フォーレ (1845-1924)
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フォーレ (1845-1924) レビュー一覧 4ページ目

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商品ユーザーレビュー

376件
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  • 現代的なセンスでまとめられた瑞々しい演奏です。歯切...

    投稿日:2015/12/05

    現代的なセンスでまとめられた瑞々しい演奏です。歯切れが良く,軽快で,各奏者の高い技術・個性が味わえる演奏で,それらをとらえた録音の素晴らしさは見事です。フォーレは年を重ねるにつれて,その作風を変えていった作曲家ですが,とりわけ室内楽作品はどの時期のものも香り高い佳品ぞろいです。室内楽の録音ではジャン・ユボーを中心としたエラートの録音がよく知られていますが,ル・サージュらの演奏はそれとはかなり違った印象を与えるでしょう。ユボーらの演奏はフォーレ特有の息の長い旋律を活かした遅めのテンポをとり,各奏者は互いに融け合うように響き,落ち着きの中に緊張感と厳しさを感じさせるものですが,対照的にル・サージュらの演奏はリズミカルで速めのテンポをとり,各奏者が独立しながらも息のあったコンビネーションを展開しています。とりわけル・サージュの粒立ちの良いピアノは伴奏に留まらず,弦楽器と同じレベルで音楽を構成します。ピアノ三重奏曲やピアノ五重奏曲第2番といった晩年の作品群において,弦楽器の背後で不気味に動きまわるピアノが,フォーレの独創性や弟子であるラヴェルとの類似性を示しています。ちなみにCD1にはピアノ三重奏曲のヴァイオリンをクラリネットに置き換えた別バージョンが収録されていますが,ヴァイオリンに慣れた耳にはクラリネットの音色は違和感,皮肉にさえも響き,まるで別の曲のような仕上がりになっています。 フォーレの室内楽の後期作品の圧倒的ともいえる深い精神性をより良く表現しているのはユボーらの演奏かもしれませんが,直截的かつ大胆にフォーレの作品の独創性を表現しているのはル・サージュらの演奏だと思います。欲を言えば,ピアノは伴っていませんが,弦楽四重奏曲も収録して欲しかった。

    Hide さん

    5
  • 近年のモダンのオーケストラによって録音された中では...

    投稿日:2015/03/12

    近年のモダンのオーケストラによって録音された中では名演かと。ニケはフランスのバロックの畑出身の指揮者。重くなりすぎず、かといって最近のバロック奏法の影響を受けた演奏のように軽くなりすぎず。中庸、聴きやすいといった印象。録音の少ないグノーも貴重。 余談ですが、宗教音楽だからヴィブラートをかけてはいけない、という考え方は少し違うのではないかと思います。フォーレ自身、楽しみのための作曲、と言葉を残している以上、バッハのロ短調ミサと同じような意味合いはないかと思います。全体的に曲の明るさからも考えてレクイエムという形式をとっただけ、という考え方が妥当かと思います。

    rw711f さん

    5
  •  フォーレのレクィエムは、私にとって中学時代に初め...

    投稿日:2014/11/10

     フォーレのレクィエムは、私にとって中学時代に初めてクリュイタンス盤を聴いて感動して以来、ずっと今まで自分の葬儀の時に流してほしい曲のトップに君臨している特別な曲で、多くの演奏を聴いてきました。中でもコルボの旧盤(ベルン響)が愛聴盤となっています。キングズ・カレッジの演奏も、その昔ウィルコックス盤を愛聴していたので、懐かしい思いでこの新盤を聴きました。  まずキリエのテンポの速さに驚き、次の奉献唱がいきなりバスのソロで始まり、そのまま合唱なしに終わったのには一瞬、目が点になりました。(通常の奉献唱は、最後に付加されていましたーやはりここは合唱部分がいかに感動的かが逆に印象づけられます)  しかし、聴き進めていく間に、教会独特の豊かな響きと少年たちによるソプラノパートの清澄で安らぎに満ちた歌声に魅了されていきました。奉献唱以降は、版の違いもそれほど気にならず、むしろところどころに新鮮な響きが聞き取れ、新しい発見があります。  何より、教会の豊かな残響がSACDならではのFレンジの広い潤いのある音質で眼前に展開する臨場感や雰囲気のよさは特質もので、いつの間にかフォーレ独特の優しさと慈愛にあふれた天井の世界に引き込まれていく心地よさを感じます。  この曲のファースト・チョイスとしてはいささか特異な演奏かもしれませんし、葬儀の時にこれを流して、とはならないかもしれませんが、慣れ親しんだこの曲の新しい面を垣間見るには格好の一枚になると思います。いままで聴きすぎて食傷気味の向きには十分お勧めできるレベルの高い刺激的な演奏といえます。

    chiakisan さん

    5
  • 以前ヴィーナス・レコードから発売されていた盤を所有...

    投稿日:2014/10/05

    以前ヴィーナス・レコードから発売されていた盤を所有していました。当盤に収録されている楽曲が3枚に分売されていたものですが、お世辞にも音質が良いとは言えず、ドリーに至っては、6曲がまとめて1トラックに編集されるなど、商品として首を傾げる内容でした。それに比べ当盤はノイズが減り、音質がクリアーになりました。スリムケースに2枚に収まり、省スペース、オリジナルジャケットの採用など嬉しく思います。1960年代のティッサン=ヴァランタンの繊細なピアノは緩徐楽章で特に美しく、それに歩調を合わせ、寄り添うように奏でる弦楽も素晴らしい。これぞフォーレの世界。叶うことならアナログ盤の音を聴いてみたい。

    かんたあびれ さん

    5
  • フォーレのレクイエムはコルボの代名詞と言っても過言...

    投稿日:2012/09/30

    フォーレのレクイエムはコルボの代名詞と言っても過言ではない楽曲であると言えるところであり、本演奏を皮切りとして、ローザンヌ声楽・器楽アンサンブルとの演奏が1992年と2005年(東京でのライヴ録音)の2種、そして、ローザンヌ声楽アンサンブル、シンフォニア・ヴァルソブィアとの演奏(2006年)の合計で4種類の録音が行われているところだ。同曲を深く愛するとともに、その内容を知り尽くしているコルボによる演奏だけに、これら4種の演奏はいずれ劣らぬ名演であると言えるが、この中で一つを選べと言われれば、私は躊躇なく本演奏を掲げたいと考えている。フォーレのレクイエムは、いわゆる3大レクイエムの中でも最も静謐さを信条とする作品である。それ故に、モーツァルトやヴェルディのレクイエムにおいて比類のない名演を成し遂げた大指揮者が、同曲を一切演奏・録音しないケースも散見される(カラヤン、ショルティなど)が、それだけ同曲の演奏には困難が伴うと言えるのではないだろうか。いわゆる大オーケストラ用に書き換えられた第3稿の1900年版(本盤の演奏)にしても、オーケストラパートは極めて慎ましやかに作曲されていることから、同曲においては、静謐にして崇高な世界をいかに巧みに描出出来るのかにその演奏の成否がかかっていると言えるだろう。コルボの同曲へのアプローチは、いずれも楽想を精緻に丁寧に描き出していくというものだ。奇を衒ったところは皆無であり、音楽そのものを語らせると言う真摯かつ敬虔な姿勢に徹しているとさえ言える。もっとも、一聴すると淡々と流れていく各フレーズの端々には、独特の細やかな表情づけや万感の思いを込めた情感が滲み出しており、コルボの同曲への傾倒と深い愛着の気持ちを感じることが可能だ。そして、本演奏が、他の3種の演奏と異なるのは、独唱にボーイ・ソプラノを起用するとともに、合唱団にも少年合唱を主体とするサン・ピエール・オ・リアン・ド・ビュル聖歌隊を起用していることであろう。かかる少年による天国的な美しさを誇る純真な美声は、本演奏の静謐さ、崇高さを更に助長するのに大きく貢献していると言える。女声合唱や通常のソプラノを起用した同曲の名演としては、クリュイタンス&パリ音楽院管弦楽団ほかによる歴史的な名演(1962年)が随一のものとして掲げられるが、本盤におさめられた演奏は、同曲の静謐な崇高さをより極めたものとして、クリュタンス盤と並ぶ至高の超名演と高く評価したいと考える。音質は、1972年のセッション録音ではあるが、従来盤でも比較的満足できる音質であると言える。しかしながら、今般、ついに待望のSACD化が行われることになった。静謐な同曲の魅力が見事に再現されることになっており、音質の鮮明さ、音場の幅広さ、そして音圧のいずれをとっても超一級品の仕上がりであると言える。いずれにしても、ミシェル・コルボによる至高の超名演を高音質SACDで味わうことができるのを大いに喜びたい。

    つよしくん さん |40代

    5
  • 当盤は周知の通り名盤と賞賛されてきたが、EMI Master...

    投稿日:2011/11/02

    当盤は周知の通り名盤と賞賛されてきたが、EMI Mastersの出現により演奏の真髄を発見できた。 このCDには今まで聞こえなかったノイズがあったり(「レクイエム」第1曲4小節4拍目)、オリジナルLPでしか聴けないオルガンの重低音(同78小節以降)が聴けたりと、雑音や非可聴域音を残しながらリマスタリングされている。本来ならば音そのものを重視しこれらはノイズとして除去される一方、当シリーズにおいては、そこにこそ演奏者の存在感、気迫や音楽に対する姿勢など、非常に大切なものも存在すると、音楽を重視しリマスタリングされたエンジニアの姿が垣間見える。 今回、ノイズ部分をあえて残しながらSN比を上げ、偉大な音楽家の業績を正当な形で提供してくれたEMIに感謝!! 「音」ではなく「音楽」が聴けるのが何よりも素晴らしい!

    モニターレッド さん |40代

    5
  • 歌劇を聴く時は対訳を見ながらだと興が削がれるし、歌...

    投稿日:2011/06/19

    歌劇を聴く時は対訳を見ながらだと興が削がれるし、歌詞の内容を知らずに聞くと面白みが半減するというジレンマがあります。無論、モーツアルトのオペラのように歌詞の意味が分からずとも、面白く聞ける聴けてしまうものもありますが。このペネロープはオーケストラや声楽が非常に美しいので、粗筋を読んだだけで聴いても非常に感銘を受けます。録音も聞きやすく、お買い得した気分です。

    カズニン さん

    5
  • かつては知る人ぞ知る存在に甘んじていたプレートルが...

    投稿日:2010/10/26

    かつては知る人ぞ知る存在に甘んじていたプレートルが、数年前に発売されたマーラーの交響曲第5番及び第6番の超名演や、ニューイヤーコンサートでの味わい深い名演によって、一躍、現代の数少ない巨匠の一人と見做されるようになった。そうした名声もあって、数々のCDが発売されるようになったが、私としても、あらためて、この指揮者のレパートリーの幅広さと実力を思い知らされている次第だ。本盤におさめられた楽曲は、両曲ともに得意のフランス音楽であり、そもそも演奏が悪かろうはずがない。それどころか、両曲ともに、それぞれの様々な演奏の中でもトップの座を争う名演と高く評価したい。フォーレのレクイエムはいわゆる三大レクイエムの中でも最も慎ましやかな楽曲。それ故に、殆ど聴き取れないような最弱音を駆使した演奏が多く、せっかくの同曲の魅力を台無しにしてしまうような結果に陥りがちであるのは大変残念な傾向にあると言える。ところが、本盤は違う。例えば、サンクトゥスやアニュス・デイの中間部、われを許し給えの壮麗な金管の響きや、アニュス・デイ、楽園にての冒頭部の何とも言えないフランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わいは、他の演奏では聴かれないような感動的なものだ。それでいて、全体としては、同曲に必要不可欠の清澄な美しさに不足はないのは、巨匠プレートルの類まれなる至芸と言える。ドビュッシーの夜想曲も超名演。雲からして、誰よりも早めのテンポでセンス良く全体を描いて行く。他方、祭は力強い迫力が際立つが、ここでもセンス抜群の味わい深さは健在だ。そして、シレーヌのこの世のものとは思えないような天国的美しさ。これほどまでに瀟洒な味わいと美しさ、そして力強さをも兼ね備えた、いい意味でのバランスのとれた夜想曲の演奏は、これまでにも殆ど類例も見ないし、今後とも容易にはあらわれないものと思われる。

    つよしくん さん |40代

    5
  • 美しい。『イヴの歌』はジャネット・ベイカーなどの歌...

    投稿日:2009/12/30

    美しい。『イヴの歌』はジャネット・ベイカーなどの歌も聴かせるが、言葉そのもののエレガントな佇まいが、この演奏からは伝わってくるようだ。フォーレのメロディを聴く満足感を久しぶりに味わった。

    Stuemper さん

    5
  •  凝縮力の強い演奏。決して急ぐことはないが、止まる...

    投稿日:2008/12/26

     凝縮力の強い演奏。決して急ぐことはないが、止まることもない。 / わたしはルイ・フレモーの初期のレコードでフォレを聴きはじめましたが、このCDは新発見です。デジパック仕立てのケースとブックレットもセンスよく、丁寧に造られていて、価格も安くなっています。音は20年前のものとも思えない鮮明さです。 / 小ミサ曲も、チャーミングな名曲です。

    夏の光のきらめき さん

    5

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ありがとうございました

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