CD 輸入盤

交響曲全集 マゼール&クリーヴランド管弦楽団(3CD)

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4808952
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Australia
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ブラームス:交響曲全集
マゼール&クリーヴランド管弦楽団


英デッカによって収録されたこの交響曲全集は、マゼールのクリーヴランド管音楽監督時代[1972〜82]を代表する傑作。
 演奏は、この時期のマゼールならではの緻密な音響と、徹底的に追求されたフォルムの美感や、細部に至るまで掘り起こされる音楽情報の豊富さが印象的なものです。特に、常に克明な拍節感をもって提示される低弦の響きがもたらす、古典的とさえいいたくなる軽快さには、情緒派の演奏とは対照的なマゼールのブラームス観が如実に伺われます。
 実際、書法が緊密な第3番と第4番におけるマゼールの手腕の冴えは見事なもので、ブラームス円熟期の凝った仕掛けをくまなくフォローして聴きぎたえがありますし、第1番では、両端楽章のさまざまな音型を徹底して克明に描くことによって、この交響曲独自の呈示部と展開部を合わせたような複合スタイルの面白さをも雄弁に示してしまうあたりさすがというほかありません。
 ブラームスの重要な特質である歌謡的性格に対する周到な配慮も見逃せないところで、クリアーな音響を土台として展開される旋律の美感はあくまでも清潔、その意味では4つの交響曲の緩徐楽章すべてが聴きものと言え、ここでは、マゼールとクリーヴランド管弦楽団の共同作業が、単に正確なアンサンブルというだけにとどまらない、楽器間の溶け合いや微妙な色調の変転にまで及ぶきわめて高度なものであったことがよくわかります。(HMV)

【収録情報】
ブラームス:
・交響曲第1番ハ短調 Op.68
・交響曲第2番ニ長調 Op.73
・交響曲第3番へ長調 Op.90
・交響曲第4番へ長調 Op.98
・悲劇的序曲 Op.81
・大学祝典序曲 Op.80
・ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a

 クリーヴランド管弦楽団
 ロリン・マゼール(指揮)

 録音時期:1975〜76年
 録音場所:クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

収録曲   

  • 01. Johannes Brahms Symphonies Nos. 1?4
  • 02. Academic Festival Overture
  • 03. Tragic Overture
  • 04. Variations on a Theme of Haydn

総合評価

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ブラームスの交響曲というと、分厚いけれど...

投稿日:2016/09/24 (土)

ブラームスの交響曲というと、分厚いけれど、分離が悪く音が団子状態という録音も多々あるなか、さすがにマゼールの卓越した楽譜の読みと、それを十全に表出するクリーヴランド管の技術が相俟って、極めて明晰で解像度の高いブラームスが提示されている。それでいて、オケの厚みも犠牲になっておらず、録音も混濁感が少なく、スケールも大きく、これが本当のプロの仕事である。出来不出来のない安定感もさすが。クリーブランド時代のマゼールは良い仕事をしていた。

七海耀 さん | 埼玉県 | 不明

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昨年亡くなったマゼール。ボックスでもこの...

投稿日:2015/07/28 (火)

昨年亡くなったマゼール。ボックスでもこの全集は入っているのですが、 音質、音響的には、こちらのスクリベンダムのほうが上。 デッカ版より、こちらのほうが音がクリアーに感じます。 演奏は、おそらく数あるブラームス全集の中の最高の1枚。 評論家の話は私は聞かないのでこの演奏がどういう評価を受けて いるか分かりませんが。。 ともかく、見通しがよく、それでいて、決して貧相にならないサウンド。 ブラームスの複雑なリズム構造を、これも見通しよく表現。 リズムが難しく、アンサブルがゴチャコチャになり、コーダに突入 という事が多い、第2のフィナーレなども、見事なアンサブル、 あと終わり数小節での、凄いリテヌードなど「どうやって振ってるんだ」 とそのテクニックに恐れいります。 最近の指揮者は、こういう「テクニシャン」が少ないですよね。 それでいて、この演奏は「テクニック」をひけらかしている部分は非常に 少ない、良い意味でオーソドックス。 ブラームスのセットを1つ・・という場合、つよく推薦できます。

ニャンコ さん | 埼玉県 | 不明

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私がクラシック音楽を聴き始めたばかりの30...

投稿日:2014/12/22 (月)

私がクラシック音楽を聴き始めたばかりの30年前にはまっていたのがブラームスの交響曲でした。当時はいかに感動させてくれるかがポイントで、そのようなLPはないか手当たり次第に聴きまくってました。情報誌を元に数種類のカラヤンから始まり、フルトヴェングラー、ワルター、セル、アーベントロート、ベーム、ザンデルリンク、ショルティ・・・等々。しかし、なかなか自分はこの部分でこうして欲しい「痒い所に手が届く」的な演奏は?というとどれもあてはまりませんでした。(比較的近いのはセルやショルティ版でしたが)正直みんな素晴らしいのですが、当たり前ながら演奏にはその指揮者の人間味溢れる個性があり、聴いているうちにブラームスを聴いているというよりは指揮者を聴いているような感覚となり(それもクラシックを聴く大きな楽しみの一つでもあるのですが)、しかしこの4つの交響曲にはまりまくっていた私は、これらの超名演を前にしながらもっと感情を排して曲そのものを聴きたい・・・という贅沢な思いに駆られていたのでした。とは言え、そんな都合の良い演奏なんてないだろうとも思ってました。 このマゼール版に出会ったのはそれから数年後でした。たまたま近所の小さなレコードショップで物色していて見つけました。その頃、マゼールは好きな指揮者でよく新譜を買って聴いていましたがブラームスのレコードがあるとは知らなかったため嬉しくて迷わず購入しました。そして聴いてさらに驚き!そこにはこう合って欲しいと願っていた演奏が存在したのです。マゼールなのでスタイリッシュな演奏なのは想像してましたがそこには温かみもちゃんとあり、ブラームス以外の何物でもない音楽が流れていました。私は今でもブラームスの交響曲で一番良い演奏は?と聞かれたら迷わずマゼール版と答えています。たいていの人は「えっ?」という顔をします。もちろん今は他にもお勧めはあるのですが、「いや絶対に素晴らしい!」と断言します。 今日、この演奏に対してこんなに多くの方が賛辞を惜しまないレビューを載せていることを初めて知って嬉しくなり、つい私も一言(ちょっと長かったですね)入れさせていただきました。(因みにこのCDも後に購入しています)

ササ さん | 千葉県 | 不明

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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