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七海耀 さんのレビュー一覧 

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     2010/01/24

    これは、朝比奈の数ある4番の中でも、あまりお勧めできない内容。最初のホルンがコケるのはこの曲の場合致命的でしょう、やっぱり。昔の日本のオケではよくあることだけれど(今でも?)。音色も地味だし、ふっきれていない感じ。全体としては悪くないのだけれど、朝比奈の4番なら、新日本フィル(Fontec)あたりが一番良いように思う。

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     2010/01/21

    「スコットランド」は、ベルリンフィルの馬力全開で、元気があるというか、部分的にかなり乱暴に聞こえる。しかし、他に類を見ないスケールの大きさは特筆もの。アダージョは情感豊かで、豊穣な音楽の広がりに身を浸すのが心地よい。音楽の性格が、レガートを多用するカラヤンの音づくりと、この場合大きな齟齬をきたしていない。しかし、この音楽には、幾許かの暗さもあると思うのだが、とにかくカラヤンの手にかかると、楽天的に明るい。「イタリア」も同傾向の音づくり。

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     2010/01/19

    この録音を持って、ハレ管との旧録音が不要ということにはならないように思う。あえて違いを述べれば、ハレ盤は、ややオフ気味の録音のせいもあり、抒情性が際立っている印象だが、全体としてのまとまりは良い。この新しい録音は、オケの厚みがあって、スケルツォなど旧盤より遅いにも関わらず、地の底から出てくる迫力のようなもので、旧盤を上回る。録音もライブながら非常に良い。スクロヴァチェスフキの数少ないショスタコーヴィチ録音として、両方とも持っている価値があるのではないだろうか。

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     2010/01/11

    これは、朝比奈の数あるエロイカの中でも、出色の出来栄えではないかと思う。以前、NDRハンブルグとのアルプス交響曲を聴いた時と同じで、ベルリン・ドイツ交響楽団が、見事に朝比奈サウンドを響かせている。オケの機能性も高く、推進力と風格という意味で、第一楽章でやや弛緩した感のあった新日本フィルとのエロイカ(Fontec)盤を上回ると思う。音の抜けも非常に良く、録音も万全。終演後のブラヴォーは確かに、日本人臭いけれど、それより、どうせ拍手を入れるなら、もう少し長めに入れておいてほしかった。ブルックナーよりも、ベートーヴェンのほうが、彼の剛直な音楽の作り方にあっていると思う。そのことが良く分かる演奏。

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     2009/12/26

    クック版第三稿による。テンポが遅いが、まことに情感豊かで、引き込まれる。スケルツォなど、メリハリが効きいており、他の演奏では聞けない独特のものである。フィナーレの冒頭を飾る大太鼓は、大変シャープで、初めて聞くと、ちょっとびっくりする。録音はよいが、レベルが高く、強奏部でやや音が割れる箇所があるのが残念だが、鑑賞に妨げになるほどではなく、この曲を代表する名盤としての価値は不動である。オマケは、どうせなら、同じモリスの5番にしてくれればよかったけれど、フリプセによる8番も、録音はモノラルながら、演奏自体は決して悪くなく、録音もクリアで、これはこれで良いと思う。

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     2009/12/09

    これは、隠れ名盤なのではあるまいか。要するに、欠点が少ない。全体に早めのテンポがとられているが、ショルティの最初の録音のような、突撃式マーラーではない。しかし、最初の2つの楽章など、音楽が停滞しないし、スケルツォも17分そこそこで、流れが良い。ティンパニが明瞭に聞こえるのも良い。アダージェットも耽溺しないが、美しい。フィナーレのコーダも、うまくまとめている。録音も非常によく、スタンダードな好演として、広く勧められる。私なら、インバルのデンオン盤より、こちらをとる。

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     2009/12/06

    マーラーは、ちょっと大人しい印象で、最初の二つの楽章など、やや乗りきれておらず、重たい演奏だが、スケルツォあたりから、目覚めてくる。バイオリンの高弦部がやや薄く響くのは録音の所為だと思うが、録音レベルもやや低いように思う。嵐のような、突撃式マーラーを聞きたいなら、ショルティとか、他にもあると思うけれど、これはこれで悪くない。コーダの間の取り方なんか悪くないと思う。ハフナーも、会場の特性か、やわらかい響きで、安定している。マーラーの、第二楽章は「嵐のように」という指定があり、ハフナーの第一楽章は「烈火のごとく」というのがモーツァルトの要求だが、まあ、いずれもそういう演奏ではない。ハフナーの最終楽章は、3分40秒ほどで、かなり速い部類だが、これまた落ち着いた印象で、バーンスタインのような「熱気」は感じないが、2分過ぎたあたりから、かなり力瘤が入ってくる。切れよりも、重量感で勝負という感じだ。テンシュテットのインタヴューは、確かに短く、この程度ならいらないと思う。

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     2009/11/22

    コバケンにとって『わが祖国』は、チェコフィルや日フィルと繰り返し演奏してきた曲なので、ここでも、曲を手中に収めた実に安定した演奏を繰り広げている。いつものコバケンと違って、熱演という感じがあまりせず、スケールが大きく、大家の風格さえ感じさせる。弦や木管の動きなど、かなり細かいところまで、神経が行き届いており、都響の高い技術力が遺憾なく発揮されている。録音は当然よい。あと、いつものコバケンの「唸り声」が、あまり目立たないのも、この場合プラスで、録音としての完成度を高めるのに一役買っている。都響の『わが祖国』は、コシュラ−との録音もあって、こちらのほうは、オケの音色がやや地味ながら、かなり切迫した熱演なのだが、今回のコバケン盤は、コシュラー盤より洗練されており、また別の意味で魅力的である。

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     2009/11/21

    初期のNAXOSを代表するベートーヴェン交響曲全集。NAXOSは、その後ドラホスともう一つ全集を作るが、この初期盤のほうが全体として良い。3番、6番が、ハラースとCSR交響楽団で、残りはエドリンガーとザグレブフィルによる。ハラースの3番と6番は、録音・演奏ともに落ちるが、3番は、小さめの編成で小気味よく、悪くないと思う。エドリンガーによる演奏は、録音も含めて、非常に良く、廉価のべト全としては、安心して聞ける内容。解釈は、総じて常套的で、オケにいま一つの推進力と腰の重さがあれば、とは思うが、音楽はわりとスムーズに流れており、所々、隠れがちな木管のフレーズが浮かびあがるなど、面白い部分も少なくない。5番は、フィナーレの反復が実行されており、演奏の出来も、この5番が一番良いと思う。後は、8番も悪くない。1、2、4盤も、室内楽的に纏まっており、安心して聞ける。9番は、合唱、独唱ともにすぐれており、全体として水準には達している。両オケとも、編成がやや小さいように思うが、正攻法で勝負しており、そのストレートさが好ましい。7番のフィナーレなど、非常に速いが、狂騒という感じはせず、どこか節度がある。録音は、ザグレブ・エドリンガーによるものが、適度な残響で、分離も良い。唯一、3番、6番は、やや弦がやせて聞こえ、弦がものを言う、6番では、それがマイナスとなっており、それだけが残念。しかし、廉価の全集で、ピリオドアプローチじゃないものを選ぶ場合、この全集は、それ相当の存在価値があり、私なら、複数の指揮者がRPOを振った全集より、こちらのほうをとる。

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     2009/10/22

    小編成のオケで、基本的にはピリオドスタイルなのだが、木管には微妙にビブラートがかかっており、ノリントンやP.ヤルヴィ盤と比べても中途半端。なぜこのベートーヴェンを世に問うのかというのが伝わらない。つまり、演奏そのものは旧態依然としたオーソドックスなもので、これなら普通の編成でやったほうがいいじゃないかと思う。エロイカも序曲も、今一つ覇気がなく、のっぺりした印象を受ける。ややオフ気味の録音も、マイナスに働いていおり、ティンパ二なども、ぼこぼこ聞こえる。このコンビのバッハやモーツアルトは悪くないのだが、このベートーヴェンはいまひとつだ。エロイカの第二楽章など、音価を短く取った、独特な表現で、随所に工夫は見られるが、説得力のある表現に結びついていないと思う。

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     2009/10/06

    おそらく、これ以上遅いこの曲の演奏は出てこないのではないだろうか。この曲ひとつで、CD2枚組は前代未聞である。私は、ブルックナーの交響曲(特に最後の3曲)は、指揮者とオケが、音楽の推進力を維持できるのなら、なるべく遅いほうが良いと思っている。しかし、第一楽章は、これだとほとんどアダージョである。さすがに遅すぎるようには思うが、さりとて音楽が停滞しているかというとそうとも言えない。アダージョも、丁寧かつ遅い演奏だ。なんと、33分以上かけている。ただ、全体にインテンポなために、起伏に乏しく、盛んに弱音を駆使するので、デュナーミクが平坦に聞こえる。このテンポのわりには、内声部があまり浮かび上がらず、微温的な感じさえある。例のシンバルが鳴る頂点に向けて、内部から湧き上がってくる力感のようなものが不足しており、インパクトはそれほどでもない。結局、何人かの方がおっしゃっているように、このテンポである必然性がどこにあるのか、という問題に行きつくことになる。しかし、後半の2楽章は、良いように思う。相変わらず遅いが、低弦や内声部が物を言っており、ピチカートも語りかけてくるし、ここには一つの自己主張が感じられる。スケルツォのトリオでは、またもや音楽が沈潜気味となるが、それほど違和感はない。92分という長丁場だが、壮大な音楽を聴いたという印象は残らない。しかし、朝比奈の晩年のこの曲の演奏と、これを比べると、どっちが90歳の音楽かわからなくなる。評価が難しいが、さすがに星ひとつにするには忍びない。

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     2009/09/30

    このディスクの聴きものは、ヤナーチェク作品である。ターリッヒ編による組曲だが、豊饒な弦の響きにまず魅了される。第2部など、ほとんどジョン・ウィリアムスみたいな音楽で面白い。しかし、ややおとなしめで、もう少し、諧謔味を強調したワイルドな演奏のほうが、曲の持ち味が出ると思う。ドヴォ7は、弦を中心にした重心の低い演奏である。この曲には、ライヴ的ノリで他を圧倒するパイタ盤や、構築性で抜きんでるスィトナー盤などが、私の愛聴盤。さらに、ヴァイオリンが対向配置の、オーマンディやモントゥーも捨てがたい。エリシュカの演奏は、やや遅めのテンポで、丁寧であり、歌を重視した見事なもの。なにより、馥郁たる香りが演奏全体から漂い、芸格の高さを感じさせる。音は、マスで捉えた感じ。ここぞという時の金管の自己主張は力強いが、突出せず、全体の響きに溶け込んでいる。木管の表情も良い。日本のオケがこのようになるのは稀なのではないか。今度は「我が祖国」をやるようだが、これもCD化されることを期待する。

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     2009/09/27

    これ、終演後の罵声云々ということで、ちょっと有名な録音だと思うが、聴いてみて、「ブラヴォー」思ったより酷くないじゃないかという印象。これなら、キャニオンクラシックスから出ている、マラ3の後の「雄叫び」のほうが数等酷い。あれは、下品以外の何物でもないけれど、これは私には許容範囲内。演奏だって、素晴らしい。朝比奈のブル5は、いまだ新日本フィルとの演奏がピカイチと思っているけれど、これは、あれと同等の演奏だと思う。音も非常によいと思う。オケは、確かに細部に瑕があるけれど、そんなの吹き飛ばす熱演で、コーダの倍管のコラールなど、これが一番迫力あるんじゃないだろうか。チェリのサントリーホールの録音が美しさで圧倒しているなら、これは、まさにブルックナーの粗野な迫力がストレートに伝わってくる演奏で、70年代の初めに、これだけの演奏をやっていた大阪フィルの実力には脱帽である。

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     2009/09/18

    これは、今だドイツ盤が、1万円を超える値段で出ているが、音の状態が同等なら、10分の1の値段のこちらを買うのは当然ということになるはずだ。で、音だが、教会の超大な残響を意識してか、かなり近接マイクで録られており、初期のナクソスのような、スカスカの音ではない。音像の定位がわりかしよく、残響はトゥッテイで盛大に響く。しかし、近接マイクだから、オケの限界もよくわかる。編成がやや小さめな感じで、弦など厚みに欠けるし、木管などの表情もイマイチだ。残響のせいで、細部がマスクされるようなところも当然ある。しかし、その超大な残響のおかげで、オケの限界がかなりカモフラージュされており、それほど貧弱なオケという感じがしないのが「怪我の功名」というべきか。もしこれがデッドな音空間だと、聴くに耐えないということになるかもしれない。3番のスケルツォの4分45秒あたりで、教会の鐘が聞こえるが、これは朝比奈のフローリアン録音のように、伝説にはなりそうもない(笑)。個々の作品については、これらより優れた演奏はいくつもあるが、千円そこそこで、ブルックナーの全ての交響曲が、それも0盤とテ・デウム付きで、水準並の演奏と録音で聴けるのだから、そういう意味では、これ以上のお買い得はない。これを買う人のほとんどは、スクロヴァチェフスキやティントナーの全集も聴いているんだろうから、どれが良い全集かなんて言ってもしょうがないような気がする。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/27

    面白い演奏である。ツァラトゥストラは、遅めのテンポで、かなり歌わせた、ロマンティックな演奏。かと思えば、ジュピターは、編成を絞って、早めのテンポに、金管の強奏などをおりまぜ、ピリオド風に颯爽と聞かせる。いずれも、そう奇をてらった風には感じられず、聞き応えは十分だ。録音もクリア。最近はラトルばっかりで、メジャーレーベルからも、大した新譜が出なくなったが、こういうマニアックなレーベルから、マニアックな録音が登場して、これはこれで面白い。マーラーは未聴だが、この人がブラームスやベートーヴェンをやるとどうなるんだろうか。現代音楽もいけるようだが。

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