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好事家 さんのレビュー一覧 

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/09/15

    テルアビブで水死しなければ指揮者の世界はケルテスを中心に動いただろうという言葉が大袈裟ではないと思わせる力作です。とにかく情報量の多い演奏で、スコアを深く読み込み、作品に対する自分のイメージを余さずオーケストラから引き出す才能には驚かされます。ダイナミックでありながら決して力任せではなく、細部まで入念かつ美しく磨き上げられています。40年以上前の録音ですが素晴らしい音質で楽しめます。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/08/15

    ハスキー・ヴォイスと成熟した女性の色気を感じさせるクレア・マーティンは、私の大好きなアーティストでほとんどのアルバムを購入してきました。本作もベネットのピアノは彼女の個性に寄り添った落ち着きのあるもので好感が持てますが、デュエットはまだしも彼のソロ・ヴォーカルが3曲もあるのはいただけません。下手だとはいいませんが、私はクレア・マーティンが聴きたいので余計なものが収められていると感じました。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/07/11

    ドヴォルザークの郷愁を誘う美しいメロディを、スマートで洗練されていながら情感豊かな演奏で堪能させてくれる素晴らしいディスクです。メインのコンチェルトはもちろん、前後に収録されている小品(特にロンド)の味わいは格別です。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/07/10

    演奏・録音とも圧倒的に素晴らしく正直言って驚きました。『ローマ三部作』はSACDにうってつけの作品と思いますが、これまでそのスペックを生かし切ったものは見当たらず残念に感じていました。それがこのアルバムでは最弱音から最強音まで広大なダイナミックレンジで余裕を持って収録されており、オーディオの醍醐味が満喫できます。音質のことが先になってしまいましたが、演奏は東京フィルのベストフォームであるとともに、バッティストーニの底知れない実力を実感しました。若さや勢いに任せたところは全くなく、非常に彫りの深い音楽づくりがなされています。今後、彼の演奏は全て聴きたいと思いました。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/06/26

    プレヴィンはウィーン・フィルとデジタルで再録音していますが、私はこのロンドン響との演奏の方が好きです。理由はオケの瑞々しいサウンドと、児童合唱を起用したこと、そして英語による歌唱がこの作品にふさわしいと感じられるからです。この音楽に浸っている間、しばし浮世の憂さを忘れられること請け合いです。ちなみにナレーションは入っていません。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/06/25

    エルガーの協奏曲が始まってすぐに深い感動に包まれ、最後まで一気に聴いてしまいました。その後に収められているカーターとブルッフも非常に彫りの深い演奏で、全体として素晴らしい仕上がりと思います。ワイラースタインの確かなテクニックと情感豊かなソロも絶賛に値しますが、これほど本気度の高いバレンボイムは久しぶりです。録音もダイナミックかつ細部まで明晰で全く文句ありません。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/06/12

    期待して聴きましたが結果はイマイチでした。まず『春の祭典』から。カットが多く全体で22分くらいです。木管アンサンブルならではの面白さや妙技もあまりなく、率直にいって平板で退屈しました。『展覧会の絵』は少しましで木管の多彩な音色が楽しめますが、ラヴェル編曲の絢爛たるオーケストラ版があるので、その良さがかえって浮き彫りになったという感じです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/04/07

    辛口の評が続いていますが私も同感です。特に指揮というかオケに不満が多いです。第1番の冒頭からささくれ立つような味気ない演奏に疑問を感じます。準・メルクルは実演では細部まで神経の行き届いた、それでいて無機的ではない演奏をいつも聴かせてくれるのですが、今回はどうしたのでしょうか。甘いだけのショパンは避けたい、ということなのでしょうか。他の方も指摘されている通り第2番の方が固さがなく楽しめます。フリッターのピアノはもともと情緒過多ではなく研ぎ澄まされたタッチですが、ここでも本領を発揮していると思います。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/04/01

    まず音質について。セッション録音とされていますが、少し雑然とした音場が広がりライヴのような雰囲気があります。次にオケについて。ベルリン・フィルの密度の濃いがっしりしたサウンドは何とも魅力的で、さすがに世界最高峰だけのことはあると思いました。最後にユンディ・リの感想を持ってきたのは、あまり感心しなかったためです。美しい音と安定感のあるテクニックは評価できますが、ペダルのタッチがイマイチなため詰めが甘いという印象を受けます。これは『皇帝』でもシューマンでも同様で、同じ中国出身のラン・ランやユジャ・ワンとは少し差がついてきたように感じました。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/03/27

    久しぶりに安心して聴けるブルックナーの『交響曲第9番』に巡り合ったというのが率直な感想です。最近はドゥダメルやネゼ=セガンなどの若手も取り上げていますが、この曲ばかりは円熟したブルックナー指揮者でなければ表現できないものがあると感じました。ゆったりとしたテンポを基調にしつつ楽器のバランスやフレージングに細心の注意が払われていますが、それでいて神経質だったり無機的な印象は皆無です。ロンドン響が指揮者に傾倒して入念な演奏を繰り広げているのも感動的です。若いころからコツコツとブルックナーを手がけてきたハイティンクが、80歳を過ぎてこれまでの大指揮者に伍する境地に達したと賛辞を贈ります。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2013/11/04

    レヴァインの復帰を待ちわびていたファンとオケの熱い思いが結実したような感動的な出来栄えです。ライヴのため音は少し硬質ですが鑑賞に支障はありません。10月にカーネギーホール公演第2弾があり聴きに行きました。ヴェルディ『シチリア島の夕べの祈り』序曲、カーター『管弦楽のための変奏曲』、ロッシーニ『ジョヴァンナ・ダルコ』とモーツァルト『皇帝ティートの慈悲』からのアリア(ジョイス・ディドナートMs)、ベートーヴェン『交響曲第7番』というプログラムで、第1弾より一層素晴らしい演奏でした。これも録音していたのでいずれ発売されるかと思います。レヴァインは電動車椅子に乗って登場しそのまま指揮していましたが、上半身の動きはダイナミックで何より音楽は全く衰えを見せず、風格と力感に満ちた演奏を堪能させてくれました。オケと独唱者がいかにレヴァインを尊敬しているかがひしひしと伝わってくるとともに、聴衆の熱狂ぶりも忘れられません。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/28

    国内盤SACDと輸入盤CDのどちらにするか迷いましたが、価格の差に惹かれて輸入盤CDを購入しました。ライブと記されており少し雑然とした音場の雰囲気はあるものの、音質は鮮明かつダイナミックで不満はありません。メインの『春の祭典』については、切れ味の鋭さ、圧倒的な迫力、細部まできっちり神経の行き届いた彫りの深さが一体となった素晴らしい演奏です。このレベルに比肩できるのはシカゴ交響楽団くらいしか思い浮かびません。それと『ミューズの神を率いるアポロ』が『春の祭典』に勝るとも劣らぬ出来栄えで、ベルリン・フィル弦楽セクションの自在な表現力を駆使したニュアンスの塊りのような仕上がりになっています。このディスクは現在のラトル〜ベルリン・フィルが到達した高い境地をまざまざと見せつける、大変聴き応えのあるおすすめの一枚といえます。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/21

    シベリウスの『交響曲第5番』の美しさを最初に教えてくれたのがこのディスクに収められた演奏でした。以来、シベリウスは最も好きな作曲家の一人としての位置を占め続けています。今回SACDシングルレイヤー化されて、どの程度音質が改善されているか、演奏の印象が変化するかどうかを念頭に置いて聴きました。全体的に細部の明瞭度が上がり、音場が左右・奥行ともに拡がっていますが、録音年代の新しいものほど響きが柔らかく、ライナーノートにも記されている通り『交響曲第6番』は印象が一変するほどの変化でした。アグレッシブでありながら彫りが深く細部のニュアンスも豊かで、完全に手中に入った演奏という感想を抱きました。カラヤンのシベリウスというと「大言壮語した演奏でシベリウスの本質から遠い」という人もいますが、私は雄大にして精妙な表現に惹かれます。『第3番』と『第7番』が録音されなかったのが残念です。『第5番』を締めくくる六つの和音のうち最後の二つを楽譜を変更して演奏しているのも、このSACDの明瞭なサウンドだとはっきり確認できます。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/05

    日本人奏者二人が引退するという報道に接し一抹の寂しさを禁じえませんが、このSACDは演奏・録音とも出色の仕上がりと感じました。シューベルトの弦楽五重奏曲はラサール四重奏団+リン・ハレルの演奏以外、どれも満足できない状態が続いていました。抑揚を付けすぎたり、冗長に感じたりと作品の真価を引き出せない演奏を聴かされてきましたが、当盤は表情豊かでありながら決して気品を失わず、スケールの大きな構築も見事の一語です。どこにも肩を怒らせたような気負いがなく、それでいて寸分の弛緩も感じさせません。私は最近リリースされたベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲よりも感銘を受けました。弦の美しさを堪能できる録音の素晴らしさも特筆できます。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/09/13

    聴く前は「なぜこのような選曲なんだろう」と少し疑問に思っていましたが、鑑賞後は「これは素晴らしい出来栄えだ」と興奮すら覚えました。『ラズモフスキー第2番』とウェーベルンが隙のない造形とシャープなアンサンブル(それに加えて音の美しさ)が一体となった演奏なのは予想通りでしたが、私にとってこのSACD最大のポイントはモーツァルトです。『第16番』がまるで後期のベートーヴェンのような深遠な作品だったとは。それは悲しいとか嬉しいとかいった次元ではなく、精神の最深部を覗き込むような幽玄な境地を感じさせてくれました。他の方も指摘している通り録音の素晴らしさも相俟って、75分ほどの時間があっという間に過ぎてしまいました。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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