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あんぱん さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/05

    スペイン音楽全盛期のロマン〜近代の中で、最もオーケストラが華やかで、純音楽的なのはファリャであると思う。
    スペインらしい民族情緒と有る種の鋭さを持ち合わせながらも、
    しっかりクラシックとしての魅力も同時に持ち合わせている。
    そんなファリャの魅力が、これ一枚で存分に堪能できるお得盤。
    ドビュッシーのような印象主義的な色彩感も美しく、質の高い録音と演奏で余すとこなく楽しめます。


    どれもシャープながらも色彩豊かでなんと艶やかな演奏だろうか。
    とくにスペインの庭は最高。
    こんなに透明感と退廃感にもにた寂しさをリズミカルに熱く表現できるなんて。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/05

    「ブーレーズはつめたい」そんなイメージだけが先行している彼ですが、
    比較的最近のブーレーズにそのような面はあまり感じられない。

    もともと頭でっかちの武装主義だったのかもしれませんが、
    今の彼はちゃんと「音楽」している。
    それも、他の誰にも成し得ない抜群のコントロールと見事なリズム感を伴って。

    ノリのいい演奏というのには二通りあると思う。
    演奏者がパワフルにドンドン推し進めるタイプと、
    幅広いドュナーミクと的確な拍による湧き上がる盛り上がりとだ。
    ブーレーズは後者のタイプの現代史上最高のコンダクターであろう。
    派手で生々しい感情的な音楽ではなく、
    余計な味付けを省いて音楽の骨の髄まで味あわせてくれる素材の天然の魅力を引き出すスペシャリストだ。

    ドビュッシーにしろラヴェルにしろ、フランス近代音楽というものはそういった自然食品のような魅力こそが醍醐味であって、「印象派」などと呼ばれ勘違いされているが、なぜかキラキラ派手でごちゃごちゃしたもののように扱われるべきではないと思う。
    ごちゃごちゃに彩られたサラダを、野菜一つ一つの味までしっかり堪能出来るような、そういった魅力の伝え方をして欲しい。

    そういう意味で、ブーレーズの奏でるフランス音楽というのは本当に最高の表現の形だと思う。
    リリカルな面、きらびやかな面、激しい面、冷たい面、それらを一つづつを強調するのではなく、すべてを一つにまとめてこの全体の響きが出来上がるのです。

    そして聴いてみてくださいな。このノリの良さと歌心を。
    朗々と華やかに感情的に歌うだけが「魅力」ではないとはっきり感じていただけると信じております。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/05

    なんてシャープで硬質な演奏でしょうか。
    まさに若き日のベロフを絵に描いたようなガッチガチなトゲトゲな演奏で面白すぎる。
    それでいて、緩楽章などではガラスのように固く冷たい透明感で夢幻な世界を演出している。

    しかしですねぇ…
    ブロンフマンのあの大迫力を聴いてしまうと、ちょっと無機質すぎるかなと物足りなさがあるのも否めない。

    ☆5にしてもいいのだけれど、残念ながらブロンフマンというピアニストが1番の座を譲らないので、彼に敬意を示す意味で4つにさせて頂きます。

    消してベロフが劣っているわけではなく、好みの問題でしょうけど、もうちょっと演出してもいいんじゃないかなぁ。

    あと、録音したホールのせいか、ちょっと響きが狭い気もするのも残念。
    より生々しさと鋭さは増しているけども、もうちょっと離れて聴きたいかな。

    壊れた機械みたいなの期待してる人にはぴったりかと思いますw

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/31

    カラヤンは、やはり哲学と精神性かそういうのではなくて、「演出家」なのでろう。
    音楽作品とは、作曲者の色々な意図が詰め込まれたものであり、そこから読み取るべきは、個人の感情論だとか哲学的なものではなく、「表情」そして「音楽そのもの」ではないだろうか。

    それを「うわっつらだけ」だとか、「深みがない」なんて言って切ってしまうあなた。あなたは「演奏者の思い込み」を感じるために音楽を聴いていらっしゃるのでしょうか。

    いや、もちろんそれもひとつの楽しみ方ではありますが、
    この音源を聴いてみてください。
    見えるでしょう。「作曲者の思い描いた世界」が。
    ただ純粋に、音によって見せられるこの美しさこそが、曲の本性ではないでしょうか。


    リヒャルト・シュトラウスという人は、確かに音楽の外面ばかりに気を使っていた人のようで、つまらない曲が多いのは否定しません。
    しかし、この音源に収録されている曲は、そんな彼が見せたかった「感情」的なものではなく、「音世界」を見事なまでに美しく表現しきっております。


    音に説得力さえあれば、内面がどうのと頑固に考えなくとも、
    その音楽そのものに生きた表情が見えてくるものです。


    全てのアンチカラヤン・アンチR.シュトラウスを語るものに是非お聴き願いたい一枚。


    そしてカラヤン黄金時代最高の『演出劇』の一つであります。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/26

    今まで結構な期間クラシックと触れ合ってきましたが、
    「好きなヴァイオリニスト:トゥルバン」という人に出会ったことがありません。
    でも私はこの人の演奏大好きだああ!!!
    なんて清々しく柔らかい音を出す人なんだろう。力強さやキレ味はあまりないですけど、本当に優しく包み込んでくれるような音色です。
    そしてこのマイナーレーベルとは思えない音響の良さ…。この距離間、たまりませんね。
    通好みの3曲が録音されためずらしい音源ですので、ぜひヴァイオリン好きの方なら一度手に取ってみていただきたい。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/26

    ぶっちゃけ、評価の難しい録音である。
    なぜなら、下の方もおっしゃっているように、テンポや息の乱れが多すぎるのだ。これはVPOがイギリス音楽に似合わない、というよりは、カラヤンがVPOを扱いこなせてないというほうが合っていそうだけどどうだろうか…。
    確かに音の良さ、迫力などは素晴らしい。まさに60年代のカラヤンドラマチックサウンド。名もなきB級音楽を芸術に昇華させようとたくらむ若き野心家の自信がうかがえる華やかな演奏。全体的にハイペースで突っ切り、色彩豊か表情豊かに心から音楽を楽しんでいるカラヤンの姿が目に浮かぶ。
    しかし、だ。やはり統制力の無さが目立ちすぎる。ウィーンフィルがカラヤンをなめていて、言うことをきかなかったのか? 違和感の多さが聴いていて萎える。特に他の方も書いているが、金管はなんて無様な演奏なのか。
    完成度=音楽の良さ、とは言わないけれど、これだけ大絶賛されているのには少し疑問が残る。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/23

    なんなんだこの3楽章は!!ぱっと聴いた感じ、おそいなぁ。だったのだが…。もう数十秒後には完全に呑まれていた!!
    はっきりいって、こんなもの期待していなかった。スヴェさんらしく、濃厚なロシアンロマン聴かせてくれるんだろうなぁ。ラフマ2ならぴったりかなぁ。と、軽い気持ちで購入した。
    それがどうしたことか、なんなのだこの狂おしさは。この壮大な世界は!!
    力の込め方、息の抜き方、間、音の絡み具合、ルバート、すべてが生命の息吹のように生々しく、それでいて憧れに満ち、私を突き動かす。
    ド派手なわけでもなく、ドロドロしているわけでもない。力強いという感じでもない。なんという言葉で表現すればいいのかわからない。が、ここには本当に壮大な生命力と歌がある。
    そして、3楽章に酔いしれたまま、4楽章での熱狂的なファンファーレがすごい。もう何かにありがとうと、生きててよかったと叫びたくてしょうがない、本当にそんな感情があふれ出してきた。
    もちろん1,2楽章もすばらしいが、3,4楽章がすごすぎて…。
    これは是非一度、絶対に聴いてみていただきたい。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2009/08/23

    肩の力を抜いたさらさらした演奏と、独特の解釈とバランスを保ち続けるスタイルに、さらに音質の響きのなさとが揃い、正直地味な印象
    になってしまっている。
    ドビュッシー独特のシャレの効いた構成や色彩的な響きはあまり堪能できず、まさに「ポエミの音楽」に染まりきっています。
    これはこれで好きな方は多いと思う。
    ゆったりとノスタルジックな響きに浸るには、邪魔をするものはなくよいだろう。
    が、
    個人的にはフランス音楽はもっとキレ良くころころと七面相する演奏が好きだ。
    好みの分かれそうな1枚。せめてもう少し響きがよければ…。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/23

    いかにも若手演奏家が個人のコンサートで、好きな曲集めてみました、なプログラムが若干あざといが、逆に曲目当てで買ってしまった。
    初期ロマンから現代までの「幻想曲」を集めたものだが、それぞれの曲に対しての弾き分けはなかなかよく、こだわりも感じられる。
    特別魅力的な音を出すわけではないが、若々しく活力のある演奏はなかなか好感触。ただ、個人的には伴奏者のほうが魅力的な演奏をしているように思った。
    曲目がなかなか珍しいので、個人的には満足です。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/23

    さすがはハフ。ごちゃごちゃしたシューマンの楽曲を、丁寧に整頓し、くっきりと各旋律を浮かばせ、力むことなくすっきりと弾ききってしまう。
    シューマンは曲が曲だけに、濃厚な演奏をされるとさらに重たくなって胃もたれしそうになる。なので個人的には清潔な演奏が好きだ。
    しかし、ハフ独特の軽さや、揺らし方は若干イメージを崩すことにもなってしまっており、そこが残念。
    また、曲によってはあまりきれいに整頓しすぎないほうが良かったりもするので、そこもちょっともったいない。
    しかし、透明感はぴか一で、音色のコントロールは本当に天才的な上手さ。
    過去になかった新たな一面を感じさせてくれる好演である。
    イギリス的な清楚な優しさはさすがで、どちらかというとキレイ系の曲がよかった。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/08

    もう天才です。徳間版に書かれていた「ウェーベルンをこんなにおもしろく振った指揮者があっただろうか」という言葉をそのままお伝えしたい。
    これはまれに見る超名演です。ものすごいパワーと表現力! いい意味で聴くたびに鳥肌がおさまりません。
    現代は苦手だとか、ケーゲルなんて所詮際物だとか、そんなイメージ持ってル方もぜひ聴いてください。
    狂気的で官能的で劇的で、圧倒的な音楽が皆様を歓迎いたします。
    ちなみに他の方がおっしゃっているように、本当に唸り声が入っています。

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     2009/08/08

    この人は上手い!!
    確かに日本人的な力の入り具合は敬遠したがる方もいらっしゃるでしょうけど、この冷血で極めてシャープな演奏は素直にカッコイイと思ってしまう。
    デュティーユのソナタは、録音も沢山あり、それなりに有名だが、この人の演奏をあげられる方はほとんどいない。
    しかし、だまされたと思って聴いてみてください。
    これは上手い!
    若干対旋律が埋もれちゃったりする場所もあるけど、わざとらしく強調したがるような演奏よりは自然な呼吸を感じられて、違和感がないです。
    この切れ味、この迫力! 音色の幅の広さや、切り替えの速さ、絶妙な透明感、硬さと柔らかさの使い分け、本当に表現力の広さを感じさせてくれる見事な演奏です。
    もちろん、デュティーユだけじゃなく、選曲のセンスなんかもこだわりが見えて好感が持てます。
    日本の現代演奏家の中で、もっと注目したい演奏家です!

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/07

    牧子女史の曲の中でも、ユニークな面の強い作品が多く収録されているなかなか面白いCD。
    内容的には中学生向けですが、日本人の合唱曲は、こういう曲こそやっぱり本髄だと思いますね。合唱初心者よりも、合唱オタクさんに気分転換にオススメ。
    牧子節全開の魅力的なポリフォニーも美しいですし、コミカルな曲もやっぱり牧子さんっぽいのです。
    個人的にはロマンチックな豚が大好きです。詩と曲の相性が見事。
    合唱団も清潔感がありまとまりもよく、すごく聴きやすいです。
    日本人の合唱ってなぜかケバい演奏のダ録音が多いですが、これは安心して聴いていただけるレベルでしょう。
    バリエーション豊かなので、どれか2・3曲はきっと好きな曲があると思いますよ。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/07

    「イカ」って、ギリシャの神話か何かのキャラクターだと思っていたのですが、本当に「イカ」なんですね(笑)
    三枝先生の新曲! と思って購入したのですが、音楽的な面白さよりもテキストが気になってしょうがないので、曲の評価はイマイチです…。
    最近の三枝先生には珍しく、かなり現代チックな曲。でも、大河ドラマっぽさは抜け来ていないのが愛敬でしょうか。
    それにしてもイカの哲学! 本買ってしまいそうなほど強烈な内容でした。語り手のしゃべり方とかももうわざとらしすぎて笑ってしまいそうです。ボケなのかマジメなのか判別付かないのがさらに…。
    ちなみに内容は、簡単に言うと、イカを馬鹿にするな。そんな心が戦争を生むんだ! イカへの愛が世界平和につながるんだみたいな感じです。
    本気で三枝先生の新作P協奏曲期待してる方には正直お勧めじゃないです。
    特に富士好きな方はそれを期待すると痛い目みますよ。
    あ、ちなみに演奏は悪くないですよ。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/07

    ホルストには、こんなに素晴らしい曲がたくさんあるのに、なぜみんな惑星ばっかり、よくてセントポールしか聴かないんだろうか!(怒)
    そんなみなさんにぜひオススメしたい1枚です。
    無名なオケですけども、演奏は優雅で本当に美しいです。室内楽的な魅力がホルストのイメージをがらっと変えてくれるでしょう。
    これぞイギリス音楽。こういう澄んだ空気をおもいっきり深呼吸して吸い込んだ時のような空気の美しさが本当に心地よいです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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