HMVインタビュー: Pete Rock
Thursday, April 17th 2008
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Pete Rockインタビュー
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みんな一緒のボートに乗っている感じだよ。
--- 貴方のビートから影響を受けたプロデューサーは数多くおりますが、自分と同じヴァイブを感じたり、共感できるプロデューサーはいますか? Pete Rock J Dillaはかなり俺に近いサウンドとヴァイヴを出していたよ。 たくさんのプロデューサーの中でもJ Dillaが一番俺の音を勉強して、吸収してくれていたと思うね。 --- プロデュースしてみたい、もしくは共演してみたいアーティストはいますか? Pete Rock たくさんいるよ。LL Cool J、Mary J Blige、Keyshia Cole・・・Keyshia Coleは去年の最新アルバムに関わったばかりだけど。 --- 他のインタビューでも何度も質問されてるかも知れませんがCL Smoothとのリユニオンは・・・。 Pete Rock 申し訳ないけどCLに関する質問はなしだ。インタビューではパーソナルなことは聞かないでくれってみんなに言っているんだ。 今回は俺が作る音楽(『Ny's〜』)に関するインタビューであって、個人的な人生に関することとか、「何でこんなことが起きたの?」ってことは関係ないからね。 --- では次の質問を・・・。 最近よく聴いているのはどんな音楽ですか? Pete Rock 80’sものかな。 あと、ロックが多いね。Doobie Brothers、Pink Floyd、Bread、Meat Loaf、 それにLed Zeppelin、Ozzy Osborne、Kissとかも聴くよ。 --- 以前、インタビューでレコードを掘るのに東京という街がとても気に入ってると発言してるのを見ました。 Pete Rock 東京はとても好きだよ。仙台、渋谷、他に好きなところは沢山あるね。 --- その渋谷では、今、アナログ・ショップ、特に新譜の専門店が続々と店を畳んでしまっている状況です。 Pete Rock あまり嬉しいニュースではないね。けど、そういうことは起きるよ。 --- 今、パッケージとしてCDは苦戦を強いられ、替わりにデジタル配信のマーケットは飛躍的に大きくなっていますが、 アーティストとしてその状況をどう思いますか? Pete Rock そうだね。アメリカでもデジタルの市場がCDの市場に侵食しているね。 しかも、本来なら沢山の収益をもらえる人が、そこまでお金をもらえていない状況になっている。 ヒップホップの市場においては、50 CentやJay Z、Eminemみたいな大物以外にはあまりお金をかけないようになっている。 その他のアーティストへの扱いはみんなほとんど同じさ。みんな一緒のボートに乗っている感じだよ。 --- 来月、日本にツアーでやってきますね。 Pete Rock 5月1日から12日まで日本に行く予定だよ。今回東京にいるのは1日だけ。本当はもう少し長くいたいんだけど、スケジュールに沿って行動しなきゃいけないから しょうがないね。でも日本のみんなに会えることを楽しみにしているよ!
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来日スケジュール |
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Primitive Inc. presents Pete Rock “NY’s Finest” Release Tour
ヒップホップ界のレジェンドとして名高いPete Rockが、フル・アルバム『NY’s Finest』を引っ提げて 3年ぶりに来日決定!西麻布SPACE LAB YELLOWを含む、全7ヶ所を巡る全国ツアー! 全国ツアー概要 5月1日(木)−名古屋MAGO 5月2日(金)−福島NEO 5月3日(土)−金沢8HALL 5月4日(日)−東京SPACE LAB YELLOW 5月5日(月)−京都LABTRIBE 5月9日(金)−大阪TRIANGLE 5月10日(土)−岡山MARS 主催・問合せ:Primitive Inc.
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Pete Rockプロフィール |
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ヒップホップ・シーンを代表するプロデューサー。16歳の頃からMarley Marlの元で仕事を始め、DJ Eddie F率いるプロデュース・チームである
Untouchablesのメンバーになり、Public Enemyの「Shut ‘Em Down」のリミックス、その他多数の有名曲を手掛けたことでシーンから絶大な注
目を集めた。その後も従兄弟であるHeavy Dの作品などをプロデュースする一方、Pete Rock & C.L. Smoothとして活躍、クラシック・ソングを量産し今でもその当時のアルバムが衰える事無くコンスタントに売れているという偉業を成し遂げている。95年のPete Rock & C.L. Smooth解散後は自身のレーベルであるSoul Brother Recordsを設立。I.N.I.、Deda、Rob O等の作品を制作するも、お蔵入りになるなどの不運に見舞われ不遇の時代を過ごしたがそれを乗り越え、98年に傑作ソロアルバムをリリースし、こちらも大ヒットになりシーンでの間違いのない立ち居地を構築した。2000年代に入るとBBEレーベルからインスト・アルバムをリリースし、その他でもMic Geronimo、AZ、Das EFXなど多くのアーティストをプロデュースして、多くのクラシックを生み出している。08年にはRambling Recordsから『Ny's Finest』をリリース。4年ぶりとなるフル・アルバムということで既に大きな話題を呼んでいる。
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インタビューこぼれ話 |
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数多くのインタビューをこなしてきたダンス&ソウル・チームですが、海外のアーティストに直接、電話でインタビューしたのはこれが初!
しかも超・大物のPete Rockとあって、これまでのインタビュー史上最高に緊張した一瞬でした。といっても、当方は質問・テキスト構成を担当しただけで、直接Pete氏とやりとりしてくれたのは
Englishページ担当(⇒English:Pete Rockインタビュー・ページ
)。彼がいなければこのインタビューページは存在しなかったといっても過言ではないでしょう。
ここに至るまで紆余曲折を経ながらも、なんとかこのインタビューを実現することができました。
御尽力いただいたレーベルSTRIDING、Pete Rock氏のマネージメント会社のご担当者様方には、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
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