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橋本徹の『サロン・ジャズ・ラヴ・ソングス』 全曲解説 橋本徹(SUBURBIA)関連記事まとめへ戻る

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2012年1月27日 (金)


橋本徹の『サロン・ジャズ・ラヴ・ソングス』 全曲解説



 
音楽のある風景 〜 サロン・ジャズ・ラヴ・ソングス
 
 『音楽のある風景 〜 サロン・ジャズ・ラヴ・ソングス』
 Apres-midi Records RCIP0170 2012年1月29日発売
 
人と時間と空間の奇跡的な調和を演出する、大人気ロングセラー・コンピレイション・シリーズ「音楽のある風景」より、サロン・ジャズ・ヴォーカル編として大好評だった「食卓を彩るサロン・ジャズ・ヴォーカル」と「寝室でくつろぐサロン・ジャズ・ヴォーカル」に続く決定盤が登場。ヴァレンタイン〜ホワイト・デイのギフトにもピッタリの、ロマンティックでメロウにスウィングする女性ヴォーカルによるサロン・ジャズ・ヴォーカルの名作ばかりを集めた珠玉のコンピレイションです。





 『音楽のある風景』シリーズ、『チルアウト・メロウ・ビーツ』、『素晴らしきメランコリーの世界』、USENの大人気チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」の10周年記念作品『Haven't We Met?』と、常に良質なコンピレイションを発表し続けている橋本徹さん監修の「アプレミディ・レコーズ」より、昨年に発売された『サロン・ジャズ・ヴォーカル』の「食卓編」「寝室編」に続く新作コンピレイションの登場です。その内容は女性ジャズ・ヴォーカルによるメロウでロマンティックなラヴ・ソング集ということで、ヴァレンタイン〜ホワイト・デイの贈り物としてもぴったりの一枚。大切な人を想う、切ない感情や繊細な気持ちを歌にした名曲カヴァーの数々が収録されています。心の深く柔らかいところに染みてくる歌と共に、全編に流れるゆるやかで安らぎに満ちたサウンド・テイストはお部屋やお店のBGMとしてもオススメです。柔らかな灯りに照らされた天使が写されたジャケット・デザインはインテリアにもいいですね。こちらはジャズ・ヴォーカルのコンピレイションではありますが、すべての音楽ファン、そしてリリシズム溢れる美しい演奏も聴きどころなので、ビル・エヴァンスやキース・ジャレットといったピアニストを愛する方にも、ぜひ聴いていただきたいです。

(ローソンHMVエンタテイメント店舗バイイング部 ワールド&ジャズ担当 山本勇樹)



* クロスレヴュー:黒字→橋本徹 青字→山本勇樹


01. 59th Street Bridge Song / Sofia Pettersson
オープニングは『音楽のある風景〜秋から冬へ』には「When About To Leave」を収めたスウェーデンのフォーキー・ジャズ・シンガー、ソフィア・ペターソンが歌うサイモン&ガーファンクルの名曲「59番街橋の歌(フィーリン・グルーヴィー)」。実は当初は、エリザベス・ミッチェルによるビル・ウィザース「Lovely Day」のカヴァーを予定していましたが、アーティストご本人の快諾は得ていたものの原盤元のスミソニアン・フォークウェイズと連絡がとれず、マスタリング当日にさしかえました。アコースティックな2分前後の曲というイメージで、フルーリンのケニー・ランキン「Haven't We Met」のカヴァーなども浮かびましたが、何となく“朝”の曲で始めたかったので、これに。今ではベストな選択だったと確信しています。この曲を収録した彼女のアルバム『Slow Down』は、僕の好きな曲ばかりカヴァーされていますね。


02. History Of Love / Jacqui Naylor
オーガニック・ジャズをベースに、ロックやポップスなどへの幅広いアプローチが人気のジャッキ・ネイラーの2006年作『The Color Five』より、アコースティック&フォーキーで親密なボサ・タッチのオリジナル・ソング。この前のソフィア・ペターソンと続いて、このコンピが穏やかに、余情を大切に始まる様子にとても好感が持てます。リスナーも自然と、このコンピの穏やかな世界に入り込めるような、そんな魔法のかかった流れですね。


03. Lately / Ann Austin
『食卓を彩るサロン・ジャズ・ヴォーカル』に入れた「Tell Me Not To Love You」も素晴らしいアン・オースティンの、これぞまさにサロン・ジャズという感じのメロウ&グルーヴィーなスティーヴィー・ワンダーのカヴァー。スティーヴィーの名曲群は、僕のコンピレイションでは毎度フィーチャーされている気がしますが、今回あらためて感じたのは、男性が書いたラヴ・ソングを女性の立場から歌うときに生まれる、何だかグッと来るニュアンス。12曲目のニール・ヤング「Harvest Moon」のカヴァーもそうですね。



04. (They Long To Be) Close To You / Valerie Joyce
ヴァレリー・ジョイスのバカラック・カヴァー集『The Look Of Love』から、ラヴ・ソングと言えば僕がまず思い浮かべてしまう「遥かなる影」。『音楽のある風景』シリーズでも、『春から夏へ』のアンジェリータ・リーや『夏から秋へ』のホセ・パディーヤなど、大きな役割を果たしている大好きな曲です。同じアルバムでは「雨にぬれても」や「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」も「usen for Cafe Apres-midi」の定番ですね。このあたりの流れは、心地よいボサ・フィーリングの女性ヴォーカル&ピアノが連なり、“ザ・サロン・ジャズ”という趣きです。



05. Blackbird / Andrea Celeste - Andrea Pozza
「ピアノとヴォーカル」のシンプルなデュオ作品は個人的にも最近よく好んで聴いていますが、イタリアより届いた、この二人の静謐な「ピアノとヴォーカル」は格別ですね。ケニー・ランキンはじめ名カヴァーが多い、ポール・マッカートニーの名曲を、橋本さんはケイティー・ヌーナンのヴァージョンでも選曲候補に挙げていたそうですが、こちらを選んだのも納得です。アンドレア・ポッツァのピアノのリリカルな旋律と、アンドレ・セレステの透明感ただよう歌声が、上質な時間を演出してくれます。



06. Let's Stay Together / Tara Norveil
イギリスの名門ジャズ・レーベル「33JAZZ」より、タラ・ノーヴェイルによるアル・グリーンの名曲カヴァー。私も初めて聴きましたが、イントロから一気に引き込まれました。というのも、ソウル名曲ながら意外にもジャズ・ヴォーカルの好ヴァージョンが少ない中、この程よいメロウネスがなんとも心地よくて、フリー・ソウルやAORのファンにもぜひ聴いていただきたいと思ったからです。こんなヴァージョンを待っていました。



07. Long Daddy Green / Rose Tait
ブロッサム・ディアリーのカヴァーを3曲、というのは、このコンピレイションのトピックと言ってもいいでしょう。ヴァレンタインが近づくと、僕は3年前の2月7日に亡くなった彼女のことを思い出してしまうのです。追悼の意もこめて、カフェ・アプレミディ・コンピでもお馴染みの名曲の知られざる好ヴァージョンを選びました。ロンドンの女性シンガー、ローズ・テイトによる「Long Daddy Green」は、チャーミングでコケティッシュ、でありながら深く沁みて琴線に触れてくるこの曲の魅力を、イントロのピアノの一音が空気を震わせる瞬間から表現しています。



08. I'm Shadowing You / Janet Seidel
前曲に続きブロッサム・ディアリーの名曲カヴァーです。シンガーズ・アンリミテッドやキャロル・キッドのヴァージョンもサバービア・ファンには人気がありますが、ジャネット・サイデルほどブロッサムの楽曲が似合うヴォーカリストはなかなかいません。彼女の人柄さえ伝わってきそうな優しい表情をみせる歌声や、自身の奏でるピアノもブロッサムそのもの。その名も『Dear Blossom』という作品集から選ばれた、まさにジャネットからブロッサムへの「ラヴ・ソング」とも感じられる素敵なカヴァーです。



09. That's All / Jacqui Hicks
これはもともと、1年前にコンパイルした『食卓を彩るサロン・ジャズ・ヴォーカル』のために用意していた曲で、そのためか、今回のコンピでは最も多幸感と躍動感の漂うセレクションになっていると思います。1950年代のアメリカの名スタンダードらしい、普遍的で大らかな、男女どちらが歌っても素敵なラヴ・ソングをグルーヴィーなスウィングにのせた至福のカヴァー。僕らがこの一年に直面したことの重さをかみしめながら、こうした屈託のない人間らしさへの憧憬も忘れたくない、そんな願いもこめて。確かにそれは、恋愛の本質でもあるように思います。



10. Help Me / Fabiana Martone
ジョニ・ミッチェルへの素直な敬愛が伝わってくるファビアーナ・マルトーネ、『寝室でくつろぐサロン・ジャズ・ヴォーカル』には「All I Want」のカヴァーを収めましたが、ここでは「Help Me」のカヴァーを選びました。若々しくキュートな歌声が好感を抱かせる、とても清々しく心を打つヴァージョンです。21世紀の女性ジャズ・ヴォーカルがカヴァーする20世紀後半の名ソング・ライターとして、ジョニ・ミッチェルはスティーヴィーやバカラックとも並び称すべき存在になりましたね。



11. Can't Help It / Viktoria Tolstoy
ドイツのACTレーベルより、スティーヴィー・ワンダー〜マイケル・ジャクソンのカヴァーで、『音楽のある風景〜秋から冬へ』ではリサ・カヴァナのヴァージョンが収められましたが、近年ではグレッチェン・パーラトもカヴァーするなど、ソウルとジャズを結ぶような曲となっています。なんともACTらしいスマートなサウンド・アレンジによるジャズ的快感に満ちた演奏は、グルーヴィーでありながら、サロン・ジャズの“くつろぎ”をしっかり感じさせてくれます。



12. Harvest Moon / Shauna Anderson
ニール・ヤングの「Harvest Moon」は、本当に大好きな曲です。歌詞もグッと来るのですが、これも男性の書いた歌を女性が歌っています。女性が男性に歌ってほしいと思い、取り上げるラヴ・ソングでもあるのかもしれません。ジェーン・バーキンもそうでしたが、ショーナ・アンダーソンはこの曲を淡々と歌っているところに、何とも言えないほのかに甘美な叙情が香ります。10年ほど前に『Jet Stream〜Summer Flight』に収録した、カサンドラ・ウィルソンの名唱も絶品ですので、ぜひ聴いてみてください。



13. Overjoyed / Christy Baron
今回の多くのカヴァーの中でも、ブロッサム・ディアリーと並んでキーとなるのがスティーヴィー・ワンダーだと思います。ここでもスティーヴィーの楽曲とジャズとの相性の良さを再確認できます。ポール・デスモンドのアルト・サックスがよぎるイントロから、温もりのあるセミアコ、そして密かな微熱を帯びた歌声、まさにこのコンピの温度感にふさわしい選曲ではないでしょうか。クリスティー・バロンは個人的にも好きなジャズ・ヴォーカリストなので、この収録はとても嬉しいです。



14. I'm All Smiles / Jeannie Miller feat. Russ Miller
このコンピには、橋本さんが選曲した「グラン・クリュ」シリーズと同質な雰囲気を感じることがあります。それは、聴いているとゆったりと時間をすごせるような優雅な音の響きのせいかもしれません。同時に、その上質な空間を、誰かと一緒に共有したい、と感じさせる選曲や流れなのです。ビル・エヴァンスの名作『From Left To Right』にも収められた、ミシェル・レオナードが描いたワルツの上質なカヴァーを聴いていると、そんな気持ちになってきます。


気品と洗練に満ちたワルツ、かつて『MPS for Apres-midi Grand Cru』に、この曲のケニー・クラーク=フランシー・ボラン・ビッグ・バンド版を収めたことが思い出されます。“グラン・クリュ”とはサロン・ジャズの礎になった概念とも言えるのですが、その“グラン・クリュ”感を象徴するようなセレクションかもしれません。まさに上質な女性ジャズ・ヴォーカル。知られざる名品として、推薦させていただきます。

※ 14曲目は、打ち合わせの行き違いにより、二人とも紹介文を書いてしまいましたが、その内容が似かよっていたのが興味深く、どちらも掲載させていただきました。


15. Time After Time / Kiki Ebsen
若い世代の音楽ファンには、もしかしたらビートルズやサイモン&ガーファンクルより知られているのかもしれない、あるときふと、そんなことを思ったシンディ・ローパーの「Time After Time」。そうした潜在意識からか、僕も近年、この曲を“ここ”という場面で選曲することが増えました。カサンドラ・ウィルソンやエヴリシング・バット・ザ・ガール、エヴァ・キャシディーなども切なさに胸を締めつけられる名演ですが、ここではまず知られていないだろうキキ・エブセンを。マイルス・デイヴィスがリアルタイムでこの曲を愛し、演奏したというのも、ジャズ史上に記憶されていいエピソードだと思います。



16. Close To You / Rigmor Gustafsson & The Jacky Terrasson Trio
11曲目同様ACTレーベルより、バカラックのカヴァーで、ここからエンディングへ向かっていく静かな流れがとても気に入っています(アプレミディ・レコーズの選曲の楽しみのひとつ)。ちなみにこの曲が収録されたアルバム『Close To You』は全曲バカラック・カヴァー集で、ACTの名プロデューサー、ニルス・ラングレンが手掛けた温もりのあるアレンジメントが、メロディーの良さを引き立てていますね。カサンドラ・ウィルソンとのコラボでも知られるピアニスト、ジャッキー・テラソンのトリオによるバッキングも光っています。



17. Moon River / Diana Panton
ご存じ、ヘンリー・マンシーニがオードリー・ヘプバーンに贈った「Moon River」ですが、僕はこの曲が、歳を重ねるにつれて、より深く、じんわりと沁みてくるようになりました。やはりカサンドラ・ウィルソンやエヴァ・コルテス、マルシア・ロペスなどは「usen for Cafe Apres-midi」の選曲でお世話になっていますし、ギスレ・ブルゲ・スティーヴェやジャネット・サイデル、ロン・デイヴィスにイノセンス・ミッション、フランスのモーリス・ヴァンデールからブラジルのエヴァまで、これまで多くのヴァージョンを自分のコンピレイションに収録させていただきました。今回は、『Moonlight Serenade For Star-Crossed Lovers』のアイディアの源のひとつともなった、ダイアナ・パントンの“月と星のうた”を集めたアルバムから。彼女の歌う「The Night Has A Thousand Eyes」(夜は千の眼を持つ)も好きなので、少し迷ったのですが。


18. Sweet Surprise / Trudy Kerr
ロンドンを拠点に活動して、チェット・ベイカーのトリビュート・アルバムや子ども向けの作品などを残しているジャズ・ヴォーカリストです。曲はもちろんブロッサム・ディアリーの名ワルツで、イェレーヌ・ショグレンによるカヴァーを愛聴していましたが、このヴァージョンも寄り添うような歌声としっとりした演奏が素晴らしいですね。ブロッサムの後期ダフォディル・レーベルのような淡いトーンと、トゥルーディ・カーのラヴリーな表情に胸が締めつけられます。


19. Don't Let Me Be Lonely Tonight / Jacqui Dankworth
イギリスのジャズ・シンガーによる、もはやジャズ・スタンダードにもなりつつあるジェイムス・テイラーの名曲カヴァーです。私も、この曲のカヴァーなら、思わずチェックしたくなるほど好きなのですが、ノスタルジックでセンティメンタルな想いを、ジャッキ・ダンクウォースは見事に歌にしています。このコンピレイションは、ジェイムス・テイラー以外にもジョニ・ミッチェルやニール・ヤングなどSSW的側面とジャズ・ヴォーカルの親密性を、橋本さんが描こうとしているという意味で、重要な選曲とみましたが、いかがでしょう。


20. Feel Like Making Love / Vivian Buczek
“Strollin' in the park, watchin' Winter turn to Spring”と歌い出されるこの曲は、この季節に欠かせないメロウなラヴ・ソングですね。ロバータ・フラックのヒットを皮切りに、これまでに僕のコンピレイションに入れただけでも、マリーナ・ショウ/メタ・ルース/リカルド・マレーロ/ジョニー・マティス/スー・ジャイルス/サスキア・ブルーインと、枚挙に暇がありません。作者のユージン・マクダニエルズもフリー・ソウル重要人物ですし、もちろんディアンジェロのヴァージョンも忘れてはいけませんね。今回は、スウェーデン・ジャズの歌姫ヴィヴィアン・ブクゼクがラストを締めくくります。ビタースウィートな味わいのアコースティック・ジャズで、“サロン・ジャズ・ミーツ・ラヴ・ソング”というコンセプトのエンディングに相応しいのではないでしょうか。そうそう、実はこの曲の前に、大好きなイーサ・デイヴィスの「Perfect」を入れたいと考えていたのですが、どうしてもタイム・オーヴァーで、来たるべきコンピのために温存した、ということも、付け加えておきたいと思います。



 



橋本徹 (SUBURBIA)

編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。渋谷・公園通りの「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・グラン・クリュ」「アプレミディ・セレソン」店主。『フリー・ソウル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは230枚を越える。NTTドコモ/au/ソフトバンクで携帯サイト「Apres-midi Mobile」、USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」を監修・制作。著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。




  D/H-03 usen for Cafe Apres-midi
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    この春10周年を迎えたUSENの大人気チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」。サバービア橋本徹氏による監修プロデュースのもと、音楽をこよなく愛する14人の選曲家が結集し、季節の移ろいや一日の時間の流れに合わせた、ジャンルを超えた極上のグッド・ミュージックをセレクトしています。その10周年を記念して、集大成とも言えるスペシャル・コンピレイションCDのリリースが決定! 14人の選曲家それぞれが、10年間の思いが詰まった「この1曲」をセレクト。さらに全員の総意のもと選びぬかれた6曲を加えた、最高の名曲ばかりを収録。曲ごとのエッセイや対談を収録した28Pにも及ぶブックレット、1枚ごとに手作りのパッケージまで、音楽を愛する全ての人へ、心をこめて贈る至福の1枚です!

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    〜Harmonie du soir

    夕闇と共に一瞬だけ訪れる刹那の奇跡と広大な宇宙に思いを馳せ、「夕べのしらべ」(Harmonie du soir = ドビュッシーの曲名です)をテーマに、どこまでも「美しさ」を求め時空を駆けるロマンティックな音楽紀行。あらゆるジャンルを自在に横断しながら、チルアウト・メロウな名曲群(現在入手困難なキラー・トラックも多く含みます)が80分間しなやかに繰り広げる甘美でスピリチュアルな音楽の旅。 NujabesやCALMのアートワークでも人気の高いFJDが手がけた幻想的なジャケット・デザインも印象的な、深い感動に包まれる後世に遺したい、永遠の絶品一大音絵巻です。

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    美しき音楽のある風景
    〜素晴らしきメランコリーのアルゼンチン〜

    『音楽のある風景』のスペシャル・イシューとして、透明な叙情と幻想的な幽玄の美を描き出す音の桃源郷アルゼンチン編が登場。ジャズやクラシックとボサノヴァやフォルクローレがまろやかに溶け合い、現代音楽やエレクトロニック・ミュージックの意匠も繊細にちりばめられた、詩情と映像美あふれる神がかったような名曲たち。それは、水のゆらめきや光のきらめき、風のささやきを感じさせ、エレガントで儚い無常感をたたえている。滋味深い歌声の優しい語り口、ピアノやムビラ(親指ピアノ)、ガット・ギターの余情に富んだメランコリックな響きが郷愁を誘い、どこまでも穏やかに心を落ちつかせ、魂を鎮めてくれる音の印象派。美しく安らかな心象風景がたおやかに夢の中へ導いてくれる、静かな奇跡と恍惚を宿した一生の宝物にしたくなる音楽がここにあります。

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    音楽のある風景-冬から春へ
    : Music With A View -Winter To Spring

    コール・ポーター、ジョニ・ミッチェル、スティーヴィー・ワンダー、ジョイス・クーリング、ジャヴァン、ビートルズ、ケニー・ランキンなどの絶品カヴァーを含む、入手困難なキラー・チューンをたっぷり収録。魅惑的な響きが甘美なグラデイションを描き、波のように心地よい音楽性の揺らぎが珠玉のハーモニーを奏で、ワルツやボサのしなやかなリズムがナチュラルな時の流れを生む一枚。人と時間と空間の奇跡的な調和を演出する、多幸感に満ちた胸躍り心ときめく音楽がここにあります。

  • 音楽のある風景-秋から冬へ

    音楽のある風景-秋から冬へ
    : Music With A View -Autumn To Winter

    『音楽のある風景 〜夏から秋へ〜』、『音楽のある風景 〜春から夏へ〜』に続く第3弾。このシリーズにて実感させられたのは橋本徹氏の持つ選曲によって、季節感を演出する能力の高さ。しかも、移り変わる季節をCDで表現している点。確かな構成力と選曲センスの高さによって、秋から冬への移り変わりを表現。聴けば分かります、空気が変わるんです。

  • 音楽のある風景〜夏から秋へ

    音楽のある風景-夏から秋へ
    : music With A View -Summer To Autumn

    前作『音楽のある風景 〜春から夏へ〜』よりもポップな選曲で、スティーヴィ・ワンダーの「BIRD OF BEAUTY」のカヴァーからロバータ・フラック/マリーナ・ショウ「FEEL LIKE MAKING LOVE」のカヴァーまで収録。1曲1曲で聴くのと、アルバムを通して聴くのとでは印象が変わる橋本徹の選曲の凄さを感じます。1枚で夏から秋への移り変わりを心から感じる選曲に脱帽。

  • 音楽のある風景-春から夏へ

    音楽のある風景-春から夏へ
    : Music With A View -Spring To Summer

    橋本徹(サバービア)全面監修レーベル「アプレミディ・レコーズ」発、「音楽のある風景」と題するコンピレーションの記念すべき第1弾。 「これほど人気曲が並ぶコンピレーションは久しぶり」と橋本氏本人も認める、アプレミディ/サバービア・ファンには特別な思い入れのある曲ばかりがずらり揃った、キラーチューン満載のセレクト。「春から夏へ」というサブタイトル通り、エヴァーグリーンかつ心躍る新旧ジャズ〜ボッサ系ヴォーカルの名曲がこれでもかと並びます。