卍LINE インタビュー
Tuesday, July 8th 2008

interviewer : Horita/Moriyama(HMV online)
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2008-07-08 |
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イベント終了直後、困憊しきった卍LINEにインタビューを敢行してきました!!
『音楽はずっと鳴ってる』
卍LINE インストアが初めてだったんで、なんとも言えないですけど。けどつくりも、マスコミ、お客さん、みたいな感じだったから、陰と陽じゃんみたいな。まぁ、人も来てくれたし、今抜け殻みたいになれてるんで、良かったかなと。 --- いつもやっているクラブとかとは全然、雰囲気などが違ったと思うんですけど、そのへんはどうでした? 卍LINE そうですね、全然違いましたけど、そこが楽しいところでもあるけど、今言ったように、(クラブでは)マスコミみたいのもないし、(ここの)店の中は結構明るいし、でもその割にはコール&レスポンスとかやって、声出してくれたかな。 --- かなり盛り上がってましたよね。 卍LINE うん、でもなんせ初体験なんでね。なんとも言えないすけどね。 --- でもそんなマスコミもたくさんいる中で、「韻 de kill TV」をかましてくれましたね。 卍LINE そう、やんなきゃね、あの状況じゃ(笑) --- あえてやったという感じですか?
卍LINE そうっすね、なんだろうな〜。逆に“よく言うな〜”とか言われるけど、これからはもう言わないほうが危ないと思うし。子供ができて、その子供が暮らしていく時代だったりとか、またその子供が暮らしていく時代とか、命が繋がっていく感じがすごいリアルに目の前にあるから、次の世代が生きる時にエグイ世の中だったらかわいそうだなと思うし、だったら今やっとこみたいな。今やることで、未来がつくられていくんだったら、今言ったほうがいいじゃんって思うから。チャンスだしね、ああいう時は、逆にウチの前にマスコミ来てるときこそがチャンスだと思うしね(笑)。 --- さっきライブでも言われてましたが、レゲエはレベルミュージック。ラブ&ピース的な側面と同時に、レベルミュージックっていうのが根底にあって、そういうことを訴えるためにレゲエを演り始めたんですか? 卍LINE なんだろうな〜、たまたまっちゃ、たまたまですね。まあそういう音楽だから好きになったっていうのもあるし。言ったら、小学生のときに初めて聴いたブルーハーツの延長線上だと思うんすよね。 --- もともと何をきっかけでレゲエを聴くようになったんですか? 卍LINE 一番初めに聴いたレゲエって言ったら、多分なんとなく聴いたボブ・マーリーとか、そういうレベルだと思うんすよ。別に親父がレゲエ好きだったわけでもないし、レゲエ一家みたいなことでももちろんないし、普通のいわゆる一般的な家庭だと思うし。でも、そういうところで育ってきたやつらにも、レゲエってすごいメッセージがあるし。特に俺らの世代って、日本人である事とか、別にナニ人でもいいんだけどさ、そういうアイデンティティみたいなものが最低限までいってリバウンドしてる世代だと思うんすよね。“いいじゃん国なんて〜”みたいなのが、俺らの親の世代で、逆に(今は)自分が自分である為にアイデンティティが必要だみたいに思ってるやつらが多いし。レゲエのDee JayもHip Hop --- ジャマイカにおけるレゲエの意味合いと、日本におけるレゲエの意味合いは違うと思うんですけど。 卍LINE そうだね絶対違う。だって俺らあんなしんどくて不便じゃないもんね、むかつくことはあっても。しんどいとか、生活の苦しさとかからにじみ出てくる音楽。そういう部分での意味合いはそりゃ違うんだろうなと思うけど、じゃあ俺ら平和で幸せかっていったら、まあそれは個人の問題だけど、手放しじゃ言えねーなーみたいな。なんか見失ってるものもあると思うし、なんか偉そうだけど、俺はそうやって思うから。 だからそこの足りないものを埋めていくために、ものすごいパワーをくれる音楽だと思ってるし、実際パワーが出て、毎日車でどっか行くときとか、家にいるときとか、音楽はずっと鳴ってて、自分がいけてないときとか、気持ち的にも落ちてたりとか、バッドマインドがあったりとかするとレゲエって聴けないんだよね。特に日本語って突き刺さってくるから、自分がしっかりしてないと聴けない音楽なんですよ。こうやって生きていくって、もちろんスタイルはみんな違うけど、似たような覚悟してるやつらが集まってきてるから、なんか空気も心地良いし。そういうことを大事にしていくことが、卍LINEとしてやっていきたいことだなと思う。 --- ちょうど今話にもでましたが、1st アルバムが発売されて、率直な感想はどうですか? 卍LINE いや〜大変だなぁと思って。一枚出すのって本当大変で、うちらは本当手作りでやってるし、PVとかも2人で録りに行ったりとかして、5日間ぐらいで、でも3本分とか録ってきたりとかして(笑)。レゲエDee Jayとして曲を創るっていうことが俺にとっての作業だけど、その周りにこんな色んな事いっぱいあんの?とか、人付き合いもそうだけど。純粋に音楽だけに打ち込むっていうのは難しくて、かといって、それをしてるから純度は下がんのかって言ったらそうじゃなくて、それがあるからより良くなっていくこともあるし、パワーもらったりもするけど。めんどくせーなっていうときもあるし、体力的にも、一日24時間じゃ足りねーなーみたいな。一枚出すのって本当大変で、すごい数の人間が動くし。今まで作業的には俺ら2人とか3人とかでやってきたことが、CDをいざ発売しようとすると、たくさんの人が集まってきてくれて、その分マンパワーで、人の力どんどん集まってくるから、より花開くってこともあるけど、その反面どっかでバランス取っていかないと、ピュアに一番最初に、俺は歌いたい、レゲエDee Jayになりたいってなってた気持ちが、わかんなくなっちゃてきたら怖え〜な。なんの為にって言ったら、好きだからだけど。その純度だけは絶対落としていったらダメだと思うし。俺は卍LINEというレゲエDee Jayとしているけど、例えばBOY-KEN、例えばRYO the SKYWALKER、例えば誰々っていう…、言ったら同じ根っこから生えてる植物だと思うんすよ。俺みたいのも生えてるし、KENちゃんみたいのも生えてるし、RYO君みたいのも生えてるし、NG HEADも生えてるし、でも生えてる地面は一緒なんだよね。その地面にさえ来させれば、そいつもなんか花咲かすかもしんないし、俺らに栄養くれるかもしんないし、俺らの咲いてる花見て、きれいだっつってパワーもらってくれるかもしんないし。橋渡しがしたいですね、一人でも、騙してでも(笑)、ちょっと来てみろって言って。来さえすれば後はそいつが判断することだし。俺らはこうだけど、お前はどうなの?みたいな。そういう方法でしか最後は共鳴できないと思うし、でもこっちに来さえすればやばいアーティストがわんさかいるし。俺、本当に仲間だと思ってるし、気合入れてやってるやつらは。一人じゃないって思ってるし、俺の周りには、スゲー数の仲間がたくさんいて、みんな仲間だぜっていう思いがあるから、例えば「韻 de kill TV」とかやってて、バビロンとマンツーになった時も、俺は一人じゃないんすよ。 --- そこから、色々繋がって、広がっていけばいいですよね。最後にアルバムの聴き所を教えてください。 卍LINE うーん聴き所は…、俺は映画でもそうなんだけど、別に無いんですよ。押し曲でPV作ったのは「Center Entertainer」って曲だけど、俺が選んだわけじゃない、正直。押し曲どれにする?って言われて16曲ばっと出された時、いや長男だし、次男だし、三男だし、四男、五男で十六男までいるよって、一番好きな子供って選べないじゃん。だからそっちで選んでくださいって言ってV.I.P.に選らんでもらったのが「Center Entertainer」で。じゃあそれでいいですよって言って。そういう意味では聴きどころはお客さんが決めればいいし、それであのフレーズ良かったとか、あのリリック良かったとか、あのメロディ良かったとか、それぞれ楽しんで欲しい。
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5/神奈川・横須賀@GREEN HILL 「MEST」 |

