gomaインタビュー2
2008年3月19日 (水)
GOMA-interview
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「GOMA-interview」
G 自然と、俺がこれで生活できるようになってること自体が、なんかそういう気もするし、やりはじめて10年前とか10何年まえとか、演れる場所すらなかったし、ほんとだれも知らなかったし、やってても、ナンじゃあれ?みたいな感じやったけどね、それで居場所が無くって、オーストラリアに渡って、アボリジニの人達と生活して、ていう感じやったんですけど・・・。それがいま、ぜんぜん状況が変わってますけど、ね。
−−−うん、そうですよね
G そういう、ね、俺の存在自体がもしかしたらそういうことのメッセージなんじゃないか、なんかそう思わされるというか。自分でやってる意識的な部分ってぜんぜん変わってないから。
なんか。このタイミングにこれができた・・・っていう感じなんですね。いついつまでにこれを創ろうっていうことではなく、その「もの」が出来上がったときがリリース時期って思ってて。
そしたらこれが、ちょうどこのタイミングでできあがってきたというか、ハードディスクがつぶれたりとか、データが吹っ飛んだりとか、そういうのがなかったらまた全然ちがう時期にできてたと思うんですよね。
−−−なんかそれを暗示してるかのような・・・
G そうですね。ちょうど自然にこの順番でこれができてきてみたいな。
んで、やっぱりコンピューターをつかいこなせるようになるのに、やっぱ始めてから3年ぐらい掛かったってかんじですかね。
やっぱ自分の中で鳴ってる音に近づけたくても、ひとつの作業するのにすごい遠回りな作業をしてしまう・・・。プラグインとかエフェクターのつかい方をマスターするのにすごい時間が掛かったし、ま、一個一個キックをつくるのとかでも、その音の作り、こうしたらこういうのになってくるみたいなのを自分のなかで納得するのに、まぁそれくらい時間掛かったってかんじですね。
−−−完全にイチから覚えていったっていうことですよね
G そうですね。
世界最古の木管楽器と、最新テクノロジーをこうブチ合わしたら、ちょうどいまの世の中に打ち出すのに、なんかおもしろいメッセージ性をもった形にできるんじゃないかなぁっておもったんですよね。
−−−タイトルの「CYBORG」ってちょっと、こう人造的なイメージがあるんですけど、あえてそれを付けた意味とは。
G それを付けた意味・・・なんか、浮かんだってかんじ(笑)
−−−(笑)
G 「CYBORG」やなーって(笑)
ディジュリドゥのすごい生々しい音が、コンピューターの中でそれを(音を入れて)作業しているとどんどん音が変わっていくんですよねー。多分、コンピューター内で音とか作っているヒトは分るとおもんですけど、1音放り込んだら、そこにあるソフトとか、プラグイン、エフェクターとかで、ほんとどんな音にでも変化していくというか・・・
−−−タイトルがCYBORGなんですけれど、曲のタイトルが、序章、回帰、・・・開眼で終わってて、アルバムを通してストーリー性をかんじるんですけれども曲毎のイメージとかあったら教えていただきたいんですけれども
G 曲ごとのイメージとかっていうのは、ほんとそれを作っていたときの感覚なんですよね。そんとき前後にあって見たものとか出来事とか、見た景色とか、出合ったヒトとか、、そういうのでけっこう影響受けて変わってるとおもうんですけど。
この最初と最後の「回帰」「開眼」っていうのは、「回帰」はほんと1回原点に戻るっていう感じのイメージで、かなり野生というか。野生的な部分から始まって。それで次に自分のルーツ、ダンス、HIPHOPから始まって、まぁレゲエとか・・あとテクノとかダンスミュージック全般、そのへんの自分の通ってきた経験、ルーツみたいなのを、もう全部一回ミックスさせて、なんか創りたいなーっていうのはずっと思ってたから、それをこうミックスさせるとこういう形になってきたから、って最後に開眼の世界に「開眼」っていうか。
うん、だからほんとに世界中探してもこんなディジュリドゥのアルバムってないと思うんですよね。ほんと自分の中のNEXTレベルに行く、第一発目のアルバムっていう・・・
−−−たしかに1人でつくってるとしてはバラエティがすごく広いですよね。それがすごいです。
G 本当ににいろんな音楽聴くからかなぁ・・自分が。そのときたまたま見た映像とかそういうので、またでてくるものすごい変わるし、ただ単にほんと自分が感じてるものっちゅうか、そんとき自分が機材に向かったときにかんじてるものをただ単にいつも素直に表現したいってだけなんですよね。
またそういうのがディジュリドゥにはすごい合うとおもうし、自分が思ってる感覚みたいなものを素直に出すというか、、だからほんとに、ね、ドレミとかの世界でもないから。
−−−アルバムをとおしての流れがあるような気がして、6曲めの「snakeman Dub」とか1回落ちる感じ・・・そういうのはトータルのストーリーみたいなものがあるんでしょうか
G あります、ありますねー。
なんだろ・・・なんかちょっと、とりあえず、遺跡とかすきなんですよね。で、地球上にはいろんな遺跡とかあるじゃないですか。
ほんで、そういうものの中には遥か昔に人類が画いた絵とか、文字とかも残ってて、そういうのを解読したりすると、遥か昔にすごい高度な技術があって、宇宙船に乗ってる人類が描かれてたりとか、宇宙人みたいな人と一緒にいる人間が写ってたみたいのがあったりとか、なんか俺そういうのにすごいメッセージ性とかかんじるんですよね。そういう、昔に人類が、俺らの前の人類やと思うんですけど、そういう人達が何万年とかすごい昔に残してたものに、ロケットとか、ナゾの宇宙人とか写ってたりするとそういうの観るたびに背筋が寒くなったりする思いがあって、・・・そういうメッセージ性みたいなものを肌で感じるような、そういうストーリー性っていうか・・・
−−−作り終えて、得るものはたくさんあったかんじですよねー、次につながるようなものが
G やっぱ、拡がりましたよねー。
ディジュリドゥって楽器のおもしろさ、みたいなものがかなりこれで拡がるんじゃないかないう気しますけどねー。
−−−今回はPVも制作されたそうですが、どんな感じに仕上がってますか?アートワークも気になりますが、これも登場するのでしょうか?
G ちょっと動いてる、俺も動いてる・・・
−−−えっ?(笑)踊ってるとかじゃなく?
G そう。踊ってる、踊ってる・・・(笑)
ブレイクダンスとか・・・
−−−来るときちょうどGOMAさんのダンスをみてみたいって言ってたんですよ
G あ、ほんと?PVで踊ってるから(笑)。もお、そぉ、とりあえず観てもらったら。地面をぐるぐるまわってる。。
−−−すごいですね、ほんとうに集大成的なものができあがるんですね、ダンスとかも入って・・・(⇒そのPVはこちらに)
G 撮影のあと超筋肉痛。。
−−−踊ったの何年ぶりですか?
G 10何年やろ、15年かな
−−−カラダがおぼえてた?
G やってるうちにやっぱカラダがおぼえてるなーって感じ
最初はやっぱ、カラダ硬すぎたけど。それ用にちょっとね、トレーニングとかはある程度してったけど。それでも、ぜんぜん追っつかへん(笑)。
−−−すごいなー
G 今までとおってきた、自分のルーツをほんとミックスさせているっていうか
結局はなんかそこでしかないのかなっていう、そこに自分の育ってきた過程とか、経験とかを自信もってやってかないと、なんかどっかでおかしなことになってくるんじゃないかとおもうんですよ、だから世の中の変な事件とか起こってんのかとも、結局は自分の今ある環境とかにすごい抑制というか、なんかそういうのをすごい感じてしまってて、それを発散する場所がなくて、変な方向に行っちゃてるんじゃないかと思うんですけど。
そういう、自分が育ってきた過程とか、そういうものに自信を持ってやるっていう。それの意思表示でもありますね。
経験しないと何も説得力がないから、やっぱ自然のよさとかも、実際、日本のこの都会の中で育ってて、“いいよねー”って言ってるレベルじゃ全然説得力も絶対なかったと思うし、実際アボリジニの人たちとむこうで一緒に時間を過ごして、凄い本当にいいと思うし。
人種の坩堝みたいな、旅行とかに行かなくてもいろんな国の人たちと話ができるロンドンみたいな場所で暮らして、そういう場所の本当よさもわかるし、バンドとかをやって、バンドでしかないフィジカルな、ヒューマンな部分の良さも判るし、ソロでやって、ソロでがんばる芯の強い部分というか、ソロでやる部分のおもしろさも分かるし、それぞれを経験したことで、それぞれのいい部分もある程度ピックアップしてきてミックスさせた感じですかね、
経験しないと何を言っても説得力ないと思うし、経験してある程度自分の中で肥やすのにやっぱそれぞれやってきたからすごい時間がかかってるとおもうんですよね。自分で経験しないとなんか、納得しないタイプで(笑)
経験してきたことから、それだけで、これだけ新しいものができる、
そこに自信をもてるかどうかっていうことだと思う。
−−−本当にGOMAさんのキャリアが全て詰め込まれた、ある種、集大成とも呼べる作品ですね。今後の予定などは決まっていますか?
G とりあえず10周年記念なんで、今年・来年にかけて過去10年ぐらい録りためている映像作品、オーストラリアとかバリとかロンドンとか、富士山の山頂で吹いたやつとか、そのへんをまとめて、なんかいいかたちで出せたらなーと。
−−−本日はありがとうございました!
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