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あんぱん さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/07

    選曲と値段が素晴らしいので手を出してみたが、演奏もいい意味で期待を裏切ってくれた。
    アンセルメ&スイス・ロマンドということで、あっさりした演奏を予想していたが、これがうまい具合に清潔感のある優雅な演奏として好感触だった。
    特に、グラズノフは曲が曲だけにあんまり濃厚な演奏よりも、脳を使わずに受動的に聴き易いこういった演奏のほうが心地よいかも。
    期待してなかった謝肉祭も意外といい出来で、今ではピアノ版よりこっちのが好きなくらい。
    グラズノフ入門にも最適ですね。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/07

    思ったよりおとなしめの清潔感のある演奏だということのまず驚いた。
    シチェルバコフは超絶技巧のイメージが強いので、勝手に派手な演奏をする人だという先入観があった。そしてラフマニノフもそういう演奏がぴったりだと思っていた。
    よくよく考えると、この人は本当に丁寧に正確にいつも曲の本来の魅力を壊すことなく安定した演奏を続けていた。
    ショパン変奏曲での絶妙なポリフォックな演奏や、幻想小曲集でのリリカルでこざっぱりした感じは、なかなかほかに類を見ない。
    さすがにソナタはもうちょっとベタベタ濃厚に弾いちゃってもいいんじゃない?と思うが、それ以外が素晴らしく、高評価をさせていただきたい。
    ただし、あの恥ずかしいほどのロシアンロマンを期待する方にはお勧めではないかも。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/07

    確かにこれはいい演奏だ。
    アバドらしくあまり深みを追及せずにさらさら流れていくのですが、これが意外に心地よい。
    この曲の名演を捜して、濃いのばっかり聴いていた私にはとても新鮮だった。
    噂のヒロシマの鐘も、偏見や先入観無しで素直にいい音だと思う。
    曲が狂気的な内容なので、やはりグロいのが好みですが、あくまで純音楽として出来のいい交響曲の演奏だと感じた。
    決定版とはいかないかもしれないが、これはアリです。一度は聴いておくべき。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/07

    これはまた素晴らしい演奏だ。
    このシリーズでは第21番の演奏が群を抜いて素晴らしかったが、それに劣らぬ魅力がある。
    ヤンドーはやはりこういった華やかで純粋な曲が似合う。
    数多くあるモーツァルトのピアノ協奏曲の演奏の中でも屈指の推薦盤にさせていただきたい。
    安定した技巧と、優雅でかわいらしい雰囲気の漂うピアノ。それにほんとうに息の合ったオケ。26番自体はそれほど好きな曲でもなかったが、この演奏だけは別物だ。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/19

    技巧的にちょっとぎこちない面もあるが、数多くあるこの曲の演奏の中で、最も透明感があり、落ち着いたもので、どことなくノスタルジーな素晴らしい演奏です。
    ぐいぐいとパワフルに歌うのではなく、とことんメランコリックにちょっと泥臭く、寂しそうな演奏です。
    ちょっと録音が浅く、遠い感じがするのですが、個々の音が明確に浮き出ており、普段は大音響に埋もれて聴こえないようなパートも楽しむことができる。
    これらの特徴により、残念ながら高揚感は少なめだが、他の音盤にはない独特な魅力を楽しむことができる。
    これをNo.1とする人が多くいても不思議ではない名盤です。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/17

    長らく再販の待ち望まれていたこのCD、いつの間にか出てましたね。うれしい限りです。
    現在では「癒し系」な側面ばかり取り上げられるようになった彼女ですが、若かりし頃はなかなかの技巧派でもあったのです。
    ヴィルトーゾ的なコンサートピースと甘いロマンティックな抒情小品をバランスよく集めたこのCDは、田部京子さんの新たな一面を見ることができます。
    もちろん、このころから彼女の一番の魅力であるちょっと距離をおいた冷静な解釈と清楚で嫌みのない解釈、美しい音色のコントロールは前面に発揮され、余すと来なく全曲を堪能できるでしょう。
    残響を上手く味方につけた録音と演奏のバランスもすばらしい。
    値段もお手頃ですし、気軽に手をだし気軽に聴けるお買い得なCDです。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/17

    アシュケナージというピアニストが、いかに「正統ロマン的ヴィルトゥオーゾ」であるかがよくわかる音源。
    ドビュッシー、ラヴェルはこんなにはきはきと鋭く弾かれてしまっては正直困る。得意な演奏家の曲に関しては何度もたくさんの録音を残しているアシュケナージがなぜフランスものをあまり弾かないのか。これを聴けば明確だ。苦手なのだ。面白くないわけじゃない。似合わないのだ。
    残念ながら、お勧めはできない。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/17

    この不完全燃焼な気分はなんだろうか。演奏は燃え尽きているのに、決してすっきりすることのない後味の悪いドロドロさ。最後のアリアがまるで消えそうな蝋燭のともし火に対する鎮魂歌のようだ…。
    ひと癖もふた癖もあり、非常に食べにくくちょっとイライラする演奏。これは悪い意味ではなく、だからこその感動というか、他ではなしえない魅力を聴かせてくれる。
    これが正しい、異端とかそういうことではなくて、演奏するという行為の圧倒的なパワーにただただ唖然とするのみ。
    もしこの運命がアリアへの伏線として計算されているならばこれほど恐ろしいコンサートはなかっただろう。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/17

    初めてこの曲を聴いたのがこのヴンダーリヒでした。その時はこの人のことを知らず、幾年が流れ色々この曲を聴いてきましたが、初めて聴いたあの感動が忘れられず、捜し求めてようやく見つけた思い出深いCDです。
    この曲は、本当にこの人の声のためにあるのではないでしょうか、ほかのどの演奏よりも美しく切なく甘く、忘れていた失恋の痛みをこれでもかというほど大量の波で思い出させてきます。
    ピアノの伴奏がダメと言っている方がいますが、私はシューマンの曲にはこういったちょっと冷酷気味な伴奏のほうがしっくりきます。特にこの曲においては、決して歌いすぎることなく出来るだけ淡々とあってほしい。そういう意味で本当に素晴らしい伴奏だと思います。一部乱れがある気もするが…。
    そしてこの録音の良さも素晴らしいですね。外に向かって残響が広がる感じがすごいです。
    もう溜息が止まりませんね。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/17

    メンデルスゾーンファン、田部京子ファンどちらもが待ち望んだであろうこのディスクは、間違いなく期待通りの大成功といえるだろう。
    15年以上も過去に録音された前回の無言歌集にてみせた、全曲落ち着いて穢れのない魅力的な物語の断片を、乙女チックに演出してくれる彼女の演奏。今回はもうちょっと深みの広がった大人の魅力がプラスされている。
    正直もう聴きあきるほど猫も杓子も取りあげる「ロンド・カプリチオーソ」。ここにきて、まだ伸びるの余地があったのかと思ってしまうほど過去のものにない新たな魅力を気づかせてくれた。技巧に走るのでも、べたべたにロマンチックに歌い上げるのでもなく、ちょっと斜め上から見下ろすような彼女の解釈が、メンデルスゾーンという作曲家のちょっと頑固で澄ました態度とものすごく波長があっている。
    そして思ったより録音の多くない隠れた名曲「夏の名残りのバラ」と「プレスト・アジタート」では、やはりこの曲がロンカプの裏に隠れてしまっていることの不条理さをはっきりと確信させてくれる素晴らしい名演。あまり技巧的な点では評価をしていなかったピアニストだが、ここにきてこの華麗なピアニズムの健在を知ることになった。もちろん、彼女らしく決して熱情的にも派手にもならず、あくまでも冷静にさらっとさりげなく(この言葉は語弊があるだろうが)弾ききっている様は見事。
    これまた定番の厳格な変奏曲だが、「厳格」さは、曲の構造に一任し、彼女自体は自由な表現で曲の音楽的な魅力を弾き出すことに従事しているようだ。声部ごとの音のコントロール、各変奏ごとの性格のコントロール、一部の乱れもなく全変奏を見事に12分に引き出している。
    実はここで一番感動したのが無言歌の「巡礼の歌」だった。こんな美しい曲があったなんて今までいくつかの無言歌集を聴き比べしていてもきづかなかった。この音色はどういうタッチで出しているんだろうか…。
    全体的にペダリングが見事で、効果的な残響のコントロールはまさに天才的である。HQの録音の見事さよりも、彼女の腕による音の美しさのほうが大きいのではなかろうか。見事な音質と残響だ。
    細かいことはなしにしても、総評としてやはり彼女のわが子を見下ろす母親のような愛情に満ちながらも冷静に一つ一つ大切に奏でていく音色とルバートの素晴らしさが一番の魅力であろう。本当に心地よい世界を終始堪能させてくれる。
    メンデルスゾーンのピアノ曲、そして田部京子の演奏の中でも過去最高の素晴らしい音源であると大絶賛させていただく。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/15

    下の方に同じく…。
    川とわの全曲録音は持ってなかったので&混成版は聴いたことなかったので楽しみに手にしたのですが、この女声合唱はひどい!
    混成はこれしか聴いてないので、そもそも女声パート自体がどうなのかというのはわからないのですが、とにかくこれはひどい。
    川とわ目当ての方、絶対違う盤で聴くべきですよ。
    あまりにもショックが大きすぎて、佐藤さんの曲はちょっと聴いただけでCDごと封印してしまったのでレビューできません…。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/06/27

    今までチャイコフスキーのこのPコン1は、なんてつまらない曲だろうという思いだった。
    今さら同曲異演を買うほどでもないと思っていたが、シュチェルバコフのピアノでたったの500円ということで、手を出してみたのだが…。
    これはすごい! びっくりした。こんなにキレよく快活で華麗でありながら、なんて精錬されて乱れのない演奏なんだろうか!
    この曲をこんなに楽しんで聴けたのは初めてだ。これまで聴いた演奏は、ピアニストが技巧をひけらかすためにガンガン突っ走るような演奏か、オケがこれがロシアだと言わんばかりに分厚くドでかくジャンジャカやるようなものが多かったが、これは違う。圧倒的な技術力を持ちながらも、極めて冷静に丁寧に表情豊かで爽やかで、全くあてつけがましくないピアノ。そして、極めて従順にピアニストにあわせながらも、しっかりツボを抑えた爽やかで柔らかいオケ。なんとも「聴き易い」演奏だ。
    録音もさすがはNAXOSといった無駄もなく余計な残響もない素晴らしく通った音だ。
    2楽章なんかは、今まで聴いた中で最も美しくそして楽しんで聴けた最高の演奏でした。1・3楽章ばかりに注目していた曲でしたが、まさか2楽章に目覚めるとは思ってもいなかった!
    カップリングの四季も丁寧でリリカルな魅力的な演奏。文句無しです!

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/06/27

    スクリャービンの中でも、なぜか見捨てられがちなコンチェルト。確かに、スクリャービンの個性が表れた作風ではないし、ショパンやリストの模倣と言ってしまったらそれまでだ。
    しかし、逆にいえば、そういったロマン派の代表的な作曲家の曲風の延長上として、ロシア的なスパイスを利かせたもう一つの傑作として楽しむことができるはずだ。
    スクリャービンとしての価値よりも、そういったロマン街道まっしぐらな1曲として素直にこの華やかさと恥ずかしいくらいのセンチメンタリズムを満喫してほしい。
    演奏は、名コンビシチェルバコフとゴロフスチン。相変わらずさわやかに統制されながらも壮大な美しい演奏で、余計な考え抜きに素直に良さを演出してくれている。力みすぎることのない両演奏家と、それでいながら見事な華やかさとキレを聴かせてくれる。
    交響曲5番に関しては、もうちょっとこってこてにしてくれてもいいかな?とは思うが、明瞭で聴きやすい整った演奏だ。
    カップリングは珍しい編曲が入っているが、それほど面白くはなかった。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/06/27

    メトネルの最高傑作であろう第2コンチェルトとクインテットを1枚でこの値段で楽しめる!
    なんてレベルではない。この演奏はすごい。シチェルバコフの一糸乱れぬ完璧な統制力で音楽性豊かな見事なピアノと、なんとも凛々しくそれでいて壮大なオケの見事なコンビネーション。終始圧倒的な完成度と抒情性で飽きさせない素晴らしい名演です。
    巨匠的な渋さや濃厚さがあるわけではないが、逆にそういった「演奏者の味付け」というものがない分、素直にいつまでも濁らない純粋な曲の魅力を堪能できる。
    メトネルは作品も多く、中には重たすぎたり複雑で聴きにくいものも多いのですが、この2曲はいい意味でロシア的な暑苦しさの少ない本当に魅力的な華やかさとリリカルな風潮を併せ持った素晴らしい作品です。
    もちろん近代的な鋭さやシャレの効いた巧妙な音楽観が排除されているわけではなく、またロシア的な壮大さや甘美なロマンティシズムも顕著です。それらをできるだけ癖のないように包括した作品と言えるのではないでしょうか?
    まさに隠れた大傑作、これをこの名演で聴けるのです。最高です。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/06/27

    正直マンネリしつつある吉松隆。さらには、あまりにわかりやすいその曲調から、イージーリスニング扱いもされてしまっているが…。
    しかし、彼はやはり素晴らしい作曲家だ。そしてこの曲は彼の集大成と呼んでもいい大傑作だ。
    連作プレイアデス舞曲集と、それにちなんだ作品をコラージュ風にちりばめながら、それらを包み込む風のようにやさしいオケがふわりと流れ込む。花は芽を出し、やがて花を咲かし、そして儚く散っていく。そんな姿を親鳥のような視線で美しく、優しく、そして華麗に描いた作品。
    何といっても田部京子さんの優しく清楚なピアノの音がほんとうに美しい。
    なじみにくい変拍子をふんだんに用いながらも、なぜかものすごく親しみやすくリズミックに曲に入り込める。調性的とは言っても、平坦な音の流れではなく、神秘的で、そして乙女チックなかわいらしくもニクイ素敵な世界です。
    そしてこれまた美しいのが、オーボエ&ハープ版の夢色モービル。原曲のマンドリンアンサンブルは聴いたことはないが、この幽玄さは異常です。
    余計な偏見持たずに、素直にこの少女趣味な世界に酔いしれてください。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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