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マゼール/ブラームス交響曲全集

2014年7月1日 (火)

ブラームス:交響曲全集
マゼール&クリーヴランド管弦楽団


英デッカによって収録されたこの交響曲全集は、マゼールのクリーヴランド管音楽監督時代[1972〜82]を代表する傑作。
 演奏は、この時期のマゼールならではの緻密な音響と、徹底的に追求されたフォルムの美感や、細部に至るまで掘り起こされる音楽情報の豊富さが印象的なものです。特に、常に克明な拍節感をもって提示される低弦の響きがもたらす、古典的とさえいいたくなる軽快さには、情緒派の演奏とは対照的なマゼールのブラームス観が如実に伺われます。
 実際、書法が緊密な第3番と第4番におけるマゼールの手腕の冴えは見事なもので、ブラームス円熟期の凝った仕掛けをくまなくフォローして聴きぎたえがありますし、第1番では、両端楽章のさまざまな音型を徹底して克明に描くことによって、この交響曲独自の呈示部と展開部を合わせたような複合スタイルの面白さをも雄弁に示してしまうあたりさすがというほかありません。
 ブラームスの重要な特質である歌謡的性格に対する周到な配慮も見逃せないところで、クリアーな音響を土台として展開される旋律の美感はあくまでも清潔、その意味では4つの交響曲の緩徐楽章すべてが聴きものと言え、ここでは、マゼールとクリーヴランド管弦楽団の共同作業が、単に正確なアンサンブルというだけにとどまらない、楽器間の溶け合いや微妙な色調の変転にまで及ぶきわめて高度なものであったことがよくわかります。(HMV)

【収録情報】
ブラームス:
・交響曲第1番ハ短調 Op.68
・交響曲第2番ニ長調 Op.73
・交響曲第3番へ長調 Op.90
・交響曲第4番へ長調 Op.98
・悲劇的序曲 Op.81
・大学祝典序曲 Op.80
・ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a

 クリーヴランド管弦楽団
 ロリン・マゼール(指揮)

 録音時期:1975〜76年
 録音場所:クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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ブラームス(1833-1897)

ユーザー評価 : 4.5点 (26件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥3,190
会員価格(税込) : ¥2,775

発売日:2014年07月29日

  • 販売終了

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