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橋本徹の『カフェ・アプレミディ・オランジュ』全曲解説
2015年10月3日 (土)
数多くの人気コンピレイションを手がけてきた橋本徹（SUBURBIA）のディスコグラフィーの中でもフリー・ソウルと並んで圧倒的なセールスを誇り、現在もなお空間BGM〜リスニング・カルチャーに大きな影響を与え続けている伝説のコンピレイション「カフェ・アプレミディ」シリーズの15周年とHMV25周年を記念した特別コラボレイション企画が、遂に実現しました。
7月に発売され、熱心なサバービア・マニアから初めて聴く音楽ファンまで幅広く支持を得ている『Cafe Apres-midi Fume』と『Cafe Apres-midi Olive』のリニューアル・リイシューに続く待望の第2弾は、なんと12年ぶりとなる新規選曲の新作『Cafe Apres-midi Orange』です！思わず誰もが幸福な気分になれる、鮮やかなオレンジのフランス伝統色に映された愛らしい子どものジャケット。もちろんブックレットには、こちらも12年ぶりのムッシュ・エスプレッソによるエッセイも掲載。ジャズ、ネオアコ、MPB、メロウ・グルーヴ、シンガー・ソングライター、AOR、ラヴァーズ・ロック、フレンチなど、今までサバービア〜カフェ・アプレミディのクラシックとして人気を博したにも関わらず、権利関係が不明で収録の機会を逃してきた名曲たちが奇跡的に顔を揃え、さらに21世紀のアプレミディ・クラシックも新たに加わったまさしくパーフェクトな仕上がり。ケニー・ランキン／ビートルズ2曲／エリオット・スミスの絶品カヴァーも含む、あの眩しかった季節の風景を鮮やかに描きフラッシュ・バックさせながら、時をこえて今の風景にも自然と溶けこむエヴァーグリーンな輝きが、再び夢を見させてくれる全20曲！
『音楽のある風景』シリーズ、『チルアウト・メロウ・ビーツ』、『素晴らしきメランコリーの世界』、『サロン・ジャズ・ヴォーカル』シリーズ、『ブルー・モノローグ』、“架空のFM”シリーズなど常に良質なコンピレイションを発表し続けている橋本徹さん監修の「アプレミディ・レコーズ」より、15周年を迎えたカフェ・アプレミディのアニヴァーサリー・コンピ『Cafe Apres-midi Orange』の登場です。先月にはユニバーサルミュージックより、シリーズの記念すべき幕開けを飾った『Cafe Apres-midi Fume』と『Cafe Apres-midi Olive』のスペシャル・アニヴァーサリー盤が発売され好評を博していますが、なんとこの『Cafe Apres-midi Orange』は12年ぶりの新規選曲による最新作です。個人的にも青春時代に夢中になって繰り返し聴き、そして計り知れないほど影響を受けたので、今回の企画はなんとも感慨深いものがあります。前回はサバービア〜アプレミディCDのライナーの執筆も手掛ける音楽文筆家の吉本宏さんを交えて特別対談を行いましたが、今回はアプレミディ・レコーズ恒例の全曲解説をお贈りします。
橋本徹の『カフェ・アプレミディ・オランジュ』全曲解説
01.Haven't We Met / Greg Yoder
様々なアーティストによるカヴァーで幾多のアプレミディ・レコーズのコンピCDでアンセム的な役割を果たしている「Haven't We Met」。ケニー・ランキンによるオリジナル・ヴァージョンが『カフェ・アプレミディ・ルー』に収録されて15年以上が経ちましたが、今も変わらずその歌詞の内容も含め僕らの音楽仲間には合言葉のように愛されている名曲です。つい最近リリースされたアラン・ハリスの男性ジャズ・ヴォーカル版も候補に考えましたが、記念すべき『カフェ・アプレミディ・オランジュ』のオープニングに選んだのは、西海岸からハワイに移住したアコースティックなシンガー・ソングライター、グレッグ・ヨダー。ハワイ産メロウ・フォーク〜AORの密かな人気盤として知られる1976年の自主制作ファースト『Dreamer Of Life』からのセレクション。同アルバムにはスティーヴィー・ワンダー「Golden Lady」やヴァン・モリソン「Moondance」のカヴァーも入っています。
02. Amor A Tres / Celeste
セピア色に染まった黄昏の風景に溶けこむブラジリアン・メロウ・グルーヴの至宝。かつて雑誌『relax』のサバービア編集による「Scat, Humming, Whistle」特集でも掲載され注目を浴びたことで、オリジナル盤を血眼になって探した人も多いはずでしょう。アルバムの冒頭には、負けず劣らず素晴らしいジャヴァン「Serrado」の好カヴァーも収録されていました。アレンジを手がけるのはメイレリス。個人的にも70年代後半に録音されたMPBは大好物で、今の気分なら“アーバン”という流れの中に置いても充分に魅力的なのでは。
03. Petite Fille Amour / Jacqueline Taieb
こちらも確か『relax』の「フリー・ソウル2001」特集に掲載されているのを見て知った作品。当時、この愛らしい子どもジャケットをなんとか手に入れたくて、熱心に探し続けたのですが結局、見つからず（今のようにインターネットで簡単に探せなかったのです）。ジャクリーヌ・タイエブといえば元々はフランス・ギャル同様、フレンチ・アイドルとしてカルト的な人気を博した存在でしたが、70年代にはなぜかこんなメロウな作品を録音。夢見心地を誘うようなゆったりとしたサンバのリズムとアコースティック・ギター、そして胸を締めつけるメロディーが絶品。
04. Je N’en Peux Plus / Diane Tell
フレンチ・カナディアンのダイアン・テルは本当にたくさん名曲を残していて、MUROさんも「Suburbia Suite」で『Chimeres』を紹介していましたし、“ラララ〜”のコーラスでフロアを沸かした「Le Mauvais Numero」を収録した『Entre Nous』もフリー・ソウルの人気盤。そういえば僕もレコード屋を覗いては必ず彼女の作品が置いてあるかチェックしたものです。中でもやはり最高傑作はこの曲が収録されたファースト・アルバムではないでしょうか。シャープに刻むアコースティック・ギターと眩いスキャットが、今聴いてもエヴァーグリーンな輝きを放ちます。
05. You'll Never, Never Know / Dislocation Dance
胸弾む青春の一曲。軽やかに走る小気味よいボサ・リズムにキュートな歌声、甘酸っぱいコーラスとメロディー。カヒミ・カリィ「Mike Always Diary」の下敷きにされ、小山田圭吾くんは1992年の「Suburbia Suite」でも紹介していました。後にペイル・ファウンテンズに加わるアンディー・ダイアグラムがトランペットで参加。シングルB面の「You Can Tell」は初期オリジナル・ラヴ〜ダン・ヒックス調のアコースティック・スウィングで、同タイプの「Take A Chance（On Romance）」や、エル・レーベルに通じるようなセンスの「San Michelle」「Bottle Of Red Wine」、哀愁漂う「Show Me」なども、彼らの作品では好きでした。
06. Never Again / The Sullivans
ネオアコ＋タイトゥン・アップ、ジャジー＆グルーヴィー。自主盤ネオアコの最高峰とも評される1986年のサリヴァンズ唯一のアルバムより、軽快なギター・カッティングと流麗なピアノ、チャーミングな女性ヴォーカルに魅せられるとびきりの名作「Never Again」。実はこのレコードを購入したのはリアルタイムではなくて、長く中古盤店で働き続けている友人の薄田育宏くんがぜひ僕に、とキープしてくれていた一枚。一聴してすぐにディスロケイション・ダンスやエイプリル・シャワーズなんかを連想しました。最近ドイツの再発レーベルFirestationから『Somewhere Songs』と題されたバンドの全曲集がリリースされたのも記憶に新しいですね。
07. Livin' In The City / The Melton Brothers Band With Ms. Alfie Moss
メロウ＆グルーヴィーな珠玉のフリー・ソウル・クラシック。「Free Soul Underground」を始めてまもない頃からヘヴィー・プレイしていたものの、90年代には権利保有者にたどりつけず、コンピ使用許諾を得られなかった貴重な音源。柔らかなフェンダー・ローズと乾いたドラミングに、アルフィー・モスの女性ヴォーカルも素晴らしく、後にマッドリブもRoc C & Oh No「Living For The City」でサンプリングしていました。ジャズを基調にソウルやブルースのフィーリングも香らせる、メルトン兄弟を中心にしたグループのいくつかのライヴ録音を集めた、1979年の同名の自主制作盤から。アルバムを通してハートウォームでリラックスできる雰囲気抜群の一枚ですが、白眉はやはりこれ。多幸感あふれるパム・パーヴィスの7インチ「Love Touches All」へつなぐ至福の流れが定番でした。
08. Things We Said Today / London Jazz Four
タビー・ヘイズらと並ぶ英国産ジャズの名作、さらにその中でも幻とされたのがこのロンドン・ジャズ・フォーです。僕も2002年にパルコの地下にアプレミディ・セレソンがオープンした際に、店内の柱に飾ってあるのを見て以来、オリジナル盤には未だ出会っていません。全編素晴らしいビートルズ・カヴァーが占める中、とりわけ特別な吸引力を秘めたラテン・ジャズ・ダンサーがこちら。ピアノ・トリオにヴィブラフォンを加えたクァルテットが繰り広げるヒップな演奏に思わず腰が動きます。
09. Eleanor Rigby / Ingmar Johansson
『カフェ・アプレミディ・オランジュ』は全編にわたり橋本さんならではの選曲の妙を感じさせますが、今回僕が特に気に入っているのは、前曲のロンドン・ジャズ・フォーからこのイングマール・ヨハンソンへのビートルズのカヴァー・リレー。AORファンも悶絶のメロウネスと、北欧ならではの透明感と幻影的な美学に包まれたアレンジメントに心惹かれます。「usen for Cafe Apres-midi」でも大人気の橋本さん選曲の常連、ナンド・ローリアの「If I Fell」と並ぶビートルズ名解釈といっても決して大げさではないでしょう。
10. Trickery / Kalima
エヴリシング・バット・ザ・ガール／ワーキング・ウィークなどのロビン・ミラー・ワークスと共に、80年代UKジャジーの流れの中で昔から大好きだったEP『Four Songs』のオープニング曲ですが、90年代後半に初めてDJプレイしたときの、フロアが湧いてきらめくようにスウィングした光景は忘れられません。DJをしていて、あれほど心躍った瞬間はなかなかないかも。ジャジーな高速ブラジリアン「Sparkle」が、ロンドンのクラブ・ジャズ・シーンで人気という話は聴いたことがありましたが、東京はこの曲でしょとかけてみたら人気爆発。言ってみればネオアコ・ジャズの最高峰。艶やかな色香をまとったアン・クィグレイの歌声、華やかで颯爽としたスウィンギーなビート、間奏のピアノ・ソロもミラクル。ニュー・ウェイヴの名門レーベル、ファクトリーからリリースを重ねたカリマは、スワンプ・チルドレンを母体にア・サートゥン・レイシオが合体してできたジャズ×ファンク×ラテン×ポップス・バンドで、その名はエルヴィン・ジョーンズ「Kalima」に由来。奇跡の一枚だと思う『Four Songs』は1985年のEPで、ラテン風味の「Land Of Dreams」も好作です。メンバーのアンディー・コンネルは同年、スウィング・アウト・シスターを結成。ちなみにカリマ名義のファースト・シングル「The Smiling Hour」はイヴァン・リンスのカヴァーで、これもナイス。
11. Give Me Little More / Carlton And The Shoes
僕らの若い頃はスタジオ・ワンからのファースト『Love Me Forever』がロック・ステディーの名盤として誉れ高かったカールトン＆ザ・シューズですが、1994年春の「Suburbia Suite」で紹介したのは、それまであまり知られていなかったセカンド『This Heart Of Mine』。もちろんその理由は、その後フリー・ソウルで大人気を博すことになるこの「Give Me Little More」が収められていたから。フィッシュマンズ「Running Man」に影響を与え、クレモンティーヌもカヴァーした、まさに至上のラヴァーズ・ロック。正真正銘「Free Soul Underground」で最もかけられたジャマイカン・ミュージックです。リード・ヴォーカルのカールトン・マニングを中心としたコーラス・トリオで、思わずシンガロンしたくなる親しみやすいハーモニーの魅力には抗えません。ギターのアール・チナ・スミス率いるバンド・アンサンブルも絶品で、特にカールトン・バレットのドラミングは最高。今春の来日公演も話題を呼びましたが、僕はやはり、グラッドストーン・アンダーソンらと共にやってきた1992年の“Rock Steady Night”が思い出深いですね。
12. Things I Used To Do / Gladstone Anderson
原田治の優しいクレヨン使いの抽象画風イラストレイションが素敵なジャケットも大好きで、僕はよく部屋に飾っていたグラッドストーン・アンダーソンの『Don't Look Back』は、日本が世界に誇れる“グッジョブ”と、心から拍手を贈りたくなる一枚です。グラディー自らプロデュース＆アレンジを手がけ、美しいファルセット・ヴォイスとピアノを聴かせる、OVERHEAT制作による心暖まる1985年盤で、タイトルから僕が連想するのはボブ・ディラン。その中でもいちばん好きな曲が「Things I Used To Do」でした。彼のアルバムではもちろん、「Suburbia Suite」にかつて掲載した、インストゥルメンタル中心のMoodiscからの2枚も大の愛聴盤。大学時代にミュート・ビートと共演したステージを観たのも懐かしいですね。彼が語り部として出演して、カリプソ〜メント〜スカ〜ロック・ステディー〜レゲエとジャマイカン・ミュージックの歴史を愛情たっぷりにたどり、ワン・ドロップの永遠の魅力に迫ったドキュメンタリー映画『Ruffn' Tuff』も、まさにラフでタフで優しくスウィート。グラディーの名曲「Twinkle Star」が奏でられるオープニングのタイトル・ロールから、個人的に生涯の一本と言っていいくらい素晴らしい音楽の瞬間にあふれています。
13. Let Love Flow On / Sonya Spence
カフェ・アプレミディ・シリーズが単なるジャズやブラジル音楽だけのコンピではないことは、もはや言うまでもありませんが、こういったスウィートなラヴァーズ・ロックが収録されることで、ぐっと魅力が増すというか、つまり普段ソウルやR&Bを聴いているブラック・ミュージック愛好家の方々も要チェックということです。こちらはマイアミ〜ジャマイカで録音された知られざる名作からのセレクトで、橋本さん好みのグルーヴィーなベース・ラインと、夕暮れの浜辺を思わせるラヴリーでメランコリックな雰囲気、英国ラヴァーズ・ロックにも通じる洗練されたメロディーが絶妙ですね。
14. The Horoscope Song / Don Glaser
ボブ・ドロウやベン・シドランを彷彿させる軽やかなクルーナー・ヴォイスが印象的な、個人的にもお気に入りのジャズ・ヴォーカリスト〜シンガー・ソングライター、ドン・グレイサーが嬉しいエントリーです。クールで都会的な雰囲気が抜群のリズム隊が織りなす、洒脱でスマートなソフィスティケイション。それもそう、バックはレイ・ブラウン、シェリー・マン、ビル・パーキンス、ポーリーニョ・ダ・コスタという錚々たる面子。50年代のウエスト・コースト・ジャズを思わせるスマートな佇まいを感じさせながらも、ほのかにメロウなAORの香りもただよわせています。
15. Amanhecer / Palmeira
オランダのローカル・グループが1979年に残した唯一のアルバムより、サウダージ・フィーリングの心地よいジャズ・サンバ。フェリシダージ・ア・ブラジルやテカ&リカルドといったフレンチ・ブラジリアンにも通じるヨーロッパ特有の淡い哀愁感をただよわせながらも、真っ青な海と空を思い起こさせる涼しげなアンサンブルも最高です。やはりどこから聴いてもサバービアらしい洒脱な楽曲ですし、アルバムにはカエターノ・ヴェローゾ、ジョアン・ジルベルト、ロベルト・メネスカルらの素晴らしいカヴァーも収録。ちなみに今ではめでたくCD化も果たされましたが、以前は滅多に見かけることもなく、僕はかつて正月のアプレミディ・セレソンの貴重盤放出日に、その眩しいブルーのジャケットを見かけたのが最初で最後です。
16. Ramp (Soft Rocks Remix） / COS/MES
“Good Mellows”をテーマにしたこの夏のDJで、必ずと言っていいほどスピンしていた最高に気持ちよいトラックがこれ。カフェ・アプレミディの今を伝えるという意味でも、この曲を収録できたのはとても嬉しいですね。バレアリック屈指の人気アクトとして知られるブライトンのディガー・ユニット、ソフト・ロックスによる柔らかで爽やかな浮遊感が心地よいドリーミー＆グルーヴィーなチル・ハウス・リミックス。世界を舞台に活躍するCOS/MESの2011年のファースト・アルバム『Sadistic Skatepark（Remastered）』からの限定アナログ・カット最終章より。
17. Waltz No.1 / New West Guitar Group feat. Becca Stevens
アメリカの気鋭ギター・トリオが豪華ジャズ・ヴォーカリストを迎えて録音した好企画盤より、ベッカ・スティーヴンスによるメロウ・フォーキーなエリオット・スミスの名曲カヴァー。ベッカといえば、今までにも『Free Soul〜2010s Urban-Mellow Supreme』や『Free Soul〜2010s Urban-Jazz』で重要曲としてフィーチャーされるなど、橋本さんの選曲の中でも重要な存在として認識することができます。しかも「Waltz No.1」のオリジナルはかつて『Jazz Supreme〜Modal Waltz-A-Nova』のラストに収められ、時空をこえてジャズ・シュプリーム〜フリー・ソウル〜カフェ・アプレミディが結びつく風景が広がっていることに、大きな感慨をおぼえてしまいます。
18. When Will The Day Come / Rasa
サンセット・メロウ・グルーヴの最高峰とも言える哀愁こみ上げ名曲。ギターのメロディーとベースの心地よさ、とろけるエレピにタイトなリズム。コモン「Take It EZ」のサンプル・ソースとしても名高いですが、僕は「Free Soul Underground」スタート当初に印象的なジャケットに惹かれて手に入れたレコード。ヒンドゥー教の新興宗派クリシュナ教からの依頼で1978年に制作されたもので、グループ名のRasaはチベットの聖地、今では宗教系メロウ・ソウル〜AORの名盤として知られています。暖かみのある歌とサウンドは、当時クリシュナに傾倒していたというスティーヴィー・ワンダーをも思わせ、J.O.B. Orchestraの同趣旨の作品も手がけているジョルジ・バレイロがプロデュース、ユージン・マクダニエルズの息子たちも重要な役割を果たしています。今年リリースされたEddie Cの7インチに収録されたこの曲のリエディットも最高で、次の“Good Mellows”コンピに収録されますので、お楽しみに。
19. Cycling Trivialities (The Goteborg String Theory) / Jose Gonzalez
ホセ・ゴンザレスはすっかりマイ・コンピレイションの常連ですね。両親はアルゼンチンからの移民だというスウェーデンの男性シンガー・ソングライター。味わい深い歌声と繊細なギターを奏でるアコースティック詩人にして、美しきチルアウト・フォークの至宝。わびさびに満ちた2004年のファースト『Veneer』がベン・ワット『North Marine Drive』の21世紀版なら、最も深く胸を打たれた2007年のセカンド『In Our Nature』ではエリオット・スミスの後継者的な側面も垣間みえました。「Cycling Trivialities」はその中でも最も感動した曲。輪廻転生、諸行無常の響き。内省的であり啓示的なそのヴォーカルは優しく強く、爪弾かれるギターは静謐なグルーヴを内包しています。ここに収めたのは、ホセ・ゴンザレスの自宅のあるイェーテボリを中心としたミュージック・アート・プロジェクト“The Goteborg String Theory”による厳かなオーケストラ・アレンジが施されたスペシャル・ヴァージョン。凛とした歌の素晴らしさ、悠久の調べ、その唯一無二の存在感は変わることなく、陶然とした気分へと誘われます。
20. A Better Way / Stephen Whynott
前曲のホセ・ゴンザレスからの流れに思わず胸を締めつけられます。70年代後半にMusic Is Medicineというレーベルに2枚の作品を残した、知る人ぞ知るシンガー・ソングライターのスティーヴン・ワイノットによるセカンド・アルバムから、スピリチュアルでフォーキーな名演が今作のラストを飾ります。10分にも及ぶ大作ながら、まったく時間を感じさせない儚い印象を与えてくれる唯一無二の世界観。秘められた内省感には、ブルース・コバーンやマイケル・ジョンソンといったカナダ〜ミネアポリスのシンガー・ソングライターにも通じるものがあります。曲の前半はつぶやくような声で歌われ、その後は淡々としたアコースティック・ギターによるインストゥルメンタルで、時折ホーンが入るくらいです。素晴らしすぎる構成、そして美しすぎるエンディング。
特典情報／トピックス
先着または抽選で関連グッズをプレゼント！
HMV店舗およびHMV ONLINE／MOBILEで、8/29発売の『Cafe Apres-midi Orange』をお買い上げのお客様に先着で「オリジナル・ミニ・ポスター」をプレゼントします。さらに抽選で「カフェ・アプレミディ・オリジナル・トートバッグ」（2名様）と「オリジナル読本“『音楽のある風景』の愛聴者のために”」（5名様）をプレゼントいたします！
(1)オリジナル・ミニ・ポスター・・・先着
(2)カフェ・アプレミディ・オリジナル・トートバッグ・・・2名様
(3)オリジナル読本“『音楽のある風景』の愛聴者のために”・・・5名様
【応募方法】 商品出荷時にメールにて応募フォームのURLをご案内します。
【購入対象期間】 2015年8月29日（土）〜2015年9月27日（日）（※ご予約の方も対象)
【応募対象期間】 2015年8月29日（土）〜2015年10月4日（日）
＊当選は賞品の発送をもってかえさせていただきます。
＊HMV本サイト及びHMVモバイルサイト以外からのご購入、非会員でのご購入は特典対象外となります。
＊商品出荷のタイミングによっては応募対象期間を過ぎる場合がございますことをご了承ください。
≪店頭でお買い上げの際のご注意≫
＊購入時にPontaカードを必ずご提示ください。
＊購入日までにローソンWEB会員への登録をお済ませください。
＊購入時に提示いただいたPontaカードのご登録が必要です。
＊購入日までにHMV（エルパカ）のメルマガのご登録が必要です。
＊お客様の携帯にて指定着信許可をされている場合は、@hmv.co.jpのドメインを許可設定が必要になります。
プロフィール
編集者／選曲家／DJ／プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。 渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。『フリー・ソウル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』『音楽のある風景』『Good Mellows』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは280枚を越える。USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作。著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。
関連特集（HMVサイト内）
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カフェ・アプレミディ15周年を記念した12年ぶりの新作！
Cafe Apres-midi Orange 【Loppi・HMV限定盤】
価格(税込) :
￥2,640
会員価格(税込) :
￥2,429
まとめ買い価格(税込) :
￥2,244
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販売終了
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カフェ・アプレミディ15周年リニューアル・リイシュー！
Cafe Apres-midi Fume 【Loppi・HMV限定盤】
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￥2,200
会員価格(税込) :
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カフェ・アプレミディ15周年リニューアル・リイシュー！
Cafe Apres-midi Olive 【Loppi・HMV限定盤】
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アプレミディ・レコーズ・コンピレイション・シリーズ
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コレクション Haven't We Met?〜Music From Memory
価格(税込) : ￥2,530
会員価格(税込) : ￥2,328
まとめ買い価格(税込) : ￥2,150発売日:2015年04月26日
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音楽のある風景 〜Sunlight to Moonlight〜【Loppi・HMV限定盤】
価格(税込) : ￥2,515
会員価格(税込) : ￥2,313
まとめ買い価格(税込) : ￥2,139発売日:2013年10月31日
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コレクション ブルー・モノローグ Daylight At Midnight
価格(税込) : ￥2,515
会員価格(税込) : ￥2,313
まとめ買い価格(税込) : ￥2,139発売日:2012年04月29日
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販売終了
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コレクション 音楽のある風景〜サロン・ジャズ・ラヴ・ソングス
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会員価格(税込) : ￥2,313
まとめ買い価格(税込) : ￥2,139発売日:2012年01月29日
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販売終了
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コレクション 音楽のある風景〜食卓を彩るサロン・ジャズ・ヴォーカル
価格(税込) : ￥2,515
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まとめ買い価格(税込) : ￥2,139発売日:2011年03月24日
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コレクション 素晴らしきメランコリーの世界〜ギター＆フォーキー・アンビエンス
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会員価格(税込) : ￥2,313
まとめ買い価格(税込) : ￥2,139発売日:2010年12月29日
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コレクション 美しき音楽のある風景 〜リオからパリへ〜
Catia
価格(税込) : ￥2,515
会員価格(税込) : ￥2,313
まとめ買い価格(税込) : ￥2,139発売日:2010年10月21日
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Chill-Out Mellow Beats〜Harmonie du soir
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コレクション 美しき音楽のある風景〜素晴らしきメランコリーのアルゼンチン
価格(税込) : ￥2,515
会員価格(税込) : ￥2,313
まとめ買い価格(税込) : ￥2,139発売日:2010年05月09日
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販売終了
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橋本徹(SUBURBIA)監修／選曲シリーズ
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コレクション Good Mellows For Sunset Feeling
価格(税込) : ￥2,750
会員価格(税込) : ￥2,530
まとめ買い価格(税込) : ￥2,337発売日:2015年07月22日
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コレクション Free Soul 〜2010s Urban-Jazz
価格(税込) : ￥2,200
会員価格(税込) : ￥2,024
まとめ買い価格(税込) : ￥1,870発売日:2015年05月20日
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コレクション Good Mellows For Seaside Weekend
価格(税込) : ￥2,750
会員価格(税込) : ￥2,530
まとめ買い価格(税込) : ￥2,337発売日:2015年04月22日
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コレクション Ultimate Suburbia Suite Collection Evergreen Review
価格(税込) : ￥2,640
会員価格(税込) : ￥2,429発売日:2015年05月20日
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販売終了
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コレクション Ultimate Suburbia Suite Collection Future Antiques
価格(税込) : ￥2,640
会員価格(税込) : ￥2,429
まとめ買い価格(税込) : ￥2,244発売日:2015年05月20日
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販売終了
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コレクション Free Soul 21st Century Standard
価格(税込) : ￥2,200
会員価格(税込) : ￥2,024
まとめ買い価格(税込) : ￥1,870発売日:2015年03月18日
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販売終了
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コレクション Free Soul Nujabes: First Collection
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会員価格(税込) : ￥2,024
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コレクション Free Soul Nujabes: Second Collection
Nujabes
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コレクション Ultimate Free Soul Blue Note
価格(税込) : ￥3,025
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まとめ買い価格(税込) : ￥2,572発売日:2014年12月10日
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販売終了
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販売終了
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Free Soul.The Treasure Of Malaco
価格(税込) : ￥2,420
会員価格(税込) : ￥2,226
まとめ買い価格(税込) : ￥2,057発売日:2014年11月19日
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販売終了
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Free Soul Original Love 90s
Original Love
価格(税込) : ￥3,035
会員価格(税込) : ￥2,792
まとめ買い価格(税込) : ￥2,581発売日:2014年11月05日
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Free Soul The Classic Of Smokey Robinson
Smokey Robinson
価格(税込) : ￥2,200
会員価格(税込) : ￥2,024
まとめ買い価格(税込) : ￥1,870発売日:2014年10月08日
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販売終了
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コレクション Free Soul : The Treasure Of Tabu
価格(税込) : ￥2,420
会員価格(税込) : ￥2,226
まとめ買い価格(税込) : ￥2,057発売日:2014年09月10日
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コレクション Free Soul origami PRODUCTIONS 〜Mellow Mellow Right On〜
価格(税込) : ￥2,640
会員価格(税込) : ￥2,429
まとめ買い価格(税込) : ￥2,244発売日:2014年09月03日
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コレクション Free Soul : The Treasure Of Al Green
Al Green
価格(税込) : ￥2,420
会員価格(税込) : ￥2,226
まとめ買い価格(税込) : ￥2,057発売日:2014年08月06日
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コレクション Free Soul: The Treasure Of Hi
価格(税込) : ￥2,420
会員価格(税込) : ￥2,226
まとめ買い価格(税込) : ￥2,057発売日:2014年08月06日
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Free Soul The Classic Of The Stylistics
The Stylistics
価格(税込) : ￥2,200
会員価格(税込) : ￥2,024
まとめ買い価格(税込) : ￥1,870発売日:2014年07月23日
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販売終了
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フリー・ソウル・クレイジーケンバンド
クレイジーケンバンド
価格(税込) : ￥3,035
会員価格(税込) : ￥2,792
まとめ買い価格(税込) : ￥2,581発売日:2014年07月16日
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コレクション Free Soul Motor City: Hotwax / Invictus Treasure
価格(税込) : ￥2,420
会員価格(税込) : ￥2,226
まとめ買い価格(税込) : ￥2,057発売日:2014年07月09日
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コレクション Free Soul Windy City: Brunswick Treasure
価格(税込) : ￥2,420
会員価格(税込) : ￥2,226
まとめ買い価格(税込) : ￥2,057発売日:2014年07月09日
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コレクション Ultimate Free Soul Collection (3CD)
価格(税込) : ￥3,025
会員価格(税込) : ￥2,783
まとめ買い価格(税込) : ￥2,572発売日:2014年04月23日
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コレクション Free Soul〜2010s Urban-Mellow Supreme
価格(税込) : ￥2,200
会員価格(税込) : ￥2,024
まとめ買い価格(税込) : ￥1,870発売日:2014年03月19日
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Free Soul.The Classic Of Terry Callier
Terry Callier
価格(税込) : ￥2,200
会員価格(税込) : ￥2,024
まとめ買い価格(税込) : ￥1,870発売日:2014年03月12日
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