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2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/14
ベッリーニはイタリア人にしてはヴェルディのように男性的で血の沸くような熱狂的な情熱はありませんが、美しい旋律でもって心酔わせてくれる魅力的な作曲家です。 戯曲の劇的さに比べると若干音楽がやさしい感じがしますが、優美な音楽でロメオとジュリエッタをやさしく包んでいるという感じでしょうか。 ベッリーニはドニゼッティより4歳年下でヴェルディより12歳年上にあたります。 ベッリーニの音楽は同世代と言っていいドニゼッティに比べるとイタリア・オペラの音楽語法の流れの中ではより新しい地点に達していると思います。 ある点においてはヴェルディよりもより戯曲に近い作曲をしているように感じます。 アリアなども単に歌の旋律重視というだけではありません。 この歌劇『カプレーティとモンテッキ』ではコロラトゥーラを駆使したアリアはありません。 この作品の中では第一幕のジュリエッタのロマンッアや第二幕第七景の弔いの行列の音楽が特にとても美く印象に残りました。 『カプレーティとモンテッキ』はシェークスピアの『ロメオとジュリエット』と同じ物語ですがこの台本はシェークスピアの戯曲を元に書かれたものではありません。 愛よりも強い義務、掟(家や父との絆)、名誉にしばられて悲劇が始まり、後追い自殺(心中)という結果を生む。 日本の近世の戯曲にもあるテーマです。 義理と人情、そして自殺。 ちなみに解説書のドニゼッテイの生まれた年が間違って書かれていて、(1797-1848)が1897生まれになっています。 今欧米でひっぱりだこの人気のソプラノ歌手、アンナ・ネプレトコですが今回初めてその歌声を聴きました。 第一幕のジュリエッタのロマンッアを聴いてすっかり好きになりました。 指揮者の指示もあるのかもしれませんがとても共感が持てました。 大声張り上げて美声を聴かすというのではなく、せつせつとジュリエッタの心情を静かに歌い上げていて感動しました。(曲自体がそういう雰囲気ですが。) それに比べるとテバルトを歌うテノールのジョセフ・カレヤが脇役とはいえ弱いのが残念です。 『カプレーティとモンテッキ』ではジュリエッタ役よりロメオ役(ズボン役)に、より多く歌う箇所が作曲されています。ロメオを歌うエリーナ・ガランチャもなかなか素晴らしい歌唱をしています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/13
音源はメロディア・レコードそのものをつかっている。 民族楽器オーケストラのための『兵士の歌』も面白いが、個人的には『チェロ協奏曲第2番』が一番気に入った。ロシア的な哀愁がなんともいえない。知られていないというだけでこの曲は演奏会で取り上げられてもいい曲だと思う。 ソリストのイヴァン・モニゲッティも素晴らしいし、ヴェロニカ・ドゥダロヴァ指揮のモスクワ交響楽団の演奏もいい。 ただレコーディングの時の問題なのかソロのチェロの音があまりにも前面に出過ぎていてオーケストラの音が聴き取りにくく全体像がつかみにくいのが残念だ。 ピアノ協奏曲はプロコフィエフや同時代のドイツ音楽の影響も感じられるが、純粋に新しい音楽を作曲しようというより廃頽的な時代(世相)を描こうとしたのではないかと聴いていて感じた。 民族楽器オ―ケストラのための『兵士の歌』は単なるソヴィエト体制にそった作品というより、画家でいうところの写実的なスケッチ(農村をテーマにした。)とでも言おうか? ちなみに彼は幼い頃絵の手ほどきもうけている。 芸術性が薄いなどということはない。 才能があるからこそ、作曲の基礎技術をしっかりと身につけているからこそ、こういった微笑ましい作品が書けるというものだ。 『鉄工場』は今にもネジがとんで機械が壊れてしまいそうなギシギシした感じが何とも言えない。スヴェトラーノフ指揮、ソヴィエト国立交響楽団による演奏。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/13
このCDは1992年の没後75周年のライブ録音で、完全版で演奏すると3時間を超すということでこの時はカットして上演・録音をしている。 カット版の方が今日的でこの作品を考える上で受け入れやすいのかもしれないが、CDとして販売するならやはりノーカットで聴きたかった。(ボーナストラックでカットした所を収録するぐらいは没後記念という意味でサービスして欲しかった。) この作品は彼の4つある歌劇の最初の作品で喜劇だが正直台本にしても音楽にしても成功しているとは思えなかった。 ただ音楽的にはほぼ同世代と言っていい8歳年上のプッチーニより先にいっているが、歌劇としての魅力を考えると少し音楽が真面目すぎるような気がする。もっと楽しませて欲しいというのが率直な感想だ。 イタリア人にしては(母親がドイツ人)明るさや歌心が少ない(時代の流れだからしょうがないのか?)という単純な印象を受けた。 しかし第一幕第四景の音楽、市役所のあるシェパンダウ街の風景が音でよく表現されているように感じられた。古い塔から聴こえてくる鐘の音も美しかった。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/12
この映像は1971年に制作されたものでプリセツカヤによる「白鳥」、プリセツカヤ他による「ライモンダ(部分)」、「プレリュード(部分)」、「カルメン組曲」が収録されている。 演奏はロジェストヴェンスキイ指揮ボリショイ劇場管弦楽団。 正直映像が悪い。1971年とはいえもっと高画質で撮ってほしかった。 このシリーズでは1971年より前の映像でまだましなものもあるのに。 その意味で残念ですがプリセツカヤの素晴らしさに感動しました。 この「カルメン組曲」の映像は初演の4年後のものですが、プリセツカヤの夫で作曲家のシチェドリンが編曲したユーモラスなところもある音楽のわりには振付にそういう所がありませんでした。 この映像の演出はこの一連の映画版ソヴィエト・バレエ・シリーズの中ではセットにあまり凝った所はありません。オーソドックスなセットの中で踊っています。
CDの帯には情感たっぷり、心に沁み入る゛スペインの粋゛とあるがまさにそうだと思う。戯曲の文章がしゃれている。 物語の時代背景には19世紀の王党派と革命派の争いという歴史があるが、音楽にはスペインの明るい日差しがそこここに感じられる。(スペインに行ったことはないのだが・・・。) 特にトランペットの響きにスペインらしさを感じる。 また哀愁をおびた旋律にもスペイン節(?)を聴きとることができる。 このCDでは第二幕第二場がそっくりカットされているとあるが、このライブ(公演)では第二幕第二場は上演されたのだろうか? それとも慣習でカットしたのだろうか? CD一枚に収めるためにCDには収録しなかったのか? そのへんが分からない。どうせなら完全版で聴きたい。 またこのCDはマドリード王立劇場でのライブ録音(2006年、6月、7月)だが、このときの映像はないものかと思うのも自然なことだろう。もしあったなら国内版字幕付きでDVD化して欲しい。 それにDECCAからアルベニスの歌劇『ペピータ・ヒメネス』がドミンゴ他による録音でCD化されたが、一向に国内版が発売されない。輸入版を見たときはそのうち国内版がでるものと思っていたが早いものでもう何年たったのだろう。国内版を販売する予定はないのだろうか?
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/11
プレヴィンの協奏曲はボストン交響楽団の委嘱で書かれた作品でドイツの子供の歌を取り入れた作品。全三楽章の古典的な協奏曲の形式で書かれており、第三楽章がドイツの子供の歌の変奏曲になっている。 個人的には第二楽章が魅力的だった。 バーンスタインの作品にはヴァイオリン協奏曲という題名はなく、「セレナード。プラトンの『饗宴』から、ソロ・ヴァイオリン、弦楽オーケストラ、ハープと打楽器のための」という題名だが実質はヴァイオリン協奏曲だ。 「プラトンの『饗宴』から」という難しそうな題名が付いているが中身はアメリカ音楽そのもののように思える。 この音楽がとても楽しめたし納得したと言ったらいいのか、これまで聴いたバーンスタイン作曲の作品は5作品くらいしかないがこの作品が一番印象に残った。(ある意味バーンスタインの一番有名な作品であるミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』よりも深みがあって素晴らしいように思う。) もちろん演奏も素晴らしい。この曲を初めて聴いたのだが名演と言えるのではないだろうか。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/11
1964年に映画として製作されたシリーズのうちのひとつ(カット版)。セットも豪華で初心者にも入りやすい。当時ソビエトの最高峰のソリストによって踊られている。 オーロラ姫がアーラ・シゾーワ、デジレ王子がユーリ・ソロウ゛ィヨフ。 指揮はボリス・ハイキンと(ユーリ・)ガマレイ、レニングラード国立アカデミー管弦楽団。二人で指揮しているってどういうことだろう?(第1幕、第2幕とかでわけているのか?) ただ映画だけに舞台では観ることの不可能ないろんなアングルで撮られているので一部のバレエ・ファンには逆に違和感をおぼえる箇所があるのではないか? もともと正面から観られるように振付してあるのだし。 それと映画だけにどうしても繋ぎ繋ぎになってひとつの流れが切れてしまうのがしかたがないが残念だ。 また第4幕の映像がとくに古くて劣化している部分がある。 とは言うものの第3幕、第4幕は素晴らしい。 その芸術性にほれぼれした。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/10
歌劇『ルサルカ』と言えばドヴォルザークのものが有名ですが、ロシア音楽史の初期においてダルゴムシィスキイの歌劇『ルサルカ』(1855年初演)も重要な作品の一つです。 その音楽ですが、モーツァルトの歌劇のようなウィーンの甘い雰囲気がしています。 「スラブの踊り」や「ジブシーの踊り」といった音楽もありますが、その名の通りではなくスラブの香りは薄いように思います。 オーストリアの音楽、モーツァルトやハイドンの音楽を参考にしたように思います。 序曲の冒頭の旋律は第二幕の合唱の旋律からとられていますが、その楽しい音楽からわかるように第二幕は美しい旋律にあふれた特に魅力的な場面だと思います。
ビゼーの歌劇『真珠採り』と同じく、東洋(インド)を題材とした東洋趣味の作品だが、ヨーロッパ人が東洋の中に入っていくという点ではプッチーニの『蝶々夫人』に近い。(『真珠採り』はセイロン島が舞台でヨーロッパ人は登場しない。) ラクメを歌うナタリー・デッセイ、ニラカンタを歌うヨセ・ファン・ダムよりもジェラルドを歌うグレゴリー・クンデが一番素晴らしい歌唱をしているように思う。(今回初めてこの歌手を知った。) 音楽も美しい旋律が多く、第一幕のラクメとマリカの二重唄が特に美しい。 第二幕のダンス曲もバレー音楽の作品で知られるドリーブの個性がよく出ている。 しかし東洋を題材にした割には音楽的には東洋的な感じはほとんどしない。 プラッソンのフランス・オペラのCDではグノーの『ミレイユ』やマスネの『ドン・キホーテ』、『エロディアード』。オッフェンバックの『美しいエレーヌ』、『パリの生活』、『ペリコール』。マニャールの『ゲルクール』、ルーセルの『パドマーヴァティ』の国内版の発売を待ちたい。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/09
この作品は2003年に初演されたがその後一部に手を加えて2005年に最終版を上演した。このCDが世界初録音になる。 まず台本が素晴らしい。文章を読むだけでも感動する。音楽ではテープやフラメンコを用いているのがまず興味を引く。それらはもちろんしっかりと動機付け(意味付け)られている。ただ、冒頭の泉の音を直接本物の音を録音してテープでオーケストラにかぶせるというのはあまりにも単純すぎるというか、テレビや映画の効果音のようで安易だと思う。 特に印象的だったのはトラック13の告解の音楽(処刑される場面。)とトラック14の銃撃音の間奏曲が聴いていてショックを受けたというか劇的な緊張と音楽的な工夫が感じられた。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/09
このCDではシューマンやメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲の演奏がとても素晴らしかった。 ただこのブリリアント・クラッシックスのシリーズでオイストラフ室内音楽集が出ているが、そこでもシューマンのピアノ三重奏曲は入っているので普通の感覚だと違う選曲にすべきだろうが、録音した日ももちろん変えてあるのでオイストラフのファンにはいいプレゼントなのかもしれない。 ベートーヴェンの三重協奏曲は音が悪いので残念だ。もとのテープの保存状態が悪かったのだろう。一部音がひずんでいるところがあり、チェロのピッチが極端に気持ち悪くなんともなさけない、たよりない音になっている所がある。彼らがこの録音を聴いたら絶対に商品として出すことを許可しないだろう。 そして欲を言うとロシア・ソヴィエトの作曲家を中心とした選曲にして欲しかった。録音を残していないのかもしれないが、このトリオでアレンスキイやグレチャニノフのピアノ三重奏曲を聴いてみたかった。 それとシェバーリンのピアノ三重奏曲にしてもなぜ第一楽章しか収録されていないのか中途半端な入れ方に不満を感じた。(第一楽章しか残っていなかったのだろうか?)
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/09
有名作曲家からマイナーな作曲家、そして自作自演まで聴きごたえたっぷりの名演集です。ライブ・レコーデイングとありますが、音を聴いている限りライブとは思えません。レコーディングの日付けは本当に信憑性があるのでしょうか? このCDの音源はメロディアでの音源(スタジオ録音)を集めたもののようです。 グリンカの「Patoriotic song」以外は音の状態はとてもいいです。 マイナーな作曲家としてボイコ、パラサダニアンやパフムートヴァ、マザエフ、ザイモフ、ムラヴレフの名がソヴィエト音楽ファンの心をくすぐります。(ボイコの作品が素晴らしい。) そして、ミャスコフスキイの交響曲第22番と第25番も名演です。特に第25番がいいです。 ラフマニノフの交響曲第2番はメロディアと同じものですが、リマスタリングの違いなのかメロディア盤ではよく聴こえなかった楽器のパートが表に出てきたりしていて一瞬別の音源かと思いました。 ボロデインの交響曲第1番やバラキレフの交響曲第1番などお馴染みの曲も入っていますが、これらの曲の決定版ともいえる演奏でこの曲の魅力をよく引き立てています。 欲を言えばグリンカやリムスキー=コルサコフ、グラズノフ、ラフマニノフなど有名作曲家のかわりにエシュパイなどもっとマイナーな作曲家の作品を入れて欲しかったです。 またこの解説書もわりと丁寧に書かれています。 このシリーズで今後是非取り上げて欲しい指揮者としてニコライ・ゴロヴァーノフ、アレクサンドル・メリク=パジャエフ、サミュエル・サモスード、ボリス・ハイキン、イリヤ・ムーシン、キリル・コンドラシン、ネーメ・ヤルヴィ、マルク・エルムレル、ウラデイーミル・フェドセーエフ、ワレリー・ゲルギエフ、ミハイル・プレトニョフを是非商品化してほしいです。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/08
素晴らしい。面白い。これは名演です。 オーケストラもスマートな演奏を聴かせ、歌手たちが芸達者に歌っている。ヴォーカル・パートがどれくらいムソルグスキイの音楽のオリジナルなのか分からないが、ロシア語の話し言葉から旋律がとられているだけに歌うというより語るような所もあり、そこを歌手たちは上手いことこなしているように思える。 第三幕の音楽に有名な『禿山の一夜』の断片が使われている。 これは是非舞台で観たい。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/08
2002年3月13日、モスクワ音楽院大ホールでのライブ録音。 ソリストやオーケストラ、そしてそれらをまとめるフェドセーエフが素晴らしい。ゲルギエフ版よりいい。 このCDが国内版で出ないのが残念だ。 ボーナストラックでは『エフゲニ・オネーギン』の詩が読まれ、チャイコフスキイの歌劇の場面を選び、朗読だけでなく歌劇の場面の演奏が交互に入っている。この録音は1999年3月24日にプーシキン生誕200年記念コンサートでのもの。ちなみにこれもモスクワ音楽院大ホールでのライブ録音。 フェドセーエフは以前歌劇『エフゲニ・オネーギン』を全曲録音しているが、この抜粋の演奏を聴く限りはこの最近の演奏の方がいいように思える。新たに全曲で録音してもらいたいものだ。
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