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盤鬼hmv15 さんのレビュー一覧 

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/09/16

    1番から5番までほぼ同時期・同一会場でのセッションである。クレジットによると収録を担当したBEは3人であるが、曲により受ける印象や感銘の度合いには大きな違いが有った。演奏そのものは流石に互いを知り尽くした間柄だけに申し分のない仕上がりとなっている。さて小生の場合、冒頭の音が鳴り始めた時点で無意識にその演奏の出来・不出来を見極めようとする悪癖があるのだが、当セットでは2・4・5番に限って開始早々から得も云えぬ広がり感・空気感・実体感が明らかに感じ取れ、結果としてオケとソロの丁々発止の遣り取りなども手に取るように判るし更にはDレンジも一段と拡大したかのように聴こえ自然と感興が増すのを感じた。全5曲とも3人による共同作業なのかもしれないがクレジットでは詳細不明である。ただこの3曲はストレスフリーで伸び伸びと拡散する広大な音場やピアノのグラマラスなボディー感・スケール感の違いがハッキリと聴き取れ、とても’70年代中期の収録とは思えぬ好録音であり、K・Wilkinson氏の手掛けたものと推察される。「先ずは音質在りき」とは一概に断言できぬまでも、SACD化で評価が一変した事例は数知れず、やはりセンスの良いBEによる高品質なオリジナル音源がなければ話が始まらない。BEはただの録音技師ではない。或る意味演奏家と芸術を共有する音楽家と言っていい。だからこそ豊かな感性と洞察力が求められるのだ。各社【録音の神様】達の業績を集大成したBOXセットというのが在っても可笑しくはないと思うのだが…。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/08/31

    ’94年に作曲された出来立てホヤホヤの現代音楽一曲のみ収録、この手の音楽を気軽に聴き通すには程々の演奏時間かもしれない。クロノスQにO・ゴリホフが参加。クラリネット/バスクラリネット/バセットホルンの音味が楽しめるのと、曲名への興味、黒魔術を思わせる?ような不思議な絵柄と色遣いの装丁、そして何よりクロノスQのアプローチに惹かれ購入したのを思い出す。距離感や音場としてのスケール感などはほぼ水準並み。nonesuchレーベルらしい鮮鋭感のある音で間接音の薄い比較的ドライな響きではあるが、突き刺すような不快な音が無いのが好ましい。現代曲をストレス無く聴かせてくれる四重奏団の存在はそう多くはないのでは?

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/08/05

    小生の手持は輸入盤で収録曲・装丁はともに同じである。よく引き合いに出されるチェクナヴォリアン盤に比べれば、弾けるような瞬発力や一気に畳み掛けるようなスリリングさはやや影を潜めてはいるものの、そこはさすがラザレフ、劇的な展開処理の巧さはまさに百戦錬磨というべきか。テンポは前のめりすること無くやや遅めであるが、決して鈍重にはならず堂々かつ壮麗に響き渡る。再生環境のチューニングを追い込んだ時点で久しぶりに傾聴したが、劇的な改善ぶりには正直固唾を呑んでしまった。セッション現場に居合わせたら斯くもありなん!と思う程のリアルなイメージ、まるでホログラフィーを見ているかのようであった。大袈裟なようだが本当に驚いた、それも普通のCDであるから尚更の事。クレジットによれば収録は’93年、ロケ地はモスクワ音楽院大ホール、BEはジャン-シャトレー。元々好録音とは思っていたが、それにしてもこれ程大化けするとは…。今までいい加減な環境で甘んじていたのかと思うと失われた時間が何とも惜しい。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/08/01

    先日スイトナー/ベルリン響(Denon)の評を記入したばかりだが、当盤もどうしても外せないCDである。当初’58〜’60の収録と知って驚いたが、元々センスの良いBEにより丁寧な記録が成されていたのと、これまた美的センスに秀でたエンジニアによるミックスダウン&リマスタリングが功を奏した結果となったようだ。なかなか実体感の在る音で各パートも良く聴き取れる。前述のスイトナーとは録音手法が全く違うようで、このSony盤は会場の前席に詰めて聴いている感じ、音像は比較的近めである。両者とも重厚でマッシヴなのだが、Denon盤のほうがone-point的で程々の距離を取っているためか間接音もやや多めで、会場後席で聴いている感じである。それ故、当Sony盤ではセルの透徹した棒捌きと一糸乱れぬアンサンブルのオケが素晴らしい反応を見せる妙技が堪能でき、こちらの方が一般受けは格段に良いだろうと思う。それにしても飽かずに聴き続けてきたものだ。こういうものを名盤と呼ぶに異を唱える御仁はまず居ないだろう。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/07/27

    当盤は小生が永年愛聴し続けている交#9での1CDである。その理由は、上質な響きを伴うホールでのコンサート会場に臨席しているかの様な音響空間が小生の好みに100%合致しているからに他ならない。加えて、この曲に求められる温度感/陰影/明暗/程良い湿り具合等々、いわゆる爆演型とは対極の表現ながら実に訴求力の有る演奏を展開している点が何とも魅力的であるからだ。DENONの録音も’86年の収録とは思えぬ最高峰のレヴェルで記録されている。このスッピンを思わせる薄化粧の音に不満を抱く方々も居られる様だが、きちんとtune-upした再生が出来れば驚く程に自然なパースペクティヴとダイナミクスが得られる筈である。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/07/25

    しばらくセル/クリーヴランド盤に親しんできたが、交#1〜#4を久々に傾聴し感銘を新たにした。一聴して渋く淡々とした趣に思えるが、この深い味わいを享受するにはなかなか手強いCDかもしれない。何方かが指摘されているように再生には細心のセンスが求められると思う。それこそドンピシャにチューンされれば、イエスキリスト教会の広大な音場に拡がりゆくいぶし銀の響きを堪能できるに違いない。BEを含めた同一条件下での収録でも、BCレーベルよりDENONレーベルのほうがより良質なものが多い。教会内に奥深く響き渡る音は譬え様もなく美しいが、金管群の張が有って且つウェルバランスな節度感が特に印象に残った。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/06/20

    あまり多くの競合盤と比較したわけでもないが、交響曲に限ればやはり当盤が一番のおススメである。やや硬質でササクレ立った音質ではあるが十分に音場は広く奥行も申し分無し。例の交#4に於けるティンパニの掛け合いも存分に堪能できるし、これらの曲想にはむしろ打って付けとも云える。最近ではこうした硬派の演奏が聴けないのが残念である。ただし、漂うような空気感とか腰が据わり芯まで詰まったような分厚いエナジーが希薄なのでその分減点。

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     2012/06/20

    オリジナルのBMG盤をバラで所有しているが、収録内容も全く同じなので国内盤とはいえ然したる差異は無いと思う。HMVのコメントではBEはT-Faulknerとなっているが少々誤解を招きかねない。フォークナー氏の担当はCD2(交#2、小組曲)でありメッツでの収録。一方CD2はA-Akselberg(交#1、交#3)が担当しパリでの収録である。ロケ地と担当BEが違うのだから、いくら同一傾向に纏めようとしたところで録音に微妙なニュアンス差が生じるのは致し方ない。小生の再生機器ではCD2はふっくらした感じで聴きやすいが、モヤッとした付帯音みたいなものが少々気になる。CD1はそれが無くスカッと見通しが良い。まことに微細な差異をつつくようで恐縮だが、ホールの響きの違いがこの結果に帰結しているフシがある。演奏は小生に言わせれば至ってオーソドックス、引き摺るような鈍重感とか煽るようなところは全く無く、正攻法ともいうべきアプローチには好感が持てる。ロジェストヴェンスキーのCHANDOS盤もまた違った意味で捨てがたい。旋律美を意識した軽快でメリハリの利いた秀演はなかなかにアトラクティヴ。録音も水準以上で好ましいのだが、今一歩音場の拡がり感と演奏のスケール感でこのBMG盤の方が半歩抜きん出ている気がする。そうは言うものの、どちらも捨て置けぬ魅力が有るので気分により聴き分けている。

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     2012/05/31

    小生の手持は国内盤super1000seriesで内容は全く同じである。クレジットには1969年シカゴでの収録と記載されているのでメディナテンプルでのセッションであろう。このCDにはCSOの鉄壁とも云えるアンサンブルが記録されており、とりわけ金管群の輝かしく張りの有る響き、木管群の屈託のない伸びやかな響きが如何なく呈示されている。ボロディンの方は同期の収録ながら何故か今一歩拡がり感やスケール感で少々聴き劣りがしないでもないが、メインのR=コルサコフはSP後方に見通し良く拡がるパースペクティヴ感といい、最新録音に引けを取らぬ鮮鋭度といい、殆んど文句の付けようもない程の見事な出来栄えである。元々センスの良いBEによるオリジナル音源が在ったのだろうが、昔日のLP盤を上回る音質クォリティーを鑑みれば、RME(邦人によるリマスター)の導き出した結果も大変立派である。さてこの演奏の美点は何と言っても全編を貫く自然体とも云うべき滑らかな流れに在る。別段コッテリとコブシを利かす訳でもなく、さりとて快速テンポで煽り捲る訳でもないのに、アラビアンナイトの世界が色濃く且つ爽やかに表現されている。特筆すべきはソロVnの太くて艶かしいその音色と節回しであり、王妃シェヘラザードの語り口を想起させるフレージングは極めて秀逸である。肝心のソロVnなのに細く薄っぺらでヒステリックな音を出すものが意外な程多い。ここではバックとの息もピッタリで非の打ちどころが無い。以上の観点から永年に亘り並み居る競合盤を抑え愛聴盤の座を保持し続けている。斯様にポテンシャルの高いCSOだが、自分の思うがままに統制し得た若き小澤の力量はやはり刮目すべきものが有ろう。アグレッシヴで瑞々しい感性を持ち合わせていた頃の芸風を知るには恰好の一枚であり、是非とも一聴を御ススメしたい。

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     2012/05/05

    この愛聴盤も末永く御世話になっているが、【浄められた夜】に於けるこのヨーロッパ室内管の演奏は実に素晴らしい。弦楽六重奏の精度そのままにスケールアップした濃密さと振幅の大きさは、如何にも弦楽合奏版ならではのメリットと云える。小編成(四重奏・六重奏)演奏に比べると、得てしてアンサンブルの精度で今一歩と思わせるなど落胆する事も多いのだが、ここでは驚異的とも言える程に渾然一体と響き渡る。鋭利な程に緻密でありながら決して冷たくはならないし、歌わせるべき所でも甘ったるく流れない。指揮者ホリガーのバランス感覚と統率力が秀でている証に他ならない。弦楽合奏に相応しい広がりと奥行で自然なアンビエンスを確保した録音もこの演奏の良さを一層際立たせている。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/05/03

    もうかなり以前にオルガン作品集Boxと共に購入したものだが、録音の良さと相俟って演奏の素晴らしさが一段と引き立つピアノ作品集である。なかなか筆舌には尽くし難いのだが、緩急・強弱・間合い・音色の変化といった変幻自在の妙が半ば本能的に表現されているとしか思えない風なのだ。実のところは高度な計算に基ずいての事ではあろうが、そうした恣意的な素振りを感じさせないで演奏できるところがスペシャリストと呼ばれる所以なのかもしれない。いずれにしても、演奏・録音ともども総合的にみて第一級のBoxとしておススメできる。

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     2012/04/30

    スイトナー氏は舞曲というものの本質を看破している。小生はこの演奏で初めて当作品が好きになれた。何という節度感、何という品位、録音品質も含めて小生には充分過ぎる内容である。

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     2012/04/30

    作曲・音楽監督・指揮そしてピアノの名手、という天賦の才を縦横無尽に発揮した現代を代表する作曲家B-Brittenの珠玉ともいえる作品のひとつである。神は有能な者を寵愛するのか、彼も60数年で天に召されてしまった、まこと哀惜の念に堪えない。ところで小生の所持しているものは普通のCDではあるが、時折運指の擦過音も聴き取れる程にリアルであるため、恰もサロンの眼前で対峙して聴いているかのような錯覚を呼び起こす。他の演奏をまだ耳にしていないが、小生にとっては文句の付けようがない大変立派な演奏である。Z-Kodalyと並びもっと聴かれて然るべき作品であるとは思うのだが…。それとも俗曲のような手垢にまみれていない現状をむしろ喜ぶべきなのか…。さてCCレーベル全般に云えることだが、録音品質の良さは大いに認めるものの概してCDカットレヴェルが高すぎる傾向にあるとは云えまいか。Volを絞って使うのは「百害あって一利なし」何事も程々というものだ。

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     2012/04/30

    レヴュー絶賛に惹かれ傾聴してみたが諸兄ほどの感動は得られなかった。最新リマスターで改善されれば印象もガラッと変わると思うが、今のところPeter-Hill盤が小生の心を捉えて離さない。

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     2012/04/29

    この演奏小生は好きである。少々エキセントリック風に聴こえるが耳障りではけっしてなく随所にある種の煌きを感ずる摩訶不思議な演奏である。やはり彼は【紙一重の天才】肌なのか。何方かの仰せの通り或る意味【特異な演奏】と云えるかもしれない。音そのものは意外な程良い、よって細かなニュアンスが結構聴き取れる。オリジナル音源はかなり良さそうなので、最新リマスターによる更なる音質改善に期待したい。

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