので、期待大だ。『葬礼』は何度聴いてもさして面白い曲とは思わないが、第10交響曲のアダージョが出色。オケの全パート、隅々まで指揮者の意志が浸透し、生命力がみなぎっている。全集版での録音なので、これでクックほか5楽章版録音の可能性が消えたわけではなさそうだ。

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     2009/06/07

    キーンリーサイドによる題名役はまだDVD化されないアバド指揮のものを皮切りに、これが3組目の映像ソフト。年をとってノーブルさは後退したが、むしろ悪魔的で素晴らしい。他にはディドナートがなかなかの声と表現力で印象に残る。指揮はもちろんピリオド・スタイルで、収録時83歳とは思えぬ活力にあふれたもの。演出は手堅いながら演劇的にはしっかりした作りで、読み替えは嫌いという人には喜ばれよう。ドンナ・アンナは従来通りのやや古風な女だが、ドンナ・エルヴィーラとツェルリーナがとてもアクティヴに描かれているのは女性演出家ならでは。

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     2009/05/31

    かつてはスタンドインが多かった「7つのヴェールの踊り」も今では歌手自身が踊るようになり、最後には全裸も辞さなくなったけど、正真正銘の全裸が見られるのはこのディスク。もっともユーイングの鍛え上げられた身体はほとんど女性的なエロスを感じさせないけど。「踊り」の振り付けも各人物間の関係を描くべく工夫が凝らされるようになったが、やはり王道はこのようなストリップだろう。ユーイングの声では、最後のモノローグは限界に近いが、少女ならではの残酷さは良く出ている。ビアズリーの挿絵を意識した美術も美しい。

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     2009/05/31

    指揮はやや速めのテンポで元気がいい。CDではカラヤン、マゼール、シノーポリと重めのバタフライが続いたので、久しぶりのイタリアのオケと合わせて新鮮だった。ゲオルギューも純情可憐と言うよりはむしろ利発で気丈なヒロインで、フェミニズムの時代にふさわしい。すべてをぶち壊したのは、もちろんカウフマン。この男の「軽はずみ」からすべての悲劇が始まったのに、声もキャラも重すぎて、全体のコンセプトに合わない。例のスカラ座降板事件以来、アラーニャはあまり調子が良くないようだが、彼が出られない時点でこの企画は再考すべきだった。

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     2009/05/31

    スコット、ドミンゴ、レヴァインという強力布陣のメト版に対抗するのは容易ではないが、野外劇場にかなり大規模なセットを組んでの上演で、舞台と衣装の美しさは一見に値する。少々トウは立ったが、依然として声、容姿ともに美しいデッシーとアルミリアートの美男美女ぶりが最大の見物、聞き物。トスカや蝶々夫人ほどドラマティックな力が要求されるわけではないので、デッシーには適役だろう。演出は何の工夫もないが、きわめて写実的で無難。衣装にマイクが仕込まれているようだが、野外ライヴにも関わらず、声、オケの音ともに良く拾えている。

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     2009/05/30

    マイクの置かれた歌合戦会場は現代のオーディション番組さながら。演出は色々と工夫をこらしているが、エンディングは『ファウスト博士』のパクリだし、どこかで見たような二番煎じ感がつきまとう。コンヴィチュニー演出のような真の天才的ひらめきに欠けるのは如何ともしがたい。声自体の力不足は覆うべくもないギャンビルだが、二つの世界に引き裂かれ、どこまでも優柔不断な男という演出コンセプトには合っている。マイアーは相変わらず堂々たる貫祿。ワーグナーとしてはまだ贅肉のある曲だけに、粗削りながらシャープな指揮は大変好ましい。

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     2009/05/26

    ヤーコブスの多感様式ないし疾風怒濤様式は健在。レチタティーヴォは極めて雄弁、テンポに関してはそんなに無茶はしていないが、アクセントの強い劇的な演奏である。おまけDVDで新解釈を聞かされても、相変わらずこのオペラの大時代的な物語にはさっぱり興味が持てないが、それでもミュンヒェン初演のために用意された音楽のすべてを演奏譜から復元した3時間超の長大な版(全集版と若干の異同がある)でも、この曲をともかく飽きずに聴き通せたのは初めて。歌はみな一級品だ。

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     2009/05/24

    またしてもバリトン版の新録音。指揮はティルソン=トーマス同様、かつての「世界苦」を背負ったような『大地の歌』像と縁を切ったもので、色彩的で精妙。フォークトは独特の軽い声を生かして個性的な世界を描いている。第1楽章あたりはノーテンキに過ぎると思われるかもしれないし、好みも分かれそうだが、この非現実的な声は大変好ましい。ゲルハーエルは新盤を聴くたびにプライからF=ディースカウ寄りの路線に舵を切っているのが分かるが、声にまだ十分な若さがあるので、フォークトとのコンビには適役。個人的にはハンプソンより好きなくらい。

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     2009/05/23

    5楽章、60分超の大作でめぼしいCDが出るたびに買っている、お気に入りの曲。この演奏は手堅いけど、こじんまりしたノイマンとスケールは大きいが金管の咆哮などロシア臭が強すぎる感もあるスヴェトラーノフの中間ぐらいのアプローチ。やや晦渋な曲を分かりやすく解きほぐして聴かせてくれるが、考えてみれば、これはピアニスト・アシュケナージの美質でもあった。民俗色のある曲ではないので、オケはヘルシンキ・フィルで問題なし。

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     2009/05/19

    指揮者の自筆ライナーノートでは、終楽章はパロディだというアドルノの説に反対して、直球勝負を公言しているが、各楽節ごとの対比を大きくとったこの演奏は、結果としてパロディにしか聞こえないのは実に皮肉。ライナー冒頭で挑戦的な言葉を投げつけているバーンスタインにこそむしろ近い指揮者の資質が随所で聞き取れるのも、また皮肉。第一楽章末尾の急加速+減速はバーンスタイン以上だけど。結局「解釈は常に主観的」てことで、実に面白い。

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     2009/05/17

    拍手入りのライヴだが、客席はとても静か。明らかな傷は修正したとしても、ほぼ一発録りに近い録音とすれば、オケの実力はなかなかのもの。ノリントン率いるSWR放送響や今はホーネックを音楽監督に戴く州立歌劇場のオケに伍すると言ってもいいだろう。何よりも魅力的なのは、まだ30代のフェルツ(1971-)の生きの良い指揮。確かに緩急の対比は大きいが、そんなにあざとさは感じられず、むしろ情熱的でマジメな指揮者だと思った。中間楽章をスケルツォ、アンダンテの順にした理由を述べている自筆ライナーノートも堂に入ったもの。

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     2009/04/26

    ホフマンスタールの入り組んだ象徴世界をどう見せるかは難題で、音楽面のみならず演出の点でも上演至難な大作。シュールレアリスム風にまとめたショルティ/フリードリヒ組もクールに過ぎるきらいはあるが、猿之助の演出は『金鶏』などと比べても、さらに表面的なスペクタクルに堕してしまっている。歌手陣は慣れない白塗り、着物風衣装で奮闘しているが、この名古屋での録画ではオケの響きがとても薄く聴こえるのも残念。

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