シェーンベルク(1874-1951)

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SACD 輸入盤

『グレの歌』 ギーレン&南西ドイツ放送交響楽団(2SACD)

シェーンベルク(1874-1951)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
93198
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

ギーレンの『グレの歌』ライヴ!
優秀録音で登場!

2006年、ドイツ各地で上演し、大好評だったというギーレンの『グレの歌』。エッセンでは終演後、感動した聴衆がステージに向かって押し寄せるという事態になったといいますから、作品の内容を考えるとやはりギーレンの手腕には感嘆するほかありません。

 『グレの歌』は最初、シェーンベルクがまだ若い頃に一編の歌曲として書き上げられ、その後巨大化の道を歩んだという後期ロマン派風の作品。ワグネリズムの影響、特に『神々のたそがれ』や『さまよえるオランダ人』を髣髴とさせる場面があるなど、シェーンベルクらしからぬ親しみやすさと、通常のレパートリーではおそらく最大音量と言われるその迫力ある音調、および変化に富む曲調から、これまでにも注目すべきレコーディングがいくつもおこなわれてきました。
 オーケストレーションするにあたり、シェーンベルクが48段の五線紙を特注したというエピソードはよく知られるところで、その編成は、ティンパニ6、バスドラム、スネアドラム、ガラガラ、タム・タム、それにハープ4ほかを含む150人近い巨大なオーケストラに、5人の独唱者、3群の男声四部合唱、混声八部合唱を加えた300人近い声楽陣を要するという途方もなく大規模なものです
 その編成の巨大さゆえに実際の上演の数が非常に少ないことを考えれば、録音の数はむしろ多いとさえいえるほどで、以下のようにストコフスキーからラトルにいたるまで、個性豊かな演奏が目白押しです。中でもライヴ盤が目立つのは、上演そのものが大きな話題を呼ぶということが要因になっていると思われます。

 ■ストコフスキー&フィラデルフィア(1932年Live)
 ■レイボヴィッツ&パリ新交響楽協会(1953年)
 ■クーベリック&バイエルン放送交響楽団(1965年)
 ■フェレンチーク&デンマーク国立放送交響楽団(1968年)
 ■クリップス&ウィーン交響楽団(1969年Live)
 ■ブーレーズ&BBC交響楽団(1974年)
 ■小澤&ボストン交響楽団(1979年Live)
 ■シャイー&ベルリン放送交響楽団(1985年)
 ■ケーゲル&ドレスデン・フィル、ライプツィヒ放送響団員(1986年)
 ■インバル&フランクフルト放送交響楽団(1990年)
 ■メータ&ニューヨーク・フィル(1991年)
 ■アバド&ウィーン・フィル(1992年Live)
 ■シノーポリ&ドレスデン・シュターツカペレ(1995年)
 ■クラフト&フィルハーモニア(2001年)
 ■レヴァイン&ミュンヘン・フィル(2001年Live)
 ■ラトル&ベルリン・フィル(2001年Live)

これらのほか、変りダネとしては、アルバン・ベルクによるピアノ伴奏版ヴォーカル・スコア編曲を基にしたと思われる「チェロ&ピアノ版」がありましたが、これは『グレの歌』のイメージとは対極にある簡素な響きが印象的なものでした。
 今回登場するギーレン盤は、彼がこれまでとりあげてきたシェーンベルク作品(『ヤコブの梯子』『モーゼとアロン』『今日から明日まで』『幸福な手』『コール・ニドレ』)や、後期ロマン派作品での実績を考えると、非常に大きな期待を持って迎えられるところです。

 『グレの歌』は、実在のデンマーク国王ヴァルデマール(在位1157-1182年)をめぐる伝説にもとづいています。国王とその愛人トーヴェとの悲しくもグロテスクな物語のあらましは以下の通りです。
 この手の寓話に良くあるパターンですが、国王ヴァルデマールには嫉妬深くわがままな妃がおりました。嫌気がさしたヴァルデマールは、トーヴェという美しく気立ての良い女性を愛人とし、グレの地にある狩猟用の城郭で逢瀬を重ねます。
 が、ほどなく不倫は妃にも知れるところとなり、やがてトーヴェは妃によって毒殺されてしまうのです。ヴァルデマール王は激昂して神を呪ってしまいそれが原因で天罰によって命を落とすこととなり、おまけにその魂は昇天することが許されず、大勢の兵士の幽霊を引き連れトーヴェの魂を求めて夜な夜なグレの地を徘徊することになってしまいます。
 時は流れ夏の嵐に替わって実りの秋が到来。収穫の季節にふさわしく農夫も登場し、やがて道化師と語り手も登場して、幽霊たちの壮絶な合唱を交えながらも、二人の魂の救済に向けて盛り上がりをみせます。最後は混成8部合唱による壮大な太陽の賛歌となっており、女声合唱の参加による色彩の変化が、魂の救済の可能性を暗示しているかのようです。
 なお、このアルバムはハイブリッド・タイプのSACDなので、通常CDのステレオ音声のほか、SACDのステレオ音声、SACDのマルチチャンネル音声(5.0)という3つの音声が収録されています。
 直接音の切れ味、楽器の音の細密な描写を味わうのであれば2チャンネル・ステレオが、ホールに響く全体の雰囲気を味わうにはマルチチャンネルが適しているとよくいわれますが、それらを聴き較べて楽しむのもハイブリッドSACDならではの楽しみと言えるでしょう。

【収録情報】
シェーンベルク:グレの歌

 メラニー・ディーナー(S:トーヴェ)
 イヴォンヌ・ナエフ(A:山鳩)
 ロバート・ディーン・スミス(T:ヴァルデマール)
 ゲルハルト・ジーゲル(T:クラウス)
 ラルフ・ルーカス(Bs:農夫)
 アンドレアス・シュミット(Br:語り)
 バイエルン放送合唱団
 MDRライプツィヒ放送合唱団
 SWR南西ドイツ放送交響楽団
 ミヒャエル・ギーレン(指)

 録音時期:2006年10月28〜31日
 録音場所:フライブルク、コンツェルトハウス、他
 録音方式:デジタル

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Gurrelieder
  • 02. Gurrelieder
  • 03. Gurrelieder
  • 04. Gurrelieder
  • 05. Gurrelieder
  • 06. Gurrelieder
  • 07. Gurrelieder
  • 08. Gurrelieder
  • 09. Gurrelieder
  • 10. Gurrelieder
  • 11. Gurrelieder
  • 12. Gurrelieder

ディスク   2

  • 01. Gurrelieder
  • 02. Gurrelieder
  • 03. Gurrelieder
  • 04. Gurrelieder
  • 05. Gurrelieder
  • 06. Gurrelieder
  • 07. Gurrelieder
  • 08. Gurrelieder
  • 09. Gurrelieder
  • 10. Gurrelieder
  • 11. Gurrelieder

総合評価

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特に第一部、美しい旋律が力みなく流れる名...

投稿日:2020/10/17 (土)

特に第一部、美しい旋律が力みなく流れる名演にして、無調に移る以前に大作・グレの歌を産み出した、シェーンベルクの素晴らしさも実感できる秀逸なディスクです。 SACDの優位性を生かした録音も素晴らしい。 これまでは小澤盤、インパル盤が好みでしたが、今はこのギーレン盤が一番気に入っています。

ギマロ さん | 東京都 | 不明

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私のような「後期ロマン派バカ一代」にとっ...

投稿日:2012/10/26 (金)

私のような「後期ロマン派バカ一代」にとっては究極の作品ともいうべき『グレの歌』。近現代音楽に定評のあるギーレンさんの演奏が加わるとは喜びの限り。聴いて大いに感心いたしました。まず、こんなに精妙に細心の注意をもって再現されたオーケストラパートはこれまでにありません。ブーレーズもインバルも、これほどではない。各楽器のバランス、和声の強調、音量の増減、新たな発見が次から次へと開示され、曲の印象を一新したと言ってもいいくらい。ギーレンさんとしてもこれまでの経験の蓄積を全て開陳したような、今だからこその演奏でしょう。歌手の皆さんはむしろ熱演系で、これはもう、この曲ですから当然です。ヴァルデマールのスミスさん、大変立派によく歌い切りました。これホントに実演ではあまりに過酷で、以前聴いた実演ではテノールの口は開いているのだけれど声は聞こえないぞという泣けるような例もあったので、スミスさんの熱演は立派なもの。以前は結構軽めの声でしたが、今やトリスタンまで歌う立派なヘルデンテノールとなりました。ほか歌手はみな結構。シュミットの美声の語り手もいいな。コーラスも文句なし。ギーレンさんとしても会心の、すばらしい『グレの歌』ではないでしょうか。大いにお薦めします。録音は基本優秀ですが、レンジが意外に狭い気がします。特に大音量が伸びてゆかないな。ただ、これも実演だと弱音部ですら結構大きい音量で聴こえますからね、こんなところでよいのでしょう。トータル、大いに満足。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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大変感動しました。SACDマルチはこの曲...

投稿日:2009/07/04 (土)

大変感動しました。SACDマルチはこの曲にあっておりこの曲の定番の位置づけで他の演奏はいらなくなった。SACDマルチではやっぱりソプラノがよいですね。最高の名演!!

KANA07 さん | 石川県 | 不明

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