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colourmeister さんのレビュー一覧 

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     2011/06/23

    ヴィヴァルディからマンチーニまでは1978年にLPで、テレマンとバッハは1987年にCDでリリースされたものである。このCDのタイトルは「ブロックフレーテ協奏曲集」だが、テレマンはトラヴェルソも加わっている。ムジカ・アンティクァ・ケルンは、1978年頃は「過激」と言われていた古楽器オーケストラだが、1987年頃にはそれほど極端な演奏とは感じられず、今聴くと中庸の表現である。LPは、ダイナミックレンジが広くて、マンチーニは特に再生に苦労した。

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     2011/06/23

    ハインツ・バリーは、録音があまり多くないので有名ではないが、しっかりしたテクニックと音楽性を備えた第1級のオルガニストだと思う。これは「バッハ・オルガン名曲集」といった性格のディスクだが、もっといろいろな曲を聴いてみたいと思った。オルガンは1620年〜30年にトーマス・ショットにより建造され、その後いろいろ改修されたという。録音は、自然で広々とした空間が感じられる。残響も適度で美しい。B&K4006拡散音場型によるペアマイク録音で、エンジニアはピーター・ヴィルモース。

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     2011/06/20

    2002年に発売されたMM−1132の再発盤。内容も価格も同じであるが、パッケージが変更され、解説書にバッハのプレリュードの楽譜が追加された。サックスの名手たちのクァルテットだからレベルが高いし、楽しんでいるのが伝わってくる。録音はクリアーなので一聴オンマイクのように聞こえるが、ペアマイクで距離はけっこう遠いと思う。音場はあまり広げず、中央やや左側に密度の高い音が集まっている。プロデューサーとトーンマイスターは平井義也、サウンドデザイナーは大槻健。MM−2088はリマスター盤で、旧盤のMM−1132とは少し音が違う。MM−2088の方がよりクリアーで歪み感が少ない。一方、MM−1132は実在感、生々しさ、ざわざわした感じがあり、個人的にはMM−1132も捨てがたい。

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     2011/06/20

    すべて1990年以降に作曲された新しい作品であるが、調性的で優美な聴きやすい曲が多い。1970年代から80年代のパーカッション・ソロは、たくさんの楽器を並べて奏者が駆け回るアクロバット的な演奏が多かったが、これはそういうタイプのものではない。ヨハン・ブリッジャーの演奏は、テクニック抜群、音色の幅が広く、楽しめる。後半はトビアス・ブロストロームのパーカッション協奏曲。録音はSACDの器の大きさを生かし、ワイドレンジで、音質は柔らかいがしっかりと芯がある。SNが良く、広がり、奥行きも充分。ただ、ティンパニーの音はウェットで好みが分かれるところだろう。マルチチャンネルDSD録音。エンジニアはTorbjorn Samuelsson(トルビョルン・サムエルソンと読むのだろうか)。スウェーデンのエンジニアで、NAXOSにもいくつか録音がある。プロデューサーはKjell Soderqvist(チェル・ゼーデルクィストと読むのだろうか)。

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     2011/06/19

    当時の名手を揃えた演奏で、とくにハインツ・ホリガーのオーボエ、ブルーノ・ホフマンのクラスハープは素晴らしい。K.370のオーボエ四重奏曲はフリードリッヒ・ラムの委嘱で書かれた曲。オーボエの音域がフルに使われていることや、ロンドは弦とオーボエが拍子を違えて書かれているところが聴きどころ。K.406は管楽8重奏曲から弦楽五重奏曲を経てオーボエ五重奏曲に編曲されているが、最初からこの形だったかのような自然さで演奏されている。録音は個々の楽器の音が非常に綺麗で伸びやか。ハーモニーも美しい。間接音はあまり強くなく、直接音中心の録音。たぶんマルチマイクだろう。このLPには録音時期や場所は表記されていないが、1977年1月10日から13日に、アムステルダムのDoopsgezinde Kerkで録音された。プロデューサーやエンジニアは不明。

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     2011/06/08

    デザイナーや広告代理店の人々はもちろん、会社の経営者や自治体の職員の人たちも、この本を読むと良いと思う。これからの商品開発や自治体の配布物はカラーユニバーサルデザインが必須になる。この本は色弱についてわかりやすく解説されているだけでなく、著者の伊賀公一氏の半生を綴った自伝でもある。何よりも色の見え方と不自由さについて、具体的な事例がたくさん出てくるのが良い。これまでにも技術書や論文はいくつか書かれているが、このような実際の生活に即した本はなかったのではないだろうか。コンピューターやモニターの進歩により、やっと「どう対応すれば良いのか」という道筋が見えるようになった。デザイナーの中にはカラーユニバーサルデザインを「制約」として嫌う人もいるようだが、むしろ「デザインの意味や価値を変えていく」「企業姿勢をアピールする」チャンスと捉える方が良いのではないかと思う。

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     2011/06/01

    1980年前後には、パイヤール室内管弦楽団の演奏がFM放送でよく流れていた。雑誌の演奏評価では、「綺麗で上品で洗練されているが、精神的な深みが足りない」といったものが多かったように記憶している。しかし、現在、じっくり聴き直してみると、とても充実感のある良い演奏だと思う。古楽器とは異なるモダン楽器の良さを味わわせてくれる名演である。録音はパイヤール室内管弦楽団の中でも最上級。この時期のエラートの多くはシャープで鮮明で細身の音質で、それはそれで魅力だったが、このXRCDは厚く温かい豊かな響きを堪能できる。プロデューサーはミシェル・ガルサン、エンジニアはヨランタ・スクラ。オリジナル4チャンネルアナログマスターからの24ビット・リマスタリング。なお、解説には、録音場所がEglise Notre-Dome du Liban, Parisとあるが、Notre-Dameの誤植ではないだろうか?

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     2011/05/22

    名演奏・優秀録音の再発廉価版である。細かい強弱の変化で情動を煽るようなことはせず、冷静に情景を描写し、デッサンのしっかりした良い演奏だと思う。冒頭のバイオリンは、過剰な緊張感を抑制した表現。録音はこの曲のベスト。とくに第一楽章の、奥から聞こえるファンファーレの音は素晴らしい。広大な音場と深い奥行き、小さく引き締まった音像、柔らかくしかも芯のある弦楽器、厚み、スケール、ダイナミックレンジ、どれをとっても超一級。ただしカッティングレベルが低いのでボリュームを上げる必要がある。制作はハルモニアムンディUSA、エグゼクティブ・プロデューサー:ロビナ・G.ヤング、プロデューサー:ポール・F.ウィット、エンジニア:ピーター・マッグラスである。この再発盤を含めて、最近の「ムジク・ダボール」シリーズは赤い樹脂で、たぶんディスク内の乱反射を抑える狙いがあるのだろう。初版(HMU907118ドイツプレス。通常の透明ポリカーボネート)と比べてみたが、音質はそれほど違わない。あえて違いを探すと、この再発盤の方が、音が少し柔らかく、滑らかで、低域はエッジが少ない。

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     2011/04/27

    プーランクが作曲した管楽器主体の室内楽は、パユ、メイエらによる華麗な名演もあるが、このディスクは、粋で都会的なメロディーとハーモニーの陰に隠された暗く重い部分も意図的に表現しているようだ。演奏者の多くはパリ管弦楽団のメンバーだが、技術も音楽性もソリストに勝るとも劣らない。Disc1は戦前の作品、Disc2は戦後の作品で、円熟・洗練のプロセスを体験できる。indésens(アンデサンス社)のシリーズは、録音も優れたものが多い。このディスクも各楽器の音は明瞭にとらえながら、音場感も豊かな優秀録音である。プロデューサーはBenoit d’Hau(ブノワ・ドー:アンデサンス社の社長らしい)、エンジニアはEvi Iliades(エヴィ・イリアドと読むのだろうか)、2009年にパリのサン・マルセル寺院で収録。

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     2011/04/26

    LPでは1966年(第1番から第5番)と1972年(第6番)に発売された。(ドイツグラモフォン)。現代音楽としては旋律も和声も親しみやすく、心地よさがある。交響曲第3番(1950年)には、メシアンのトゥランガリラ交響曲(1949年)を彷彿させる響きが一部に聴かれる。この時代の流行だったのかも知れない。演奏は作曲者自身の指揮、超一流のオーケストラで、安心して聴ける。録音も優秀で、古い録音にありがちな弦楽器の堅さも目立たず、とくに第6番は広がりと打楽器群の迫力が秀逸である。LPと比較すると実在感と空間の密度は寂しいところがあるが、CDは濁りがなく、総合的には良くできている。プロデューサーはハンス・ウェーバー、バランスエンジニアは、第1番から第5番はクレジットされていないがギュンター・ヘルマンスである。第6番は解説書にハインツ・ヴィルトハーゲンとある。この名演・高音質録音がこの価格なら「買い」だ。

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     2011/04/26

    ヒグドンの協奏曲は、調性の中で音色の組み合わせなどを駆使して新しい響きを生み出し、それをコラージュのように構成しているように感じられる。これだけの仕掛けを繰り出すのだから、彼女もバイオリニストかと思ったが、楽器はフルートが専門とのこと。それはともかく、曲の構造に理解の深いヒラリー・ハーンがこの曲を初録音したのは幸いだった。チャイコフスキーも、単に超絶技法を披露するというのではなく、多くの名バイオリニストたちが、技術を誇示するためにゆがめてしまったこの曲を、本来の姿に戻した。テンポの揺れを抑制し、必要以上のビブラートを排除し、小細工をせず大きなデッサンを提示していく。録音は演奏の意図をよく反映し、ハーンの音像は実物大で誇張がない。リバプールのフィルハーモニーホールの優れたアコースティックを生かした高音質録音である。一般のDGのディスクとは音質傾向が異なる。プロデューサーはアンドレアス・K・マイアー、エンジニアはリチャード・キングとアンドリュー・ハリファクスである。

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     2011/03/30

    1987年から1996年に発売されたヘンデルのアリアを集めた再発コンピレーション・ディスクである。18世紀に活躍したオペラ歌手、フランチェスカ・クッツォーニ(ソプラノ)、マルゲリータ・デュラスタンティ(メゾソプラノ)、セネジーノ(カストラート)、アントニオ・モンタニャーナ(バス)のためにヘンデルが作曲したと伝えられる曲を集めている。セネジーノはフランチェスコ・ベルナルディの愛称で、ヘンデルの曲をよく歌ったようだ。ヘンデルのアリアは旋律や和音が親しみやすいのと、歌手が技巧を披露するところがうまく設定され、聴衆を喜ばせるツボを心得ていると思う。フィルハーモニア・バロックオーケストラは、北米ではボストン・バロックやターフェルムジークなどに続く世代の古楽器アンサンブルで、1981年に設立され、ニコラス・マッギガンは1985年から音楽監督を務めている。彼は1991年から ゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭の芸術監督も務めている。まじめな演奏だが堅苦しくなく、のびのびしている。このアリア集のもう一つの楽しみは、録音である。3人の第一級エンジニアの録音を同じオーケストラで比較できる。プロデューサーはロビナG.ヤングで共通だが、エンジニアはDisc1:トニー・フォークナー、Disc2:ブラッド・ミッチェル、Disc3と4はピーター・マッグラスである。どのディスクも優秀録音だがテイストはかなり異なる。私はピーター・マッグラスがサンフランシスコのチャペルで録音したDisc3の音が最も好きである。全体として、この内容でこの価格は信じられないコスト・ヴァリューである。

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     2011/03/06

    2曲とも名演奏・超優秀録音である。ドビュッシーは、現代曲を得意とするギーレンが本領を発揮、大きなうねりと細部の緻密な表情で「海」の魅力を描き出す。モネより北斎の海という印象である。ラヴェルは組曲盤としては最も優れた演奏の1つであろう。スクロヴァチェフスキの洗練された指揮に加えて、オーケストラや合唱がやっつけ仕事ではなく、よく練習をして録音に臨んでいると感心する。録音は、プロデューサーがジョアンナ・ニックレンツ、エンジニアがマルク・オーボールで共通だが、録音時期は10年ほど違い、ドビュッシーは1984年でデジタル録音、ラヴェルは1974年でアナログ録音、ディスクは1999年の発売で、24bitリマスタリングされている。スピーカーの外側まで広がり、奥行き感も十分、左奥から聞こえる小さく明確なシンバル、滑らかで豊かな弦楽器、Dレンジも質感も最高クラスである。不自然な小細工で独奏楽器を際立たせたりすることのない、ナチュラルな録音である。なお、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」はモービルフィデリティからSACDが発売されていて、これはさらに音質が良い。

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     2011/03/06

    「四季」のディスクはたくさんあり、よほど特徴がないともう一枚買おうとは思わないが、サルヴァトーレ・アッカルドのソロ、FONEのLPということで買ってみた。アッカルドは確か1941年生まれだから、この録音時の2009年には68歳前後ということになる。超絶技巧で知られたバイオリニストだが、ここでは技巧が表面に出るのを抑制して、ヴィヴァルディの内面に迫ろうとしているように感じられる。録音はプロデューサー&エンジニアがジュリオ・チェーザレ・リッチ、マイクロフォンはノイマンU47、U48、M49、アンプとケーブルはシニョリッチ、レコーダーはアンペックスATR102で、ハーフインチ2トラック76cm/secである。音はアッカルドを先頭とした一列縦隊のように中央に集まり、奥行きのあるモノラル録音のような不思議な音場。個人的にはFONEの「ダニエル物語」や「ペルゴレージの時代の音楽」のような広く散乱する音場感の方が好きである。アッカルドのバイオリンの音はツヤがあり美しい。輸入LPだが、プレスは日本で33回転、200g重量盤である。盤質・盤状態は大変良い。ほかに欧州プレスの45回転重量盤、SACD、ゴールドCDも発売されている。

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     2011/02/21

    この3曲をアソートしているディスクは、ニューワールドQ、オルフェウスQ、ラヴェルQ、ジュリアードQ、ベルセアQの5種類が手もとにあります。アルカントQによる演奏は、レガートとピチカートの見事な対比、フラジョレット奏法などによる管楽器のような倍音の美しさなど、新しい時代のスタイルを提示していると思います。ソリストの集まりですがハーモニーとアンサンブルの良さが光ります。アルカントQのドビュッシーとラヴェルは演奏時間が最も短いのに、むしろゆったりと流れるイメージです。デュティユーの「こうして夜は(夜はかくのごとく)」は作曲者が意図した「響き、空間、色彩感」などを最も的確に表現していると思います。弦楽四重奏曲第2番を作曲中と聞きましたが、アルカント四重奏団に初演・ディスク化してほしいものです。録音はディレクターがMartin Sauer、エンジニアがMartin Litauer(Teldex Studioのエンジニアか?)。比較的近接した印象ですが乾いた鋭い感じがなく、よくとけあった高音質録音です。

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