シェーンベルク(1874-1951)
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シェーンベルク(1874-1951) レビュー一覧 7ページ目

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商品ユーザーレビュー

253件
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  • 日本での『グレの歌』LP初出当時の「レコード芸術」...

    投稿日:2014/03/21

    日本での『グレの歌』LP初出当時の「レコード芸術」誌の批評を、個人的な記憶だけで書いている抜け作がいるので、当時の批評を振り返っておこう。 このフェレンチーク盤のほうが「レコード芸術」1975年度4月号の推薦盤。 ブーレーズのソニー盤は7月号の推薦盤。 このフェレンチーク盤も推薦盤だったのだ。 「オーケストラ、合唱団とも力の限りの白熱的力演」「フェレンチークも全力投球」「第3部の後半から終結にかけて凄まじい迫力」「独唱陣も期待以上」と、誉め言葉が並んでいた。 いっぽう、「語り手」が往年の名歌手ユリウス・パツァークなのは懐かしいが、何も「語り手」を歌手が務めなくてもよいのではないか、と疑問視される出来だと評価されていた。 (ブーレーズ盤は、指揮者の解釈だけでなく「語り手」のギュンター・ライヒの出来がよかったことも、高評価につながっていた) 全体的な評価では、このフェレンチーク盤も、ライヴならではの白熱的な迫力のある演奏で歌手も健闘しているとの評価であり、決して悪い評価ではなかった。 むろん、この『グレの歌』は、ライヴならではの力演だけでは楽曲の表現としては不十分なほどの内容を湛えている。 今日では、ブーレーズ盤だけでなく、ギーレンの精緻な名演盤があり、シャイー、サロネン、ヤンソンスら当代一流の指揮者の録音もあるので、あくまでも「過去の名盤」でしかない。 が、それでもなお、この力演は、その力強さゆえに『グレの歌』が後期ロマン派爛熟期の果実である事を聴き手に納得させる、と言って良いだろう。

    無明 さん

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  • 久々の復活。主役は超重量級を揃えましたが、アバドさ...

    投稿日:2014/02/06

    久々の復活。主役は超重量級を揃えましたが、アバドさんのアプローチはずっと抒情劇の方に傾いていますかな。全般に盛り上がりでの迫力はありますが、ドラマティックな感じではないですね。悲劇という印象は薄い。一方、シェーンベルクの前衛性を感じさせる感じでもなく、美しい響きと歌の再現が目指されているようです。ちょっとこの大規模作品に対するアプローチとしては、やや「弱い」スタンスのような気はします。そして、当盤に対する最大の不満はスコヴァの語り。甲高い声で極端な抑揚をつけつつ語られると、何だかおちょくられているような気さえしてきまして、興ざめなること甚だしい。これはいかん。録音は良好。全体的にはハイレベルなのですけれど(それは確か)、充実感に欠けて不満あり、といふところです。

    ほんず内閣総理大臣 さん

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  • ブーレーズはシェーンベルクの主要曲を再録音している...

    投稿日:2014/01/10

    ブーレーズはシェーンベルクの主要曲を再録音しているが、「グレの歌」は行っていない。これ以上の演奏は不可能と考えたのかもしれない。ここでのライヒによるシュプレッヒシュティンメは圧倒的であり、LPが出た時解説で林光氏が絶賛していたように、最後の数小節だけを歌い合唱に繋げるという離れ業が凄い。「グレの歌」はアバドもケーゲルも好きだが、このメロドラマ部分のシュプレッヒシュティンメだけはなんともならない。合唱曲も再録音がないが、これも素晴らしい。「地には平和」は圧巻で是非聴いてほしい。「モーゼとアロン」についてはケーゲルというとんでもない演奏があるのでブーレーズ新旧盤とも分が悪いが、それでもライヒのモーゼが聴ける点で充分価値がある。他の曲も概ね好演。「ヤコブの梯子」だけは曲の良さがわからない。

    フォアグラ さん

    2
  • まず、この天国のような美しい曲のカプリングを1枚に...

    投稿日:2013/10/20

    まず、この天国のような美しい曲のカプリングを1枚にした企画に感服。当方の勉強不足だったため、これがヤンセン購入デビュー。両方とも曲自体が好きで、シェーンベルクのオケ版はいくつも聴いたけど、自分がイメージした曲のイメージとピタリとくるものには、出会ったことがなかった。室内楽版も同様だったが、これは今まで聴いた中で、一番イメージにピタリと来た。イメージ、これは当方の主観でしかないが、澄み渡った夜空に星の光を邪魔しない月の明かりでの静かな公園での逢引。ピアニシモで歌うトリスタンとイゾルデの逢引のシーン、朗々と歌うのはダメ、逢引って普通小声で会話するもの、朗々とやられたらイメージは台無し。このイメージは、シューベルトにも共通するものがある。終楽章は別だけど。録音がいいというものあって、ヤンセンのパートがよく聴こえる。まぁ、なんと美しい音だろうか。シューベルトは早世していて、これは最晩年の作品。長期療養の後の死ではなく、チフスでの突然の死と聞いているが、シューベルトの曲には、若いのに、いつも死の影がつきまとう。死を意識する時って、詩人として作家として作品としての死のイメージか、死病にかかって、余命がいくばくもない悟りの境地になった時ぐらいで、マーラーでも、イメージでの死と、現実の死の覚悟とでは、曲の境地がまったく違ってる。チャイコフスキーの悲愴も作品としての死のイメージ。でも、このシューベルトの名曲は、悟りの世界というか、黄泉の世界の音楽に感じる。いくつも名盤はあるが、チリンギリアンの演奏が今までは一番好みで、このイメージを感じさせてくれる演奏で好きだったが、このヤンセンのCDは僕のなかで、それを超えた。この曲はテクニカルにうまい(下手は論外だが)のよりも、いかに、黄泉の世界を繰り広げてくれるかが、僕のチェックポイント。両方の曲に共通して、とにかく美しい。ヤンセンが美人かどうかには、興味はない。カレンダーみたいなジャケットは、中の音楽のイメージとは全く違う。素晴らしいカプリングなのに、このジャケットを作った人のセンスは、たぶん、音楽を理解してない人なんだろうと思う。これだけが残念だが、大事なのは中身。100点のとこ、二重丸の200点をつけたい内容。I.ファウストのvnを最近よく聴いていたが、他のヤンセンのCDにもとても興味が湧いた。バッハの無伴奏なんか全曲で聴いてみたい。

    jie さん

    2
  • 期待の新盤。第1部は抒情的でロマンティック。やや流...

    投稿日:2013/07/16

    期待の新盤。第1部は抒情的でロマンティック。やや流れをつかみ損ねて、劇性に欠けるうらみがあります。第1部はほとんどがヴァルデマール王とトーヴェの同じパターンの対話ですが、繰り返される度に何らかの変化や悲劇への予感が高まるとかいう描き方があろうかと思うのですが、この演奏はそれを感じさせませんな。ヴァルデマールのアンデルセンさん、ちょっと不調だったのか、うまく歌い切れておりません。もちろん、この役、実演ではスーパーがつくほどの難役で(きっとトリスタンより大変)、御察しはいたします。トーヴェのイソコスキはそこそこ。第2部は一転劇的で大変すばらしい。王の嘆きと怒りが爆発です!第3部もその勢いを駆って好調です。総じて、サロネンさん、無理をせず、比較的まっとうなアプローチにてこの大曲をまとめました。録音も超優秀。結構でしょう。でも最後に一言、個人的な好みを記しておきます。語り手を、バルバラ・スコヴァが担当しておりまして、これが私はどうにも気に入らない。ピッコロをはじめオケが神秘的な音色を引っ張る中、彼女の甲高い声が響きだすと全てが台無し。夢幻と神秘が渦巻く雰囲気が、彼女の一声でいっぺんに現実に引き戻されてしまう。最後のコーラスでカタルシスが得られません。スコヴァはアバド盤でも語り手でしたが、全く同じ感想でした(いずれレビューしましょう)。といふことで、画竜点睛を欠くディスク。そこで減点。遺憾であります。

    ほんず内閣総理大臣 さん

    0
  • ブーレーズは、近代現代の楽曲に限らず、どんな楽曲で...

    投稿日:2013/07/03

    ブーレーズは、近代現代の楽曲に限らず、どんな楽曲でもレベルの高い演奏ができる指揮者だと思います。シェーンベルクは、私にとってはまだまだ現代音楽なのですが、ブーレーズにとっては当然のようにスタンダードレパートリーでしょうし、「古典」かもしれません。演奏は、見通しが良く、整っていて、わかりやすく、もちろんうまく、りっぱなものです。これらの楽曲のスタンダードとされる演奏だと思います。だけれども、もっと面白い演奏なら他にあるかもしれません。ロスバウト、ブール、ケーゲル、ギーレン、マデルナ・・・

    アイル さん |60代

    3
  • ベルリンフィルの弦楽合奏は鳥肌がたちます。 「浄夜...

    投稿日:2013/05/19

    ベルリンフィルの弦楽合奏は鳥肌がたちます。 「浄夜」の決定盤ではないでしょか。

    abbadondon さん

    2
  • 価格を考えると、信じ難いお買い得セットである。新ウ...

    投稿日:2013/05/12

    価格を考えると、信じ難いお買い得セットである。新ウィーン学派については一家言あるという聴き手にも、そろそろ「現代音楽」というものに触れてみたいのでまずはその「出発点」あたりから、という聴き手にも、絶対の確信をもってお薦めできる。諸レビュアーもお書きのとおり、ドレスデンのオーケストラでこれだけの曲目を録音したことは奇跡に近いと思う。シノーポリも、フィルハーモニア(めんどくさくなると、「超一流のスタジオミュージシャン」に豹変して、技術的には文句をつけようがないが、音楽的には実に手を抜いた仕事をする)では、全曲に渡ってこのような濃密な音楽世界を描き出すことはできなかっただろう。

    ニャンコ先生 さん

    12
  • 大変ゆったりとした歌いまわしで起伏も雄大で、感情的...

    投稿日:2013/05/11

    大変ゆったりとした歌いまわしで起伏も雄大で、感情的ではなく、同じイタリア人指揮者のシャイ版やアバド版と全く違う曲に聞こえる。シャイ、アバドはオペラチックのドラマ性が強いが、この演奏は、オラトリオ風だ。どちらが好き嫌いかの問題ではない。それにしても、この演奏は、ドレスデンだからこそなしえたものであり、コクが深い。

    ぽっちゃま さん

    0
  • シェーンベルクの代表作が聴ける素晴らしいセットです...

    投稿日:2013/03/16

    シェーンベルクの代表作が聴ける素晴らしいセットです。演奏・録音共申し分なし。

    カズニン さん

    3

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ありがとうございました

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