オランダの楽譜出版社、デ・ハスケが自社の新譜を紹介する参考演奏集、デ・ハスケ・フェスティバル・シリーズの一枚で、本CDは2007年度の新曲をセレクトしています。
本CDは比較的長めの作品を中心にセレクトされております。
今回の収録曲はどれも大外しはしない作品が多い様に思います。
これは後述の演奏の良さもありますが。
演奏はヴァルター・ラツェク指揮、ドイツ管楽フィルハーモニー。
ラツェクはドイツの指揮者で、1979年に西ドイツ連邦陸軍第9軍楽隊に入隊、演奏者として活躍、指揮者に転向後は1987年に西ドイツ連邦陸軍第8軍楽隊の副隊長になったのを皮切りに、1989年ドイツ連邦陸軍第2軍楽隊、1995年ドイツ連邦陸軍教導団軍楽隊、2001年にドイツ連邦軍軍楽隊、2012年にドイツ連邦軍本部軍楽隊の隊長を勤め、2014年に軍楽隊生活を終えました。
演奏団体は1992年にミヒャエル・クンマーとデイヴィッド・ギブソンにより設立された団体で、ドイツ各地のプロ演奏家や音大生等を集めて結成された団体で、2003年にはラツェクが指揮者に就任し、出版社系レーベルに録音を残しましたが、活動自体は2009年を最後に2010年以降は活動していないようです。
演奏の技術は中々のものであり、見事な表現力、ドイツらしい低音をしっかり聴かせた安定感のあるサウンドです。
例えば冒頭の『威風堂々第3番』を聞けばよくわかるのではないでしょうか。
録音場所は不明だが、録音年は2007年と思われる。
デジタルなので音は問題はないです。