インタビュー 【柚木隆一郎】

『 熱が冷めないうちに 』

--- まずは、今作リリースに至るまでの流れと、初のソロアルバムをリリースする感想をお聞かせください。

柚木隆一郎　今回はエルマロのアルバムとお互いのソロを出すということでなんとなく話しが進んでたので、レコーディングに入ったときから両方やらなきゃと。
最初は曲を書く時にどっち用の曲という風に書き分けたわけではないんですが、そうですね、自分として生涯でソロアルバムなんて出すつもりもなかったのですが（笑）やりだしたらまずそれはそれで楽しいしかったですね。
(この時点では）まだ色校とかもあがってきてないので、ほんとうに出来上がるのか不安ですけど（笑）

--- 収録曲の中には何曲かエルマロのアルバムに収録された曲の別バージョンが収録されていますが（6曲目と11曲目）、れ以外の曲は新たに作曲されたものですか？

柚木隆一郎　イチから作ったというよりは、おたがい自分の残留思念のようなものからしか作れないので・・
最初はエルマロのアルバムとどう差別化したほうが良いのか？とか考えたりもしましたが、でもまあ、でてきたものがすべてなので。
あとは、あえてレコーディング中は雑念が入らないようにお互いのアルバムは聞かないようにしました。
ひょっとしたらそっくりなアルバムができてやしないかと思ったりもしましたけどね。あえてそこはまったく触れない形で進めました。意識して違うものを作ろうとしてもしょうがないですし。

 

--- エルマロのアルバムのレコーディング時期と重なったりしたんでしょうか？

柚木隆一郎　エルマロのほうもかなり飛び飛びでレコーディングしていたので、同時進行という感じでしたね。

 

--- アイゴンさんのソロアルバムを含め、3枚揃って本当の姿が見えてくるというか、完成形になるような気がします。

柚木隆一郎　そうです、3つあわせて完成形となる感じですかね。

 

--- そうしますとアルバム全体でコンセプトのようなものがあって作り始めたという感じですか？

柚木隆一郎　 ボクの場合はエルマロのアルバムもそうですけど、わりと１曲１曲作っていった感じですね。
ただ、やっぱりそれ以前に音楽作るうえで基本的なコンセプトは、あまり既成のフォーマットに乗っ取らないものなんですが、ですけど幅広くポップスの範疇にはいるものであるというのは基本にあって、まあ、相反するものではあるのですが。このタイトルが示すような。

--- そのタイトルも少し気になったのですが。

柚木隆一郎　タイトルは最後までなかなか決まらなかったんです。
だいたい「ネバーエバー」と言ったら「金輪際〜することなはい」というような意味で・・金輪際ソロアルバムをリリースすることはないって言う意味ではないですけど（笑）

でも今回は熱が冷めないうちに次に入ろうかと。

--- ではまた次のリリースに向けて動きだすような感じでしょうか？

柚木隆一郎　いや、リリースは次はどうなるかわからないですけど。
今はCDというメディア感もなくなってきていて、配信という形だけに今後世の中がなっていくのかもしれないけど・・ライブはやって行きたいというのはありますね。

そんなにライブを考えて作ったものではないんですが。自分のソロライブを小さいとこなどでコツコツまわるみたいのは今まで全然考えなかったんですが、これまでの大きいところでドカンとやるよりは今はそういった感じです。