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2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/11/04
1.アイーダ凱旋行進曲(ヴェルディ) 2.くるみ割り人形から行進曲(チャイコフスキー) 3.ラデッキー行進曲(シュトラウス1世) 4.楽しい行進曲(シャブリエ) 5.アテネの廃墟よりトルコ行進曲(ベートーヴェン) 6.結婚行進曲(メンデルスゾーン) 7.アルルの女からファランドール(ビゼー) 8.行進曲K.214(モーツァルト) 9.インディゴ行進曲(シュトラウス2世) 10.フランス軍隊行進曲(サン=サーンス) 11.チェルノモール行進曲(グリンカ) 12.戴冠式行進曲(マイヤベーア) 13.行進曲K.215(モーツァルト) 14.ハンガリー行進曲(ベルリオーズ) 15.ジプシー男爵より入場行進曲(シュトラウス2世) 16.3つのオレンジへの恋から行進曲(プロコフィエフ) 17.威風堂々第1番(エルガー) 演奏 オンドレイ・レナールト指揮、ブラスチヴァ放送交響楽団 1、4、5、6、10、11、12、14、16、17 大野和士指揮、ブラスチヴァ放送交響楽団 2 オットー・アエビ指揮、ブラスチヴァ放送交響楽団 3、9、13、15 アントン・ナヌット指揮、リュブリャーナ放送交響楽団 7、8 以上が収録曲と演奏者になります。 いわゆるクラシック・マーチと言われる分野の作品を集めた内容のCDです。 とは言え有名な作品ばかりではなくややマイナーな部類な曲もあり、そこが売りの一つです。 演奏者は東欧系の演奏陣が中心。 まず大多数を振ったレナールトは日本でもお馴染みの指揮者ですが、ここではスタンダードな切り口ながら、随所に手の入った演奏を聴かせてくれます。 全体的に早いテンポの演奏が多く、威風堂々第1番はなかなかのもの。 日本からは大野和士が一曲だけ振っています。 こちらは良くも悪くも普通な演奏です。 アエビはスイスの指揮者だそうで、LP時代には幾つか録音があるのですが、CDとして復刻となるとほとんどありません。 このシュトラウスとモーツァルトはローカル色の強い演奏で悪くありません。 ナヌットとスロヴェニアの指揮者で、リュブリャーナ放送交響楽団との一連の録音で知られています。 本CDでは2曲しか登場していませんが、安定した演奏を聴かせてくれます。 レナールトの音源はアナログ録音、他はデジタル録音で、音質は差がありますが、編集盤なので仕方ないでしょう。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/11/03
ジャック・オッフェンバックの喜歌劇『トレビゾンド姫』の全曲盤です。 この作品はオッフェンバックが一世を風靡していた1860年代に書かれた作品の一つです。 同時期に書かれた『盗賊』はまだ録音がある物の、この作品の全曲録音は非常に珍しい。 演奏は、ポール・ダニエル指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団。 歌手は新進気鋭の人物を配役しているとの事です。 作品はオッフェンバックのもつ美しいメロディを持っていますが、忘られたのもわかります。 唯一、時折演奏される序曲は良いのですが。 指揮のダニエルはイギリスの指揮者で、主にオペラ畑を中心に活躍しています。 演奏は一言で言ってしまうと手堅い仕上がりと言ったもの。 ただ、作品を初めて聴くなら充分な水準だろう。 解説書は詳しい文とセリフ集、更に録音演奏メンバー表まで載っており、これはなかなか圧巻の出来。 CDはプラケースではデジパック仕様だが、解説書も入るスリーブケース仕様となっている。 録音はデジタルなので特に問題はない。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/11/02
オランダの楽譜出版社、デ・ハスケが自社の新譜を紹介する参考演奏集、デ・ハスケ・フェスティバル・シリーズの一枚で、本CDは2007年度の新曲をセレクトしています。 本CDは比較的長めの作品を中心にセレクトされております。 今回の収録曲はどれも大外しはしない作品が多い様に思います。 これは後述の演奏の良さもありますが。 演奏はヴァルター・ラツェク指揮、ドイツ管楽フィルハーモニー。 ラツェクはドイツの指揮者で、1979年に西ドイツ連邦陸軍第9軍楽隊に入隊、演奏者として活躍、指揮者に転向後は1987年に西ドイツ連邦陸軍第8軍楽隊の副隊長になったのを皮切りに、1989年ドイツ連邦陸軍第2軍楽隊、1995年ドイツ連邦陸軍教導団軍楽隊、2001年にドイツ連邦軍軍楽隊、2012年にドイツ連邦軍本部軍楽隊の隊長を勤め、2014年に軍楽隊生活を終えました。 演奏団体は1992年にミヒャエル・クンマーとデイヴィッド・ギブソンにより設立された団体で、ドイツ各地のプロ演奏家や音大生等を集めて結成された団体で、2003年にはラツェクが指揮者に就任し、出版社系レーベルに録音を残しましたが、活動自体は2009年を最後に2010年以降は活動していないようです。 演奏の技術は中々のものであり、見事な表現力、ドイツらしい低音をしっかり聴かせた安定感のあるサウンドです。 例えば冒頭の『威風堂々第3番』を聞けばよくわかるのではないでしょうか。 録音場所は不明だが、録音年は2007年と思われる。 デジタルなので音は問題はないです。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/11/01
スコットランドの作曲家、チャールズ・オブライエン。 1968年の没後永らく忘れられていましたが、トッカータ・レーベルが作品を録音した事で、再び知られるようになりました。 オブライエンはスコットランド国民楽派とも言うべき作風で、先に発売された管弦楽第1集では『エランゴワン』『交響曲ヘ短調』が紹介され、オブライエンの魅力が詰まった前者と、ロマン派風の後者となかなかの作品でした。 第2集にあたる本CDは小品を集めた物。 但し、第1集程の作品はない。 『春へ』『吟遊詩人の呪い』の2つの演奏会用序曲は、力を入れて書かれたのが分かるが、聴きやすいメロディが印象に残らず流れていく。 1898年に書かれた『マズルカ』『子守唄』は最初期の作品と言う事だけあり先人の影響は聞こえるが、一度聴けば充分。 『スコットランドの風景』これはピアノ曲として書かれた曲を後年に管弦楽作品にした物で、これが唯一このCDで良かった曲で、オブライエンの特徴である、スコットランド風のメロディが随所に出てくる。 演奏はポール・マン指揮、リエパーヤ交響楽団。 マンはイギリスの知られざる作曲家をトッカータに録音している指揮者で、リエパーヤ交響楽団はラトヴィアの歴史あるオーケストラ。 前回(第1巻)と同じ演奏者であるが、演奏の素晴らしさは本CDでも見事で、演奏だけなら実に素晴らしい出来となっている。 録音は最近のものだけあり良好だ。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/31
チャールズ・ゲルハルト指揮、ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団による、ジョン・ウィリアムズの交響組曲『スターウォーズ・ジェダイの帰還』を収録したものです。 指揮のゲルハルトは1972年に、ジョージ・コルンゴルトのプロデュース、ケネス・ウィルキンソンの録音でリリースしたコルンゴルト映画音楽作品集のヒットを受け、数々のハリウッド黄金期の映画音楽を再録音、高い評価を得ましたが、その延長線上に録音されたのが1977年録音の交響組曲『スターウォーズ』です。 1999年にゲルハルトが没した事もあり、このジェダイの帰還はゲルハルト&ナショナル・フィルのコンビで録音されたスターウォーズ録音では最後となったものです。 ゲルハルトの演奏は時に大げさなところもあるが、存分にメロディを歌わせる演奏であり、映画音楽ではそれらが上手くマッチしたものが多い。 本CDもまさにそうであり、ウィリアムズがコルンゴルトらの後継者である事がよく分かる名演奏だ。 録音は1983年、キングスウェイ・ホールで行われたもの。 翌年このホールは閉鎖となるので末期の録音と言えるが、音響は良いし、何よりウィルキンソンのキラキラした録音は今聴いてもオケが目の前にいるかのような迫力がある演奏である。 何より長らく廃盤だったこの音源の復活は嬉しく、また廃盤になる前に購入をおすすめする。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/29
イギリス空軍所属の軍楽隊が集まる、一大イベント、音楽の祭典のライヴCDです。 1984年から開催されたこのイベントは1996年までライヴで、1997年からはスタジオ録音に変わりながらもリリースされましたが、2003年リリース盤を最後に発売は途絶えました。 このCDは1987年盤で、ビクターが発売したものですが、原盤はイギリスのポリフォニックレコードです。 指揮者は当時の空軍軍楽隊総監督、エリック・バンクス中佐とゲスト指揮者に、アメリカ空軍軍楽隊の当時隊長であった、ジェームズ・バンクヘッド中佐。 オケは、イギリス王立空軍中央軍楽隊、王立士官学校軍楽隊、王立連隊軍楽隊、王立西部軍楽隊の楽員からなる、イギリス王立空軍合同軍楽隊です。 合同編成の強みである迫力があるサウンドは冒頭の国歌や、最後のアッピア街道などによく出ておりそこが聴きどころです。 また大編成ながらアンサンブルが揃っているのは見事と言えるでしょう。 ライヴ録音なので、拍手等の雑音はありますが、これは仕方ないと言えるでしょう。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/28
イギリスの作曲家、エドワード・ジャーマン。 マルコポーロは代表的な管弦楽作品を録音し、それらは近年ナクソスに移行されていますが、この音源もそうです。 ジャーマンはオペラや付随音楽等の劇場畑でも活躍したが、一方で純音楽も手掛けています。 本CDは純音楽を中心にシリアスな作品を収めた内容で、最初に収録された『リチャード3世』序曲は世界初録音、その他も他の音源は少ないはず。 全曲魅了的なメロディを持っており、イギリス音楽が好きな人に非常におすすめ。 演奏はアンドリュー・ペニー指揮、RTEコンサート管弦楽団。 ナクソスとマルコポーロにイギリス音楽を中心に、良質な演奏を聴かせてくれるペニーと、これまたナクソス系列のイギリス音楽を中心に録音しているアイルランドのオケの演奏だが、なかなか良い。 冒頭のリチャード3世等で聴ける豪快な金管や、全曲力の入った熱演は作品を知るには十分すぎるもの。 録音は1994年、1月6〜7日にかけてダブリンのタナイ教区センターで録音されたもの。 30年近く前のそれなりに古い録音であるが、音質は十分聴ける。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/27
イギリスの作曲家、ヘンリー・コッター・ニクソン。 存命時は人気があったが、死後忘れられていったというクラシック界によくあるパターンの作曲家で今まで作品の録音はありませんでした。 トッカータ・レーベルでは3枚に及ぶオーケストラ作品集を企画、これが1枚目にあたるCDです。 演奏会用序曲第3番『賽は投げられた』『ロマンス』交響詩『パラモンとアーサイト』の3曲が収録されています。 後の2、3集に比べるとシリアスな曲が中心。 メインはイギリスの作曲家が書いた初の交響詩『パラモンとアーサイト』ですが、この曲を含めてごく一般的なロマン派の作品で、後に発売された2、3集の収録曲程ではなく一度聴けば充分と言った所。 演奏は、ポール・マン指揮、コダーイ・フィルハーモニー管弦楽団。 指揮者のマンはトッカータに、イギリスの知られざる作曲家の作品を紹介している指揮者。 コダーイ・フィルは、ハンガリーのデブレツェンに所在するオケで、元々デブレツェン・フィルハーモニー管弦楽団と言う名称であったが、2011年より現在の名前に変更されました。 イギリスの指揮者とハンガリーのオケという珍しい組み合わせですが、演奏はなかなか力が入っていて個人的には良いと思います。 録音・音質も問題ありません。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/26
イギリスのレーベル、ポリフォニック・レコードの人気シリーズ、グレート・ブリティッシュ・ミュージック・フォー・ウィンド・バンドシリーズ。 現在までに23枚もリリースされましたが、その第1弾がこのCDになります。 このシリーズ、結構珍しい作品が収録されていたりするのですが、本CDでもヴィンター作『ジェームス・クック・サーカムナビゲーター』やジェイコブ『オール・アフット』等、録音の少ない作品が取り上げられています。 またプロデュースをフィリップ・スパークが担当している事もあり、『祝典のための音楽』『スイス祝祭序曲』『劇場の音楽』と3作も取り上げられているのが特徴です。 演奏はロブ・ウィッフィン空軍大尉指揮、イギリス王立空軍西部軍楽隊。 イギリス王立空軍西部軍楽隊は1947年にイギリス王立空軍第5軍楽隊としてブリッジノースで結成、1949年にロッキング空軍基地に移動し、以後そこを拠点として活躍しました。 空軍の地方軍楽隊としては最後まで残ったバンドでしたが、1997年に解散となりました。 ウィッフィン大尉は1985年この軍楽隊の隊長となり、1990年まで務めました。 録音はLP時代に多いのですが、CD時代にも幾つかあり、ウィッフィン大尉時代にはバンドリーダーに録音した『アウト・オブ・ブルー』(1988年録音)そして、それに次ぐのが1989年11月にブレストルの聖ジョージ教会で録音されたこの音源です。 地方軍楽隊といえど表現力も高い上、技術力もあり、どの曲も水準以上の高い完成度をもった演奏と言えるでしょう。 また冒頭のジェームス・クックがわかりやすいですが、イギリスの軍楽隊特有のコルネットの深い音色によるブリティッシュ・サウンドも聴けます。 録音は30年以上前ですが上記の様に教会で録音されたということもあって、適度な残響や、デジタルらしい鮮明で鮮やかな録音と音質面でも問題ありません。 吹奏楽ファンの人におすすめの一枚です。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/25
1 ワシントン・ポスト(スーザ) 2.忠誠(スーザ) 3.雷神(スーザ) 4.双頭の鷲の旗の下に(J.F.ワーグナー) 5.海を超える握手(スーザ) 6.星条旗よ永遠なれ(スーザ) 7.ラデッキー行進曲(シュトラウス) 8.リパブリック讃歌(ステッフェ) 9.錨を上げて(ツィンマーマン) 10.ボギー大佐(アルフォード) 11.ラ・マルセイエーズ(リール) 12.国民の象徴(バグリー) 13.威風堂々第1番(エルガー) 14.僧侶の戦争行進曲(メンデルスゾーン) 15.アイーダ凱旋行進曲(ヴェルディ) 16.タンホイザー大行進曲(ワーグナー) 17.戴冠式行進曲(マイヤベーア) 18.酋長の行列(イッポリトフ=イワノフ) 以上が収録曲である。 このCDはレナード・バーンスタインが、ニューヨーク・フィルハーモニックを振って録音したマーチ集である。 昔から定評のある演奏として名高いが、改めて聴くと意外なまでに淡白な演奏も多く、オケも少々雑。 スーザ等の吹奏楽で演奏される曲に関しては威勢の良さも手伝いこれはこれで良いのもありますが。 本CDはソニーが発売していた通販物のBOXCDセットの一枚らしく、解説はなくジャケットにはバーンスタインの写真と収録曲が書いてあるだけ。 また現在このCD音源は再販が繰り返されていますが、再販盤にはカルメンの闘牛士の行進及び、ラコッツィー行進曲が追加で収録されており、音質などは悪くはないが買うなら収録曲の多い再販盤がお勧め。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/24
このCDは、ユリ・カーノ指揮、モラヴィア・ウィンド・バンドの演奏で収録されたもの。 デ・ハスケの2001年の参考演奏集で、タイトル曲のシュワルツの『アステロイド』を含む、全12曲が収録されています。 収録曲の大半は、新作のオリジナル作品であり、行進曲からポップ作品まで収録されていますがこれといった作品がないのが残念な所です。 演奏のモラヴィア・ウィンド・バンドは1999年に解散した、チェコ内務省中央音楽隊のメンバーを中心に、チェコの演奏家によって設立されたバンドとの事です。 指揮のカーノはチェコ内務省中央音楽隊出身で、同音楽隊副隊長を務めました。 演奏団体はデ・ハスケへの録音は本音源のみのようですが、ルンデル等にも録音はあるようで現在までにいくつかCDを出しているようです。 本CD音源の演奏は良くも悪くもかもなく不可もなくと言った演奏です。 録音年や録音場所は不明ですが、十分聴ける音質だと思います。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/23
セルゲイ・ラフマニノフの交響曲第2番を収録したCDです。 指揮はアンドレ・チスチャコフ、演奏は新ロシア管弦楽団です。 指揮のチスチャコフはムーシンに師事し、ウラル・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を1978年から務めた後、1988年にボリショイ劇場の指揮者になり、1995年にはラフマニノフ交響楽団を設立したようだ。 だが、残念ながら2000年に亡くなってしまった。 チスチャコフの録音はそこそこあるのだがこのCDは代表的なアルバムと言えるではないだろうか。 全体的にはスッキリとした仕上がりにしているがどの楽章も生き生きとした活力ある音楽を聴かせる。 著名な3楽章では存分にメロディを聴かせており、そのまま4楽章へ続く。 またロシア・オケらしくブラスもしっかり鳴るが、力任せというより洗練された響き。 チスチャコフの統率力の高さがわかる一枚だ。 演奏の新ロシア管弦楽団は、録音用のためにモスクワ放送交響楽団、ボリショイ劇場管弦楽団、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団や、ロシア国立交響楽団等の演奏家を選抜して出来たオケ。 意外というか、レベルは中々高い。 尚、ナクソスのロシア・フィルハーモニー管弦楽団とプロフィールは似てるので、案外同一団体かもしれない。 1996年11月月録音、音質良好。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/22
近年トッカータ・レーベルで紹介され知られる様になったスコットランドの作曲家、チャールズ・オブライエン。 今まで管弦楽作品集やピアノ作品集がリリースされていますが今回新しく室内楽作品集がリリースされました。 いずれも、ピアノ、チェロ、ヴァイオリンによる三重奏作品です。 ピアノ三重奏ソナタ第1番と、ピアノ三重奏ソナタ第2番は共に1940年に初演された作品。 スコットランド色は薄めだが、ここでもオブライエンの特徴である美しい旋律が印象的。 比較的明るいタッチが特徴の第1番とどこか影のある第2番ともになかなかの出来で、知られざる名作としておすすめ。 ピアノ三重奏のための2つのワルツも旋律の美しさは変わらないが、ピアノ三重奏程の出来ではないと思う。 演奏は、ピアノをオレグ・ポリャンスキー、ヴァイオリンを、ユーリ・カルニッツ、チェロをアレクサンドル・ヴォルポフが弾いている。 3名とも名前から分かる様にロシアとウクライナ出身の演奏家で、オブライエンと関係は無さそうな組み合わせであるが、演奏はなかなか共感豊かで素晴らしい。 世界初録音ということも考えると充分な水準と言えるだろう。 録音も2017年と最近なので、問題ない。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/20
イギリスのレーベル、ポリフォニックの出しているグレート・ブリティッシュ・ミュージック・フォー・ウィンド・バンドシリーズ、タイトル通りイギリスの作曲家の吹奏楽作品を紹介していくシリーズで、同社のCDでは人気があり既にシリーズは23枚目もリリースしています。 このCDは7枚目にあたるもので、ロブ・ウィフィン空軍中佐指揮、イギリス王立空軍中央軍楽隊の演奏で収録されたものです。 このシリーズ、現在は王立ノーザン音楽大学ウィンド・オーケストラが演奏を担当していますが、初期はイギリス空軍の軍楽隊が担当していました。 ただ、このCDを最後にイギリス空軍中央軍楽隊は外れてしまっており、これが現在最後の登場となっています。 収録曲はタイトルのクラーク『ブレイキング・ザ・センチュリー』ダンクワーズ『ヘミング・ウェイ』スパーク『アローサのための音楽』ホロヴィッツ『チューバ協奏曲』エレビー『エヴォケーションズ』の5曲です。 いずれの曲もプロバンドの録音も少ない作品で、そう言う意味でも貴重なディスクです。 結構難易度の高い曲が続きますがさすがイギリスのトップに数えられる団体だけあって演奏は大変上手く、ストレートでわかりやすい音楽が特徴です。 録音は2001年7月、イギリス空軍中央軍楽隊が駐屯していたアクスブリッヂ空軍基地で録音された物で、音質は良好、録音も綺麗に録られています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/19
ジョン・ウィリアムズが、ボストン・ポップス・オーケストラとソニーに録音した音源の一つ。 ウィリアムズと縁の深い映画監督といえばスピルバーグだが、スピルバーグ&ウィリアムズのコンビで制作された映画の音楽を集めた内容です。 ソニーではこの後も同種のアルバムが制作されますが、これはその1弾目。 ウィリアムズの映画音楽として古い演奏が多いですが、その分聴き慣れたメロディも多いです。 ストリングスと金管がバランス良くなったサウンドで、曲調的にもう少し鳴らしても良いと思うのですが、これはこれで良い演奏です。 録音は古くなってきましたが、デジタルなので良い方です。
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