シェーンベルク(1874-1951)
新商品あり

シェーンベルク(1874-1951) レビュー一覧 8ページ目

シェーンベルク(1874-1951) | レビュー一覧 | CD、DVD、ブルーレイ(BD)、ゲーム、グッズなどを取り扱う【HMV&BOOKS online】では、コンビニ受け取り送料無料!国内最大級のECサイトです!いずれも、Pontaポイント利用可能!お得なキャンペーンや限定特典アイテムも多数!支払い方法、配送方法もいろいろ選べ、非常に便利です!

商品ユーザーレビュー

253件
並べ替え: 新着順| 共感数の多い順| 評価の高い順
  • ロマン主義の極地のような「浄められた夜」。この演奏...

    投稿日:2013/02/24

    ロマン主義の極地のような「浄められた夜」。この演奏を聴くと、冴え冴えとした夜の情景というよりは、濃厚な湿気を含んだような夜の情景の中で男と女が出会う映画を想像してしまう。ラサール四重奏団らによる弦楽六重奏版を聴くと前者のような情景を思い浮かべ、カラヤンによる弦楽合奏版だと後者の情景が思い浮かぶ。カラヤンらしくないレパートリーと思ってしまうが演奏は徹頭徹尾カラヤン流。

    うーつん さん

    1
  • ジャニーヌ・ヤンセンは今年で34歳になる若手女流ヴ...

    投稿日:2013/02/02

    ジャニーヌ・ヤンセンは今年で34歳になる若手女流ヴァイオリニストの旗手の一人とされる存在であり、ヴィヴァルディの四季やベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲など、超個性的でありながらも芸術性がしっかりと担保された圧倒的な名演を成し遂げるなど、着実に確固たるキャリアを積み重ねてきた。そして、今般、ジャニーヌ・ヤンセンの類まれなる芸術性の高さを証明するとともに、おそらくはジャニーヌ・ヤンセンのこれまでのCD中の最高傑作とも評価し得る決定的な名盤が発売される運びとなった。本盤に収録されているのは、シェーンベルクの浄められた夜とシューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調。ジャニーヌ・ヤンセンが、「室内楽史上もっとも美しい2作品」と語る傑作だ。この両曲の組み合わせは、もちろんジャニーヌ・ヤンセンの言うとおりなのであるが、それ以上にセンス抜群の意味深いものと言えるのではないだろうか。シューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調は、音楽史で言えば、前期ロマン派の作曲家に属するシューベルトの最高傑作の一つではあるが、最晩年の作品であるだけに、その後の作曲家の作品に繋がっていくような、当時としてはある種の革新性を有していたと言えるところだ。そして、それは新ウィーン派の作曲家の旗手として、十二音技法を生み出したシェーンベルクの作品にも繋がっているとも言えるところであり、それ故にこそ、この両曲の組み合わせは意味深長なものと考えられるところである。シューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調の名演の一つとしてアルバン・ベルク弦楽四重奏団(第2チェロはハインリヒ・シフ)によるスタジオ録音(1982年)があるが、当該演奏は、同曲の美しい旋律を情感豊かに描き出す一方で、現代音楽にも繋がっていくようなある種の革新性も有していたが、本盤のジャニーヌ・ヤンセンによる演奏も、アルバン・ベルク弦楽四重奏団による演奏とは異なったアプローチではあるが、シューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調の持つ革新性を希求するとともに、その延長線上において、シェーンベルクの浄められた夜を捉えるという考え方においては通底していると言えるだろう。それにしても、ジャニーヌ・ヤンセンとその仲間たちのアンサンブルによる演奏は素晴らしい。ヴィヴァルディの四季の演奏も、同様のアンサンブルによる個性的な超名演であったが、本盤の演奏もそれに勝るとも劣らない超個性的、そして芸術性の高い超名演を成し遂げていると言っても過言ではあるまい。シューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調の清澄な美しさを情感豊かに歌い抜くという基本的なアプローチは維持しつつも、随所にジャニーヌ・ヤンセンならではのスパイスの効いた個性的な解釈が施されており、それがいささかもあざとさを感じさせることなく、格調の高い芸術性への奉仕に繋がっているのが見事であると言える。そして、時として聴かれる切れ味鋭いリズム感は、前述のような現代音楽に繋がる革新性を感じさせるものとして、かのアルバン・ベルク弦楽四重奏団の演奏を彷彿とさせるものとも言えるだろう。シェーンベルクの浄められた夜も、シューベルトの弦楽五重奏曲と同様のアプローチによる名演であり、単なる美しさのみならず、随所に聴かれる芸術性に裏打ちされた個性的な解釈は、本演奏を聴き飽きたというクラシック音楽ファンにも清新さを感じさせるものと言える。いずれにしても、本盤の両曲の演奏は、ジャニーヌ・ヤンセンの類まれなる芸術性と才能、そして今後の前途洋々たる将来性を感じさせる圧倒的な超名演と高く評価したいと考える。音質もSHM−CD盤であることもあって、鮮明で十分に満足し得るものとなっていることも付記しておきたい。

    つよしくん さん |40代

    7
  • ラトルのシェーンベルクは定評あるところ。ここではバ...

    投稿日:2013/01/26

    ラトルのシェーンベルクは定評あるところ。ここではバルビローリの「ペレアス」に注目したい。濃厚で歌心に溢れた表現である。後期ロマン派との境界点にあるこの交響詩、バルビローリはマーラーと同様、非常に浪漫的に解釈している。私には、ブーレーズ・タイプの演奏よりもこの方が合っている。繰返し聴くに堪えうる名演である。

    淳メーカー さん |50代

    0
  • グレの歌は、他にケーゲル盤しか知らないのでよくわか...

    投稿日:2012/12/16

    グレの歌は、他にケーゲル盤しか知らないのでよくわかりませんが、浄夜が望外の名演で感激しました。これまでマイベストを探して、最新のジャニーヌ・ヤンセン盤まで弦楽六重奏盤や弦楽合奏盤をかれこれ10種程聴いてきました。決定盤と称されるカラヤン盤は、響きが麗しくて壮絶なものの、時々オケが必死に縦を合わせている感があり、曲に浸りきれない少々の不満を持っていました。シャイー盤は、オケがコンセルトヘボウやゲヴァントハウスだったら響きも最高だったのに、という感は否めないものの、明快な歌がステキでオケのがんばりもあって、ミトロプーロス盤と並んで意外にもマイベスト盤になりました。

    パパはマエストロ さん |40代

    0
  • シェーンベルクの歌劇「モーゼとアロン」については、...

    投稿日:2012/12/01

    シェーンベルクの歌劇「モーゼとアロン」については、既にブーレーズやケーゲルによる現代感覚溢れる切れ味鋭い名演が存在している。ブーレーズの演奏(1974年)は、劇的で晦渋とも称される同曲を徹底したスコア・リーディングの下に解析するとともに、細部に至るまで彫琢の限りを尽くした精緻な演奏を行っていた。これに対して、ケーゲルの演奏(1976年)は、スコアに記された音符の背後にあるものに徹底してメスを入れ、楽曲の心眼とも言うべき精神的な深みに鋭く切り込んでいくとともに、それらを現代人の持つ感覚を持って、一切の情感を排して冷徹に描き出すというとてつもない凄みを有していた。これら両演奏に対して、本盤のショルティによる演奏は、十二音技法を徹底して駆使しているとされる同曲の複雑な曲想を、圧倒的な技量を有したスーパー軍団であるシカゴ交響楽団を巧みに統率して、精緻かつ完璧に描き出すことに成功した演奏ということが言えるのではないだろうか。おそらくは、シェーンベルクが記した複雑な同曲のスコアを完璧に再現し得たという意味においては、オーケストラの技量を含めて考えると、ブーレーズの演奏以上の出来ではないかとも考えられるところだ。もっとも、新ウィーン派の傑作オペラと評される歌劇「モーゼとアロン」の含蓄のある内容を徹底して突き詰めていく演奏を希求するクラシック音楽ファンにしてみれば、内容空虚で浅薄な演奏との誹りは十分に想定されるところであるが、少なくとも、傑作と評される割には録音の点数があまりにも少ない同曲の魅力、特に、必ずしも広く親しまれているとは言い難いシェーンベルクの十二音技法による楽曲の素晴らしさを、多くのクラシック音楽ファンに知らしめることに成功した演奏という意味においては、本盤の演奏も相応の評価が必要ではないかと考えられるところだ。とりわけ、シカゴ交響楽団の合奏能力の凄さは、とても人間業とは思えないようなレベルに達しており、複雑で晦渋とも言われる同曲の曲想を明瞭に紐解くことに大きく貢献していることを忘れてはならない。歌手陣も、ショルティが選び抜いたキャスティングだけに、なかなかの顔ぶれが揃っており、モーゼ役のフランツ・マツーラ、アロン役のフィリップ・ラングリッジの主役2人の歌唱には目覚ましいものがあると言える。また、祭司役のオーゲ・ハウグランドや少女役のバーバラ・ポニー、そしてシカゴ・シンフォニー・コーラスやグレン・エリン児童合唱団員なども最高のパフォーマンスを発揮していると評価したい。そして、特筆すべきは、英デッカによる極上の高音質録音であり、同曲のシェーンベルクの精緻なオーケストレーションを精緻かつ完璧に再現するというショルティのアプローチをCDを通して貫徹するのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。

    つよしくん さん |40代

    4
  • 私のような「後期ロマン派バカ一代」にとっては究極の...

    投稿日:2012/10/26

    私のような「後期ロマン派バカ一代」にとっては究極の作品ともいうべき『グレの歌』。近現代音楽に定評のあるギーレンさんの演奏が加わるとは喜びの限り。聴いて大いに感心いたしました。まず、こんなに精妙に細心の注意をもって再現されたオーケストラパートはこれまでにありません。ブーレーズもインバルも、これほどではない。各楽器のバランス、和声の強調、音量の増減、新たな発見が次から次へと開示され、曲の印象を一新したと言ってもいいくらい。ギーレンさんとしてもこれまでの経験の蓄積を全て開陳したような、今だからこその演奏でしょう。歌手の皆さんはむしろ熱演系で、これはもう、この曲ですから当然です。ヴァルデマールのスミスさん、大変立派によく歌い切りました。これホントに実演ではあまりに過酷で、以前聴いた実演ではテノールの口は開いているのだけれど声は聞こえないぞという泣けるような例もあったので、スミスさんの熱演は立派なもの。以前は結構軽めの声でしたが、今やトリスタンまで歌う立派なヘルデンテノールとなりました。ほか歌手はみな結構。シュミットの美声の語り手もいいな。コーラスも文句なし。ギーレンさんとしても会心の、すばらしい『グレの歌』ではないでしょうか。大いにお薦めします。録音は基本優秀ですが、レンジが意外に狭い気がします。特に大音量が伸びてゆかないな。ただ、これも実演だと弱音部ですら結構大きい音量で聴こえますからね、こんなところでよいのでしょう。トータル、大いに満足。

    ほんず内閣総理大臣 さん

    0
  • シェーンベルグの大作を、北欧を離れ、ドイツ、旧ケル...

    投稿日:2012/10/22

    シェーンベルグの大作を、北欧を離れ、ドイツ、旧ケルン放送響の常任となったサラステが、満を持して挑んだ秀演。難解、不可解に隠れた、ロマンティシズム、不安を、流麗な音響に織り込んだライヴならではの緊張感溢れた演奏。マーラーの9番は、イマヒト、だったけれど、この盤は、二十◎。これからも、「期待」、出来ます。

    sunny さん |40代

    0
  • 旧Philips盤でも持っているが、ギーレンの音楽語法へ...

    投稿日:2012/10/14

    旧Philips盤でも持っているが、ギーレンの音楽語法への入り込みと響きの組み立ての鋭さが尋常ではない.ORF響(現RSOヴィーン)はさほど滑らかではないが、それを問題としない程音楽把握が直截に伝わってくる演奏.録音が古くやや明瞭さを欠く点を除き、文句なく《モーゼとアロン》のベスト・レコードとして推したい.しばらく入手難だったが、こうしてレーベル再編に伴い再度出てきたのは大変目出度い.モーゼ役のライヒはブーレーズ旧盤(BBC響)にも出ているが、音程をすっきりさせる事に拘り響きの色彩が見事なそちらよりドイツ語のごつごつしたイントネーションが支配的な解釈になっているのも面白い.独唱をロケで同時録音したストローブ=ユイレの傑作映画と、キャストは共通しているが当然ながら別録音である. ギーレンは比較的近年に至るまで新ヴィーン楽派の最高の解釈者だったが、この頃が別格に脂が乗りきっていたと思う.ORF響との組合せでは同時期ザルツブルクでの《期待》ライヴも超名演だったので、近年の放送録音CD化ブームに乗っかってOrfeo辺りで出てくると嬉しいのだが.

    ombredouble さん

    4
  • 僕にとっては、この演奏は普通にしか感じず・・・・い...

    投稿日:2012/10/04

    僕にとっては、この演奏は普通にしか感じず・・・・いや、むしろダイナミクスに乏しく感じ、あまり好きになれませんでした。シェーンベルクはロマン派ではなく近代、現代に分類されるようですがシェーンベルクの曲は大袈裟な曲が多いように感じてしまい、だからこそ、この曲はシェーンベルクの作品の中でも、もっと大袈裟に、そして叙情的豊かな演奏をしてるものを求めてしまいます。

    ひ〜ちゃん さん

    0
  • 室内交響曲第1番のヴェーベルン編曲版は、ブーレーズ...

    投稿日:2012/09/07

    室内交響曲第1番のヴェーベルン編曲版は、ブーレーズのヴェーベルン全集にもない珍しいものなので期待して聴きましたが、演奏がイマイチなのか、ヴェーベルンらしい緊張感も音色の変化の妙もあまり感じられませんでした。総じて遅いテンポで、メリハリがない凡庸な演奏。ただ、この編曲版は、なかなか聴くことができない貴重な録音といえるでしょう。

    Xm さん

    0

既に投票済みです

ありがとうございました

%%message%%