HMVインタビュー:Jose James
Wednesday, January 30th 2008
Jose James インタビュー
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| Archive (更新の予定) | |
第1回 「アルバムについて」 第2回 「テーマ、コンセプト」 第3回 「参加ミュージシャン、レコーディング」 第4回 「スタイル」 第5回 「ニューヨーク」 第6回 「Gilles Peterson」
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2008-01-29 2008-01-30 2008-01-31 2008-02-01 2008-02-04 2008-02-05
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第2回 「テーマ、コンセプト」
Jose James 「The Dreamer」は初めて曲も歌詞もすべてフルで書いた曲だった。それまでは歌詞だけ、もしくはインストの曲は書いていたんだけど、全部書いたのはあの曲が初めて。だからあの曲が書けたことで、アルバム全体の形が漠然と見えてきたような気がしたんだ。 とてもパーソナルでいてスピリチュアル、トラディショナルだけどフレッシュな曲で、あれを聴かせた瞬間、みんなからも「いい曲だ」と言われたんだ。そこから始まっていったんだよ。 --- 最初に書いた曲が「The Dreamer」ということですが、すべてその後に書いた曲、ということですね? Jose James 全て新曲だ。一度、今年の初めにアルバムは完成したものと思っていたのが、さっきも話したようにコルトレーンの曲が使えないことがわかったんだ。 それは10曲中の3曲を占めていたのでほぼ三分の一だ。それで慌てて曲を書いたので、どれもごく最近のものだよ。 特に「Desire」「Velvet」「Winter Wind」の3曲は一番最後のセッションで、レコーディングの2週間前に書いた曲なんだ(笑)。 --- ジャイルス・ピーターソンはプロデューサーも兼ねていたんですか? Jose James ううん、ジャイルスはA&R、エグゼクティヴ・プロデューサー的な立場にいて、ジュニア・マンスと「Spirits Up Above」をやったり「Love」「Park Bench People」「Red」を録音したセッションには立ち会ってくれた。 でも彼も世界中を飛び回って忙しいからね(笑)。 たくさんのアイディアは出してくれたよ。「Nola」をやったのも「Park Bench People」をやったのも、ジャイルスのアイディアさ。実際のプロデューサーは僕自身が行ったんだ。大役だったよ(笑)。 --- どうでした?プロデューサー業は。 Jose James ジャイルスと電話で1時間くらい、どこに焦点を合わせ、どういうスタイルにするかということをじっくりと話し合ったんだ。ジャイルスは僕の音楽や曲を心から気に入ってくれ「あとは楽しんでやってみて、どうなるか様子を見よう」と言ってくれたよ。 そんな風にミュージシャンに成長するチャンスを与えてくれるブラウンズウッドというのは素晴らしいレーベルだ。 Impulse や Blue Note 以来、そういうレーベルはなかったからね。僕は自分がプロデューサーなんだということ考えすぎずに実験するように心がけたよ。 編集作業はあとで出来るわけだから、サウンドを作っている時はジャズバンドの一員として、ミュージシャンの視点から捉えるようにした。実際、それはサウンドに顕れていると思う。「 Love」のようなドラムンベース色の強いスタイルであっても音楽的で、ライヴ感がある。それはトラックやエレクトロニックや使わず、生音だけでやったからだ。 そしてミュージシャン全員が同時にライヴ形式で録音する、というのも意識しておこなったことだよ。
第3回へ続く
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Jose James プロフィール |
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アメリカはミネアポリスで生まれたホセは、子供のころから音楽に囲まれて育った。アイルランド系の母は音楽をこよなく愛するヒッピー時代の寵児、父はパナマ人の現役ミュージシャンだ。
トライブ・コールド・クエストの「ミッドナイト・マローダーズ」に心酔していた高校時代、彼はデューク・エリントンの音楽と出会う。そしてルイ・アームストロングとチャーリー・パーカー、ナット・キング・コール、チャールズ・ミンガスやセロニアス・モンクと、次々と開拓していった。完全にジャズの虜となったホセは、ホーンのパートを歌いながら歩くほどになった。そして、ついに出会ったのがジョン・コルトレーンだった...(続く)
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