キリンジ インタビュー

Wednesday, March 19th 2008

無題ドキュメント
キリンジ インタビュー

inteview : KIRINJI(堀込泰行、 堀込高樹)
text : komori &hosaka(HMV)


  Archive (更新の予定)
※更新日はあくまでも予定ですので、変更の場合があります。御理解の程を。
2008-03-19
2008-03-26
2008-03-19


ASK THE ARTISTS インタビュー

HMV ONLINEのユーザー参加方企画、「Hear My VOice」の人気コーナー「ASK THE ARTISTS」に寄せられた、ユーザーからの質問を直接キリンジのお2人に投げかけました!
さあどのような回答を届けてくれたのか……?

ピンク文字:ユーザーからの質問
(※カッコ内の名前はユーザーのニックネームです)



10年前に比べて、便利なツールで情報も得られる! 欲しいCDも買えるし、遠くのライブにも行ける! でも30歳の今、体力と記憶力の低下が…など良し悪しを感じているのですが、お二人が良くも悪くもこの10年で変わったなぁと思うことは何でしょうか。<ごめ>

高樹 やっぱインターネットじゃない? 10年前は欲しいレコードとかもわざわざ輸入盤屋に行かなければならなかったし、輸入されてなかったものもあった。そういうのが買えるようになった。らしい。俺、買ったことないからわからないけど(笑)。

泰行 まあ、そうだよね(笑)。

高樹 あと、今は、Wikipediaとかでアーティストのディスコグラフィとかバイオグラフィとかがすぐわかるようになっているしね。10年前だったら考えられなかったよね。

--- 昔に比べて今は情報過多になっていると思うんです。インターネットで検索かけて得られる情報から何を取捨選択すればよいかわからないというか。昔だったら紙媒体、音楽雑誌などで調べて…というものが主流であったと思うのですが、その辺りの時代の流れはどう思っていらっしゃいますか?

高樹 俺は、“どっちでもいいじゃん別に”って思っちゃうんだけどまずいかな? まあ、ある雑誌に載っているレコード屋さんが押しているレコードを買うというのは、言ってみれば、そのレコード屋の視点じゃないですか。それを通じて世界を広げて音楽を聴くことって自分の感覚で音楽を選んでいる感じがしないんですよ。
  で、インターネットというのは検索すればとりあえず情報がだーっと出ますよね。ヒット数の多いものから順番に出ますよね。その中から選ぶのは自分なわけだから、ある意味インターネットのほうも大変だと思いますね。たまに何かを検索しているときに、知らない奴のブログをクリックしたら、えらく重いブログで。“なんで、俺、こいつのブログ、クリックしちゃったんだよ!”ってなるときありますから(笑)。
  だからインターネットが安易だともいえないし、雑誌のほうはというと、その雑誌が打ち出しているカラーを自分のカラーだと信じ込んでしまうのも危険だと思うんですよ。
  ようは、自分の好みがはっきりしている人だったらどこに何にアクセスしようが大丈夫だと思うんですけどね。とにかく、どっちもどっちだと思いますね。

泰行 そうだね。インターネットだと、音楽雑誌以上に音楽的にすごい批評を書いている人がいたり、そんなに知らない人が批評家ぶって書いている人もいるし(笑)。誰がどういう基準で出しているのかが判らなくなってしまうから、探すほうも探す基準をある程度考えていないとどうにもならなくなってしまいますよね。
  案外気づかないうちに惑わされてしまったりしますよね。そういう意味ではインターネットにはインターネットなりの苦労がありますからね。

メジャーデビュー10周年おめでとうございます。さて、私もそれなりに10年歳を取り、現在小学校の図書室のおねえさん? をしております。そこでおふたりにご質問。こどもの頃に読んで影響や衝撃を受けた本、そしてこの10年間に「あれは良かった!」という本や楽曲にまで影響を及ぼす程の作品がありましたらこっそり紹介いただけたら、と思います。(ダ・ヴィンチ連載決定記念も兼ねて・・・) <郷戸エミ>

高樹 何読んだだろうな…。子供の頃…。あ。あの、なんとか探偵団とかいうやつ。

泰行 『こちらマガーク探偵団』だ。シリーズモノだったやつだね。

高樹 あれはみんな読んでいたよね。

泰行 面白かった。

高樹 あと、星新一も好きだったね。

泰行 そうだね。家にいっぱいあったね。

--- やはり、お二人とも同じ本を読まれていたんですよね?

泰行 子供のときに読んでいたものは兄の本棚から取って来て読んでいたりしていましたけど。

高樹 あと、もう1つの質問で、“楽曲にまで影響を〜”っていうのがあったけど、考えてみてもほとんど影響はないと思います。

泰行 そうだね。うん。あと大人になって影響を受けたというと、アゴタ・クリストフの『悪童日記』ですね。
  この本はすごく簡単な言葉だけで書いてあって、無駄な修飾的表現がいっさいないんですよ。ひとつの文だけ取り上げるとつまらないんですけど。それらが羅列して1つの小説になると、実は無駄な表現を削いだからこそよりイメージが鮮烈になる本で、すごく良いんですけど。
  それが、音楽に反映されているか? と考えるとわからないですね。

高樹 あの、よくファンの方に本をもらったりするんですけど、違う人から同じ本を1冊ずつ送られてきたときが合って。
  最初、5-6年前に送られてきて、見たら、“私小説”と書いてあって。僕、私小説が好きじゃないんで、まあいいやって読まなかったんですよ。そして、その数年後に、違う人からまた同じ本が贈られてきて。で、“え? またこの本?”ってなって(笑)。なんで俺にこの本をみんなして読ませようとするのか不思議になって、去年ようやく読んだんですよ。
  そしたら、“私小説”と言っているんだけど全然“私小説”じゃなくて。内容は、骨董が趣味な男性がいて。その人の池に、どんぶりと、ぐい飲みと、大皿みたいのが浸けてあって。池に浸けると古びた感じになって、骨董としての価値が上がるということでそうしていると。で、そのどんぐりたちが人間みたいにしゃべるんですよ。本の中でね。で、どんぶりが出目金を好きになって、関係を持って…という、すごく不思議な本なんですけど。結構面白いんですよ。何で今まで読まなかったんだろう…って(笑)。
  藤枝静男の『田紳有楽』という本なんですけど。

以前「モーニング娘の中で誰が好みか?」との質問に、ご兄弟で同じ方の名前を挙げていらっしゃいましたが、お2人は好きな女性のタイプが似ていらっしゃるんですか?<充実野菜>

泰行 そんなことはないんですよ。これを言ったときよく知らなかったんですよ。モーニング娘。のこと(笑)。

高樹 そうそう。たまたまだよね。多分、吉沢ひとみのことをお互い選んだと思うんですけど、ほんと彼女がデビューのころのイメージしか俺はなくて。今はね? けっこうがらっぱちというか、割とボーイッシュなキャラになっているでしょ? あんな感じになると思ってもみなかった(笑)。

--- じゃあ、女性のタイプはお互い別々ということですか?

泰行 そうだと思いますよ。ていうか、実際兄のタイプがどういう人なのか僕知りませんからね(笑)。

何年か前に「仕事」と「労働」についてあちこちで様々な意見が交わされた時期がありましたが、音楽を生業として10年やってきてお二人は仕事とはなんとなくわかるのですが、労働と捉えて楽曲制作に取り組むこともあるのでしょうか?また10年という年月は応援する者には重みある月日ですが、正直本人達にとってはどうですか?本音を聞きたいです。<のほね>

泰行 なるほど。深い質問ですね。

高樹 そんな深いこと考えたことないなぁ(笑)。だって、労働は労働じゃん? ギターを延々と弾いたり、コーラスを延々と重ねたり。あれは労働じゃん?

泰行 まあ、ね。繰り返しやっているときは楽しくないから労働なのかもしれないですね。夜中から朝にかけてやらなければいけないときとかね。耳が疲れ切ってしまっているときに、難しいラインのコーラスを入れなければいけないときとかは労働というか、スイッチをオフにしてやっている感じですね。

高樹 僕らがやっているのは音楽だから。どうしても労働という風には見られないかもしれないんですが。イラストレーターが絵を書くのと一緒で、やっぱりそういう作業は労働なんじゃないんですかね。
  ただその、労働というイメージが音楽に無いのは、賃金体系が普通の仕事と違うからだと思いますね。普通ならば時給とか出来高によってその対価によって賃金が払われるけど、ミュージシャンとかは、時給とか出来高じゃなくて、売れた枚数だからね。すごくぼんやりとしたものさしだからね。
  すっごく頑張って創ったのに、“え? こんだけ?”っていうときもあるし。“あいつがちょろっと創って唄っただけでそんだけ収入が入るの?”みたいな場合もありますし(笑)。
  そういうところが音楽にあるから、労働という風に見えづらいんじゃないですかね…。でも、はっきり言います。“音楽は労働です”と(笑)。

お二人にとって、良いメロディーとはどんな物でしょうか?キリンジのお二人にずっときいてみたかった質問です、ぜひ回答をお願いします!(^-^)<kikimiki>

高樹 あのね、スーパーで変なハーモニカとかサックスのヴァージョンで流れているやつあるじゃないですか。あの有線放送のBGMみたいなの。あんな感じのしょぼいオケでもいい曲だなって思えるものがいいメロディーなのかなと思いますね。

泰行 俺は、唄う人とか演奏する人の力量に頼らずに、よく響くものという感じですかね。例えば、SEX PISTOLSの「Anarchy In The U.K.」とかもね。ギターを買って3日目ぐらいで演奏して歌ったらあの素敵なメロディーが出てきますよね? だから、下手な人間が奏でても、丁寧にその通りに沿って唄ったりするとぐっとくるものがいいメロディーなのかなと思いますね。

終わり…


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キリンジ / 7-seven-

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 Profile

堀込泰行(Vo/Gt)
堀込高樹(Gt/Vo)

1996年に実の兄弟である堀込泰行(Vo/Gt)、堀込高樹(Gt/Vo)により結成。幅広い音楽要素とスウィートなメロディーを日本語のポップスとして高く昇華させた楽曲でリスナーの支持を得る。また、そのユニークな歌詞世界やサウンドプロダクションの緻密さから同業ミュージシャンにも彼らをリスペクトする声は絶えない。

 

 Live
『Kirinji 10th Anniversary Tour 2008』

5/29(木)
京都磔磔
5/30(金)
Zepp 福岡
6/1(日
仙台CLUB JUNK BOX
6/3(火)
渋谷DUO MUSIC EXCHANGE
6/6(金)
名古屋CLUB QUATTRO
6/11(水)
心斎橋CLUB QUATTRO
6/12(木)
心斎橋CLUB QUATTRO
6/14(土)
渋谷 C.C. Lemon Hall
6/15(日)
渋谷 C.C. Lemon Hall

チケット一般発売日:
2008年3月29日(土)

<Total Info.>
http://naturalize.jp/




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