HMVインタビュー:Jose James
Tuesday, January 29th 2008
Jose James インタビュー
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第1回 「アルバムについて」 第2回 「テーマ、コンセプト」 第3回 「参加ミュージシャン、レコーディング」 第4回 「スタイル」 第5回 「ニューヨーク」 第6回 「Gilles Peterson」
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2008-01-29 2008-01-30 2008-01-31 2008-02-01 2008-02-04 2008-02-05
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第1回 「アルバムについて」
Jose James バンド全体が変わったせいなんだ。レコーディングを始めた当初はピアノもいなくて、トランペット、ベース、ドラムと歌だけだった。その後、ピアノを加え、ドラマーが変わり、その結果、スタイルも必然的に変化した。 最終的にはベース、ドラム、歌、ピアノだけになり、それがオフィシャルなサウンドになったわけだけど、その過程にはいろいろあったんだ。1年半のレコーディングを経て、自然と今に至ったのさ。 --- 1年半ですか!? Jose James ぶっ通しではなくて、10回くらいに分けてのセッションだったけどね。 --- 最初に作り始めたときは、どういうアルバムにしたいと思ったのですか? Jose James 今よりもトラディショナルなものにするつもりだった。その核になるべくジョン・コルトレーンの曲(「Equinox」「Central Park West」「Resolution」)を録音して、最初はOKが出ていたんだけど、途中でアルバムに使用する許可を出してもらえなくなってしまい、アルバムの路線そのものを変えることになった。 それでオリジナル曲を書くようになったんだ。実際、このアルバムのおかげで僕はコンポーザーになれたんだよ。 --- 怪我の功名ですね。 Jose James そういうことになるね(笑)。コルトレーンの曲に歌詞を書いたものは12曲くらいあるんだ。いずれは全曲コルトレーンのアルバムを作りたいと思っているんだ。 --- 1年半もレコーディングしていたということで、ほぼアルバムが完成した今の気持ちは?肩の荷が下りた、という感じですか? Jose James ああ、でも曲が出来たら、次はどういう曲順にして、どういうメッセージや雰囲気を伝えようかと、最後の最後まで、ジャイルスと悩んだよ。 どの曲をラストに持ってこようかとか、いや、こっちの方がいいんじゃないか、とか。 でもそれはかかわった全員がアルバムに対して、特別な、熱い想いを抱いていてくれるからこそなので、嬉しいことだよ。最終的に完成した今の形がパーフェクトだと信じてる。 僕の時代のアーティストが今、置かれている時代の空気を的確かつおもしろいストーリーとして語るアルバムになったと思う。ジャズ、そして僕とジャズとの関係、という意味でも、まさに多くのドラマがこめられた物語だ。 次々と風景が変わっていく旅のようで、僕もそれに応じて変わり、呼応して、さらに曲を書き、手直しをし・・・というぐあいだった。そういう意味ではとてもパーソナルだったね。 第2回へ続く
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Jose James プロフィール |
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アメリカはミネアポリスで生まれたホセは、子供のころから音楽に囲まれて育った。アイルランド系の母は音楽をこよなく愛するヒッピー時代の寵児、父はパナマ人の現役ミュージシャンだ。
トライブ・コールド・クエストの「ミッドナイト・マローダーズ」に心酔していた高校時代、彼はデューク・エリントンの音楽と出会う。そしてルイ・アームストロングとチャーリー・パーカー、ナット・キング・コール、チャールズ・ミンガスやセロニアス・モンクと、次々と開拓していった。完全にジャズの虜となったホセは、ホーンのパートを歌いながら歩くほどになった。そして、ついに出会ったのがジョン・コルトレーンだった...(続く)
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