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うーつん さんのレビュー一覧 

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     2013/05/01

    このCDが好きな大きな理由は「ノリがいい」こと。「Four」から始まり、聴いているこちらが自然に体が揺れるようなテンポのいい曲と、ゆったりしっとり歌わせる曲がいい塩梅に入り混じっている。特に気に入っているのは「Honeysuckle Rose」。くつろぎながらもノッている3人のパーソネルのドライブ感が心地いい。「Straight, No Chaser」も逸品。ピアノやドラムはもちろんいい。けど、このCDに関してみるとベースのいい部分がピックアップされた部分が多く、まさに各パーソネルの三位一体がとても気持ちの良いCDと思う。このレビューを書く時期(ゴールデンウィーク)の晴れた昼間にのんびり聴くにも、ドライブの車の中で聴くにもぴったりのおすすめCD。

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     2013/04/20

     私が現在持っているソナタ全集のCDはこれの他にクレーメル、ヘッツェルの盤のみ。3種それぞれ聴き応えがあり楽しませてもらっている。この盤の中で好きなのは繊細な音の運び。決して線が太いわけではない。線は細い方になるとおもうが芯が強い演奏と感じる。ここぞというところの音の強さ(大きさではなく表現の意味で)がハッとさせられる。加えて、甘くないポルタメント(と表現していいのか音楽の知識がないためよく分からないが・・・。)がしびれる。他の演奏であまり聴かれないのでその部分を聴きたい時にはこのCDがおすすめ。

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     2013/04/20

     ベートーヴェンの交響曲の方はあまり好きになれず聴く回数は多くない。ブラームスの協奏曲の方だけ聴く機会が多い。ベートーヴェンが星三つでブラームスが五つ。平均して星四つとする。
      ブラームスの協奏曲の聴きものはやはりチョン・キョンファ。ウィーン・フィル(とラトル)のバックもソロをひきたててくれている。チョン・キョンファの節まわしは独特なものがある。たっぷり歌うので聴いていて気持ちが良い。この録音の前後にチョン・ミュンフンと日本で同曲を共演した放送の録画は今でも大事に観ている。その時の迫力と歌い方の方が気に入っているがこのCDにそれを求めることはできない。それでもやはり彼女の演奏に聴き惚れてしまう。とくに第一楽章のカデンツァから終わりにかけての部分。(あくまで個人的な感覚だが)ヴァイオリンが木の箱の中で音が創られる楽器であることを実感できる響きとせかせかしない演奏が好きだ。

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     2013/04/20

     〔ピアノ協奏曲第2番のレビュー〕音が古く聴こえてしまうのは仕方がない。しかし音楽は新鮮な響きで伝わってくる。全体の印象は「若々しさの残照」。といっても外側の若さをなぐり書きした爆演ではないし、ただ若さを懐かしむわけでもない。内側の若さを謳歌するような気持ちにさせる演奏。    ピアノは大きな音は雄弁に語り、小さな音は繊細にささやく。他のピアニストによる同曲の演奏より弱音の効果が美しく出ていると感じる。しかし巨大なオケに埋まってしまうことはない。オケもそれにぴったりついてのびのびとピアノを支えているようだ。フリッチャイ&ベルリン・フィルのバックも頼もしい。書道にたとえるとたっぷり墨を含んだ太い筆で伸びやかにしたためられた文字のよう。線が太く悠然としながら、止め・はねなどがびしっと決まっているような感じ。音の古さがかえって「文字のかすれ」のような趣に変わってしまうから不思議だ。

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     2013/04/18

    村上春樹氏の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読みつつのレビューのため、ネタバレにご注意を・・・。

    今までこの曲集を買おうと思いつつ、「誰の演奏がいいか・・・」と悩んで買わずじまいだった。P-L.エマールが録音したらどうなるかなと思いつつブレンデル、ボレット、ベルマンなどそうそうたる顔ぶれを候補にしていたがいまひとつ興が乗らずに今日に至ってしまっていた。

     ミーハーと言えばそれまでだが完全に本にのせられてしまった。「La Mal Du Pays」を中心に聴いているため、全曲の感想ではない。本の途中でCDを購入した。聴けば聴くほど「あの本の雰囲気にはこれしかない」と思えてしまう。この曲を聴きながら本を読み終わり、ページを閉じた時のあの感じときたら。  喪失したもの、失ってしまったもの、遺してきたもの、残っていたもの、それらを手のひらでそっとすくって温めているような感覚がじわっと感じられる。作中にもあるように「郷愁」というタイトルでは表しきれない何かがある。本に沿って言うなら「La Mal Du Pays」のままで読む人それぞれが感じる言葉や思いを訳とすればいいのだと思う。

     本を読む方はぜひこのCDも購入して聴きながら読み始めることをお勧めする。また、このCDを買いたい方は本も同時購入されることを勧めてみたい。 すべて聴いてないのに星を評価するのは正しいと思えないが、全部聴いていないことを理由に3つつけておく。全部聴いたらもう少し星が増えるであろう。
       今、このCD(「La Mal Du Pays」)を聴きながら、2回目の栞を開こうとしているところだ。今度は聴きながら読むから1回目とは違った表情が見えてくるだろう・・・。

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     2013/03/18

     室内楽の新譜で愉しいのは、このCDのように内側から愛情や情熱がにじみ出るような音楽に出会えることだと思う。もちろん他のジャンルでもそれはあるのだろうが、ソリストが出会い、新しいものを創りあげていく瞬間は室内楽に現れやすいように感じる。   ここでもピリスとメネセスによるお互いが寄り添い合うような親密な音楽を感じる。  メネセスのチェロに聴き惚れた。とくにシューベルトではチェロの弱音の美しさやちょっとしたパッセージの繰り返しにも同じような歌い方をせずさりげない変化を見せたりする。ピリスのピアノもすばらしい。ブラームスのソロ(Op.117)ではピアノ独りで歌ったかと思うと、チェロ・ソナタでは野太い声で朗々と嘆くようなチェロを包み込むような優しさを思わせる。  最後を締めくくるバッハもしめつけられるような受難曲を聴くような佳品。  ライヴ収録らしいが拍手は収められず静かな沈黙をもってCDが終わる。このCDなら拍手は不要に思う。ピアノとチェロの歌い手によるライヴの醍醐味を独りで静かに愉しめる一枚としておすすめしたい。

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     2013/02/24

    ロマン主義の極地のような「浄められた夜」。この演奏を聴くと、冴え冴えとした夜の情景というよりは、濃厚な湿気を含んだような夜の情景の中で男と女が出会う映画を想像してしまう。ラサール四重奏団らによる弦楽六重奏版を聴くと前者のような情景を思い浮かべ、カラヤンによる弦楽合奏版だと後者の情景が思い浮かぶ。カラヤンらしくないレパートリーと思ってしまうが演奏は徹頭徹尾カラヤン流。

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     2013/02/24

     個人的にマズルカは、ショパンの望郷の念とか、孤独感を日記のように記した曲のような印象を持っている。ただここでの演奏はひたすら「痛い」演奏と思う。望郷や孤独感が断絶・絶望に変わり果ててしまい、苦痛や痛みを伴うような気持ちにさせる。  アファナシエフの演奏なのだから普通のマズルカは期待しないでほしい。彼の他の演奏と比較しても「一般的演奏からかけ離れた」感じがするので★は3つに遠慮させていただく。それでも聴いてみたい方はぜひどうぞ・・・。

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     2013/02/24

     クライスレリアーナでは、主人公が次第に壊れていく様が克明に、冷徹に描かれていく。他の演奏では味わえない分裂・崩壊を試したい方にお勧め。森の情景も独特。森は決して森林浴が楽しめる心地よい場所としてではなく、暗く鬱蒼とした場所として表され、これを聴いていると森をさ迷い歩いているような雰囲気が味わえる。もしかしたらその森は人間の心の深奥の闇なのかもしれない・・・。シューマンがどのようなアイディアで作曲したか詳しくは見ていないが、アファナシエフの演奏を聴くとそういう解釈もありなのかな、と思ってしまう。どちらの曲も文学・小説を読み進めていくような気持ちで聴かせる。

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     2013/02/24

     発売当初に購入したもののレビューは今頃。これほど内容が充実したCDがあまり話題にならないのは不思議。温もりのあるピアノの響きでシューベルトの天真爛漫を表現してくれる。D760ももちろん聴き応えあるが、私の特に好きなのは2曲目のD934。日曜の晴れた午前中に聴くととても気分が愉しくなる二重奏。シフ&塩川夫妻の息のあった演奏がすばらしい。

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     2013/02/24

     A.シフがECMにいれたおそらく最初のCDではないだろうか。P.ゼルキンとのコンビであまり耳にしない曲目だったので「面白そう」と思い購入した。聴いてみると、「渋すぎ・・・」。選曲も演奏も響きも「渋い」の3拍子。でもこんなCDも面白い。人気路線ではないだろうが、ECMならではの曲目で買って良かったと思っている。この手の曲は好き嫌いが出ると思うので、さすがに真っ先に「お勧めです!」とはできないが、買っておいて時々聴いてみたくなるCDだと思う。そんな理由で★三つとさせていただく。

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     2013/02/24

     1990年前後だったと思うが、フランスのパトリス・ルコント監督の映画「仕立て屋の恋」を観た。映画の中で主人公が夜独りで聴く音楽、これがピアノ四重奏曲第1番の第4楽章を借用したもの。主人公の性格を言葉を使わず美しく表現していたのが印象的だった。それを観て買ったのがこのCD。たしか映画のポスターだかに書かれたキャッチコピー(セリフ)が「君を少しも恨んでないよ。ただ、死ぬほど切ないだけだ。」とあったのが印象的。その雰囲気にこの四重奏曲はとても合う。  演奏はスターンを中心に集合したメンバーだが、誰かが突出している印象はない。これのかなり後に出たアルゲリッチ、クレーメルらの四重奏曲(第1番)のようなスリリングな演奏からするとひなびた演奏だが味わい深さではこちらの方がいい。私は気分によって聴き分けている。  もっとも有名な1番は前述の箇所も含め安心してひたれるし、2番の胸をしめつけられるような切なさ、第3番の緊張感と諦観の色合いも十分。各奏者が室内楽を心から楽しみながら奏でていると思う。レビューを打っている現在(2月)でももちろん良いが、秋の夜にはもっともぴったりくるような気がする。  ちなみに同じ監督の「列車に乗った男」という映画ではシューベルトの即興曲が物語の中心にやさしく響いて泣かせる。

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     2013/02/24

     清冽なモーツァルト。作為的なところがなく穏やかな気持ちになれる気がする。特に27番が良い。波一つない澄み切った湖を眺めているような印象をもって聴いている。数回聴いて飽きてしまうCDも多いが、この曲集はずっと持っていたい。

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     2013/02/23

     初めに断わっておくと、私は聴くだけで他にはわかりません。何がこの曲の魅力なのかを説明はできません。 けれども聴いていて「美しい」となぜか思ってしまう。楽器の受け渡しのバランスや組み合わせが気に入っている。1980年代にCBSに入れた同曲も持っているが音の鋭さではCBSの方が気持ちいい。音楽として全体を聴くのはDG盤の方がふくよかな感じで好き。理屈はわからないが聴いていていろんな発見ができるのが愉しい。ただ、これら(ゲンダイオンガク)を家で聴いていると「そんな変なもの流すな」とストップかけられてしまうのが残念。

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     2013/02/23

     1994年、「どうせまたキャンセルされるし・・・」と思いながらも苦労して当プロダクションの来日公演(最終日)に同席することができた。「本当に来るのだろうか?」と不安感もった空気の会場にピットにクライバーが「本当に」入ってきた瞬間に会場の雰囲気が急に熱気を帯び、前奏曲でホルンが雄叫びを上げる部分、クライバーが例の「右手グルグル」をした時、最高潮に達した熱気が撹拌されたかのように空気が変わった・・・ような印象を私は本当にもったものだった。第1幕最後、元帥夫人のモノローグとヴァイオリンのつぶやきの儚さ。第2幕、オックス男爵のふてぶてしくも愛嬌たっぷりのワルツ。第3幕の夢のような三重唱。どこをとっても溜息ものの仕上がり。バカ高かったチケット代も今にして思うと「あの公演に参加できたのだから安い買い物」と思える。これを観るたびにその感動を思い出すことができる。    1970年代のバイエルンでの公演が朝日が昇るような華やいだ勢いとすれば、1994年のウィーン盤は柔らかい黄昏の陽ざし。いろいろな意見があるが、私は1994年の演奏の方が好き。豪華な大管弦楽で奏でているのに室内楽のような柔らかさが全体を支配していた。両方の盤を持てれば最高だが、「どちらかひとつ」であれば後はお好きな方をどうぞ。選択の際、わずかでも参考になれば・・・。

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