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トップ > My ページ > greyfalcon さんのレビュー一覧
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検索結果:75件中31件から45件まで表示
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5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/04/04
もはや伝説的な名盤。バルビローリ独特の粘っこく歌うマーラー。ベルリンフィルの分厚い弦の響きがことのほか美しい。バルビローリは全身全霊を傾け熱く耽美的なマーラーを響かせる。この濃密で巨大な音の伽藍を仰ぎ見て、私は圧倒され続けてきたのだ。これほど熱くたぎった情熱のほとばしるマーラーがあろうか。私は冷静なマーラーなどクソ食らえだ。マーラーには絶対熱いパッションが必要なのだ。これは未来永劫聴き継がれていくに違いないバルビローリの最高傑作だ。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/04/02
グラモフォンに入れた4曲より天衣無縫さが減り、より円熟味が増した演奏と言えようか。ゆったりとしたテンポでとろけんばかりの大人のモーツァルトが聴ける。グラモフォン盤の清々しさもいいが、この艶やかさもいいものだ。アーノンクールを褒める人が多いが、私は彼の傍若無人の無神経な指揮が嫌いだ。他の指揮者だったら良いのにと思いながらずっと聴いている。グルダの愉悦感を台無しにしてくれる指揮者だ。私の持っているアーノンクールはこれ1枚きりである。グルダは☆5つ、アーノンクールはゼロだ。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
グルダのモーツァルトは素晴らしい。玉の転がるようなまろやかで透明なタッチから生まれるこの愉悦感は彼だけのものだ。どこまでも柔らかで暖かく神経質なところが微塵もない。モーツァルトの光の部分だけに焦点を当てたかのような純粋無垢の幸福感があるのだ。ここまで不安や焦燥や暗さのない、まるで天上で舞っている天使の微笑みのような音楽は他に聴けないではないか。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/03/31
録音の仕方にもよるのだろうが、スプラフォン、DENON レーベルのスメタナQよりずっと音楽が柔らかに聞こえる。旋律がたゆたう様に歌う伸びやかさが印象的だ。芳醇な響きに身を委ねているだけで幸せな気分に浸れる。特にチャイコフスキーが素晴らしいと思う。ウイーンの団体に見まごうばかりの芳醇さだ。シューマンも柔らかで濃密なアンサンブルでシューマン独自の世界に浸れるのがうれしい。DENON の初期 PCM 録音は鮮明だが音が硬く、このカルテットにとって幸せだったかどうかは分からないような気がする。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/03/30
シューマンの協奏曲が超絶的な名演だ。シューマンの濃密な情念の炎をいたわるかのように、いつもより優しく丁寧に弾いていくデュプレが印象的だ。とはいえ、両者の情念が共鳴して燃え上がるときは一際熱い情熱が迸り、その濃厚なロマンの味わいは筆舌に尽くしがたい。今以てこれを越える盤はない。後に夫君となるバレンボイムもデュプレにピッタリ寄り添った十全の伴奏をつけている。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/03/30
シューマンの協奏曲が飛び切りの名演だ。ドラティ渾身の出だしからシューマンの仄暗い情念の炎が燃え上がり、シェリングの太く柔らかいのに、冷たい刃のように煌めくヴァイオリンがオケを切り裂いて入ってくるとゾクゾクしてくる。私にすれば何でこんなに人気がないのか理解できない名曲の不滅の名盤なのだ。初めて聴いたときから何度聴いても決して飽きない。メンコンもシェリングのクールなリリシズムが冴え渡る。折り目正しく貞淑な女性のごときヴァイオリンとでも言おうか、決して妖艶ではないが、気高く美しいヴァイオリンの響きを心ゆくまで堪能できる。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/03/30
私の持っているのは、消滅した板起こしレーベルの伊 Arlecchino 盤です。板起こしとしてはかなり真っ当な音のするレーベルでした。Membran は版権切れのCDをコピーし音を加工して出すレーベルですので、コピー元は Arlecchino かもしれません。data は全く同じです。録音に恵まれなかったイッセルシュテットが手兵を指揮した放送録音を音源としたアナログ盤から起こされた貴重な全集です。第四番は実に気宇壮大で雄渾、骨太でオケが鳴りきっています。分厚い響きに苦み走った寂寥感が漂う硬派のブラームスです。ゆったりと大河のように流れる豊かな響きに包まれていると音が悪いのも忘れて聴き入ってしまいます。聴き終えた後も大きな充足感が余韻として残ります。第二番は牧歌的というより、哀感寂寥感が色濃く立ちこめた雄渾な表現に胸を打たれます。これぞ苦み走ったブラームスの哀愁です。コーダの盛り上がりも凄いです。第三番は前2曲の特徴に加え、曲想からか、若干明るめのロマンが香ります。第一番は音のクオリティ自体は大して変わらないのだが、モノラルな分広がりに欠けるのが残念。どこからか、放送局のオリジナルマスターをマスタリングした正規盤が出てこないかなぁ。マスターテープが失われた可能性もあるが、有るなら生きている中に捜し出してくれよ〜、頼むから。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/03/29
第九はやはり特別な曲だ。熱気とか気合いとか、何か尋常ではない迫力がないと物足りないのだ。それなりに盛り上がりもあり、ウイーンフィルも美しく秀演ではあるのだが、もう一つ突き抜けたものが欲しい。だからと言ってはなんだが、第3楽章の叙情的な美しさには格別なものがある。他の楽章で、もうちょい燃えてくれたら、名演になったのに残念だなぁ。というのも、イッセルシュテットの凄さを知ってしまったからこそあえて言うのだ。彼なら、当然出来たはずだから。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/03/29
第八は名演の誉れ高いもの。素晴らしく気宇壮大で、この曲の持ち味である爽やかさも兼ね備えた希有の名演だ。イッセルシュテットの剛毅さとウイーンフィルの優美さの絶妙のバランスが、この流麗で気力の横溢したスケールの大きな第八を生んだと思う。第七は美しい演奏だ。私のような第七が今一苦手な者には、この流麗で爽やかな第七には何故かほっとする魅力がある。あまりリズムでゴリゴリ攻めない優美な第七だ。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
私見では、この全集で1番の出来はこの第五である。大方は偶数番曲を挙げると思うが。イッセルシュテットは実演と録音の乖離が大きい指揮者であるが、この第五には彼本来のごつさが出ているのだ。気力が充実し、骨太で推進力がある立派な演奏だ。田園は速めのテンポであっさりと進めていく。もちろんウイーンフィルは美しいのだが、もう少しこのオケの美感に寄り掛かっても良かったのではないか、と残念な気持ちもする。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/03/27
LP 時代イッセルシュテットは堅実で手堅い指揮者というイメージでしかなかった。バックハウスの伴奏とこの全集が最も著名なものだが、どちらもバックハウスとウイーンフィルに目が行き彼自体には中々光りが当たらなかった。で、CD 時代に突入して海賊版でLIVE演奏を聴いてみると、剛毅で骨太の演奏にビックリしたものだ。LIVEは巨匠の風格十分だから、己の不明に恥じ入り改めて正規盤を慎重に聴き直すことになった。実演での剛胆な指揮振りは影を潜め、冷静に細部まで丁寧に仕上げているためか、やはりあの威厳と風格には遠く及ばないのは確かだ。時折思い出したように音楽が盛り上がるのだが、直ぐに冷静な目が光ってしまうのだ。う〜ん、残念。美しいウイーンフィルの響きが一番の売りの堅実で中々良い演奏なのだが、あと一鞭くれれば突き抜けたものを・・・という思いが捨てきれない。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/03/27
私の持っているのは DENON のオイロディスク盤だ。後のグラモフォン盤より一生懸命歌っているのが微笑ましい。余裕が無く歌うのが精一杯のようにも聞こえG盤に及ばないように思えたが、何回か聴いている中にこの必死さが逆に好ましくなってくるから不思議なものだ。青春の生硬な情熱をより感じるのだ。若いってことはそれだけで美しい。歳をとってくると未完成の美しさにより寛容になる、とでも言おうか。買う時は迷ったが、あの時買っておいて本当に良かった。モノラルだが DENON 24bit盤は目も覚めるような音質だ。中古で見つけたら是非買うことをお勧めする。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/03/27
詩人の恋と並ぶ、ヴンダーリヒの不滅の名盤。青春の夢と情熱と純粋さをこの上ない美声で歌い抜く。理屈は要らない美しさだ。柔らかで透き通る声の美しさが曲想にマッチしていて、もはや何も言うことはない。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/03/27
初めて聴いたときから30有余年これを越える詩人の恋に出会ったことはないし、今後もあるとは思えない。それくらい不滅の名演だ。曲想と声のマッチングの奇跡は、シューマンが彼のために作曲したかのようだ。こんなに純粋で透明な青春の哀しみを何の作為もなく自然体で歌うだけで完璧に表現してしまう。最初の一声で魔法にかけられ、夢のような陶酔が最後まで続いていく・・・リートが嫌いな人でも、これだけは途中で止めることは出来ないだろう。
録音は古いが音は鮮明で各楽器の分離も良く十分に楽しめる。このカルテットはブラームスとの相性が抜群である。濃密で粘っこく旋律を歌わせるスタイルが、ブラームスのロマンティックな音楽性にピッタリなのだ。モーツァルトやベートーベンには表情が濃すぎて居心地が悪いところがあるが、ブラームスにはこのねっとりしたセンチメンタリズムが実に心地よいのだ。アメリカも濃密にねっとりと旋律を歌わせ、これがかえって個性的で新鮮に響く。むせかえるほどのロマンティシズムを味わえる個性的な名演だと思う。
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