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100人の偉大なアーティスト - No. 60

2003年4月23日 (水)

コール・ポーターと言えば、『キス・ミー・ケイト』や、『上流社会』『カン・カン』などのミュージカルにおいて、素晴らしい作曲と作詞を担当したアーティストとして知られていますが、ポーターはミュージカルという枠の中だけでなく、アメリカを代表する偉大なる作曲家なのです。ポーターの作り出したメロディーの数々は、その素晴らしさに陶酔していったオスカー・ピーターソンエラ・フィッツジェラルドルイ・アームストロング...と数え切れない程のアーティストらにも愛され歌い継がれています。そんなコール・ポーターの生い立ちから迫ります。

1891年6月9日 インディアナ州ペルー生まれ。本名: コール・アルパート・ポーター。アメリカで最も偉大な作曲家はコール・ポーターか、アーヴィング・ヴァーリンか、とまで言われているほど。その天才ポーターは裕福な家に生まれ、幼年期からピアノとヴァイオリンを学び、幼いころから作曲をしていました。ハーバード大学では音楽と法律を学び、エール大学でも学んだ後、渡仏。フランスではヴァンサン・ダンディに師事。20代は裕福な女性を妻として迎え、フランスで過ごします。

それからもポーターは作曲活動を続け、洗練された作詞・作曲のセンスを磨いてゆきますが、当時はまだ成熟していなかったようです。ミュージカル作品としてポーターが初めて手がけた作品は”まずアメリカを見よ”という作品(1916年)、ですがこれが失敗に終わってしまいます。これに懲りずに次々とポーターは作曲活動に励み、遂にその13年後の1929年に”Fifty Million Frenchmen"を大ヒットさせました。その翌年の”The New Yorkers"でも名曲”ラヴ・フォー・セール”が瞬く間にヒット。ミュージカル界に突如現れた天才作曲家として世界中で脚光を集めました。

素晴らしい名曲が生まれた代表作を並べてみました。

■陽気な離婚 (1932) 〜 I've Got You Under My Skin、 Night And Day、

エニシング・ゴーズ (1934) 〜 Anithing Goes、 I Get A Kick Out Of You、 All Through The Night、 You're The Top
:初期作品の中でも最高峰と言える作品がこのミュージカル。ここ日本でも1991年に大地真央が主演し大ヒットとなった作品。

■ジュビリー (1935) 〜 Begin The Beguine、 Just One Of Those Things

■踊るアメリカ艦隊(1936) 〜 Easy To Love

■ロザリー (1937) 〜 Rosalie、 In The Still Of The Night

デュバリエは貴婦人 (1939) 〜 Do I Love You
:名曲”Do I love You”が大ヒット、世界中に旋風を巻き起こし、その4年後映画化もされました。

■サムシング・トゥ・シャウト・アバウト (1943) 〜 You'd Be So Nice To Come Home To

キス・ミー・ケイト (1948) 〜 So In Love、 Always True To You In My fashion
:ミュージカル作家コール・ポーターによる大ヒット・コメディー・ミュージカル。クラシックなスコアといつの時代も愛される洗礼されたウィットに溢れた作品。

カン・カン (1953) 〜It's All Right With Me、Cest Magnifigue、 I Love Paris
:”It''s All Right With Me”、”Cest Magnifigue”、”I Love Paris”等の名曲の数々を生んだミュージカル。

■絹の靴下(1955) 〜 All Of You

上流社会 (1956) 〜 True Love、 Now You Has Jazz
:グレース・ケリー最後の出演作にして、ビング・クロスビーとフランク・シナトラの二大人気歌手が歌うコール・ポーターの名曲をふんだんに散りばめた大ヒット・ミュージカル。

1964年10月15、コール・ポーターはこの世を去ってしましました。ですが、彼の作り出した素晴らしいメロディーと歌詞は、没後30年以上経った今でも世界中で愛され、歌われ続けてゆくことでしょう。

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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