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SEAMO 『Stock Delivery』 インタビュー 第2回

Wednesday, June 18th 2008

 
SEAMO インタビュー
interviewer : 保坂壮彦(HMV)


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新しくブラッシュアップしてリリースしようと思ったときに、
絶対に女の子目線が必要だと思っていたんですよ。
男子からの一方的な気持ちだけではなくて、
それに対する女子からの、
アンサー的な気持ちを吹き込んでもらおうと思って。



--- 先ほど、歌モノの歌詞を重視していくということをおっしゃってましたが、個人的に、「Brotherhood」の歌詞にある、“遠い距離を埋めるぜ気持ちで これがあるから音楽おもしれい”というフレーズがとても印象的で。このような歌詞にSEAMOさんの音楽に対する姿勢、意志が詰め込まれているのかなと…。

SEAMO そうですね。僕は東京の人間ではなく名古屋の人間なんですが、この曲は北海道に住んでいるヤツ(SEAMOの長年の親友である札幌のFM局AIR-G’の看板DJ RYUTA氏)と一緒に書いた曲なんです。名古屋の人間で名古屋で盛り上がってローカルで人気が出る構図というのはわかるんですけど、北海道に行ったとき、地元でもないのにまるで地元のように暖温かく受け入れてくれたんですよ。その時に、“あ、音楽やっててよかったな〜”って思ったんです大袈裟でなく。ほんとよそ者なのに、北海道日本ハムファイターズのピッチャー、ダルビッシュ有のように僕のことを迎えてくれるわけですよ(笑)。それがすごくありがたくて。
  音楽っていうコンテンツを持っているだけで、地方という共通意識のもとで盛り上がれるのがすげぇいいと思ったし、その北海道の人と同じ気持ちになることもできたし…。DJ RYUTAとも仲良くなったのは大きくて。だからこそこの曲が出来たんです。歌詞に書かれているようなことを本当に言われてすげえ嬉しくなって。ほんと距離なんて関係ないからさ、っていう。

--- SEAMOさんは、特に人と人との繋がりというか、コミュニティ、ユニティという関係性をすごく大事になさっている方なんだなぁと改めて実感させられますね。

SEAMO もうそれはほんとその通りで…。だって僕みたいな奴が、山口とか福島とか徳島とかに行っても待っていてくれる人がいるんですよ。それがすごく不思議な感覚で。まさに音楽をやっていなかったらこんなことになっていなかっただろうし。大都市でラジオの公開放送とかやれば何百人とか集まるけど、地方でやると、5人とかの場合もあるんですよ。それでも僕の中での気持ちは変わんないんですよ。すっげぇありがたいっていう。
  他にも、地元のイベンターさんだとか、ラジオだったらラジオのナビゲーターさんだとかも同じで。各地方に行けば、そういう人達がいるわけで、行くたびに僕のことを理解して、仲間として受け入れてくれるんですから。だからこそなおさら自分がそのありがたみやその人達のことを忘れないようにと心がけていますね。

--- 今回は、『Stock Delivery』と同日に、AYUSE KOZUEさんフィーチャリング・シングル「Honey,Honey」がリリースされるわけですが、AYUSEさんと今回一緒に共演することになったきっかけを教えてもらえますか?

SEAMO フィーチャリング・シングルを依頼するとき、いつもそうなんですけど、曲ありきの人選をしています。の「Honey,Honey」はライブの定番曲になっていて、新しくブラッシュアップしてリリースしようと思ったときに、絶対に女の子目線が必要だと思っていたんですよ。男子からの一方的な気持ちだけではなくて、それに対する女子からのアンサー的な気持ちを吹き込んでもらおうと思っていて。 “この歌を唄ってくれる人は誰がいいんだろう?”って考えたときに、バリバリにビブラートが効いているようなR&B系の人でもないし、超セクシーな人でもなくて。とにかく、おしゃれでキュートな人が向いていると思ってたんです。さらにキャッチーで可愛いイメージの人がいいなと思ってて。もちろんスキルがある人というのは大前提なんですけど、それを考えていたらAYUSE KOZUEちゃんがぴったりかなと思ったんですよ。
  で、実際やってみたら、彼女の声ってしつこくないんですよ。だからトラックにもすっと入り込んでくれたんですよね。それでいて、おしゃれでキュートですからね。ほんと、「Honey,Honey」にピッタリはまってくれてよかったです。

--- 以前から面識は無かったんですか? レコーディングで初めてお会いしたんですか?

SEAMO そうです。これはもうほんとに僕からピンポイントにオファーを出したんですよ。

--- なるほど。では、会う前にAYUSE KOZUEというアーティストを想像していたイメージと、実際お会いして唄ってもらったときの感想はどうでしたか?

SEAMO ほぼ一緒でしたね。おてんばなイメージでもなかったし。歌入れしているときもすごくストイックで真面目な子だし。僕が女性ボーカルの人にフィーチャリング・シングルしてもらうときは、事前に僕のほうで譜割とか考えて前準備はしておくんですよ。全く上手く唄えない人もいれば、そうじゃない人もいたりするので。
  彼女の場合は、もちろん僕の希望通り唄ってくれたんですけど、彼女なりの意見とか、彼女なりの考えを出してくれて。そのアイデアのほうが良かったんで、是非! っていう感じで任せた部分もあったんです。セルフプロデュース能力に長けていると思いましたね。あと、一緒にリハーサルするのにスタジオに入ったときに、マイクチェックしながら、トリミング(EQの一種)を自分でいじるんですよ。 僕はそういうこと今までやっていなくて。ボリュームの上げ下げくらいしかやってなくてね。でも彼女は自分自身で自分の声をミキシングしてるんですよ。それを見て、“この子は普段からそこまでいじってんだな”って。で、俺も負けてられないからいじってみようとしたんですけど、“ようわからん!”みたいな(笑)。そういうところも含めて、彼女は自分で最初から最後まで完結できる子ですよね。自分で録ったものに関して、どのようなコーラスをかぶせたほうが好いかとかもわかっていて。“ここは三度のコーラスを被せよう”とかね。だから、ぶっちゃけ僕がやることはほとんどなかったですね。

あと、彼女ってクラブとか平気でガンガン行っているらしいんですよ。それを聞いて驚きましたね。わりとそういう場所でコミュニティを作っていて。で、その中の友達のイベントがあるから遊びに行ってたりするんですよ。今の若い女の子アーティストでそこまで現場に足を踏み込んでいる人って少ないですからね。僕ら男連中だとそういうのはしょっちゅうやっているんですけどね。

--- なるほど。ではここでちょっと妄想を膨らませて頂きたいのですが、もし、日本に限らず世界中、なくなられた方、存命な方関係なく、どんなアーティストでもフィーチャリング・シングルできる、という夢が叶うとしたらどのようなアーティストとやってみたいですか?

SEAMO 

本音はBiz Markieと言いたいところなんですけど、ほかの人たちと結構やってますからね。そう考えると、OutKastになるのかな…。所謂、憧れっすよね。ファッションもパフォーマンスも含めてかっこいいなって思いますね…。本人で言うと、奥田民生さんとかとやってみたいですね。僕、ユニコーンすごく好きだったんで、憧れもありますし。民生さんと絡むなら…というイメージも僕の中では見えてますしね。


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SEAMO 『STOCK DERIVERY』

 CD  
STOCK DERIVERY


1 天狗 〜祭りのテーマ〜
2 Honey Honey feat. AYUSE KOZUE
3 Love ミサイル
4 カラテキッド
5 好奇心
6 Brotherhood
7 Break My Heart
8 We Fight!
9 無想転生
10 Rising Dragon feat. 2BACKKA
11 Runnin'
12 Brotherhood(another Version) Bonus Track

初回生産限定盤(シンプル盤)はなるべく安い価格でユーザーに届けたいという思いから、スペシャルプライスでリリース!
※このシンプル盤にはブックレットは付属していません。


最新SG!

SEAMO 『Honey Honey: Feat.Ayuse Kozue』

 CDM  
Honey Honey: Feat.Ayuse Kozue


1 Honey Honey feat.AYUSE KOZUE
2 Honey Honey feat.AYUSE KOZUE(instrumental) 3.Honey Honey (live Ver.)