『どこに行くの?』 松井良彦監督インタビュー2
2008年2月26日 (火)
続き・・・ --- 先ほど、柏原(収史)さんのお話が出ましたが、今回、監督の作品に彼が主演というのがすごく意外な感じがしまして。彼のキャスティングの経緯というのは? 松井 えーっとね、脚本を書く時に、イメージキャストというものがもしあったら、その俳優さんに合わせて、台詞まわしやしぐさを台本上に書くんですけど。今回は誰もいなかったんですよ。25歳から30歳の間で、魅力的な俳優さんっていうのは、僕の中で何人かいるんですが、その俳優さんたちではないなと。ですから、役者は度外視しての脚本を書いたんですね。 --- 「笑顔が悲しい」・・・。 松井 ええ。というのは、精神的な傷を負って、20数年生きてきた男の役なんで、笑顔が本当に笑顔だと成立しないんですよね。だから、「笑顔なのに悲しい」と。好きな香里と一緒に、自転車を押しながら歩いてる時も、うれしそうなんですけども、悲しいんですね・・・。
--- 香里を演じたあんずさんですが、資料によりますと、新宿の人気のニュハーフとのことですが・・・。 松井 そうそうそうそう。そうなんですよ。 --- 直接お店で、監督がスカウトを? 松井 いやいや、違う違う違う(笑)。僕がそのお店に行って、見つけたんじゃなくてね、「ザ・ベストハウス123」っていう番組があるでしょ?
--- えー、そうなんですか(笑)。 松井 そうなの(笑)。だからね、レイプシーンを喜んでたように見えたしね。きゃっきゃ言っちゃって。だから、僕は、「笑うな」と(笑)。 --- 今そのシーンをものすごく、イメージしちゃいました(笑)。そんなことが・・・(笑)。
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