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シェーンベルク(1874-1951)

SHM-CD シェーンベルク:浄められた夜、シューベルト:弦楽五重奏曲 ヤンセン、ブロフツィン、グロス、リザノフ、テデーン、マインツ

シェーンベルク:浄められた夜、シューベルト:弦楽五重奏曲 ヤンセン、ブロフツィン、グロス、リザノフ、テデーン、マインツ

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    Kreutzer  |  埼玉県  |  不明  |  2015年02月18日

    演奏内容は良いと思うのですが、「浄夜」の録音状態が非常に悪いです。 ほぼ全編にわたって高音のノイズが含まれています。しかも、再生環境によっては常識的なボリュームで再生してもハッキリと聞き取れるレベル。 私の場合、ヘッドホン(ゼンハイザーのHD650)やPCのスピーカー(タンノイのマーキュリーf1)で視聴時は気にならない…というより気づかなかったのですが、イヤホン(ファイナルオーディオのAdagio V)使用時はハッキリとノイズが聞き取れ、音楽に集中できませんでした。(安物ばっかですみません) レーベルに問い合わせたところ、マスターに起因するノイズなので対処しようがない、とのこと。ライブ録音だからしょうがないのかもしれませんが、それならそれで一言くらいライナーノートに断っておいてくれれば良いのに…と、あまり良い気分ではありませんでした。

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    jie  |  大阪府  |  不明  |  2013年10月20日

    まず、この天国のような美しい曲のカプリングを1枚にした企画に感服。当方の勉強不足だったため、これがヤンセン購入デビュー。両方とも曲自体が好きで、シェーンベルクのオケ版はいくつも聴いたけど、自分がイメージした曲のイメージとピタリとくるものには、出会ったことがなかった。室内楽版も同様だったが、これは今まで聴いた中で、一番イメージにピタリと来た。イメージ、これは当方の主観でしかないが、澄み渡った夜空に星の光を邪魔しない月の明かりでの静かな公園での逢引。ピアニシモで歌うトリスタンとイゾルデの逢引のシーン、朗々と歌うのはダメ、逢引って普通小声で会話するもの、朗々とやられたらイメージは台無し。このイメージは、シューベルトにも共通するものがある。終楽章は別だけど。録音がいいというものあって、ヤンセンのパートがよく聴こえる。まぁ、なんと美しい音だろうか。シューベルトは早世していて、これは最晩年の作品。長期療養の後の死ではなく、チフスでの突然の死と聞いているが、シューベルトの曲には、若いのに、いつも死の影がつきまとう。死を意識する時って、詩人として作家として作品としての死のイメージか、死病にかかって、余命がいくばくもない悟りの境地になった時ぐらいで、マーラーでも、イメージでの死と、現実の死の覚悟とでは、曲の境地がまったく違ってる。チャイコフスキーの悲愴も作品としての死のイメージ。でも、このシューベルトの名曲は、悟りの世界というか、黄泉の世界の音楽に感じる。いくつも名盤はあるが、チリンギリアンの演奏が今までは一番好みで、このイメージを感じさせてくれる演奏で好きだったが、このヤンセンのCDは僕のなかで、それを超えた。この曲はテクニカルにうまい(下手は論外だが)のよりも、いかに、黄泉の世界を繰り広げてくれるかが、僕のチェックポイント。両方の曲に共通して、とにかく美しい。ヤンセンが美人かどうかには、興味はない。カレンダーみたいなジャケットは、中の音楽のイメージとは全く違う。素晴らしいカプリングなのに、このジャケットを作った人のセンスは、たぶん、音楽を理解してない人なんだろうと思う。これだけが残念だが、大事なのは中身。100点のとこ、二重丸の200点をつけたい内容。I.ファウストのvnを最近よく聴いていたが、他のヤンセンのCDにもとても興味が湧いた。バッハの無伴奏なんか全曲で聴いてみたい。

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2013年02月02日

    ジャニーヌ・ヤンセンは今年で34歳になる若手女流ヴァイオリニストの旗手の一人とされる存在であり、ヴィヴァルディの四季やベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲など、超個性的でありながらも芸術性がしっかりと担保された圧倒的な名演を成し遂げるなど、着実に確固たるキャリアを積み重ねてきた。そして、今般、ジャニーヌ・ヤンセンの類まれなる芸術性の高さを証明するとともに、おそらくはジャニーヌ・ヤンセンのこれまでのCD中の最高傑作とも評価し得る決定的な名盤が発売される運びとなった。本盤に収録されているのは、シェーンベルクの浄められた夜とシューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調。ジャニーヌ・ヤンセンが、「室内楽史上もっとも美しい2作品」と語る傑作だ。この両曲の組み合わせは、もちろんジャニーヌ・ヤンセンの言うとおりなのであるが、それ以上にセンス抜群の意味深いものと言えるのではないだろうか。シューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調は、音楽史で言えば、前期ロマン派の作曲家に属するシューベルトの最高傑作の一つではあるが、最晩年の作品であるだけに、その後の作曲家の作品に繋がっていくような、当時としてはある種の革新性を有していたと言えるところだ。そして、それは新ウィーン派の作曲家の旗手として、十二音技法を生み出したシェーンベルクの作品にも繋がっているとも言えるところであり、それ故にこそ、この両曲の組み合わせは意味深長なものと考えられるところである。シューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調の名演の一つとしてアルバン・ベルク弦楽四重奏団(第2チェロはハインリヒ・シフ)によるスタジオ録音(1982年)があるが、当該演奏は、同曲の美しい旋律を情感豊かに描き出す一方で、現代音楽にも繋がっていくようなある種の革新性も有していたが、本盤のジャニーヌ・ヤンセンによる演奏も、アルバン・ベルク弦楽四重奏団による演奏とは異なったアプローチではあるが、シューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調の持つ革新性を希求するとともに、その延長線上において、シェーンベルクの浄められた夜を捉えるという考え方においては通底していると言えるだろう。それにしても、ジャニーヌ・ヤンセンとその仲間たちのアンサンブルによる演奏は素晴らしい。ヴィヴァルディの四季の演奏も、同様のアンサンブルによる個性的な超名演であったが、本盤の演奏もそれに勝るとも劣らない超個性的、そして芸術性の高い超名演を成し遂げていると言っても過言ではあるまい。シューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調の清澄な美しさを情感豊かに歌い抜くという基本的なアプローチは維持しつつも、随所にジャニーヌ・ヤンセンならではのスパイスの効いた個性的な解釈が施されており、それがいささかもあざとさを感じさせることなく、格調の高い芸術性への奉仕に繋がっているのが見事であると言える。そして、時として聴かれる切れ味鋭いリズム感は、前述のような現代音楽に繋がる革新性を感じさせるものとして、かのアルバン・ベルク弦楽四重奏団の演奏を彷彿とさせるものとも言えるだろう。シェーンベルクの浄められた夜も、シューベルトの弦楽五重奏曲と同様のアプローチによる名演であり、単なる美しさのみならず、随所に聴かれる芸術性に裏打ちされた個性的な解釈は、本演奏を聴き飽きたというクラシック音楽ファンにも清新さを感じさせるものと言える。いずれにしても、本盤の両曲の演奏は、ジャニーヌ・ヤンセンの類まれなる芸術性と才能、そして今後の前途洋々たる将来性を感じさせる圧倒的な超名演と高く評価したいと考える。音質もSHM−CD盤であることもあって、鮮明で十分に満足し得るものとなっていることも付記しておきたい。

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