『たみおのしあわせ』 岩松了監督インタビュー
2008年6月19日 (木)
『たみおのしあわせ』 岩松了監督インタビュー
7・19(土)より、しあわせってなんだっけ?全国順次ロードショー中!劇場情報なども↓から、ご確認下さい。
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第1回 「舞台は谷底、映画は山の頂」 第2回 「誰かを好きになるのは、"視野が狭い"から」 第3回 「忌野清志郎とケイタイ」 第4回 「オダギリ ジョー×麻生久美子=?」 第5回 「あの頃はあたしも、意固地だったわ」 第6回 「"熊本"が監督してます」 |
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第1回 「舞台は谷底、映画は山の頂」
岩松了(以下、岩松) よろしくお願いします。 ---『お墓と離婚』(93)以来、14年ぶりの監督作『たみおのしあわせ』ですが、今回のこのタイミングというのは? 岩松 知り合いが監督した作品に、役者として現場に行った時、「たのしそうだなあ」って思ってね。「映画を撮りたいな」と思ったんで、プロデューサーに会った時、企画を持ち込んで・・・って、始まったものですね。 ---映画は、いい瞬間を捉えて終わるから、すごく健康にいい気がする。"山の頂を見ているような作業"でハッピー。でも舞台は、ワンセットでずっと同じ場所という話が多いので、鬱屈した感じになる。毎日、"谷底"を見ているような作業とありましたが、実際に映画を撮られてみていかがでしたか? 岩松 映画に限らず、映像の仕事は楽しいですね。TVもやったことありますけど・・・。舞台と違って、遥かに楽しいですね。 ---いろんな人に見て欲しいけれど、想定している観客っていうのは、僕自身。"自分自身をいい気持ちにさせたい、感動させたい、おもしろい"と思うものが基準とお話しされていましたが、この作品でも、それは果たせましたか? 岩松 そうですね。結局自分を基準に作るから、自分がおもしろいと思うものを作るっていう意味では、みんな一緒だと思うんですよね。 問題は、映画の場合、お金がいっぱいかかってるし、"一般性"って言うんですかね、あまりにも一人よがりな映画だとまずいだろうし、エンターテインメントの要素っていうものも必要だろうし・・・ってことを考えるのもまた、自分自身だから。 出来上がりに関しては、満足してます。
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岩松了 プロフィール |
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1952年長崎県生まれ。劇作家、演出家、俳優と、多岐に渡る才能で活躍。
89年『蒲団と達磨』で第33回岸田國士演劇賞、94年『こわれゆく男』、『鳩を飼う姉妹』で、第28回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞。98年『テレビ・デイズ』で、第49回読売文学賞、映画『東京日和』(竹中直人監督)では、第21回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。 近作に『船上のピクニック』(作)、『シェイクスピア・ソナタ』(作・演出・出演)、『死ぬまでの短い時間』(作・演出)、『恋する妊婦』(作・演出)と立て続けに公演をこなす。 TVでは、人気ドラマ『時効警察』『帰ってきた時効警察』に監督及び出演。映画監督作に、89年『バカヤロー!2 幸せになりたい』、93年『お墓と離婚』がある。 映画出演作に、05年『亀は意外と速く泳ぐ』(三木聡監督)、07年『となり町戦争』(渡辺謙作監督)、『図鑑に載ってない虫』(三木聡監督)、『転々』(三木聡監督)など。 2008年7月5日(土)〜27日(日) 東京下北沢・本多劇場にて、『羊と兵隊』の作・演出・出演が控える。 | |
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