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風 さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/30

    天国のバッハ、そして、神様に愛されたヴァルヒャ。アンマー・チェンバロの音色と共に青春の日々が思い出されます。彼の実直で崇高な清き演奏を聴くと、心が洗われます。ニュアンス豊かなピアノ演奏も好きですが、チェンバロでは、ピアノでは隠れがちな声部がくっきりと浮かび上がり、バッハの曲の本質に出会える気がします。このセットは、平均律の1974年録音と共にチェンバロ演奏の頂点だと思います。

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     2010/09/29

    エンドレスの演奏は、シューマン、シューベルト、そして、モーツァルトと聴いてきました。どれもお気に入りです。モーツァルトは、「楽譜がシンプルなだけに芸術としての演奏は、難しい。」と言われます。「ヴィルトゥオーソの誘惑」とでも申しましょうか、やたらテクニックが前面に出たり、感情移入しすぎる嫌いがあります。軽快なタッチなので、速いパッセージでもうっとうしくなく、曲全体の構築力にも感心させられます。さりげない装飾音も、演奏に幅や彩りを添えているなー、と感じました。エンドレスの他の演奏にも共通する、飽きのこない控えめな表現は、伴奏者としての経歴にも関係しているかも知れません。グルダ・テープスも好きですが、またそれと違った大変心地よい別世界のモーツァルトです。何を聴くか迷ったときは、エンドレスの演奏を聴くことが多いです。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/29

    リヒテル盤、アファナシエフ盤共に愛聴盤です。それぞれ、20年、15年位前のCDを聴いています。(高かったので、大切に。)リヒテルの演奏は、残響も含めてピアノ演奏の一つの理想型だと思います。一方、アファナシエフの淡々と語りかけるうな演奏は、ヴァルヒャのピアノ版といった趣を感じます。少し単調なコロリオフの演奏に較べたら、とても陰影に富んだ味わい深い演奏です。音がよくなって、3分の1の価格。試聴も出来ますし、本当にいい時代です。年を重ねるごとに、アファナシエフを聴くことが多くなりました。秋の夜長に、しみじみと聞き比べてみるのも楽しいと思います。レビュー大盛況のリヒテル盤に比べて、あまりにも寂しいので、書かせて頂きました。本来は、別バージョンに投稿すべきですが、いつも、拝読しています「つよしくん」さんのレビューに共感しつつ・・・。

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     2010/09/27

    私は、現代音楽がよく理解できません。映画等、映像の付随する表象音楽としては必要不可欠だと思います。しかし、音楽だけを愉しみたい時に聴くことは、ほとんどありません。このアルバムは、シンプルで、美しく、やすらぎがあります。まるで、水琴窟の中に落ちる清らか水滴のようです。ペルトの他のCDもいろいろ聴いてみました。「美しい音楽へのルネッサンス」として一石を投じた作曲家であるとは思います。しかし、声楽曲に関しては、ペルトに代わる音楽は、中世・バロック音楽にもあると思うのです。ペルトの美しさは、透明感にあると思います。でも、気軽に聴くには、少し重すぎる感じがあります。私の聴いた中では、このアルバムと「交響曲第3番」K・ヤルヴィが最も彼の個性が出ているように感じます。マーラー以降、ほんの一部を除いて「美しい旋律」が、枯渇したかのように消えていきました。近年では、むしろ、他のジャンルの曲に美しい旋律が、多いように感じます。クラシック界も、過去の遺産だけではジリ貧です。クラッシック愛好家や専門家だけでなく、一般の人が聴いても、「いいなー。癒される。感動した!」といったメロディー・メーカーが現れることを期待させてくれます。

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     2010/09/21

    とてもバランスのとれた秀逸な演奏だと思います。といっても、決して中庸ではなく、むしろ斬新とさえ思えます。リズム感、ダイナミクス、各パートの表現と、どれをとっても興味が尽きません。1、2小節内で起こる強弱の変化や息使い、それに、木管楽器の表現は、特筆すべき点です。よくこれほどまでに,統率できたなーと感心しました。音楽に対する真摯な取り組みと繊細な感性は、マーラーとの相性抜群です。そして、思わず、他の演奏と聞き比べてみました。他にもいい演奏は、いくつもありますが、私にとっては、2番、6番と共に極上の演奏でした。音がいいのはもちろんですが、とても解像度が良いと思います。次の、リリースがとても待ち遠しいです。

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     2010/09/12

    タイトル以外に日本語表記がないので、古い演奏の寄せ集めかと思いましたが、良いセットでした。収録内容は、誤記も多く、メーカーの仕事ぶりには、苦言を呈さねばなりませんが、皆さんの参考になればと思い訂正および追記しておきます。このセットは、紙ジャケではなく、単独で販売されているCDを紙の箱に収めた物です。従って、バラバラに収納出来ます。ジャンル別に色分けされた綺麗なジャケットです。CD10は、カンタータやオラトリオの中の、ギュトラーのトランペット演奏の抜粋集です。CD11は、カタログCDで15曲抜粋で約62分収録されており、ちゃんとしたCDです。いい感じのドイツ語ナレーションが入りますが、残念ながら少ししか解りません。それに、ブランデンブルク等のリハーサル入りです。音は、極めて良好で、興味深い演奏ばかりです。他のCDも聴きたくなります。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/26

    今では、なかなか聴けない演奏です。オーソドックスな流れの中、至る所でリズムやアクセントに工夫が凝らされており、また、何よりも弦の息づかいが心地よい。聞き比べは、記録芸術の醍醐味ですが、当時は高価で、なかなか出来ませんでした。アンセルメとこのマゼールは、もっと早く聴いておけば良かったと思います。とても好きな演奏です。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/19

    全体的に非常に高水準のBOXだと思います。指揮者やソリストのBOXは、好みで購入するのですが、作曲家のは、数曲しか気に入らないこともあります。しかし、このBOX25枚中20枚以上は、また聴きたいと思いました。シューマンが一望できますし、心が満たされるとても良いBOXです。とりわけ気に入ったのは、エンドレスの「子供のためのアルバム」です。20年以上前に購入したミケランジェリの「冬の季節1」が好きで、録音の少ない中、他も少し聴いてみましたが・・・。ところが、出会えたのです。名演に。この人の繊細な感性は、素晴らしい!ちなみに、紙ジャケットに少しマチがあり、とても取り出し易く、感心しました。取り出しにくいものは、いつもカッターで切っていますので。

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     2010/08/01

    総じて軽いタッチですが、時折見せる芯の強さ、楽しさ、詩的な感傷と興味が尽きません。雄渾あるいは華麗な演奏は良くありますが、可憐な演奏にはめったに出会えません。この人は、自分の感性で弾ききっています。そして、その感性が素晴らしい!久々にリズムをとっている自分に気付きました。グールドの「バガテル」以来の気分です。ピアノは、根拠はありませんが、ブリュートナーかベヒシュタインではないかと思います。いずれにしても、好きな音です。アンネ・エランドの演奏は、私には波長が合いませんでした。グリンベルクは、一度聴いた時点で、この演奏が愛聴盤になると確信しました。ナタは、ソロモン、ツェヒリン、グリンベルクを中心に聴くことになると思います。なお、レビューを拝見して購入しました。名前を見かけましたら、また、参考にさせて頂きます。有り難うございました。

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     2010/06/22

    「マタイ受難曲」が、とても気に入りましたので、購入してみました。「水上・・・」「王宮・・・」共に、飽きていましたので、長い間、聴いていませんでした。これは、とても良かったし、おもしろかったです。古楽アンサンブルでも、単にピリオド楽器を使用しただけだったり、小規模の演奏で、レントゲンでも照射したかのようにテクスチャー重視の「音学」も多い昨今ですが、この演奏には、古き良き時代の宮廷「音楽」が香ってきます。これぞ古楽!と、笑みがこぼれます。

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     2010/06/11

    「マタイ受難曲」が、ライヴで行われるヨーロッパの伝統を感じました。シャンゼリゼ劇場を調べてみますと、アールヌーボー様式の代表建築ですが、オーケストラピットは狭いとのこと。日本では、採算上も含めてこのような小規模なライヴは難しい(特に地方では)と思うと同時に、羨ましく思いました。スウィングしている感じはあまり理解できませんでしたが、語り部が淡々と伝える物語。地方で夜神楽を観劇するような感じになりました。ここには、今までに体験したことのないないバッハがあり、とても新鮮でした。夜、ボリュームを下げて聴くと、更に、味わい深いです。最後に、拍手も嫌いな「ブラボー!」と無縁の暖かいものでした。

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     2010/06/11

    81年。とても楽しみにしていた?岡公演、曲目は「ミサ曲ロ短調」。ところが、リヒター急逝の知らせ。ショックでした。しかし、公演は、予定通り行われました。指揮者は、覚えていませんが、シュナイト氏だったのかも知れません。演奏が始まったとたん、鳥肌が立ちました。「リヒターは、生きている!」。私は、61年の演奏は、「愚かな人間の犯した罪への断罪」、そして、この演奏は、「愛による許しと安らぎ」に主眼をおいているのでは?と思っています。私が体験した演奏は、この演奏に近かった様に感じます。演奏は、峻厳さの中に、優しさがあります。年を重ねるごとに、ライヴを聴くことが、多くなりました。セッションとライヴの違いもあるでしょうが、いずれも「ロ短調」の最高峰だという思いは、揺らぎません。もちろん、他の様々な演奏も楽しませてもらっていますが・・・。リヒターも、廉価盤で購入できる時代にになりましたが、もっと、他の音源も聴いてみたいと思うのは、私だけではないと思います。それくらい、私のクラッシック人生の中で、重要な演奏です。

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     2010/06/10

    89年の録音(1度聴いて、お蔵入り)と印象が全く違う!心に浸みる演奏です。何が変わったのか?聞き比べてみました。まず、音楽の流れがとても自然?で良くなっている。それと全体を通してもそうだが、特にアタックが優しくなっている。それゆえ、低音部が全体を支え、落ち着いた安定感を創出している。ソロ・パートにやや不満はあるが、合唱部が、とりわけ素晴らしい。以上が、私の感想です。今後、最晩年にさしかかり、心に残る演奏が期待されます。是非「マタイ受難曲」も!と、思います。まだまだ、バッハへの旅は、尽き果てません。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/06

    セット物には、いくつかの魅力があります。今では、レコード盤1枚の値段で10枚〜30枚位のCDを聴けます。いい時代です。また、同じ曲のCDは何枚もあるのに、知らない曲やじっくりと聴いたことがない曲や演奏に出会えます。さらに掘り出し物を発見できるのです。そうして、古い記録の中に血の通った演奏が多いことに気付かされます。音もリマスタリングで良くなっていることが多いのもうれしいです。さて、このセットで私の最大の収穫は、チャイコフスキーの弦楽セレナーデでした。とても美しく心に浸みる演奏です。やっと出会えたマイ・ベストです。これ1枚でも満足なのに、他の演奏も素晴らしい。モーツァルトは、皆さんのおっしゃるとおりです。スイトナー氏の演奏は、こうして、まとめて聴くことによって、更に味わい深いものになりました。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/05

    まず、音の良さに驚きました。最新録音のSACDと言われても納得してしまいます。弦の響きの美しさは、特筆すべきです。そして、演奏も更に素晴らしい。テンポは、速めですが、自然な流れで、極めて心地よい。そもそもテンポ自体を考えてみる必要に迫られます。決して、奇を衒って速いわけではなく、むしろ、このテンポが標準かも知れないと思ってしまいます。何の違和感もありません。ケーゲルの演奏も本当に楽しめますが、この演奏で、ベートーヴェンの管弦楽法の真髄を見た気がします。楽器のバランスも理想的です。節度あるアタック、ダイナミックスの妙、考え抜かれたアーティキュレーション。指揮、演奏、録音技術。三位一体の最高のセットだと、私は、思います。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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