【第42回】バイヤー寺町知秀のわくわくPOPSランド

【第42回】ただ、ブチ上がりたいだけ。

故グールーが生前にレコーディングしたフックとバースを使ってリリースに至ったという、まさかのギャング・スター16年ぶりの新作。もう最初にJ・コールをフィーチャーした「Family and Loyalty」を聴いてバチコン喰らいました。結局何で音楽を聴くかって、単純にブチ上がりたいだけ。

西海岸のレゲエ・ソウル・バンド、The Soul Chanceのデビュー作。アーリー・レゲエ〜ロックステディを、オーセンティックなスタイルながらナウなヴァイブスで鳴らすセンスに脱帽。スウィート・ソウルの名曲「Is It Any Wonder」のカヴァーとかめちゃくちゃ最高です。

ドイツ電子音楽レーベルの名門KOMPAKTから毎年末リリースされ続けてはや20年。文字通り、ポップなアンビエント・ミュージックのショーケースと言える名物コンピレーション最新作『Pop Ambient 2020』。雪の結晶のようにきめ細かくレイヤーされた、極めて繊細なサウンドスケープが広がっています。

ジェイコブ・コリアーのサポートメンバーとしても活動するL.A.の気鋭ベーシスト/コンポーザー、サム・ウィルクスのライヴ盤。アリス・コルトレーンやジョー・ヘンダーソンのカヴァーを挟みつつも、ハイライトはアルバム『Wilkes』のラストを飾るアンビエント・ゴスペルの名曲「Descending」でしょう。

マキシン・サリヴァン、ドリス・デイ、ブロッサム・ディアリーetc...。オールドタイミーなジャズ・ヴォーカルには寒い冬の夜空が似合います。ロマンティックな冬の星空に響き渡るような、素敵な楽曲がたくさん詰まったコンピレーション『Stars Shining Bright Above You』がHMV限定盤でリリース。
それではまた来月お会いしましょう。