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ロングロウ さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/02/18

    圧倒的名演・・・

    これがそれほど評価されていないのが疑問に思えるほど。
    アバドらしくないという感じがそうさせるのか。

    演奏自体はまず聞いたことが無い感じ。1楽章の序奏からしてただならぬ雰囲気、音の迫力が尋常ではないのです。
    そして曲の流れを重視した演奏。コーダに向かって進んでいくと自然に気持ちが乗ってくる。
    オケがいいせいで、2楽章の繊細な表現も安心感を持って聞いていける。

    理屈を置いて、体で満足感を感じられるブラ1だと思います。アバドもこういう指揮をした時代があったんだと思わされました。
    カラヤンから引き継いで間もないからありえたのかもしれませんが・・・
    音の厚みと高揚感が絶妙にからんで、カラヤンの87年版で不満だった点をこのディスクが解消してくれました。

    この曲が好きな方は1度は聞かれることをお薦めします。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/02/08

    miniさんのレビューの後では気が引けるのですが・・・

    音色と演奏の高度な融合・・・私はこう感じました。
    そして私の個人的な一言で表現すれば、「はじめて逸話のように眠れたゴルトベルク」です。

    アリアを含めて全部で32の曲が集まった作品ですが、そのうち起伏の控えめな曲だけ集めて聞いていると
    本当に眠れます。なぜか妙な安心感を感じます。(これが本当の楽しみ方なのかは別な疑問ですが・・・)

    音は響を重視したものと思われ、荘厳な教会の中で聞くような残響多め、音色は控えめのものです。
    解釈はオーソドックスですが、演奏は指回りのはっきりしたものでリズム感に淀みがありません。

    この2つが非常にうまくマッチして、自分の心理に乱さずスッと入ってくる感じがある。
    別途ケンプ版には深い精神性を感じ愛聴盤にしていますが、それとも違う感覚。

    チェンバロ演奏は独特の音色のこともあり気に入るものがほとんどなかったのですがこの演奏は別格に思います。

    この曲に愛着を持たれている方は一度は聴かれてはいかがでしょうか、おすすめです。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/27

    たけちゃんさんのレビューにつられて聴いてみました(こんなに率直に薦められるディスクってどんなのだろうって)。

    結果大正解。日常に流せるピアノ音楽が欲しい人に特にマッチしていると思う。

    ハイドンのピアノソナタ、自分から聞こうと思わない限りはあまり遭遇する機会もないと思われるが、これが妙にツボにはまる佳曲ぞろいなのです。もっと顧みられても良いと思う。(レコード会社さん、宣伝、宣伝!)

    構成的にはソナチネ+α位の曲が多いのですが、それがかえって効果的。部屋に流しておいても変に難しさを考えなくてもいいし、音形が捉えやすい部分が多いので自然に聞き取りのトレーニングにもなってしまう。スカルラッティやラモーも良いが、それに比べてもかっちりした作りなので聞いていてある種の安心感がある。

    そして・・・
    ハイドンのピアノソナタは選集が数多くリリースされているが、これといった有名曲がない分、演奏家によって取り上げる曲がまちまちである。(なのでどれがいい曲・演奏なのか聴き比べにくい)・・・ゆえに私は始めから全集を聞かれることをお勧めします。(価格的にもそう高くない)

    全集では、強く推薦されている、このjandoさんの演奏。このディスクの一番の特徴は明るめの快活な演奏にあるとおもう。他にOlbertz・Timofeeva・Buchbinder・MacCabe等も悪くはないが少し控えめな感じの演奏なので(より学究的と言ったらよいのか)、余裕があったら聞いてみれば良いと思う。

    録音状態も良いので、部屋に流すと明るい空間が広がります。一度聞いてみてください。

    ※演奏だけでなく・・・このセットはボックス入りですが、その装丁がまた気が利いています(昔の5インチFDボックスみたいな上下セパレート型)。デザインも良いし、解説書もしっかり良く出来たものです(NAXOSさん良い仕事をしますね)。
    廉価版ボックスセットが怒涛のリリースの昨今ですが、メーカーさん、安いのだから・・・みたいなパッケージは改善の必要があるのでは?大切にしてもらえる商品を作るってことも大切なことなのです。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/09

    全くすごいのだが・・・
    ハイドンの曲想にマッチしているかというと私的には微妙におもう。

    Hamelin氏はハイドンにも手を抜かずその超絶技巧の片鱗を発揮させます。そのため出来上がった演奏は非常にシャープな印象の仕上がりに聞こえます。良い例えかどうか、朝食のパンなのに細心の注意で火加減と時間に気を配りトーストしたような感じ。(そんなことを求めるのは雄山さんくらい?)

    個人的にはもう少し角が取れて気分で盛り上げる演奏のほうが好みです。(今はJandoさんが一押し)

    しかしながら、このディスクはこの方のテクニックがじっくり鑑賞できるっていう点では必聴かも(Alkanなどでは曲も凄すぎてよく分からない)。それにしても「この表現力のすごさってどうよ」っていう感じです。音の切り方つなげ方、強弱、指の回り具合。私が今まで聴いたどのピアニストとも次元が違います。

    こういう系に興味がある方は、一度聞かれることをお勧めします。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/06

    価格も魅力であるが・・・実際の演奏が非常にすばらしい。特にモーツァルトはモダンオケのスタンダードとして誰に薦めても良いと思う。交響曲に絞ればバーンスタインVPOのものも気に入っているが、こちらはちょっと音が渋め。このディスクはセレナーデの演奏も含まれそれも格別であるが、何にもまして残響が多めの音が絶品(前の方も書かれていますが)。古楽器風では得られない芳醇さでしょう。
    原点回帰の考え方を否定するものではありませんが、どちらがより感動するか(感銘を受けるか)を感じるのは聴衆です。指揮者やオケの関係者が工夫を重ねてきた音を一度は聞いてほしいです。
    お薦めします。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/29

    グールドの対極・もう一つの至高・・・

    適切な例えかどうか・・・個人的には上質なベークドチーズケーキの様な味わいの深い演奏だと評価しています。55年版のグールドのような快活さと違い、落着いた深い精神性を感じさせるものです。(数あるゴールドベルクの中でもひときわ輝く一枚です)
    これ一枚にケンプという人がどういう演奏を目指していたのかが凝縮されていると思います。現代では前提として完璧な演奏が要求されますが、それが「一番大切な事ではない」ってことを解らせてくれる良い例ですね。装飾音がほとんど無いのでパサパサした演奏との評価も見たことがありますが、実際部屋に流してみると極上の時間が生まれます。
    華麗なテクニックというのも一つの楽しみではあります。が、こうしたアプローチが出来ることも音楽であり、こう出来ることも(その人の持つ)一つのテクニックなんだなと感じました。
    おすすめです。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/19

    リストの「超絶技巧」で初めて感銘を受けた演奏です。今まで「超絶技巧」っていまいちピンと来ない曲だなぁと思っていたんですけどね。一言でいうとバカテク。軽々弾いているように聞こえます。しかし、そのことによりかえって、この曲集がどれ程の難曲なのかを示してもらったように思います。他の奏者の演奏と比べると、軽々って感じに逆に凄みを感じてしまいますね。

    打鍵は力強く一音一音の粒立ちがはっきりしており、音色は現代的な透明感のあるものです。これがまた、曲の良さを引き出しています。録音も80年代が中心なのでほぼ不満のない状態で鑑賞できると思います。

    自分も含めて音楽に精神性を求める方は多いでしょうが、これくらい極めた演奏でも畏敬の念が湧くことが分かりました。お薦めです。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/03

    ある程度、クラシックに素養がある人にはぜひ聞いて欲しい一枚です。
    特に第6楽章はマーラーの音楽の中でも唯一、本当の意味で肯定的で流れが一貫しているものです。この曲のすばらしさは言葉では表現しきれません。
    その曲のよさを最大限に引き出しているのがこの演奏です。他の指揮者のものと比べるとよく分かるのですが、感情の高ぶりにたいする演奏の持って行きかたが絶妙で、こんな演奏が存在すること自体に驚かずにはいられません。
    全楽章では長いと敬遠しておられる方は6楽章だけでも聞かれてはいかがでしょうか・・・
    演奏技術はいわずもがな、音質も良いのでそれなりの音量で聞けば満足度も高いと思います。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/18

    感動するかしないか、を論点にしてしまうと人の好みに左右される割合が大きくなるので話がかみ合いにくいですよね。特にバッハの音楽は演奏家独自のアプローチに対しても非常な堅牢性を持って主張するのでバッハとして聞けてしまいます。
    このディスクは抜粋を視聴しましたが、今の私には良さが6割くらいしか感じ取れませんでした(本当は星3つ)。ただ、聞いていくうちに将来は味わえるような予感がするので星4つとします。
    私の今の一押しはTill Fellnerのものです。これも本来の正統派からは外れるかもしれませんが、澄み切った音の流れでこの曲集が如何にすごいものかを感じさせてくれる演奏です。一度は聞いていただきたいです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/21

    平均律を頻繁に通しで聞く人もあまりいないとおもいますが、この演奏は別格ですね。いくらでも聞いていられます。私的には・・・
    何度繰り返して聞いても全く飽きがきません。
    演奏の構成自体も良いのですが、第一に挙げられるのが音の良さです。単に録音状態が良いということではなく、非常に柔らかい音です。他の演奏家のものも有名どころを5つほど聞きましたが、ここまで耳になじむものは無いでしょう。
    夜じっくりと、又は何かの作業をしながらでも一人で聞いていると心が自然と落ち着いていくのが分かります。(こんな聞き方はある程度の年齢にならないと分からないかもしれませんが・・・)
    正統派というのとは違うかもしれませんが、手にすると宝物になるかもしれませんよ。すごい演奏があるものです。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/06/20

    ぴょんすけさんの、「カラヤンはこの時点で自分の死を悟っていたのだろうか」という疑問ですが、私はある程度は意識していたのではないかと感じています。というのも85年位から写真で見る顔が、それ以前とはまったく違ったものになって来ていたからです。どんどん自由が効かなくなっていく自分の体から、おのずとそれを自覚して来たのだと思います。演奏される音楽も、それまでの覇気とか流麗さに軸を置いたものから、祈りにも似た感情を込めたものへと変わっているように思います。録音される曲もそれにマッチしたものが選ばれているようです。そしてそれが一番良く現れているのがこの7番。音の流れが絶品です。ムーティが「神のようだ」と言ったというのも納得します。もう一つ私が気に入っているのが88年のブラームスの4番。これもアンサンブルの乱れとかで世評は高くないですが、第2楽章はいいと思います。これほど感情が高ぶっていく演奏もなかなか無いでしょう。ブラームス好きなら一度は聞いてみてください。
    どんな演奏家でも晩年は技術的には衰えてきます。しかし、そんな中で名演と感じるのは、そこに演奏家の人生が込められているからではないでしょうか。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/06/09

    カラヤンのディスクにハズレはない、と言われるのを納得してしまう一番分かりやすいディスクかも。曲の解釈がどうの、というアプローチには弱いかもしれないが、オーケストラのものすごい機能を聞けるディスクでしょう。音の厚み、響き、精緻な演奏、全体像が分かりやすく聞き終えた後の充実感は比類が無いと思います。また、こういったアプローチにはこれくらいの規模の交響曲がちょうどはまっています。特に5番の終楽章、爽快感すら感じます。クラシックになじみの薄い人はこういう音にこそ気に留めるのではないでしょうかね。それに、他の指揮者の演奏もこれを聴いた後のほうが、よりその演奏の意味合いを感じやすいような気がします。他の指揮者で聞いている人も、一度はこの演奏を聞いてみてはいかがか。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/05/15

    ブロムシュテットが今ひとつ一般に浸透していないのが不思議に思われる、このディスクを聞けばそう感じざるを得ないでしょう。分かりやすいのは5番。シャープさと力強さを備えており、楽曲の持つパワーがひしひしと伝わってきます。黙ってこれはカラヤンのだよ、とかバーンスタインのだよ、と言われればすごいって納得してしまう人は多いはず。曲の解釈そのものは立派なものだと思います。難点はオケのアンサンブルと録音の広がりのなさですが、それは二義的なものです。聴いたことのない人はぜひ御一聴を。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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