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TOP > My page > Review List of 金山寺味噌
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0 people agree with this review 2014/04/28
チャイコフスキーの師にして盟友でもあったアントン・ルビンシテイン。彼は多数の作品を書いた作曲家だったが、今ではそのほとんどが埋もれた状態にある。CD録音された彼の交響曲を聴いて、なぜ埋もれたのかなんとなく理解できた。 一言で言えば重厚武骨。分厚い管弦楽の塊が隙間なく組み合わされて巨大な音楽の構造物を作り上げている、という感じ。実に立派な作品なのだが、反面親しみやすさとか、キャッチーな要素は少ない。またユダヤ系 ロシア人ながら作品にはいわゆるロシア風味と言えるものが希薄だ。意図的にそういう風味を排除したようである。ドイツロマン派に深く傾倒していたルビンシテインは、あまりにもロマン派のイデオロギーに忠実でありすぎたのだろう。ドイツ人よりもドイツくさい音楽になってしまっている。 ちなみにルビンシテインはかのブルックナーと友人だった。ブルックナーは彼の楽才を認めつつも、「作曲家としてはあまりに保守的」「新しい方向を完全に避けて何をしようというのだろう」と断じている。言いえて妙である。
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1 people agree with this review 2014/04/28
ジャン・ドワイヤン(1907〜82)は20世紀フランスを代表するピアニストの一人。1937年にガブリエル・フォーレ音楽コンクールで第1位を獲得したというフォーレのスペシャリストだったが、パリ音楽院教授として教育活動に重きを置いたせいか録音の数は多くない。このフォーレのピアノ作品全集は彼の代表的録音で、初リリースされた1973年には多数の賞に輝いたという名盤。 教育者として長く活動した人らしく、折り目正しい、いわば楷書の演奏で、表面的な派手さはない。これ見よがしな技巧で聴き手を圧倒するよりも、作品の内面を深く掘り下げ、作曲家フォーレのメッセージを読み取ることを重視したアプローチである。それでいて、親しみやすさ、優雅さも備わっているのはさすがである。音質も良好。 近年、タワーレコードから廉価盤として復刻されている。4枚組で3000円で購入できる。
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収録されているのは9月10日、「℃-uteの日」の公演である。個人的に一番好きな曲である『★憧れ MySTAR★』をやってくれたのは嬉しかったな。『夏DOKIリップスティック』が舞美・なっきぃ・マイマイの3人バージョンになっており、「みんなでたどり着いた武道館」であることを実感させる。『めぐる恋の季節』はハロプロ研修生選抜メンバーが担当、当然ながら℃メンと比べると初々しいが、それでもかなり完成度の高いパフォーマンスを披露していたのはさすがだ。『One’sLIFE〜僕らの輝き』ではアカペラをこなし、ヴォーカリスト集団としても大きく成長した℃-uteの実力を見せ付けた。『まっさらブルージーンズ』の電飾付き衣装がユニークだ。まっさら〜都会っ子〜バコーンへと繋がっていくセットリストはかなりハードだが(笑)、涼しい顔で歌い踊るメンバーには敬服せざるを得ない。アンコール後の『わっきゃない(Z)』はいきなり客席から登場するというドッキリが。ファンと一緒に歌う粋な演出がいい。感涙もののMCは泣けたなぁ。特になっきぃ。『超WONDERFUL』、そしてラストの『JUMP』ではハロプロ研修生全員をバックダンサーに従えて貫禄のパフォーマンス。センターに立つエース愛理の輝き、最初から最後までハイテンションだった岡井ちゃんが印象的。多幸感あふれる、いい公演だった。 特典映像は9日の公演のダイジェスト。リハーサル、バックステージ、そしてゲスト出演したBerryz工房の姿が。できればベリとの絡みはノーカットで見たかったな。10日のバックステージの模様も収録されている。 念願だった武道館にたどり着いた℃-ute。しかしこれで終わりではない。武道館ももはや通過点である。次はどこにたどり着くのか、これからも注目していこう。
フェリックス・メンデルスゾーンの生涯4曲目の交響曲だが、第2番として出版。印刷技術の発明者グーテンベルクの生誕400年を記念して作曲された作品。三楽章からなる管弦楽だけの第一部と、声楽が入ったカンタータ楽章の第二部からなっている。1840年6月ににメンデルスゾーン本人の指揮で初演され好評を博したが、その後忘れ去られ、1958年の国際メンデルスゾーン協会設立以降、次第に再評価されるようになった曲である。 1972年9月&1973年2月、ベルリン、イエス・キリスト教会での収録。カラヤンによるメンデルスゾーン交響曲全集録音の一つ。第一部シンフォニアの流麗なレガート、第二部カンタータでのオペラティックな華やかさ、いずれも見事。合唱団がいつもの楽友協会ではなくベルリン・ドイツ・オペラ合唱団であることにも注目。華麗で優雅なメンデルスゾーンの音楽世界に浸りきることができる。音質良好。
1961年3月、ベルリン、イエス・キリスト教会での収録。かのカール・リヒターがベルリン・フィルを振った唯一の録音とのこと。バッハ演奏と同様、格調高く、しかも緊迫感ある硬派のハイドンである。当時のベルリン・フィルの重厚でいぶし銀の響きはいかにもドイツのオケで、現在のインターナショナル化したベルリン・フィルとは明らかに異なっている。35歳の青年指揮者リヒターの意欲作。音質も良好。
『名人長二』は伝説の巨匠三遊亭円朝作の大長編。全口演時間が2時間を越えるという長さである為、志ん生も5回に分けて演じている。本アルバムはその1と2を収録。『名人長二』はフランスの文豪ギィ・ド・モーパッサンの短編小説『親殺し』を元に、物語の舞台を文政年間の江戸、主人公を名人気質の指物師長二郎とし、大胆に換骨脱胎して大長編に仕立て直したもの。作話の天才円朝の能力の高さがいかんなく発揮されている。 あらすじ・・・・・若くして名人の名をほしいままにする指物師長二(長二郎、本名半之助)、得意客の亀甲屋夫妻が自分を捨てた両親だと知る。しかし亀甲屋夫妻はそれを認めず、ついに刃物を出してのもみ合いに。長二は誤って夫妻を刺殺してしまう。定法では親殺しは大罪であり、極刑は免れられない。しかし南町奉行筒井和泉守は長二の評判の良さを聞きなんとか助命しようとする。調べを進めていくと意外な事実が判明するのだが・・・・・・ 名人伝とサスペンスが同時並行的に進行していく、かなり密度の濃い内容で、登場人物も多く演じ分けの難しい、大変な作品である。たしかにすごい噺ではあるのだけれど、正直言って落語じゃないよな、という印象。小説かドラマにすれば面白いのではなかろうか。志ん生はいつもと同様に飄々とした語り口で円朝の世界に迫っていくが、ちょっとやりにくそうな感じ。大看板として偉大なる円朝の大作に挑んでおきたかったのかも。
『都会田舎の彼』『春は来る』、両曲とも悪い曲じゃないけど、20歳前後の女の子に歌わせるにはやや素朴すぎるかな、という気がする。宮崎由加 ちゃんがJuice=Juiceのリーダーとなった今、このユニットは封印状態となったのも仕方ないかな。
スマイレージのリーダー和田彩花(あやちょ)がPHPのWebサイト「PHP Biz Online 衆知」で連載していた、「和田彩花の『乙女の絵画案内』」が書籍化。Web連載全10回分のほか、書き下ろし10篇、計20篇を収録してあり、なかなか読みでがある。カラー写真もふんだんに使用されており、新書としては豪華な造りの一冊である。 工藤静香、ハロプロの先輩飯田圭織(カオリン)など、美術に興味を持つアイドルは以前から存在していたが、カオリンたちの場合は絵を描く方向へ行っていた。あやちょのように美術批評の方向へ行ったアイドルは多分他にはいないのではなかろうか。とは言え、あやちょはプロの批評家ではない。あくまでも美術好きの19歳の女の子として、素朴で率直な目線から古今東西の名画、それも女性を主人公にした名画について綴っている。アイドルの立場からのユニークな切り口が興味を引く。例えば、ミュシャの『四芸術』についてはこんな感想を述べている。 「『四芸術』は「音楽」「絵画」「詩」「ダンス」の四枚の絵によって構成されています。最初はそれぞれの絵が、スマイレージとしての活動にも共通していることに惹かれました。でも、タイトルを知らなかったら、ぱっと見ただけではそれぞれの内容はわからなかったと思うんです。「音楽」や「ダンス」というタイトルと絵を結びつけて初めて、なるほど、と理解できる。「詩を考えてるところなのかな」とか、「音楽に耳を澄ませているのかな」とか考えながら絵を観る感じです。」 (142〜143ページ) また、フランスの点描画家ジョルジュ・スーラのくだりでは、「スーラは三十一歳という若さで生涯を終えます。死因ははっきりしていないようですが(151ページ)」と書いているが、僕はうかつながらこの事を知らなかった。後で調べてみて分かったが、スーラは極端な秘密主義者で、私生活は無論自分の病気のことまで徹底して隠す人だったという。あやちょはよく勉強してるな、と感心した。 巻末にはあやちょ自筆のあとがき付き。この本のプロデュースを担当したのは『TOKYO No.1 カワイイラジオ』でもお馴染みの櫻井孝昌氏で、アイドルについてよく理解している人なので安心だ。ポップカルチャーの研究家として知られているが、古典美術への造詣も深いようであやちょもかなりサポートしてもらったようだ。なかなかユニークな企画で面白かった。
1 people agree with this review 2014/04/24
1986年4月、ロンドン、デジタル録音。 トレヴァー・ピノック指揮イングリッシュ・コンサート&合唱団、フェリシティ・ロット(ソプラノ)、キャロライン・ワトキンソン(アルト)、マルドウィン・デイヴィス(テノール)、デイヴィッド・ウィルソン(バス)、ニコラウス・パール(オルガン) 1798年に作曲されたハイドンの『ネルソン・ミサ』はナイル海戦でナポレオン率いるフランス艦隊を撃破したイギリスの海軍提督ホレイショ・ネルソンを讃えた曲と言われるが、曲そのものは海戦以前から書き始めれられていたとのことで、実際にはどういう由来でこのニックネームが付いたかは不明である。しかし曲そのものは非常に雄渾でスケールが大きく、名将の名前が付くにふさわしいと思える。フィルアップとして『テ・デウム』を収録。 トレヴァー・ピノックは古楽器派の巨匠の一人だが、彼の演奏には一部の古楽器派に見られるような押し付けがしさ、神経質さはない。古楽器・古楽奏法に準じつつもそれにとらわれず、感性はモダンで瑞々い。過激な解釈で聴き手を煙に巻くのではなく、温雅で上品な、至極まっとうなアプローチ。古楽器は苦手だという人も安心して聞ける内容である。音質良好。
0 people agree with this review 2014/04/21
アイドルグループが2作目のベスト盤を出せる、これだけでも大したものだ。しかもベリの場合メンバー入れ替えがないのでさらに驚異的である。早くにデビューしたということもあるが、諦めずに研鑽を続けてきたメンバーの努力の賜物であろう。新収録ヴァージョンの『あななし』はオリジナルとはまるで別の曲のように聴こえるのが面白い。アルバム用の新曲『コイセヨ』は切れ味鋭いなかなかキャッチーな良曲。後はまあ、お馴染みの曲が並んでいるが、個人的には『流星ボーイ』と『ROCKエロティック』と『Loving you Too much』は入れて欲しかったかな、という気はする。全部の曲を収録するのは難しいのは理解できるけど・・・ カップリングベスト出してほしいなぁ。 付録のDVDに収録されているメンバーへのインタビューで雅ちゃんが「℃-uteが勢い出た時にメンバー間で話すこともありました。ベリーズはベリーズだから問題無いって言ってる子もいて、ベリーズはベリーズっていうのもわかる部分はあるけど、今そんな呑気でいいのか?と思いました」というような意味の発言をしていたのが意外だった。クールでマイペースなイメージで、「ベリーズはベリーズ」を最も体現しているような人だと思っていたので、彼女も彼女なりに考えるところがあったのだな、と感じた。こういう発言、いいと思う。
おもて表紙と巻頭記事はSUPER☆GIRLS、裏表紙はBerryz工房。初代リーダー八坂沙織卒業、2代目リーダー志村理佳就任、新メンバー3人加入と怒涛の展開を見せるスパガを大きくフィーチャリング。 ハロプロ関連では鈴木香音&鞘師里保、植村あかり&宮本佳林の1998年組対談が要注目。小田さくら・勝田里奈・田村芽実、さらには研修生の室田瑞希・山岸理子・一岡伶奈など、98年組はハロプロにおける新たな黄金世代となってきている。特に両エースともいうべきりほりほとカリンは互いに意識しあってるようで、「10期・11期とモーニング娘。のオーディションが開催されるたびに、佳林ちゃんが入ってくるんじゃないかって思ってたんですよ」(鞘師)「歌もダンスもすごいから、研修生として負けたくないって気持ちがありました」(宮本)、とそれぞれコメント。これからのハロプロの牽引役を期待される両エースのライバルストーリーがどう進んでいくか楽しみだ。 連載では飯窪春菜の「はるなんの365まんがDays」であの『ガラスの仮面』をチョイス。主人公北島マヤよりもライバル役姫川亜弓のほうが感情移入しやすいというのがいかにも堅実なはるなんらしい。振付師竹中夏海さんの「踊る!アイドルソング時評」で宮本佳林のことを「がんばりすぎるほどがんばって、故にその先に刹那があるというか。圧倒的な存在感があるのにどこか儚げ」と評されていて、さすがによく見ているな、と感心させられた。新連載の「大森靖子の一生道重」第1回で取り上げられたのは『好きな先輩』。彼女独特のディープな解釈がユニーク(笑)。
1 people agree with this review 2014/04/20
これまでつんく♂氏はドメスティックな目線で、何気ない日常の中の幸せや愛の大切さを歌ったような 作品を多く作ってきた。しかし今回の『時空を超え 宇宙を超え』はより俯瞰的、形而上的な目線で愛 の素晴らしさ、美しさを壮大なスケールで歌い上げる楽曲となっている。歌詞の中の一節「恋に破れて 山河あり」というのは中国史上最高の漢詩人杜甫の代表作『春望』の冒頭の句「国破れて山河あり」の パロディ。また「次の世でも会えるかな」は仏教の輪廻転生を思わせるし、MVの背景も宇宙というか、仏 教の曼荼羅を彷彿とさせる。初めて聴いたときは「まるでクラシックの宗教音楽のようだな」と思ったが、 冒頭のダンスの振り付けはまさにオーケストラの演奏を模したもので、流麗なヴァイオリンの調べと清冽 なハーモニーの歌唱もクラシカルだ。単なるアイドルポップスの枠を超えた、アンセムとも呼ぶべき作品 だと思える。 『Password is 0』はauのCMソング。『時空を越え~』とは違い飛び跳ねるようなリズムが楽しい軽快なEDM ポップス。YouTubeで公開されたMVではくノ一風のコスチュームを身にまとった娘。’14メンバーが文字通り 飛び跳ねるようなダンスを踊っていて実に楽しい。唐突に「うぐいすが鳴いている」とかいう意表をつく歌詞が 出てくるなど、つんく♂氏ならではの遊び心が面白い。歌姫小田さくらの表現力が一段とグレードアップしたよ うだ。 4月15日付けオリコンCDシングルデイリーランキング第1位、80853枚。5作連続ウィークリー1位に向けて好 発進だ。
0 people agree with this review 2014/04/20
・『歌え、主の御前に新しき歌を』BWV225(1959年1月録音) ・『御霊はわれらが弱きを助け給う』BWV226(1958年5月録音) ・『イエス、我が喜びよ』BWV227(同上) ・『おそるるなかれ、われ汝とあり』BWV228(同上) ・『来たれ、イエス、来たれ』BWV229(1959年1月録音) ・『もろもろの国よ、主をほめ讃えよ』BWV230(同上) ドイツ・ライプツィヒの聖トーマス教会はかつて大バッハ本人もカントール(教会音楽監督)を務めた由緒ある教会で、 同教会のカントールは特に「トーマスカントール」と呼ばれ非常に名誉ある地位である。その「トーマスカントール」に 1957年〜1961年に在任していたクルト・トーマス(1904〜73)が手兵の聖トーマス教会合唱団とゲヴァントハウス管弦楽 団を指揮して録音した大バッハのモテット集。偉大な先達によって築かれた伝統を受け継いできた人々による、質朴 で堅実、どっしりと腰の据わった風格ある合唱と伴奏である。伝統の重みと強みを実感できるアルバムである。さすが に音質は古いが、それがまたかえって演奏に興趣を添えている。
サン=サーンスの合唱作品集。メインはレクイエムで、フィルアップとして合唱のためのパートソング(世俗歌曲)集が収録 されている。レクイエムは全曲演奏時間35分で、歴代レクイエムの中では短いほうだが、オーケストラ、合唱団、声楽ソリス ト4人、オルガンという豪華な構成。一方パートソング集は無伴奏もしくはピアノ伴奏のみというシンプルな構成である。 前のレビューでも書いたが、サン=サーンスは自他ともに認める無神論者だった。レクイエムもあくまでプロの作曲家として オファーを受け仕事をした、というクールなスタンスである。しかしそこは稀代の才人サン=サーンスなので、非常にクオリティ の高い、美しい作品を書いた。流麗で華やか、どことなくオペラ的な親しみやすさ(あるいは通俗性)があり、実に魅力的な作 品である。立ち位置としては、やはり信仰心が皆無だったというヴェルディのレクイエムと共通しているように思える。 演奏はディエゴ・ファソリス指揮スイス・イタリアーナ管弦楽団(ルガーノ放送管弦楽団)、スイス・イタリア語放送合唱団その他。 2011年4月13日(レクイエム)&2月11日(パートソング集)、ルガーノのサン・ロレンツォ聖堂での収録。イタリアの血を引く音楽 家たちの演奏らしく、合唱団はもちろんオケも徹底的に「歌って」おり、聴いていて実に気持ちいい。サン=サーンスのレクイエム は前述した通りオペラティックな作品なので、むしろイタリア人向きなのかも知れない。音質も抜群に素晴らしい。サン=サーンス のレクイエムでは他にメルシエ盤があるが、全てにおいてこのファソリス盤の方が上だと断ぜざるを得ない。
音楽之友社刊の「クラシック名盤大全 オペラ・声楽曲篇」でこのアルバムの存在を知り、 なんとか入手したいと思っていたが、今年やっと購入。12年越しの宿願を果たせた。 テレマンのカンタータ「学校の先生」は児童相手に悪戦苦闘する音楽教師の授業をユーモア たっぷりに描いたもの。ヘルマン・プライのノリノリの<名演技>が楽しい。 「カナリア・カンタータ」「田園生活の楽しみ」でも素晴しい歌唱を聴かせてくれる。 指揮はモダン・バロックの達人ヴィンシャーマン。きびきびとして切れ味鮮やかな伴奏でプライ を支えている。併録の管弦楽組曲ニ長調も高級感漂う好演。 音質も素晴しい。40年以上前の録音ながら、最新のデジタル録音にも決してひけを取らない。 さすがに録音自慢で知られたデッカ、アナログ期の名録音である。
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