フランクの交響曲をオルガンで演奏

2013年8月14日 (水)

セント・ポール大聖堂の大オルガンで聴く
フランクの交響曲ニ短調ほか
サイモン・ジョンソン（オルガン）

30年に及ぶ歳月と総額100万ポンドという莫大な費用をかけて2008年に改修を終えたセント・ポール大聖堂の大オルガンを用いた注目盤。1697年製作という長い歴史を持つオルガンがどのように蘇ったか、オルガン・ファン注目のアルバムの登場です。
　内容は、オルガニストで作曲家だったセザール・フランクの作品を集めたもの。メインは交響曲ニ短調をオルガン用に編曲したもので、ほかに、オルガン用の小品2曲と、オーケストラ曲『贖罪』の交響的間奏曲をオルガン・アレンジした作品を収録。
　教会オルガニストだったフランクの書いた「交響曲」は、オルガン的な息長いフレーズが印象的な作品でもあり、オルガンとの相性が良さそうなだけに、今回の録音は楽しみなところです。
　演奏のサイモン・ジョンソンは、セント・ポール大聖堂のオルガニストで、改修完了時のオルガン点検や記念公演演奏など、重責を担う人物でもあります。（ＨＭＶ）

【収録情報】
フランク：
・交響曲ニ短調 M48（オルガン版／サイモン・ジョンソン編）
・カンタービレロ長調 M36
・英雄的小品ロ短調 M37
・『贖罪』より交響的間奏曲（オルガン版／ダニエル・ロート編）

　サイモン・ジョンソン（オルガン）

　録音時期：2012年4月
　録音場所：ロンドン、セント・ポール大聖堂
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）