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一人のクラシックオールドファン さんのレビュー一覧 

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     2013/10/04

    L..ウラッハは古き良き時代のVPO首席奏者として務めて後輩A.プリンツ、A.ボスコフスキーらを育成したクラリネット奏者で演奏は確かな技術に支えられあくまで典雅で滑らかなその味わいは残っている録音盤がたとえモノラルであっても確かに伝えてくれています。そういう点からすれば毎年何百枚とリリースされる新たな演奏家による新盤の「立場」が頭打ちというかいつまでも表層雪崩の様に定着地しにくいのは才能ある者にとって忸怩たるものがありましょう。ただ、そうした事は前提環境でこのビジネス世界は動いてはいると思います。本盤は1951年ウラッハが49歳の頃にウィーン・コンツェルトハウスSQとの共演のモーツァルトのクラリネット五重奏曲(タイム@9’43A8’35B8’04C10’17)と翌1952年演奏の同じくウィーン・コンツェルトハウスSQとのブラームスのクラリネット五重奏曲(タイム@11’48A12’31B5’20C9’57)が収録されておりこの二つのどちらも作曲家晩年の作品で対照的な雰囲気を持つ名カップリングのCDで長生きしているウエストミンスターブランド名演奏であります。モーツァルトの方でメモしますと第1楽章から生々しいゆったりした音色が展開して行きます。第2楽章では秋の日差しを感じさせ作曲者晩年の心情も映えた様な雰囲気です。第3楽章でのメヌエット・トリオでのVの優雅さも素敵ですね。最終楽章の変奏曲形式では更にそのVの思い入れが増幅し余韻を噛ましつつ〆に活発に動き全体に温かい懐かしさの感触の内に曲は終わります。演奏も素敵ですが作品自体の良さが大いに寄与しているのでしょう。逆にブラームスの方は色合いとしては晩年の憂愁さを内に沈み込む悲哀、諦観で覆った曲でこれも曲自体の抜群さもあって柔らかで甘美な音色が魅力的に、感情に溺れ過ぎず、中庸の美が保たれ相当の仕上がりになっています。テクニックを前面に打ち出さず第1楽章からブラームスモード全開・・・。中の二つの楽章はモーツァルトの演奏と同様渋い秋の日差しを思わせ最終楽章の変奏形式においてもウィーン・コンツェルトハウスSQのVのメロディ泣きも粘つきません。両曲を聴き比べた場合、どちらかと言えばモーツァルトにより焦点が注がれるのではないでしょうか。まぁ、これらの曲を聴くのに外せない演奏には違いありません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/10/03

    私自身、好みとして女流ピアニストの弾くベートーヴェン「皇帝」協奏曲にはあまりその対象範囲に入ってはいないようです。そういう事抜きにニュートラルに本盤グリモーの弾く2006年彼女が37歳の頃の「皇帝」協奏曲はバックに若いユロフスキ(34歳)が指揮するSKDOを据えての演奏で第1楽章の滑り出しからそのしばらく続くオーケストラ前奏の何か飛び跳ねる様な・・・敢えて言えば軽いSKDOらしからぬ音色に少し聴く勘乃至手元が狂いやがて参入するピアノが別次元の(女性だからか)官能性帯びた深い音色に映って結果として「女性」の力技の見え隠れになってしまっている様な感じでありました。第2楽章のオーケストラ前奏は若干テンポ速く進められもうそこからバックがリーダーシップを取った如くでピアノは前の楽章ほどの存在感は示しません。最終楽章は再びピアノが強いタッチで「ピアノの巫女」然たるベートーヴェンの魂の世界に同化して行ってる様に聴きました。ただ人の感じ方というのは微妙なものでありまして独奏と伴奏の硬軟それも独奏の「硬」が女性の避けられぬ無理となってしまって果たして今後彼女がレパートリーに比較的男性向き作品(?私の勝手な偏見・・・)を対象に活動する事に百パーセント肯くわけには行かない事が過去の女流ピアニストG.バッカウアーの例で明らかなのではないでしょうか(そう言えば彼女もブラームスの協奏曲をしきりととり上げていましたね)。さて、本盤演奏タイムは@20’08A8’07B10’07と他演奏家と極端な違いは各楽章見られませんが、どうも我々バックハウス、ケンプ「皇帝」協奏曲世代にとっては・・・いつまでもそういうわけには参りませんが・・・one of themの演奏に今現在止まってしまっております。聴き慣れぬバックオーケストラの音色響き・・・そこが指揮者の腕前なのかどうかの判断は保留して・・・も一因かも知れません。本盤は現在購入不可なのですが売りの女性ピアニストとしてクラシックファン拡大用にビジュアルでも攻めて行こうというわけか彼女の収録風景等のDVD盤(トータルタイム22’08)が添付されています、果たしてどれだけの購入モチベーションを当時放ったのかそのDVDそのものを見ていないし併録翌2007年演奏のピアノ・ソナタ第28番(タイム@4’10A5’58B3’21C7’34)も未聴なので本盤全体として当面OKランクにさせていただきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/10/02

    私自身、好みとして女流ピアニストの弾くベートーヴェン「皇帝」協奏曲にはあまりその対象範囲に入ってはいないようです。そういう事抜きにニュートラルに本盤グリモーの弾く2006年彼女が37歳の頃の「皇帝」協奏曲はバックに若いユロフスキ(34歳)が指揮するSKDOを据えての演奏で第1楽章の滑り出しからそのしばらく続くオーケストラ前奏の何か飛び跳ねる様な・・・敢えて言えば軽いSKDOらしからぬ音色に少し聴く勘乃至手元が狂いやがて参入するピアノが別次元の(女性だからか)官能性帯びた深い音色に映って結果として「女性」の力技の見え隠れになってしまっている様な感じでありました。第2楽章のオーケストラ前奏は若干テンポ速く進められもうそこからバックがリーダーシップを取った如くでピアノは前の楽章ほどの存在感は示しません。最終楽章は再びピアノが強いタッチで「ピアノの巫女」然たるベートーヴェンの魂の世界に同化して行ってる様に聴きました。ただ人の感じ方というのは微妙なものでありまして独奏と伴奏の硬軟それも独奏の「硬」が女性の避けられぬ無理となってしまって果たして今後彼女がレパートリーに比較的男性向き作品(?私の勝手な偏見・・・)を対象に活動する事に百パーセント肯くわけには行かない事が過去の女流ピアニストG.バッカウアーの例で明らかなのではないでしょうか(そう言えば彼女もブラームスの協奏曲をしきりととり上げていましたね)。さて、本盤演奏タイムは@20’08A8’07B10’07と他演奏家と極端な違いは各楽章見られませんが、どうも我々バックハウス、ケンプ「皇帝」協奏曲世代にとっては・・・いつまでもそういうわけには参りませんが・・・one of themの演奏に今現在止まってしまっております。聴き慣れぬバックオーケストラの音色響き・・・そこが指揮者の腕前なのかどうかの判断は保留して・・・も一因かも知れません。併録翌2007年演奏のピアノ・ソナタ第28番(タイム@4’10A5’58B3’21C7’34)は未聴であり本盤全体として当面OKランクにして聴き続けましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/10/01

    今年2013年に亡くなってしまったコリン・デイヴィスは1988〜1989年に首席指揮者を務めていたBRSOを振ってブラームスの交響曲四曲を収録しています。彼はブラームスの協奏曲についてはやはり同年代を含み前後にも録音を重ねていますが交響曲に関して本格的収録はこのシリーズが唯一となってしまいました。その四曲の内、本盤は第4番(演奏@12’18A11’35B6’32C10’12)で個人的にはやや明るめに彼らしいしなやかな流れでの仕上がりになっていると思います。第1楽章何気なく柔らかに・・・デイヴィスらしい穏やかな流れに乗って行きます。この楽章のコーダは流石ほの暗い情念を込めてややテンポアップしつつしっかり盛り上げを聴かせつつティンパニー連打バックに引っ張って感動的な〆に結び付けます。第2楽章も穏やかにしかしながら静謐な世界を展開してBRSOの抑え目な音色が効果的に流れます。全体的に決して意表をつく表現ではないながら、枯淡の境地・寡黙な男の境地とは少しイメージは異なり一方で地味ではあり正しくこれからのシーズン「秋」は感じさせてくれます。第3楽章はキリッとし最終楽章に向ってはドイツ的重厚さの響きを増しつつ多分62歳にかかりつつあるデイヴィス自身の境地にもあったのかも知れません。ブラームスがこの曲を作曲した頃の年齢でもあるわけですから・・・。私が聴いたCDでのこの第4番の音質は少し焦点が甘い感じはしましたが以降の盤では改善されているでしょう。併録のN.シュトゥッツマン(録音当時27歳)の1992年収録の「アルトラプソディ」(タイム13’08)は落ち着いた幅のある声色でじっくり聴かせてくれます。デイヴィスの伴奏面の上手さも光っている様で前述協奏曲の度重ねも納得させられます。素晴らしいランクにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/09/30

    私が隔週に一回くらい所用で大阪の南海電車に乗って通過する天下茶屋という南海ターミナル難波からそんなに離れていない駅近くの沿線に大阪フィルハーモニー会館という建物が建っているのをいつも見過ごしているのですがその辺りはそんなにクラシック音楽文化とは異なりむしろ庶民的な環境なのであります。その会館は主に大フィルの練習等活動拠点でもあり朝比奈隆も練習に収録にと通いつめた施設であります。その象徴として1992年から1995年に録音演奏したブルックナー交響曲集は大フィルというローカルオーケストラが朝比奈という日本では一応ブルックナー指揮者として名を馳せた御大をリーダーとしての唯一の記録と今ではなってしまった感があります。現在販売され手に入り易い朝比奈指揮のブルックナー交響曲は第4番、第5番、第7番、第8番、第9番が各曲数種の演奏盤としてカタログに載っているのですがどうも第6番は単独で市場から遠のいている様です(本盤も現在購入出来ない様ですよ)。その第6番の朝比奈にとっては三回目?の録音CDが本盤であり朝比奈86歳の頃の1994年収録(タイム@16’01A19’11B9’11C14’38)となって前述の全集の一員となっております。第6番自体私は大層な曲揃いのブルックナー交響曲群にあってヨッフム盤辺りから聴き出した事もあり好きな方の曲となっています。何しろこの曲の初演はマーラー指揮VPOによるものなのですよ。朝比奈の本盤演奏は全体ゆったり目で彼のスケール感がリアルに感触させられます。その感触は「無骨」といった具合で第1楽章での各楽器の扱いの思い切りに繋がってしまって好き嫌いの分かれる処でもありましょう。この楽章でオーケストラのちょっとした瞬間的乱れというか調子行方不明も気にならないわけではありませんが終わりの堂々とした分かり易い宇宙的なコーダで帳消しになろうかと思います。この第6番の聴き処である第2楽章では例えば先のヨッフム盤で展開される詩情的雰囲気は本演奏では払拭され落ち着いたテンポの内に弦等重厚な力強さが強調されます。ただ若干技術的なものなのか不明ですが粗さも感じました。第3楽章では独特のリズムで進む内に交響曲第5番を思い起こす様な場面に出会いました、そして不安を煽る短調スタートの最終楽章は緩まずブルックナーらしさを象徴する様に管楽器中心に迫力を出して明晰な響きの下に頑張って第1楽章テーマを持って〆へ辿り着いた感じです。朝比奈の第6番演奏盤としては他に1977年大フィル(同@17’44A17’08B9’17C15’04)、1984年東京SO(同@15’45A19’44B8’25C13’58)、同年ウィーン・トーンキュンストラーO(同未確認)が残っている様です。本盤は素晴らしいランクにしておきますね。先日大フィル首席指揮者に井上道義さんが来シーズンから就任する事が公表されましたが前音楽監督だった大植英次さんの後を厳しい予算で執行していく苦労も大変と思います。又かつての朝比奈時代の様にブルックナーが一つの看板にといった具合になるのも中々しんどい現実でしょうが我々関西地元オーケストラとしての引き続いての健闘に期待します・・・2013年春オープンした新生フェスティバルホールを演奏公演拠点として・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/09/29

    クラシック音楽指揮界の新スターであるベネズエラ1981年生まれのドゥダメルは快進撃中で本盤はそのツアーアイテムとして作られた企画CD盤であります。いろいろな種類の版があり本盤は高品質盤です・・・従って若干「客寄せパンダ」的印象は拭えないわけで重い曲から軽い曲とその範囲を充分に確保しての収録曲は2006〜2012年録音された以下の中には日本初登場分も含む各曲でありますのでその演奏タイム等をデータメモしておきますがオーケストラは特記しているもの以外は若きベネズエラのオーケストラ(オーケストラは同国のエル・システマという制度---これは貧困家庭の子供達を音楽教育を通して育成しようとする活動)に基づき1999年創設されたものでその生徒達は何と言っても若いメンバーで構成されているにも拘わらず決して聴き劣りはしないとの事です)シモン・ボリバル・ユースOであります。1.ベートーヴェン交響曲第5番「運命」第1楽章(タイム7’28)、2.チャイコフスキー交響曲第5番第3楽章(6’21)、3.チャイコフスキー組曲「くるみ割り人形」からロシアの踊り「トレパーク」(1’12)、4.ブルックナー交響曲第9番第2楽章(エーテボリSO、10’36)、5.ショスタコーヴィチ祝典序曲(5’58)、6.サン・サーンス歌劇「サムソンとデリラ」から バレエ、バッカナール第3幕(BPO、6’43)、 7.マーラー交響曲第5番第4楽章(10’51)、8.メンデルスゾーン交響曲第3番「スコットランド」第2楽章(VPO、4’31)、9.マルケス「ダンソン」第2番(9’46)、10.レブエルタス組曲「マヤ族の夜」第2曲(5’07)、11.ストラヴィンスキー「春の祭典」から「いけにえの踊り」(4’27)、12.マルケス「コンガ・デル・フエゴ・ヌエボ」(4’54)、13バーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー」から「マンボ」(2’28)。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/09/28

    クラシック音楽指揮界の新スターであるベネズエラ1981年生まれのドゥダメルは快進撃中で本盤はそのツアーアイテムとして作られた企画CD盤であります。いろいろな種類の版があり本盤はDVD付きです・・・従って若干「客寄せパンダ」的印象は拭えないわけで重い曲から軽い曲とその範囲を充分に確保しての収録曲は2006〜2012年録音された以下の中には日本初登場分も含む各曲でありますのでその演奏タイム等をデータメモしておきますがオーケストラは特記しているもの以外は若きベネズエラのオーケストラ(オーケストラは同国のエル・システマという制度---これは貧困家庭の子供達を音楽教育を通して育成しようとする活動)に基づき1999年創設されたものでその生徒達は何と言っても若いメンバーで構成されているにも拘わらず決して聴き劣りはしないとの事です)シモン・ボリバル・ユースOであります。1.ベートーヴェン交響曲第5番「運命」第1楽章(タイム7’28)、2.チャイコフスキー交響曲第5番第3楽章(6’21)、3.チャイコフスキー組曲「くるみ割り人形」からロシアの踊り「トレパーク」(1’12)、4.ブルックナー交響曲第9番第2楽章(エーテボリSO、10’36)、5.ショスタコーヴィチ祝典序曲(5’58)、6.サン・サーンス歌劇「サムソンとデリラ」から バレエ、バッカナール第3幕(BPO、6’43)、 7.マーラー交響曲第5番第4楽章(10’51)、8.メンデルスゾーン交響曲第3番「スコットランド」第2楽章(VPO、4’31)、9.マルケス「ダンソン」第2番(9’46)、10.レブエルタス組曲「マヤ族の夜」第2曲(5’07)、11.ストラヴィンスキー「春の祭典」から「いけにえの踊り」(4’27)、12.マルケス「コンガ・デル・フエゴ・ヌエボ」(4’54)、13バーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー」から「マンボ」(2’28)。私は必ずしも全てを聴いているわけではありませんがこのオールドファンの割りにはドゥダメルのCDは聴いている方と自負しております。首席指揮者を務めているエーテボリSOを振ってのシベリウス、ブルックナー、ニールセン交響曲を演奏したライブ盤(カタログ番号UCCG1547)に以前書き込みをしたのですがその時はシベリウスについてだけ触れたに止まっており今回本盤にも一部収録されているブルックナー他について本盤レビュー欄をお借りしてメモしておきます・・・何らかの参考になればと思います。南米の若手指揮者ドェダメルが北欧の名門オーケストラ・・・エーテボリSOの首席に就任してからの意欲的なコンサートのライブ録音盤であります。収録内容は先ず2008年演奏の何とブルックナー交響曲第9番(タイム@25’15A10’28B28’47)で第1楽章から弦の朗々たる豊かなサウンドが響き渡ります。時として拍子をイレギュラーに崩してしまいますがテンポとメロディのダブらせは面白く聴けました。堂々たるこの楽章の〆も印象的であります。中間楽章(本盤収録楽章)も音に深みがあり中々説得力に満ちております。私が個人的に惹かれたのは最終楽章であります、弦スタートからして他の演奏では感じてしまう退屈さが無くメリハリがついているのです。従って本来の美しさを充分語ってくれる進行具合なのです。次に同年収録のニールセンの交響曲第5番(同@8’49+8’56A5’52+9’57)ですが私は初めてこの曲を聴きました。第1楽章では小太鼓がマーチ風に挿入され後半は情感的に弦中心メロディが奏され時折ショスタコーヴィッチの雰囲気も醸し出されます。第2楽章は弦主体に勢い良くスタートして最終コーナーには弦フーガを噛ましつつ堂々と圧倒的クロージングに結びついて行きます。この辺りでのオーケストラ・コントロールの見事さは交響曲第4番「不滅」でも感じ入ります。その交響曲第4番「不滅」は私の世代では1966年演奏録音されたマルティノン指揮シカゴSO盤で辛うじて聴いている位でそう馴染みある交響曲とは申せません。ドゥダメル盤は2009年録音演奏(同@11’16A4’56B9’57C9’07)で程ほどのスケールの交響曲・・・第1楽章弦が勢い良くスタート続く第2楽章は何とは無しに過ぎて行き第3楽章はやや悲劇的色合いが掠って中々弦が美しいです。最終楽章は二つのティンパニーが活躍し勿論弦も豊潤に埋めています。曲としては交響曲というより管弦楽曲といった方が向いており大河ドラマ風に全体豊かなオーケストレーションを楽しむ事となります。まぁこの若武者ドゥダメルは世界中でスケジュールの取り合いとなっておりこれからの時代を象徴する人材なのでしょうね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/09/27

    ベームには結構多くの第九演奏記録が残っているようでその中でも本盤演奏(タイム@16’49A12’10B16’46C27’27)は1970年ベーム76歳の頃の最後の最盛期?での実に重心の低い仕上がりになっている様に思いました。第1楽章からVPOのしなやかな美弦と素朴な管の音色が自然な流れで無理せず・・・そう気負い無く展開されて行きます。若干録音のせいかキンキン的な面が出る時もありますがそういうものと割り切れば気にはなりませんし、それはそれで各声部がはっきりとした効果につながって来ているようにも感じさせられます。第2楽章に入りますと各声部間の隙間がきっちり詰まった様にも表現させられ中々充実しています。例の時々挿入されるティンパニーはそれ程ヒステリックに扱われません。この演奏でVPOの情感と湿感が堪能出来るのは何と言っても第3楽章でしょう。決してロマンチックさを表に訴えている演奏ではありません、むしろベームの持つ武骨な味わいが大河ドラマのテーマミュージックの如く滔々と流れます。いよいよ最終楽章に入ります。スタートからの序奏から例の歓喜テーマメロディへ橋渡しは「即」という感じです。この演奏でちょっと特徴として私が捉えたのは今触れた「橋渡し、節移行での即」的場面が時折聴かれた事であります・・・少し抵抗感を持つ人もいるかも知れません。それはさておき肝心のオーケストラのこの歓喜テーマメロディはしっかり生々しく奏されます。そして独唱者、合唱団による声部帯に突入して行きますがメンバーはG.ジョーンズ(S、当時34歳)、T.トロヤノス(MS,同32歳)、J.トーマス(T、同43歳)、K.リーダーシップ(Bs、同38歳)そしてウィーン国立歌劇場CO。全体的に歌唱はゆっくり目で腰重い印象を受けます。実に堂々とした運びです、チャラチャラした聴衆への迎合パターンではありません。意外なのは最後の追い込みフィナーレでの猛スピード〆めぶりは一転テンポ速く思わず興奮させられました。浮ついておらないソリスト陣で特にリッダーブッシュの重厚感がこのベーム演奏のだめ押し的にもなっていた様ですね。この演奏も現在ではやや大仕掛け的な古いタイプとなってしまいましたが最高ランク確保でしょうか。ベームの他の第九演奏記録については録音年、オーケストラ、演奏タイムを以下にメモ入れておきました→1941年SKDO(モノラル@15’30A9’40B16’22C23’49)、1954年ヘッセンRSO(モノラル、ライブ@16’40A12’04B23’11C19’52)、1957年VSO(モノラル@15’46A11’45B15’13C24’39)、1963年バイロイト祝祭O(モノラル、ライブ@16’59A12’10B17’16C26’40)、1963年BDOO(日本ライブ@16’15A11’28B16’35C24’05)、1973年VPO(ライブ@15’16A11’59B16’08C25’14)、1980年VSO(ライブ@17’13A13’01B17’16C26’46)、1980年VPO(@18’34A13’22B18’15C28’35)。本盤併録の1972年演奏の交響曲第3番「英雄」(タイム@14’56A16’19B6’03C12’36)、エグモント序曲(同9’25)、「コリオラン」序曲(同8’52)、「プロメテウスの創造物」序曲(同5’31)は詳細には聴いておりませんのでコメント控えておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/09/26

    クラシック音楽指揮界の新スターであるベネズエラ1981年生まれのドゥダメルは快進撃中で本盤はそのツアーアイテムとして作られた企画CD盤であります。従って若干「客寄せパンダ」的印象は拭えないわけで重い曲から軽い曲とその範囲を充分に確保しての収録曲は2006〜2012年録音された以下の中には日本初登場分も含む各曲でありますのでその演奏タイム等をデータメモしておきますがオーケストラは特記しているもの以外は若きベネズエラのオーケストラ(オーケストラは同国のエル・システマという制度---これは貧困家庭の子供達を音楽教育を通して育成しようとする活動)に基づき1999年創設されたものでその生徒達は何と言っても若いメンバーで構成されているにも拘わらず決して聴き劣りはしないとの事です)シモン・ボリバル・ユースOであります。1.ベートーヴェン交響曲第5番「運命」第1楽章(タイム7’28)、2.チャイコフスキー交響曲第5番第3楽章(6’21)、3.チャイコフスキー組曲「くるみ割り人形」からロシアの踊り「トレパーク」(1’12)、4.ブルックナー交響曲第9番第2楽章(エーテボリSO、10’36)、5.ショスタコーヴィチ祝典序曲(5’58)、6.サン・サーンス歌劇「サムソンとデリラ」から バレエ、バッカナール第3幕(BPO、6’43)、 7.マーラー交響曲第5番第4楽章(10’51)、8.メンデルスゾーン交響曲第3番「スコットランド」第2楽章(VPO、4’31)、9.マルケス「ダンソン」第2番(9’46)、10.レブエルタス組曲「マヤ族の夜」第2曲(5’07)、11.ストラヴィンスキー「春の祭典」から「いけにえの踊り」(4’27)、12.マルケス「コンガ・デル・フエゴ・ヌエボ」(4’54)、13バーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー」から「マンボ」(2’28)。私は必ずしも全てを聴いているわけではありませんがこのオールドファンの割りにはドゥダメルのCDは聴いている方と自負しております。首席指揮者を務めているエーテボリSOを振ってのシベリウス、ブルックナー、ニールセン交響曲を演奏したライブ盤(カタログ番号UCCG1547)に以前書き込みをしたのですがその時はシベリウスについてだけ触れたに止まっており今回本盤にも一部収録されているブルックナー他について本盤レビュー欄をお借りしてメモしておきます・・・何らかの参考になればと思います。南米の若手指揮者ドェダメルが北欧の名門オーケストラ・・・エーテボリSOの首席に就任してからの意欲的なコンサートのライブ録音盤であります。収録内容は先ず2008年演奏の何とブルックナー交響曲第9番(タイム@25’15A10’28B28’47)で第1楽章から弦の朗々たる豊かなサウンドが響き渡ります。時として拍子をイレギュラーに崩してしまいますがテンポとメロディのダブらせは面白く聴けました。堂々たるこの楽章の〆も印象的であります。中間楽章(本盤収録楽章)も音に深みがあり中々説得力に満ちております。私が個人的に惹かれたのは最終楽章であります、弦スタートからして他の演奏では感じてしまう退屈さが無くメリハリがついているのです。従って本来の美しさを充分語ってくれる進行具合なのです。次に同年収録のニールセンの交響曲第5番(同@8’49+8’56A5’52+9’57)ですが私は初めてこの曲を聴きました。第1楽章では小太鼓がマーチ風に挿入され後半は情感的に弦中心メロディが奏され時折ショスタコーヴィッチの雰囲気も醸し出されます。第2楽章は弦主体に勢い良くスタートして最終コーナーには弦フーガを噛ましつつ堂々と圧倒的クロージングに結びついて行きます。この辺りでのオーケストラ・コントロールの見事さは交響曲第4番「不滅」でも感じ入ります。その交響曲第4番「不滅」は私の世代では1966年演奏録音されたマルティノン指揮シカゴSO盤で辛うじて聴いている位でそう馴染みある交響曲とは申せません。ドゥダメル盤は2009年録音演奏(同@11’16A4’56B9’57C9’07)で程ほどのスケールの交響曲・・・第1楽章弦が勢い良くスタート続く第2楽章は何とは無しに過ぎて行き第3楽章はやや悲劇的色合いが掠って中々弦が美しいです。最終楽章は二つのティンパニーが活躍し勿論弦も豊潤に埋めています。曲としては交響曲というより管弦楽曲といった方が向いており大河ドラマ風に全体豊かなオーケストレーションを楽しむ事となります。まぁこの若武者ドゥダメルは世界中でスケジュールの取り合いとなっておりこれからの時代を象徴する人材なのでしょうね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/09/25

    ドイツ放送アーカイヴというところが所蔵するオリジナルテープからのCD化でクナッパーツブッシュ指揮演奏分が幾盤かリリースされたものの一つで1959年クナッパーツブッシュ71歳の頃SKDを振ってのライブ録音等であります。全体としてSKDのややくすんだ渋い音色が彼の指揮にマッチしていかにもクラシック音楽マニア的に鑑賞する時間を過ごすこととなりました。ともかくクナッパーツブッシュのやや特異な怪人的風貌は演奏結果に我々素人は結びつけ勝ちにどうしてもなりその粘った曲の展開、ちょっとした自在的棒振りによるオーケストラの「ついて行き具合」に注目しつつ聴き進めました。先ずハイドン交響曲第88番「V字」(タイム@5’53A5’48B4’25C4’12)は第1楽章若干ギクシャク気味にスタートしきっちり押えて展開部はスローダウンします。第2楽章はハイドンロマンチックが強調され第3楽章は真正面から取り組み最終楽章で初めおっとり刀的なスタートが途中節が変わる処でその移行箇所での「間」取りが如何にもクナッパーツブッシュらしいところが現れた楽章です・・・ややタイム的にはゆったり遊びが感じられるところでしょう。彼にはこの「V字」交響曲の他の演奏も残っており1950年代BPO、1958年VPOライブ、1962年フランクフルトRSOライブ、1962年VPOライブ・・・といったところです。本盤の次はR.シュトラウスの交響詩「死と変容」(同22’00)はスタートから先述のSKDのうねりと湿った様な独特の音色でこの曲の黄泉の世界が極く真っ当に序奏部から聴く事が出来特にティンパニーの扱い方が効果的でありました。この「死と変容」も他の録音が残っており1956年パリ音楽院O(21’00)、1958年VPOライブ(21’32)、1962年VPOライブ(23’32)、1964年MPOライブ(タイム未確認)の各演奏であります。さて、最後にブラームス交響曲第2番のライブ録音(タイム@16’33A10’35B5’39C11’06)と本番前日のリハーサル録音(同@15’40A9’48B5’28C10’50)であります。この二つの演奏を比べてみますとテンポ伸縮、「溜め」箇所等が異なって随分様子が違います。彼らしい即興性を味わえるのは勿論前者分ですが第1楽章でのオーケストラが乱れつつ指揮者の要求する「ポルタメント」に応えつつ「どっこいしょ」と充分な間取りで上って行く様子は聴き処でしょう。最終楽章では強調線を打ち出し大波小波でティンパニーサポートを噛ましつつ〆めに踏み込んで行きます、やや前者分は「何でもあり」的な面があり「聴き飽き」するかもしれません。後者分はそういう要素が薄い分だけマトモなのでしょう。ただ、正直申せばもう少しこの第2番の覇気ある明るさが欲しいところですね。ブラームス四曲の交響曲で第3番の次ぎくらいにクナッパーツブッシュに向いていると私は思っているのですがその第2番の他録音には1944年BPO(@15’32A10’41B5’55C10’19)、1947年SRO(@15’54A11’01B4’53C9’27)、1956年MPOライブ(@15’34A9’35B5’31C10’35)等があります。本盤全般としては素晴らしいランクとしておきましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/09/24

    コルトー亡き後、フランスを代表するピアニストになったS.フランソワは、酒・煙草・ジャズをこよなく愛し、不健康な生活の果てに46歳の若さで逝ってしまった天才ピアニストとして実に個性的な芸術家でした。そのルックスからして独特の雰囲気を有しており天才のみが持つ自由奔放さ、豊かなファンタジーとポエジー、気高さ、ロマンティックな情緒とほろ苦くまろやかな味わいといった要素が、渾然一体となって存在しています。私がクラシック音楽を聴き出した頃売り出して来た演奏家なのですがある意味でちょっと近づき難い・・・正直扱いにくい人材・・・感じもしないではありませんでした。兎に角一筋縄では行かないという感じで演奏自体も「フランソワ節」とも呼ばれた溜めを絶妙に行使して演奏を展開して行くのですが気分次第な要素が大きく彼の最も得意した作曲家ショパンにおいても出来・不出来・・・そうした「ムラ気」のある処を是として見事に結実しているフランソワならではの持ち味の演奏が楽しめる事と思います。まるでライブ的即興的演奏の様相を呈しているのですが彼の演奏は没後も何度もCD版が重ねられているようです。本盤、フランソワ42歳の1966年に収録された一部モノラルが入っている夜想曲集後半分という前提ですが各曲の演奏タイムは以下の通りです。第11番(5’01)、第12番(5’19)、第13番(6’37)、第14番(6’22)、第15番(4’28)、第16番(3’58)、第17番(5’51)、第18番(5’21)、第19番(3’18)。ノクターン集については別盤で二枚組で全曲収録分がありますので本盤は少し中途半端な感じがしないでもありませんね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/09/23

    以前書き込みした者ですがデータ中心に再書き込みさせていただきます。コルトー亡き後、フランスを代表するピアニストになったS.フランソワは、酒・煙草・ジャズをこよなく愛し、不健康な生活の果てに46歳の若さで逝ってしまった天才ピアニストとして実に個性的な芸術家でした。そのルックスからして独特の雰囲気を有しており天才のみが持つ自由奔放さ、豊かなファンタジーとポエジー、気高さ、ロマンティックな情緒とほろ苦くまろやかな味わいといった要素が、渾然一体となって存在しています。私がクラシック音楽を聴き出した頃売り出して来た演奏家なのですがある意味でちょっと近づき難い・・・正直扱いにくい人材・・・感じもしないではありませんでした。兎に角一筋縄では行かないという感じで演奏自体も「フランソワ節」とも呼ばれた溜めを絶妙に行使して演奏を展開して行くのですが気分次第な要素が大きく彼の最も得意した作曲家ショパンにおいても出来・不出来・・・そうした「ムラ気」のある処を是として見事に結実しているフランソワならではの持ち味の演奏が楽しめる事と思います。まるでライブ的即興的演奏の様相を呈しているのですが彼の演奏は没後も何度もCD版が重ねられているようです。さて、本盤はそうしたフランソワの重要なレパートリーであるショパンの言わば誰でも知っている名曲を集めたもので私などはLPで親しんだ名演奏集で彼が30〜45歳頃即ち1954〜1969年の演奏家として一番ピークの頃に収録したショパン・ピアノ作品各ジャンルからのピックアップ分で録音状態は正直必ずしもベストとは言い難い物も含まれていますが前世紀中盤における個性溢れる代表的ショパン演奏として聴き継がれるべきものとして最高ランクに挙げさせていただきます。意外と彼は再録回数が少なく多分音源は以下のメモ・・・録音年/タイム・・・通りと思います。ポロネーズ第6番「英雄」(1968〜1969年タイム6’48)、ポロネーズ第3番「軍隊」(同年4’41)、前奏曲第15番「雨だれ」(1959年4’33)、夜想曲第2番(1966年4’14)、夜想曲第5番(同年3’33)、夜想曲第9番(同年4’05)、幻想即興曲嬰ハ短調 (1959年4’24)、練習曲第3番「別れの曲」(1958〜1959年3’31)、練習曲第5番「黒鍵」(同年1’45)、練習曲第12番「革命」(同年3’00)、バラード第1番(1954〜1955年7’44)、ワルツ第1番「華麗なる大円舞曲」(1963年5’06)、ワルツ第7番(同年2’57)、ワルツ第6番「小犬のワルツ」(同年1’57)、ワルツ第9番「別れのワルツ」(同年4’08)、スケルツォ第2番(1954〜1955年10’11)。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/09/22

    コルトー亡き後、フランスを代表するピアニストになったS.フランソワは、酒・煙草・ジャズをこよなく愛し、不健康な生活の果てに46歳の若さで逝ってしまった天才ピアニストとして実に個性的な芸術家でした。そのルックスからして独特の雰囲気を有しており天才のみが持つ自由奔放さ、豊かなファンタジーとポエジー、気高さ、ロマンティックな情緒とほろ苦くまろやかな味わいといった要素が、渾然一体となって存在しています。私がクラシック音楽を聴き出した頃売り出して来た演奏家なのですがある意味でちょっと近づき難い・・・正直扱いにくい人材・・・感じもしないではありませんでした。兎に角一筋縄では行かないという感じで演奏自体も「フランソワ節」とも呼ばれた溜めを絶妙に行使して演奏を展開して行くのですが気分次第な要素が大きく彼の最も得意した作曲家ショパンにおいても出来・不出来・・・そうした「ムラ気」のある処を是として見事に結実しているフランソワならではの持ち味の演奏が楽しめる事と思います。まるでライブ的即興的演奏の様相を呈しているのですが彼の演奏は没後も何度もCD版が重ねられているようです。本盤は1954〜1955年フランソワが三十歳台に差し掛かった若き頃収録したバラード集(モノラル)第1番(タイム7’44)、第2番(6’48)、第3番(7’01)、第4番(9’24)及びスケルツォ集(モノラル)第1番(同8’29)、第2番(10’11)、第3番(6’42)、第4番(11’53)で、例によって演奏タイムをメモしておきました。その天才的な閃きとファンタジーで、美しくも儚いショパンの世界を詩情豊かに展開しているのでしょう、モノラルという録音ハンディ関係なしに聴き継がれて行くべき演奏と思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/09/21

    本盤は1997〜1998年に収録されたシベリウス交響曲第4番(タイム@11’08A5’02B11’11C10’11)、第5番(同@13’34A8’37B9’07)で当時設立後まだ五十年も経っていない我々にはレコード上では馴染みが無いアイスランドSOをこれ又そんなにメジャーな指揮者でもなかったヘルシンキ出身のP.サカリ(当時40歳頃)が振ったものでシベリウス交響曲全集からの抜粋分であります。まぁ、北欧の地理・気候・感情には我々よりは近いだろうからそれなりの仕上がりが成されているのでしょう。全集曲中でも評価上位二曲のカップリングでの本盤に特にシベリウスの後半作風の自然なやや冷たくて荒々しい感触を印象づけます。私は第4番の方が好きでこれしか聴いていないのですが先ずこの曲の少し具体性に欠ける・・・オーケストレーション上でそう多言をしていない処等をある透明感でもって丁寧に・・・テンポもどちらかと言えば全楽章ゆっくり目・・・進めて行きます。第1楽章低音弦から寂寥感を帯びて無理せずスタートし次第に管の合間を入れつつ音色が加わって深閑とした森というか湖沼の世界を霞めつつ〆は弦がスゥッーと引いて行く有様は抽象画というより具象画を見る思いです。テンポ速く第2楽章では一陣の明るい雰囲気は通りますがやがて蠢く管弦が何か焦燥感を高め続く第3楽章では旋律線中心に管弦が高揚して行きますがその具合が先述通り無理せず引き摺りつつのクロージングが見事に決まっています。いよいよ最終楽章チェロ、チェレスタが挟まって高音弦が段落をつけながら低音部では混沌していたのを整地していく様に結果エンディングに結び付けます。正直最終楽章のメリハリをもう少しつけても・・・とは思いましたがそういうのは素人岡目八目。併録の第5番も期待を裏切らない出来でしょう。先日別のCDでレビューを書き込んだのですがそのオーケストラはアイルランドのオーケストラで指揮者共に本盤同様マイナーなのに結構感動を呼び起こす時代になって来ている様でそれだけ競争も激しいそうです。素晴らしいランク盤としました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/09/20

    クラシック音楽指揮界の新スターであるベネズエラ1981年生まれのドゥダメル29歳がこれ又若きベネズエラのオーケストラ(オーケストラは同国のエル・システマという制度---これは貧困家庭の子供達を音楽教育を通して育成しようとする活動)に基づき1999年創設されたものでその生徒達は何と言っても若いメンバーで構成されているにも拘わらず決して聴き劣りはしないとの事です)シモン・ボリバル・ユースOを振ってシェィクスピアに題材を求めたチャイコフスキー幻想曲三曲・・・「ハムレット」(タイム18’39)、「テンペスト」(同24’42)、「ロメオとジュリエット」(同22’14)を2010年演奏したものです。これらの曲は何となくドゥダメルの資質に合っているのではと期待しつつプレイヤーのスイッチを押して身構えた処、叙情的メロディを絡ませながら「ハムレット」が進みます。そしてチャイコフスキーのいつもの手口というか劇的さのスパイスを怠り無く時にはふりまきつつやがて沈痛な趣きの内に〆へ・・・。私自身あまり数こなして聴いている曲ではないのですが弦の切れ味と立上げにやはりオーケストラの意外な・・・と言っても若いオーケストラだからこそ表現出来るのでしょう・・・性能なのでしょうオーケストラはベネズエラのエル・システマという制度(これは貧困家庭の子供達を音楽教育を通して育成しようとする活動)に基づき1999年創設されたものでその生徒達・・・何と言っても若いメンバーで構成されているにも拘わらず一流オーケストラと比し聴き劣りせず。「テンペスト」は演奏はマァマァですが曲が今一好みなのではないのはチャイコフスキーさが出ていない為・・・結局「鳴らない」曲・・・ドゥダメルも処置しようがありませんね。「ロメオとジュリエット」は他の指揮者ででもよく聴くポピュラーな曲で演奏自体は若干テンポ遅めの印象を受けました。録音は遠めの残響が効果的でそれからこの曲では管楽器の官能的な響き・・・南米の潜伏した熱さとでもいうのでしようか、魅力的でした。全体的にはチャイコフスキーの曲の割りには大人しくてドゥダメルならもっと「暴れても・・・」という思いも過ぎりました。素晴らしいランクにさせていただきましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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