HMVインタビュー:Jose James
Tuesday, February 5th 2008
Jose James インタビュー
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第1回 「アルバムについて」 第2回 「テーマ、コンセプト」 第3回 「参加ミュージシャン、レコーディング」 第4回 「スタイル」 第5回 「ニューヨーク」 第6回 「Gilles Peterson」
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2008-01-29 2008-01-30 2008-01-31 2008-02-01 2008-02-04 2008-02-05
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第6回 「Gilles Peterson」
Jose James 君には国際的に通用するコンテンポラリー・ジャズ・シンガーになる資質が備わっている、と言われたよ。彼にそんなことを言ってもらえるのは、すごく名誉なことだ。 僕にはその才能があり、曲も書け、なによりも自分自身のサウンドがある、と信じてくれているんだ。いつも「君のサウンド」ということを言ってくれる。 「The Dreamer」とか「Equinox」を聴いた時も「ただうまさをひけらかすのではなく、伝統を真剣に受け止め、そして美しく歌っている」と言ってくれた。それを一人でも多くの人間がシェアできるようにしたいというのがジャイルスの思いなんだ。 素晴らしい音楽を長年にわたって作り続けてきているジャイルスほどの人にそう言ってもらえ、彼のレーベルに迎えてもらえたことを本当に嬉しく思っている。
Jose James 今の僕にとってのすべてだよ。これ以上のレーベルはないと思っている。 たとえばBlue Note のアルフレッド・ライオンとセロニアス・モンクやジャズ・メッセンジャーズ、もしくはImpulse Recordsのボブ・フィアとコルトレーンのような関係さ。 コルトレーンも「君のサウンドはすごい。それを俺は信じる。世界中にそれを聞かせるチャンスをやるからやってみろ」と言ってくれたボブ・フィアのような存在があったから、すべてがあるんだ。 そういう話って、最近はめったに聞かない。特にジャズの世界ではね。でもジャイルスは「金は僕が出す。美しい音楽を作ってくれ。アドバイスはやるけど、やりたいようにやって構わない」と言ってくれた。 今回もアルバム用に30曲くらいレコーディングしたんだよ。あらゆる可能性を探し、曲を書き、自分が納得いくまで突き詰めて、その中からアルバムの曲を選ぶことができた。そんな自由はVerveやBlue Note といったレーベルでは与えられなかったと思う。そういったレーベルに対するリスペクトはもちろんあるにせよ。 --- 最後に、自分の性格を一言でいうと? Jose James いい質問だなぁ。僕は、ヒューマニストなんだと思う。僕にとって最も関心のあること、それは人間だ。 これまで人間がたどってきた過去、そしてこれから人間が向かおうとしている未来、そしてなぜそうなったのか、なぜそうなるのか。そのことを常に考えるようにしている。 アートや社会に目をやる時、音楽に耳を傾ける時、僕はそのことを考える。 こういった表現はどういう文化背景から生まれてきたのだろう?今の時代に、どういう意味を持つのだろう?人間として僕らはどこへ向かおうとしているのだろう?とね。 今ほど、そういった問題を提示するのにふさわしい、興味深い時代はないと思うんだ。地球規模で物事を考える、ということがようやくされ始めてきたからね、特にここアメリカで。本当はもっともっと必要なんだ(笑)。アメリカ人、なに人・・・という国レベルではなく、みな、一人の人間なんだという考え方が。 --- ありがとうございました!
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Jose James プロフィール |
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アメリカはミネアポリスで生まれたホセは、子供のころから音楽に囲まれて育った。アイルランド系の母は音楽をこよなく愛するヒッピー時代の寵児、父はパナマ人の現役ミュージシャンだ。
トライブ・コールド・クエストの「ミッドナイト・マローダーズ」に心酔していた高校時代、彼はデューク・エリントンの音楽と出会う。そしてルイ・アームストロングとチャーリー・パーカー、ナット・キング・コール、チャールズ・ミンガスやセロニアス・モンクと、次々と開拓していった。完全にジャズの虜となったホセは、ホーンのパートを歌いながら歩くほどになった。そして、ついに出会ったのがジョン・コルトレーンだった...(詳しくはこちらへ)
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