【第38回】バイヤー寺町知秀のわくわくPOPSランド

2019年09月03日 (火) 15:53

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HMV&BOOKS online - ロック

HMV渋谷をはじめ計13店舗の勤務を経て現在は本社にて洋楽バイヤーを担当する寺町知秀が洋楽の森からオススメ作品をピックアップするコーナー「わくわくPOPSランド」。社内外から信頼を集める生粋の洋楽バイヤーが、今月の洋楽の森からオススメする必聴の5枚とは?

【第38回】さよなら僕の夏。

ジワジワと注目を集めるチカーノ・シーンにフレッシュな奇才が台頭。米西海岸を中心に活動するジェス・シルベスターのひとりユニット、マリネロの処女作があまりにも素晴らしい。60年代後半のトロピカリズモ期のブラジル音楽〜チカーノ・ソウルを交錯させつつ、独特のポップセンスとメロウネスでサイケデリックの花を咲かせた超マスターピース。



西海岸〜チカーノ繋がりで、これまた稀有な才能を感じさせるヤング・メキシカン・アメリカン、オマール・バノスことCUCOのメジャー・デビュー作。肩の力が抜けまくったアレンジ、ビートセンスがバツグンにナウいサイケ・トラップ・ポップを鳴らしていて、つま先からてっぺんまで天然アシッド感が湧き出てて最高。



そのCUCOとのデュオ曲「Drown」を配信したばかりのクライロのデビュー作もむっちゃ良い。元ヴァンパイア・ウィークエンドのロスタム・バドマングリによるプロデュース・ワークで輝きを放ちまくっていて、学校や会社でもっさりして冴えなかった女の子が、ある日を境にだんだん垢抜けてキラキラしてきたみたいなキュンとする瞬間がいくつも詰まっています。



今年のヒップホップ作品で個人的に現時点NO.1に挙げたい、フレディ・ギブスとマッドリブのコラボ作第2弾。ゴリゴリしたギャングスタ・ラップを繰り出す“硬”のフレディと、ソウル〜レゲエ〜サイケデリックetc…をしなやかに横断し、フリーフォームなトラックを展開する“柔”のマッドリブは今回も相性抜群。全篇iPadで制作したというのもイイっすよね。



アラバマ・シェイクスの歌&ギタリスト、ブリタニー・ハワードの初ソロ作は、家族や自身についてパーソナルな部分を表現した、エモーショナルでいてセンチメンタルな作品。リード・シングル「Stay High」は、ノスタルジックなある夏の日を思い出すような、サマー・メロウネス・ムード漂う珠玉の名曲。
それではまた来月お会いしましょう。



バイヤー寺町知秀のわくわくPOPSランド

寺町知秀(てらまち ともひで)

1999年にHMV渋谷入社。HMV立川など7店舗で店長を務め、計13店舗の勤務を経て現在は本社にて洋楽バイヤーを担当。

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