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ほんず内閣総理大臣 さんのレビュー一覧 

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/03

    ヒストリカルなので、まずは音質について触れておきましょう。リマスタリングでずいぶんと手が加わっているのではないかなと想像させる、人工的な音のような気はいたしますな。硬めの音で、初めはちょっと気になりますが、すぐに慣れます。声もオケも比較的しっかり収録されていて、バランスはさほど悪くありません。とはいえ、舞台における歌手の位置による多少の聴きとりづらい個所や、オケ全体の量感の不足の個所はあります。また、ステージノイズは特に第1幕で若干目立ちます。それでも、この年代のライヴ録音としては良い方ではないでしょうか。少なくとも、フルトヴェングラーのディスクによくあるもやもやしてこもったようなものに比べれば、はるかに聴きやすい音です。さて、演奏。この1950年前後にヨーロッパの劇場で活躍していた歌手たちによる、手の内に入った定番メニュー的歌唱にて、たとえば「卓越した絶唱」とか「不滅の名唱」とかいう歌ではありません。それは悪い意味ではなくて、劇場における通常のプロダクションはこういう水準で成り立っていたのだろうなあと想像させる、そんなものです。これ、劇場で聴いていたら、迫力に押されてきっと満足したと思いますよ。クナッパーツブッシュの指揮も同様。テンポが遅いとか言われますが、ここではむしろすいすい先へ行くようないい流れが作られていて、歌手の皆さんも乗りやすいのではないかな。アンサンブルの乱れはないし、遅滞もない。結構迫力もあって、やっぱり彼も劇場における、実演で真価を発揮した人なのだなあと思わせます。妙に重くもなくいやらしくもなく、自分たちを超えた「運命」のようなものに流されてゆく、二人の若い男女をめぐる美しくも哀しい物語として、感慨深く聴けました。いいんぢゃないでしょうか。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/02

    特別なコンサートの貴重な記録であります。前半2曲は何ともなじみがなく、きっと私は初めて聴いた曲だな。なので何ともいえず。「リエンツィ」はどっしりと構えつつ、でも輝かしい演奏。メインの「アルプス交響曲」はこのコンビでCDも出てますな。画像と合わせて聴いてますと、シノーポリさん、ま、とにかく全体を合わせようと一生懸命な様子がよく伝わります。録音の加減もあるんですかね、レンジが狭くて、音響的な迫力はもう一歩。また、おしまいの方ももう少ししっとりじっくり歌ってほしかったかな〜。でももちろん高水準の演奏であり、画像であります。なお、バンダは使ってないんですね。ステージオケが演奏しています。こういうやり方もあるのですな。貴重な記録にとどまらない、良いディスク。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/02

    ニールセン、「不滅」のタイトルで交響曲第4番が有名ですな。英語タイトルは、正しくは「消しがたきもの」とでもすべきでしょうが、金管と打楽器が大活躍する曲でして、こりゃあ〜なかなか消せませんぜ。(-_-)4番・5番ともども、とっつきにくい曲ではありますな。録音も新しいこのディスク、力感とスピード感のある、いい出来ではないでしょうか。有名なティンパニ・バトルも迫力満点。今後もっと聴きこみますけど、とりあえず、ステキな出来栄えと紹介しておきましょう。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/02

    カラヤン執念のブルックナー。演奏は大変立派。力のこもった、それでいてしなやかでもある、いかにも大物指揮者の演奏。録音も優秀で不満なし。いかんのは画像。カラーなのですがほとんど色調のない、くすんだモノトーン。「色あせたセピア色」です。意味、お分かりでしょうか。「セピア色」だけで普通色あせたということになりますが、それがさらに色あせているというくらいのもの。画面の角度も指揮者の側面からが多くて、オケの演奏姿がちっとも楽しめない。ま、これはカラヤンならいつものことですけどね。といふことで、音の部分は最高、画像は最低に近い、というところです。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/01

    まあいまさら縷言するまでのない名盤。大変な名演奏、というように語られてきましたが(下のレビュー群もそうですな)、なんですかねえ、すばらしい「演奏」とか「歌唱」とかいう表現ではなくて、これこそ「芸」ってものじゃないのかな。そういう表現の方が適切な気がしますね。徹底的に人工の技を究めたこのオペラは、物語・設定・登場人物そして音楽、そのどれもがまさしく舞台・劇場のものとして形作られていて、「お芝居」としての夢があるのであります。それを、最高の役者(歌手)と表現者(指揮者)が見事に再現してみせた、そんな感じではないでしょうか。カラヤンにとっても、再録音は普通の「歌劇」にとどまるものではないかな。その意味で、まさにこの時ならではの一世一代の大パフォーマンスでありました。元帥夫人がかつての若さを懐かしく想い起こすように、この演奏によって、私たちも「芸達者」たちの比類ない「芸」が楽しめた時代を想えばよいのでしょう。録音は驚異的な高水準。古めかしさがないばかりか、ヒスもなく、とても見事なもので、何の不満もありません。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/01

    そうですなあ、「温和」という表現でいいですかなあ。万事安定した進行で、特別なことがなく全曲が終わります。音だけで聴くならば、「パルジファル」入門編にいいのかもね。ですけどねえ、やっぱりこの作品、「罪」とか「救済」とか、重いテーマについて突きつけることなしには物足りないなあと思うのですね。なので、「温和」なままに終わったこの演奏は個人的には不満が多いところです。演出も特に意味不明で、衣装デザインは現代風で、歌手の動きは極端に少ない。音楽の邪魔になっていないのはいいけれど、なくたって全然かまいやしない、といふくらいのもの。全般的に、もうちょっと期待したので少しがっかり。画質はやや鈍い、録音は優秀。さういふところです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/31

    解説を全然見ないままに聴き始め、「あれっ?これってステレオぢゃん!」とびっくり。交響曲は録音も新しく、確かにステレオ録音。音質甚だ良好にて、シューリヒトの芸を楽しめます。何か特別なことをしているわけではないのですが、いいんじゃないですか。さりげなさの中に、この曲らしい晴朗さが溢出して、晴れやかな出来だと思いますけどね。「運命の歌」は初めて聴いたかなあ。ブラームスにこんな美しい曲があったのですね。感動しました。こちらは古い録音ですが、モノラルとしては最上の音。なんの問題もありません。私個人は大いに堪能したディスクであります。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/30

    朝比奈先生のブル8。まことに立派な演奏です。それには都響の力が大変に与っております。テンポ・バランス・ダイナミクス、いずれも実に適切で堂々としたもの。ヴァント先生の演奏に似た印象ですが、それは結局、行き着くところは一緒になるということかな。但し、録音の加減なんですかねえ、迫力が今一歩で、完結感・達成感が若干足りないかなあという気もします。ぜいたくな不満かな。あるいは「大人向けのブルックナー」ということかな。よほどすごいものを期待されるならはぐらかされる調子、しみじみじっくり味わうならまことに結構。日本で成し遂げられた高水準のブルックナー演奏、よろしければ、ぜひ。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/30

    比較的初期のシノーポリの傑作として有名なディスク。彼の名を一躍高めた演奏であります。確かに、とても颯爽としていて迷いがない。シューマンのロマンに沈潜するのではなく、むしろ溌溂とした生気を吹き込んできりっと仕上げたという感じ。一種、その元気の良さが身上でしょう。ただ、このディスク以後に出たものも含め、シューマンの交響曲第2番をだいぶいっぱい聴いてきたので、魅力あるディスクが他に多いのも事実。むしろ、この元気の良さに何かが隠れてしまったような気もちょいといたしまして、★一つ減らします。再録音のDSKとの方がもっと自然体なような気がするな。ま、でも、いい演奏ではありますぜ。録音は文句なし。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/29

    超大作、ようやく聴き終えて感慨無量であります。レヴァイン指揮によるこの演奏、大変立派で見事な成果であると、心より思います。すでに映像の方を先に視聴し、その際にも思ったことが、この音のみの盤についても当てはまります。私は、レヴァインの演奏によって初めて「指輪」も確かに「歌劇」なのだということが理解できました。従来名盤と言われるショルティやベームでのニルソンとヴィントガッセンの二人については世評まことに高いのですが、「歌」に聴こえません。声量の大きな人の「声」が大きくなったり小さくなったり、高くなったり低くなったり、というそんな風にしか聞こえなくて、ワーグナーにおける歌手ってなんだろうと疑問に思ったほどでした。しかし、ここではまさに「歌」です。歌手による紛れもない「歌」です。「歌」によって展開されてゆく劇としての「歌劇」が確かにここでは成り立っています。確か、トマス・ハンプソンがインタビューで答えていたように思いましたが、ハンス・ホッターに教わった際、「ワーグナーに必要なものは何か?」という問いに対し、ホッターが「ベル・カントだ」と答えたそうです。その話を思い出しました。まず何と言ってもこの点だけでも、私はこの演奏を高く評価したいと思います。なお、ここで私が「歌劇」を強調するのは、ワーグナーが「指輪」を「楽劇」と呼んだことと矛盾するものではありません。表現方法の観点から言っております。さて、レヴァインの指揮も立派なもので、オケと合唱をしっかりと牽引し、テンポはゆっくり目ですが決して重すぎず、引きずることもなし。しかし、「ジークフリートの葬送行進曲」のようなオーケストラピースは重量感たっぷりに仕上げます。全体の満足感、甚だ高いといえましょう。但し、問題点もあります。上記のように「歌劇」であることによって、ドラマティックな激しさが減退してはいます。ショルティやベームは過剰に劇的ではあると思うのですが、レヴァインは逆にそれがやや不足している感じ。イタリアオペラ的な流れであって、そのため「ワーグナー的な毒」が薄められているのは残念。また、歌手もやや弱い人がいますかな。ゴールドベルクのジークフリートは、やはり弱点。声が細いので、なんだかミーメと区別がつかない。ベーレンスも少し粗いような印象。モリスのヴォータンは結構でしょう。声も歌も立派です。とにかく総じて、充実した出来栄えのセット。特にこれから「指輪」に親しもうという方にはぴったりかと思います。録音も超優秀。もっと評価されてよい、見事な「指輪」です。ぜひみなさまお聴きのほどを。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/25

    超優秀オーケストラを武器にして、曲者指揮者が、これまた一筋縄ではいかぬ作曲家の作品を録音。もちろん、実に高い水準の出来栄えです。複雑な管弦楽書法を完全に手のうちに入れ、どの曲もすべて見事な再現をなしております。さあ、ところが、どうにもシュトラウスを聴く「喜び」とでもいうべき「感覚」が得られません。「ツァラトゥストラ」はマゼールの3回目の録音かな、さして特徴のない(やる気のない?)調子で、かえってこの曲がいかに「ツマラナイ」かが露見した感じ。これも再録音の「家庭交響曲」もなんだかチンタラしていて閃きに乏しい。「英雄の生涯」もどこか重みに欠ける。「アルプス」はいいですけど、これも開放感がない。という感じで、大曲がどれもいま一つ充実感がありませんでした。なぜなのかなあ。高水準なるが故に、かえって「表現意欲」の有無がはっきり出ちゃったのかなあ〜。ま、聴く人が聴けば、この演奏の有する「凄み」がわかるのかもしれません。私にはその器量がありませんでした。録音は、弦楽器がいささかスリムに聴こえ、また、ちょっと腰の高い音像ですけれど、基本、新しいだけに優秀です。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2011/12/24

    開始早々は「これはいいかな?!」と期待したのですが、だんだんダメになってゆく感じで、ちょっとがっかり。アンサンブルの乱れも出てくるし、歌手陣はさっぱり感心しない。芯のない、軽い声ばかりで喜歌劇のよう。確かにねえ、「枯れた」という表現を取られても仕方がないくらいに、どこか気勢の上がらない出来栄えとなってしまいました。録音もいささかデッドで、潤いに欠けるのは残念です。終わりの拍手は結構熱狂的ですが、現場で聴いたらすごかったのかな?録音ではそこは伝わってきません。遺憾であります。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/24

    5番が大変よかったので期待した1枚。結果としては「物足りない」の一語。もちろん、質が低いわけではありません。熟練の技を活かしてオーケストラは見事に整えられ、確かな腕を発揮しています。破綻や混乱は一切なく、全曲は見事に大団円を迎えます。ただですねぇ、第5楽章のコーダに至る前までが(つまり曲のほとんどが)、いかにもルーティンワーク的に「きちんと処理されている」という印象で、音楽が活きていないのですよ。何とも残念です。1〜3番については、例えば若き日のマゼールやメータのように、一種気負いたった感じで取り組むとがぜん魅力を発揮するのですな。一方、頑固おやじの傍若無人演奏でもこの曲は様相を変え、スヴェトラーノフ&ハーグも超絶的な大演奏です。マーツァルさん、ちょっと落ち着きすぎました。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/22

    マスネの名作、ディスクデビュー間もないシャイーの話題作でしたが、ここではドミンゴやオブラスツォワらのややアクの強い歌手たちの貫録たっぷりの歌がむしろ全体の傾向や出来を決定しています。ドミンゴは大変立派なウェルテルで、いつもながら見事な役作り。ただ、少しヒロイックに過ぎるかなあ。ヴェリズモオペラ風になるところ、やや気にはなります。オブラスツォワもなかなかおっかないシャルロッテ。脇役は堅実な顔ぶれがしっかり固めています。シャイーはなかなかうまくやっているのではありませんか。その才能を発揮していると思います。ケルンのオケはところどころで美感を欠く個所があるように思いましたが、気のせいかな。木管と金管で「え゛っ?!」という音が聞こえたっぽいのですが…。ま、別にそんな問題ではありません。総じて、イタリア・オペラ的な「ウェルテル」、結構でござんしょう。(^^ゞ

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/21

    みなさま言われる通りの、夢見るような美しい演奏にうっとりいたします。曲の選び方は、例えば「くるみ割り」では特徴ある踊りがほとんど取られていないことに、人によっては不満かもしれませんけれど、ここに収められた曲だっていずれ劣らぬよい曲ばかり。これで大いに結構。スヴェトラ先生の(特に晩年の)特徴がくっきり出た演奏で、弱音の美しさにこだわりつつ、しかし決めるところは決めるというスタイル。N響もよく頑張っています。これはいいんぢゃないかな。録音も文句なし。N響の記録というより、スヴェトラーノフの遺産としてお聴きいただくのが適切かとも思います。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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