Ray Jオフィシャル・インタビュー!
2008年7月22日 (火)
Ray J オフィシャル・インタビュー |
|
Telephone Interview Session with Ray J Date: Tuesday, June 3rd , 2008 Conducted by: Yumi “Dzmama” Parks |
|
「毎年毎年どんどん状況が良くなっていることをすごく嬉しく思ってる。自分自身もステップアップできてると思うし。」 Yumi (以下Y) これまでのキャリアを振り返って、各々のアルバムについてコメントして下さい。シンガーとして、どんな強みが加わっていった、とか。 Ray J(以下 R) アルバム毎に色々なことを学んでいったと思う。(それぞれのアルバムが作成当時に)自分が経験したことや感情を映し出している作品になってるしね。最初のアルバムをリリースした時はオレはまだ14歳だったんだ。あの時は台本どおりに歌ってたっていうか、他の人たちが作ってくれた曲をただ歌わせてもらったって感じだったんだけど、セカンドアルバムからは自らがその内容をコントロールするようになって、自分のライフ(人生)を反映するような内容のものを作っていこうとしていったんだ。 実際に自分が経験していること、内面でどんなことを感じていたのかを表現しようとしたんだ。 Lil’ Kimと一緒にやった「Wait A Minute」が自分にとっては最初のヒット曲となったんだけど、その後またもう1枚アルバムをリリースして、それでは自分のヴォーカル・スキルを提示したかったし、当時恋愛関係でも色々浮き沈みがあってその辺りを歌ったのが「One Wish」っていうRodney Jerkinsとやった曲だったんだ。『Raydiation』はそういったオレのフィーリングがベースになっているアルバムで、このアルバムはKnockoutとSanctuaryからインディペンデントでリリースされたもので、今回のアルバムもインディペンデントとしてリリースしたいと思ったんだ。今また「Sexy Can I」っていうシングルと共にオレはシーンに戻ってきたんだよ! Y 今、あなたのお話しにもありましたが、Knockout Entertainmentを立ち上げたのは『Raydiation』をリリースする少し前頃だったんですよね? R そう。そろそろ自分が自分自身のボスになって、全て自己判断、決定して、自分のダイナスティー(帝国)、カンパニーを、更には自分の未来を築き上げるべき時が来たんだって思ったからね。 Y 当時からKOCHとレーベル契約した現在に至るまでの"流れ"を教えてください。 R KOCHは以前パートナーシップという形で契約を結んでたんだ。今回もKnockout Entertainmentと契約をしていて、前作はKnockoutとSanctuaryと契約したんだけど、今回はKnockout EntertainmentとKOCH Recordsからリリースすることにしたんだ。とにかく強力なパートナーと組みたかったからね、前回のパートナーよりももっとアルバムやシングルをプッシュしてくれるパートナーを求めてたんだ。
Y で、彼ら(KOCH)は期待通りの仕事をしてくれたと・・・。
R そうなんだ。KOCHという会社、それから彼らのグラインド(仕事)ぶりもすごく気に入ってる。KnockoutもKOCHも同じような社風の会社だって感じたからね、だからそういう2社が協力したら2倍のパワーを発揮できるって思ったんだ。
Y R&Bシンガーという分野でいうとあなたはインディペンデントでリリースし、成功している非常に数少ないアーティストの一人になるわけですよね。
R その通りなんだ!インディペンデントでいながらもチャートのトップで戦えるようなR&Bシンガーは殆どいないよね。ヒップホップ系の主力アーティストたちや、Chris BrownやUsherといった偉大なアーティストたちと同じ土俵で、自分のスキルを表現できるチャンスを得ただけでもすごく幸せだって思うんだ。
Y 今作は、トップR&B/HipHopチャートで初登場1位、とこれまでで1番の成功作となる見込みですが、自分ではどう受け止めてますか?
R 嬉しいよ。登場してはすぐに消えていくアーティストが沢山いるこの業界では(アーティスト)寿命は本当に大切なことだからね。オレは13歳からこの音楽業界で活動してきたわけで、だからこのゲームに既に14年間を費やしてきたってことなんだけど、毎年毎年どんどん状況が良くなっていることをすごく嬉しく思ってる。自分自身もステップアップできてると思うし、この世界で長いことやってきたけど、まだ若いし、フレッシュでいられてすごく嬉しいんだ。
Y アルバム・タイトルや、トータルのコンセプト的な部分について説明してください。
R 『All I Feel』っていうタイトルは文字通り、自分が今感じていること思ってること全てを表現してるってことなんだ。物議を醸してる件とか、恋愛、オレがクラブでやってること、或いはベッドでやってることまで全てをこのアルバムで表現して、Ray Jがどんな人間なのかっていうのを、R&B的な、そして時にはきわめてロウ(Raw)でエッジーなサウンドで表現しようとしたんだ。
Y 大半の楽曲が地元LAで録られたようですが、制作方法などで変わった点があれば教えてください。
R 昨年から今年にかけて、毎日、毎時間、毎分って感じでその瞬間で違ったムードや感情を持ってたと思うんだけど、そういう自分の全てを今回は表現しようとしたんだ。
Y 実際の制作作業において、前作とは違ったアプローチなんかはとられたんでしょうか?
R 今回はアップテンポやミッドテンポ系の気持ちいい夏向けの曲を以前よりも多くフィーチャーしたいって思ったんだ。フレッシュで気分良くしてくれるようなヤツをね。
Y 参加プロデューサーや、ゲストへのアプローチは前作と同じくすべて自身で行ったのですか?それともミドルマン(仲介人)の紹介なんかで成立したんでしょうか?
R ミドルマンはいなかったよ。自ら一緒にやりたいプロデューサーやアーティストたちにアプローチしたんだ。彼らとはパーソナルな関係を築きたいと思ったし、そうすれば制作作業も自然にスムースにいくと思ったからね。だからマネー云々っていうんじゃなくて、リスナーのみんなに楽しんでもらえるような楽曲を作りたいっていう部分が最重要視したんだ。
Y またエグゼクティヴA&RのKayslayは、今作にどんな形で貢献したのですか?
R DJ Kayslayはこのアルバムの制作に物凄く貢献してくれた。どんな曲が(ストリートで)受けているのか、どの曲が最大の力を発揮するのか等を教えてくれたんだ。それからアルバムに収録されている曲全てを聴いて、彼のコネクションを使って色んな人たちに紹介していってくれたんだ。DJ ケイスレイはストリートと強いコネクションを持ってるからね、今までRay Jに関心のなかったリスナーたちも、ケイスレイが「この曲はホットだから」って言ってるからっていう理由で聴いてくれるようになったんだ。リスナーたちに新しい音楽を聴いてもらえるような状況をクリエイトしてくれるのがDJ Kayslayだと思う。ストリートへ物凄い影響力を持ってるんだ。
Y R&Bアーティストという立場でストリートへもその存在を示していくのはなかなか大変なことだと思いますが、アナタ自身は今までもR&Bだけでなくヒップホップよりな活動もしてきましたよね。
R R&Bアーティストでありながら、Young JeezyやLil’ Wayne、Kanye Westといったアーティストたちと同じステージに立ってパフォームできるってことは幸せなことだって思うし、みんなもジャンルを越えた音楽、色んなジャンルの音楽を楽しんでくれる風潮にあると思うからそういうのはすごくエキサイティングだと思う。
|
|
PAGE 1 ・ 2 | |
最新インタビュー |
ジャパニーズポップス 菊地成孔 佐野元春 ロック&ポップス Panic At The Disco Gotye ダンス&ソウル FOESUM KAGAMI ジャズ/ワールド/イージーリスニング 小西康陽 天平 TV & 映画 アンドレアス・ジョンセン監督 岩松了監督
|