インタビュー 【アイゴン】
2008年6月18日 (水)

interviewer : Nishio/Horita(HMV online)
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前編 『俺の感覚って94年なんだっ』 |
2008-06-18 |
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『 俺の感覚って94年なんだっ 』
會田茂一 初のソロアルバムですからね。今までバンドでしたからね、なんかそのこう、一手に自分の肩にのしかかってくる重圧と、重圧じゃねーか(笑)、喜びと。(ジャケットは)意外と発色とか全体的にもいいなと。こんな髭のおじさんのソロアルバムとは思えない雰囲気で(笑)。 --- デザインはご自身で考えられたのですか? 會田茂一 いや、デザイナーの方に。このイエティとか刺繍とかを僕がネット上で見つけたんですよ。メイガンさんっていう。。こういう刺繍を自分の作品としてホームページにあげている人がいて、なんかいいなぁと思って。それにはなんかDEVOがいたりとか、いろんなミュージシャンをかたどった刺繍があったりして。音楽好きな人なんだろうなと思って、それで、僕はこんな人間で、ジャケットを作ってもらいたいとネットで連絡したら、作ってくれたという。
--- 今回初のソロアルバムということで、まずは作るまでの流れといものを教えていただきたいのですが。 會田茂一 え〜っとエルマロのアルバムと今回のソロと、卵が先か鶏が先かみたいな感じで、はっきりとよく覚えてないんですけど。もともと色々な話があって、二人のソロアルバムをそれぞれパッケージして、いわゆるアウトキャスト的な感じでエルマロとして出すのはどうだ?とか、まるっきりのソロを2枚組みにするとか、ソロはソロとして出して、その抽出したものをエルマロとして出すのかとか色々あったんですけど。いままでソロアルバムを作るんだったらどんなの作ろうかなとか凄い悩んだんですけど、今回はソロアルバムを作るって決めたら、凄いパーソナルなものを作るっていうのがぱっと出てきたんですね。なので僕的にはこんなソロアルバムを作るっていうのが決まったんで、エルマロの楽曲もスムーズに書けた。ソロがすごくパーソナルな、一人で作る自分の音楽みたいな感じで作るとしたら、じゃあ今回のエルマロはなんか今まで聴いてくれた人のイメージなのか、僕のイメージなのか分からないですけど、なんとなくあるエルマロのイメージ、エルマロ人格になって作るっていうのが面白いかなと思って。その時点でどういう話だったっていうのかは覚えてないんですけど、僕的にはソロがどんってあったんで、エルマロの作品を作るうえでもソロがベースになっていたかなって気がします。
--- FOEなどのバンドとして作りたいサウンドと今回のソロアルバムとして作りたいサウンドっていうのは全く別のものであったと思うんですけど。その分今回のほうが愛着というか、先程おっしゃられたパーソナルといった意味で、作品として成立するのが難しかったりとかはしませんでしたか? 會田茂一 意外と僕は作るのが楽しいという感じで最後までいけちゃうタチっていうか。まぁ締め切りというのがあるので、そのなかで、歌詞とか間に合わなくなりそうとか、ケツに火がつくっていうことはあるんですけど、基本的には悩まない感じと言うか、まだなんかあるんだろうみたいな掘り下げ方っていうのは、僕はあんまりしないというか、だったら作品出して、ツアー廻ったほうが健康的というか。ライブをやってとかまた次の作品に向かいたいという気持ちのほうが大きくなってくるんで。だからって中途半端なところでやめるっていうことじゃないんですけど、なんか産みの苦しみ的みたいなものって今までそんな感じたことが無いっていうか。曲に関しては、日常的に書いてるとか、かっこいいものではないんですけど、ICレコーダーを持ってて、ぱっと浮かんだものをそこに入れるようにしてて、今回もソロのレコーディング入る前に曲を作ったりはしてなくて、レコーディングに入ってからICレコーダーを聞いて、この曲にしようかなとか、歌声で入ってるものがギターのリフになったりとか、そのままメロディになったりとか、そういう感じでつくっていくんで。
--- 生まれたものをどんどん形にして、それを収めていくという感じですかね。 會田茂一
そうですね。どんなのを作ろうかなというのは、いっつもギリギリまで悩むんですよ。今回、車でラジオを聞いてたときに流れてきた曲が、自分のソロがこんな曲だったらちょっと面白いっていう曲があって、それを調べていったら、アート・リンゼイで、しかも94年ぐらいのすごい中途半端な年代のやつで。俺の感覚って94年なんだって思ってちょっと笑っちゃって(笑)
--- その中でロブ・クロウが参加されてますが、どういった経緯で参加されることになったのですか? 會田茂一 今回ソロアルバムを作るにあたって、アート・リンゼイじゃないんですけど、こんなアルバムつくりたいっていうのをエンジニアの人との共通言語みたいな感じで、今自分がソロアルバム作るんだったらこんな雰囲気にしたい、それをコピーするって意味じゃなくて、それであげたのがロブ・クロウのソロとアート・リンゼイの『Noon Chill』っていうアルバムとダニエル・ラノワの『Shine』。あと何枚かあったんですけどブライアン・イーノとか。で、そんな風にサウンドなのかそのアルバムの持ってる雰囲気なのかわかんないけど、ロブ・クロウのソロにはすごく惹かれてたんで、よくレコーディングの現場においてもロブ・クロウのあんな感じでとか、ピンバックみたいな雰囲気の曲を…みたいな話をしてたんで、そしたらピンバック来日だ〜って。来日してるときにロブ・クロウなんかやってくんないかなーとか言ってて。知り合いでもなんでもないんですけど、でオファーをしたら、全然オッケーみたいな感じで、しかも、このアルバムタイトルになってるんですけど、僕は一番最初、ニック・ロウの「Cruel To Be Kind」って言う曲をやんない?ってオファーしたんですよ。そしてら「So It Goes」やんない?ってかえってきて。 --- それではロブ・クロウのとレコーディングはスムーズに進んだのですか? 會田茂一 そうですね。なんか凄い前向きにやってくれて。ただ、もう来た瞬間からビール飲んでて大丈夫かなって思ったけど(笑)、15本ぐらい飲んでたかな(笑)
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