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ジュピター さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/07

    これほど衝撃を受けたゴールドベルク変奏曲は、グールド以来である。まずその音のリアルなこと!目の前で演奏されているようなクリアな音、この演奏を独り占めしている贅沢な時間。そして第16変奏!なんだこの迫力は!!オーケストラで演奏しているのかと思えるほどの圧倒的な音圧ときらきらした水しぶきを浴びるような眩しさ、変奏を重ねるごとにめくるめく快感に浸り、「バッハの最高傑作はゴールドベルク変奏曲ではないか」と思ってしまうほどハマってしまう演奏である。2011.3.11直前の1月に気仙沼発仙台行きの特急の中でiPodで初めて聴いた時の衝撃が忘れられず、私にとっては被災地への思いが重なる永遠の名盤である。音楽を聴くすべての方がこのシュタイアーのゴールドベルク変奏曲に出会う機会があることを心より願っています。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/05/21

    私はモーツァルトの虜になってしまい、今はモーツァルトとショパンに囲まれているのが幸せである。ということで、ハイドンはほとんど興味がないが、フーツォンなので購入した。驚いた。こんなに円熟して引き込まれるハイドンは初めてだ。程よい残響音が心地よく、味わい深い演奏に浸ってしまう。こういう演奏ならハイドンをどんどん聴いてみたいと思う。フーツォンが重ねてきた人生の重みが美しく昇華しているのではないかと思わせる。まさに音楽を聴く大人の楽しみである。いつまでも聴いていたい、そんな大切なCDになってしまった。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/25

    アダム・ハラシェヴィッチは、30年前に私が初めてショパンに出会った<ショパンの心>というレコードのピアニストであった。それからショパンにのめり込むようになってしまった。ポーランド人で第5回ショパンコンクール優勝者であるが、新譜は私の知る限り1992年まで出されず、いつも1960年代の録音を繰り返し聴いてきた。カセットテープで聴いていた英雄ポロネーズは、まさにポーランド人のハラシェヴィッチにしか弾けないポロネーズの間合いがあり、格調高く、変イ長調がハ長調になるくらい狂うように聴きまくった中学生時代が懐かしい。いまだにハラシェヴィッチ以上のショパン弾きは出ていない。特に、ノクターン・ポロネーズ・ソナタ・マズルカは最高峰である。そのハラシェヴィッチがなんと新録音を出したのである!それもマズルカ全集を!技術的には1960年代のようにはいかないが、この自然さ、懐かしいハラシェヴィッチ節ともいえる優しさが滴る美しい音で初めて最新録音で聴ける。マズルカ演奏の最高傑作であろうと思う。なんとなくマズルカっぽく弾こうとして失敗する演奏が多い中、こんなに自然にこの難しい曲集を弾けてしまうのは奇跡に近い。ダン・タイ・ソン、ルイサダの最新録音も色あせるほどの本物である。ハラシェヴィッチには改めてじっくりショパンを最新録音で聴かせてほしい。せめて、ノクターン全集は実現させてください!!

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/23

    ダンタイソンがショパンコンクールで優勝し、初来日が1981年だった。私は中学校2年生で彼の初来日、初公演1981.7.1を確かNHKホールで聴いてあまりの音の美しさに感激した。1981.8.2に聴いた舟歌の1音目の衝撃!あの頃、ダンタイソンはスケルツォ2番をものすごいスピードで弾いていた。かっこよかった。その後スケルツォ全曲を再録音しているが、このスピード感でかっこ良いスケルツォ2番はこのCDでしか聴けない。私の最高のスケルツォ2番なのである。アルゲリッチと双璧の速さ<8分35>と激しさである。アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネースもダンタイソンの独特の節回しで大変面白い。これも速くて12分43。ツィメルマンから<あなたの演奏は素晴らしいのだけど、こんなに速く弾かないほうがよい>と言われたという若さ爆発の快演。バラード4番もダンタイソン節が最高。マズルカ作品24-2の最後の1小節の繰り返しが抜けているなど懐かしい演奏だが、私にとっては宝物。おそらくダンタイソン23歳の演奏。グラムフォンでの最初で最後の録音だと思うが、是非コンクールで優勝したばかりの勢いのあるダンタイソンを体験していただきたいと思う。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/23

    ランランはライヴを聴かないと本当の魅力は分からない。私もライヴを聴くまでは技術があって弾きまくるタイプの軽い芸人ピアニストというイメージであった。しかし、ライヴを聴いてこいつはさすが世界的に第1級のピニストであるということを確信した。思索的で音が極めて美しく、特にモーツァルトは絶品であった。また技術的にも困難を極めるほど明晰に弾ける。今回のCDは実は期待していなかった。なぜなら、ランランは一期一会のピアニスト、ライヴが命なのである。繰り返し聴くとそれは名演でなく、スタンダードにはなりにくいのである。きっとウィーンのホールにいれば最高の名演を味わったに違いない。繰り返し聴くCDとなるとなかなか何度も聴こうとする対象になりにくい。アルベニスのイベリアはラローチャの名演があるので、とても興味深かった。丁寧に弾いている。熱情やプロコフィエフの戦争ソナタも思ったより激しい演奏でなかった。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/23

    ロルティは本当に久しぶり。学生の頃エチュードを聴いて以来。少し不安だったが、聴いてみて、大成功であった。まず音が良い!宝石が煌めくようなクリアで残響の豊かなサウンドに酔う。スケルツォ1番のコーダの和音のクリアなこと、そしてたたみ掛ける和音の滝のような下降がこれほどクリアに弾かれたのはハラシェヴィッチ以来であると思う。なかなかこのようには弾けない。もっと聴きこみたい。ショパンイヤーのショパンのCDでベスト10には入る素晴らしいアルバムである。このCDを聴いて、ロルティのベートーヴェンのソナタ全集、ラヴェルの全集を購入することを決めた。音に関する感性の豊かさ、極めて自然に流れる音楽、見事な技術!

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     2010/09/23

    楊麗貞という名前は昔から知っていたが、あまりメジャーでなく、それほど評価が聞こえてこなかったので今まで購入するということはなかった。今回このアルバムを聴いて本当に今まで彼女の演奏を聴いてこなかったことを後悔した。こんなに自分の呼吸に合うショパンを弾いてくれたのは、ハラシェヴィッチ以来ではないかと思う。まさに王道であり、ショパンを長年弾いて血肉となった最高の芸術の成果であると思う。特にソナタ3番の演奏は、最高傑作と思う。日本人でここまで確固としたショパンを弾けるピアニストはいない。楊麗貞がどれほどショパンと向き合ってきたのか、とても経験の少ないピアニストには到達できない境地である。ショパンイヤーでなくとも聴かれ続けるべき名盤であり、ショパンの愛好家は必ず持っていたいCDである。この内容の深さ、優しいまなざし、まさにショパンを弾き、私たちに届けるために生まれてきたピアニストである。この一枚で楊麗貞は世界に名を残す。収録曲はソナタ3番、子守歌、舟歌、マズルカ作品59、幻想ポロネーズの作品57-61までの最晩年の傑作群。録音も輝かしい。

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     2010/04/03

    フォークトは、その体形から大雑把で雰囲気的な演奏をするんだと勝手に思っていました。ゴメンナサイ。しかし、このモーツァルトを聴いて、全く想像と違う演奏に驚いてしまいました。とても緻密でデリケートで心地よく、繰り返し聴きたくなる高品質の演奏だったのです。特にソナタは素晴らしい。若手でモーツァルトをここまで表現できれば立派です。モーツァルトはたださわやかに弾くだけでは心に響かないのです。内田光子さんの深い芸術性に達するにはまだまだですが、これは買いです。ちなみに「毎日モーツァルト」では、このフォークトの演奏が使われていましたね。

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     2010/04/03

    胸の空くような快演!こんなに新鮮なベートーヴェンを聴いたことがない。人によって癖があってあまり好きではないと言われるかもしれないが、数多くの演奏を聴いてきた私には、定盤といわれる演奏に加えてこのムストネンの演奏を持ち歩きたい。アクセントが気持よく、光り輝くピアノのタッチ。そして北欧を思わせるすがすがしさ。是非多くの人に楽しんでもらいたい新しいベートーヴェンの姿である。ムストネンの独特のスタッカートのピアノのタッチはひとつひとつ心地良く刺さってきて、沈んでいた脳が活性化するようである。ムストネン以外誰一人このような弾き方をする人がいないという意味でムストネンはこれからもいろいろな曲で飛び切りの名演奏を披露してくれるだろう。本当に楽しみである。このCDを友人にプレゼントすることにした。協奏曲全曲そろえてしまった!

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     2010/03/27

    中村紘子は鍵盤を叩きつけ、鼻について癖があり、ミスが多く、音楽を味わうことが今まで私はできなかった。モーツァルトのピアノソナタ(8・11・17番)あたりから落ち着いてきたような気がする。私は彼女のファンではないが、モーツァルトを聴いて、「今の自分を聴いてほしい」ということであれば再録音の価値があるのではないかと購入を決めた。確かに今までとは格段に違う成長をしている。じっくり聴かせる演奏である。特に気に入ったのはショパンのピアノ協奏曲第2番とラフマニノフの前奏曲作品23-6.ショパンは手の内に入っていてもう自分のもの。ラフマニノフは、初めて彼女の演奏で鳥肌が立った。その他も聴かせる演奏が多いが、続けて聴いていると同じトーンで飽きてくる(技巧の切れ味はない)。右手と左手のバランスが悪いのでテーマが隠れたりする部分もある。ショパンのバラードはもっと円熟していることを期待したが、以前の癖(叩きつける)が垣間見えて残念。やはり以前から弾き続けてきたショパンは自分のものにしているが、初収録のシューマンのクライスレリアーナやシューベルトの即興曲、バッハのパルティータはまだこなれていない違和感を感じる。プロコフィエフのピアノソナタ6番が収録されていると書いてあったので楽しみにしていたが、購入してみたら収録されていなかった。それにしても値段が高い!いくら本人が「今の私を聴いてほしい」といっても、この値段で買う人がどのくらいいるだろうか?BDを持っていないのでベートーヴェンの皇帝はしばらく見られないのが残念。全体としてはなかなか良いと思うが、iPODに収録していつも持ち歩き、繰り返し聴きたいというところまでの曲は結局私はなかった。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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