HMVインタビュー:Jose James
Friday, February 1st 2008
Jose James インタビュー
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第1回 「アルバムについて」 第2回 「テーマ、コンセプト」 第3回 「参加ミュージシャン、レコーディング」 第4回 「スタイル」 第5回 「ニューヨーク」 第6回 「Gilles Peterson」
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2008-01-29 2008-01-30 2008-01-31 2008-02-01 2008-02-04 2008-02-05
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第4回 「スタイル」
Jose James 今の僕、特にここ2年間で僕が生きてきて、経験してきて、考えていたこと、取り掛かっていたことが、特にジャズという部分では、かなりリアルに表わされたアルバムだと思う。 でも人間は常に成長し続け、アーティストとしての経験を積んでいくわけだから、これが全てなのではなくて、この先にはもっと違うものが生まれてくると思う。 でもこうして出来上がった音楽にはとても満足いっているし、アーティストとして今の僕が言いたかったことはすべて言えた、と胸が張れるよ。 --- あえなくボツになってしまったコルトレーン・ソングなどは今後あなたが表現していきたい、あなたの大事な一部ということですよね? Jose James まったくそのとおりだよ。今もジャズのスタイルでの曲は書き続けているんだ。コンテンポラリーな方向に進んでいけばいくほど、シリアスなジャズに惹かれる、ということもあるね。 --- そうして完成させたアルバムは、オーセンティックなジャズ・リスナーも、ジャイルス・ピーターソンに信頼を置くクラブ・ミュージックのリスナー、またはネオ・ソウルを好むリスナーなどにも受け入れられるバランスのとれたアルバムになったんじゃないかと思うのですか、ご自分ではどう思いますか? Jose James そうだね。今の時代にジャズ・アーティストでいることは難しいよ。ジャズと呼べる音楽があまりに多くありすぎて、混乱してしまうほどだからね。 僕を作り上げている一番重要な音楽は、ジョン・コルトレーン、ビリー・ホリデイ、マイルス・デイヴィスなどだ。彼らの音楽と同じくらいの「深み」を持つ音楽を目指している。でも今は2007年なのだから「今現在」のものであることも重要だ。 ジャズの語彙や言語自体は時代とともに変化してきたわけだからね。どうすればコルトレーンのような新鮮さと今日ならではの言語、その二つをミックスさせられるか?それをいつも目指しているんだ。 今回もアルバムの中のすべてのメロディは、スタジオの中でレコーディングしながら書かれていったよ。こういう曲にしたいというおおまかなアイディアと歌詞はあらかじめ書いてあったが、なるべく新鮮さを失わないために、メロディラインは即興だった。だからテイクごとに微妙に違っていたので、その中からベストなものを選んだんだ。 --- 何テイクくらい録音したんですか? Jose James 2テイクくらいかな。たいがい、最初のテイクを選んだよ。最初の方がやっぱりフレッシュさがあるんだ。
第5回へ続く
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Jose James プロフィール |
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アメリカはミネアポリスで生まれたホセは、子供のころから音楽に囲まれて育った。アイルランド系の母は音楽をこよなく愛するヒッピー時代の寵児、父はパナマ人の現役ミュージシャンだ。
トライブ・コールド・クエストの「ミッドナイト・マローダーズ」に心酔していた高校時代、彼はデューク・エリントンの音楽と出会う。そしてルイ・アームストロングとチャーリー・パーカー、ナット・キング・コール、チャールズ・ミンガスやセロニアス・モンクと、次々と開拓していった。完全にジャズの虜となったホセは、ホーンのパートを歌いながら歩くほどになった。そして、ついに出会ったのがジョン・コルトレーンだった...(続く)
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