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またたび度々 さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/14

    4番の第1楽章はやや遅めのテンポで前半を進めます。コーダーに入ってテンポを少し速めてたたみかけていきます。最後はトゥッティーによる圧倒的なフェルマータで閉じられます。第2楽章はピチカートとクラリネットによる第1主題の提示がなんとも素晴らしく聴き惚れてしまいます。後半のティンパニーが強打される部分は、この曲の結末を予言するかのように迫り来る運命を感じずにはいられませんでした。第3楽章はこのシリーズでは珍しく、標準的あるいは幾分速めのテンポで演奏されてますが後半の力強さは圧巻。パッサカーリアも前半のもがき苦しむ表現、中間部の静寂のひと時(嵐の前の静けさ?)、そして壮絶なフィナーレと言う具合に楽想の対比を描いています。フィナーレの部分はあまりの厳しさ故、聴き終えて間もなくは放心状態になってしまいます(最近は大分慣れましたが)。悲劇的序曲も4番に負けずと劣らない演奏です。短調の激しい第1主題と長調の安らぐ第2主題とが対比を成して劇的な音楽を展開します。両曲ともバーンスタインの特徴が良い方に出た演奏だと思います。これからブラームスを聴きたい方にはお薦めの1枚です。ブラ4に慣れた方も、良否はともかく一聴する価値があると考えるのは言い過ぎでしょうか。

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     2010/08/14

    バーンスタイン/VPOによる交響曲全集の中では最も録音日付が新しいCD。そのためか他の交響曲より若干録音が美しく感じられます。第1楽章は提示部反復を実行してますが、1回目と2回目では音量が多少違っていて、2回目の音量が少し大きくなっています。ライブならではの現象なのか、それとも壮大な展開部に向けての意図的な演出なのかは分かりません。このシリーズ共通の特徴となっている遅めのテンポ設定は2番でも同様です。第2楽章のホルン・ソロ部分は美しく、雄大に尽きます。第3楽章の素朴な感じはVPOとの相性が良いのではと思います。2番の欠点であるのかもしれませんが、第4楽章は一転して賑やかで活発な音楽となります。バーンスタインも、この状態を率直に表現して突進していきます。唯一、はずれてしまっていると感じるのが、終結部で第2主題が金管によってファンファーレ風に吹奏される部分で、ほんの僅かだけゆっくりと吹奏させて欲しかったです。とは言っても2番に関しては、大自然の美しさと雄大さを感じさせてくれるような演奏だと思います。大学祝典序曲は2番から見れば平凡な演奏ですが、悪い演奏ではなく好演しています。

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     2010/08/14

    大学祝典序曲は元々2番とカップリングしていたものですが、全集として一括発売されたものなので、音質的には大きな差はないです。この全集自体がCD初期に発売されたもので音質もLP用に調整したものになっています。ですからオリジナル盤は、かなりヴァイオリンがキンキンしてましたが、OBIP処理でキンキンは解消され、SMH-CD盤では情報量もオリジナル盤並に復活しています。とは言っても全体的にソフトな感じの音質になってます。ベーム/VPOの来日公演の演奏をNHKで見たことがありますが、バーンスタインのテンポは、それより幾分遅い感じです。第1楽章は提示部反復を実行してます。終わりの部分で幾分音量を大きくして楽章の終結を強調しているのは、3番までと共通の特徴となっています。第2楽章後半のヴァイオリン・ソロはVPOだけあってとても綺麗です。第3楽章中間部のトランペットは雄弁な語り口で、遅めのテンポが生きています。第4楽章展開部はノリノリで凄まじい推進力とドラマ性が印象的。終結部で一気に突進する運びは圧巻で素晴らしいの一言です。大学祝典序曲は標準的なテンポで演奏されています。有名な木管楽器の主題は少し速く、今ひとつイメージとは合わない感じがしますが、それ以外は良好な演奏です。1番はOBIP処理で最も恩恵を受けた音源ではないでしょうか。この遅いテンポを受け入れられるかどうかで、当盤評価の是非が決まる演奏だと思います。

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     2010/08/14

    オリジナル盤では悲愴のみ収録でした。それにIPOとの管絃楽集からイタリア奇想曲を加えています。まずジャケットが何より美しく良い感じです。落日を思わせるような太陽に楽曲のイメージが合います。悲愴ではバーンスタインの指揮は第2楽章を除いてスロー。特に終楽章の演奏時間は17分余りと類を見ないような超スローです。バーンスタインの大げさな表現と過度な感情の表出と一喝してしまえば、それまでなのかも知れませんが、そう単純な品物でない所が非凡です。確かに第1楽章ではもう少しテンポを速めて緊迫感を表現した方が良いと思う部分もありますが、第2主題が大きな破局から雄大に再現され、立上ってクライマックスを築く部分を聴けば、細かい事は気にしなくても良いと思ってしまいます。第3楽章の最後のマーチ直前の表現と、終始インテンポで奏でられる最後のマーチも凄まじい最後の悪あがき?。そして第4楽章の副主題が膨らんでいく部分での弦楽器に呼応する金管楽器ありさま、この悲痛な楽章に唯一光を差し込ませるような表現は、もはや器楽曲というより、宗教曲風と言ったものすら感じさせられます。正に悲愴そのものかもしれません。イタリア奇想曲は、一転して普通のテンポで軽く(?)演奏されています。オケや録音条件の違いはあるとは言えこの差は一体?。尚、カプリチョの方は残響がデッド気味で、DGとしては珍しい録音です。まるでマーラーの7番のように。とにかく悲愴は手元に残しておきたい1枚です。

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     2010/08/14

    クライスラーの美しきロスマリンはパールマンで聴いていましたが、録音が平面的で他のディスクとの吊り合いが取れなくなってきた。そこで当盤を購入する事にしたのでしたが、これは正解だった。演奏は良いし録音も立体的でOKでした。ただ有名なユモレスクの解釈には賛同は出来ません。他にはタイスの瞑想曲も適度に甘美で良かった。ということで以上の2曲は当盤で愛聴してます。リマスター盤への再投資は微妙な感じですね。下手をするとオリジナル盤の録音面での長所を壊してしまうリスクを背負う事になるかもしれないので。

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     2010/08/14

    とうとうヴィヴァルディーの作品8の全曲録音が実現しなかったピノック。70年代にCRDへ録音していたからだろうか。この四季はアルヒーフへの録音としては初期のものとなるCDに、後年発売されたヴィヴァルディーの作品集からの2曲を加えたもの。四季でのピノック/イーグリッシュコンサートは少し緊張気味で演奏全体が堅い。ただ近年の四季の録音みたいにアドリブ的な小技がない点が良い。速めのテンポであっさりと演奏される点では、当時評判だったイ・ムジチ合奏団の同曲とは対極にあるかもしれない。もっと表情が欲しいとう部分は多いかもしれないが、これが当時の古楽演奏の実態でもある。追加された2曲では演奏もソフトになり、録音にも余裕が感じられるはずだ。表情のつけ方もかなり進歩していると思う。SMH-CDに再投資するにはコストパフォーマンスが少し高い感じがする。

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     2010/08/13

    NYP黄金時代と言われていた頃の録音の一つ。新世界では第1楽章が提示部反復を実行して、11分弱と言う超快速演奏。主題間のpp推移部もテンポを落さずに直進する演奏は、他にレヴァイン/CSOの演奏があるくらいでは?第2楽章は一転して14分弱で家路の主題間でのティンパニーの迫力は凄まじいものがありました。興味深いのは第3楽章です。速めのテンポ進むのですが、面白ことに晩年のDGへの録音でも演奏時間が殆ど変わっていなくて、この楽章に対する拘り強かったのだなーと感じてしまいます。LP時代に購入した時にはカップリングはモルダウのみでした。これも11分代と速い演奏で、有名な急流の部分でもテンポは落さず、ぐんぐんと音楽が流れます。一方で冒頭の水の滴から始まる部分はじっくりと、本当に一滴一滴が集まって小さな流れになり、それがやがて川となっていくさまが見事に表現されているように思えます。現在ではこのような演奏は、まず聴く事は出来ないでしょう。

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     2010/08/13

    94番は金管楽器を抑え気味にドライブしている。第1楽章序奏後のffでは、もう少しホルン等が響いても良いように思ってしまうことも。第2楽章のティンパニーは大げさにならず、小さくもなくほど良い感じです。メヌエットは駆け足気味。ECOの編成規模が程よい気がするので、当盤の94番を愛聴しています。他の2曲も編成規模では同様に思います。3曲ともすっきりとしたアプローチは共通ですが、97番では金管楽器も解放されて力強さが感じらようになります。調性的にもG−c−Cと言う順番で、97番で花を開くような大きな演出を仕掛けているのかもしれません。

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     2010/08/13

    内田のピアノは軽いタッチで音量は小さい方のように思う。また、劇的な効果を狙ってはいないように思います。20番の第2楽章はもう少し表情や変化をつけても・・と思うこともあります。全体的な傾向として第3楽章に関してはテンポが駆け足気味になる点が少し惜しまれます。テイト/ECOは奇をてらったアプローチは殆どなく安心して聴けます。本シリーズは全集になっていて10番代や一桁台の番号のものも聴く事が出来るのは最大の利点だと思います。

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     2010/08/13

    冒頭のサラサーテを聴いた途端、南国風の心地よい音楽に魅了されてしまいます。詩曲も華やかで活発な演奏ではないかと思います。サン=サーンスの序奏とロンド・カプリチオーソも聴き応えがあると思います。パールマンは力強く、鮮明な音色ですが、サン=サーンスの協奏曲の時ほどは音量が大きくなく、オーケストラとのバランスも改善されています。パールマンはメータとの相性が良いのでしょうか?最近、メジャーレベルでは殆ど録音されない小品をまとめて録音した貴重な音源です。

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     2010/08/13

    シューマンの男声用合唱曲をほぼ網羅しているようである。曲によっては高音声部をカスラート(あるいは女声)で歌う場面もある。この団体の詳細は不明だが、1声部が1人か2人くらいの小さい合唱団のようである。録音は残響たっぷりでいて、各パートが相応に明確に聴こえる感じ。パートそれぞれを鮮明に聴きたい方にはモヤモヤと聴こえるかも知れない。作品137では随意伴奏のホルンも加わってディスク全体として単調になることを避ける工夫がなされている。

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     2010/08/13

    各ソナタの間にヴァイスのバッハ編曲の抜粋が配置されている。ヘンデルのソナタ以外は、恐らく普段は耳にする事はない作品ばかりが並んでいる。オーボエ・ソナタ集と言うタイトルだが、オーボエが関係している作品は2曲のみで、他は弦楽器だけで演奏されるソナタのようである。演奏は美しいの一言に尽きるが、各パートの明快さを重視した為か、録音はややデッドで残響は少ない。前作とも聴き比べてみたが、やはりデッドな残響となっている。前作でも曲によっては音量が小さくなる傾向が見られていた。今回も同様となっているのだが、残響がデッドな分、音量差が明確になる傾向が強くなっている。個人的にはもう少し残響が長く、オーボエが勇壮に聴こえた方が尚良かったと思う。

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     2010/08/11

    モーツアルトの書籍に名前が出てくるので気を付けていましたが、まさかこのようなCDが出ているとは思いませんでした。作品12と言う情報もありますが、ジャケット裏には作品番号の表記はありません。ヴァイオリンがとても美しいですが、バロック・ヴァイオンリンなのかモダンのヴァイオリンなのかは不明です。かなりビブラートを効かせていますが、チェンバロが伴奏を受持っているので、単にモダン・ヴァイオリンと判断することはできない状況です。

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     2010/08/10

    大変に珍しいブルッフの2番の協奏曲。しかも再録音と言う事でこの曲を2回も録音した人はパールマンくらいではないでしょうか?流石にマイナーな曲だけに内容には派手さはなく、最も印象に残っている第3楽章も食い足りない感があります。スコットランド幻想曲は殆ど聴いてないので特に記述はしません。録音は1番の時とは大きく異なり、残響も良く捉えられていて、はるかに進歩してます。パールマンも安定した演奏ですが、やはり引き締まった表現は一貫してまいす。この曲がパールマンの演奏で、しかもデジタル録音で聴けること自体が幸運でしょう。この調子で3番の協奏曲も・・と期待しましたが、それは実現しなかったですね。3番は結構な大曲ですからね。

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     2010/08/10

    そうそうたるメンバーが揃ったライブですが、序曲「謝肉祭」を目的に買いました。一発ライブの制約もあって録音面では今ひとつ平べったい感じですが、演奏はまずまずOKと言う感じです。有名なユモレスク7番とスラブ舞曲10番はオケとヴァイオンリン、チェロによる珍しい編成で演奏されています。ユモレスク7番の中間部ではこうした編成を活かしてドラマティックな音楽を展開してます。珍しい曲目としてはユモレスク1番が収録されていること。こちらは原曲通り、ピアノ・ソロで演奏されています。多少、観客のノイズが気になる点がやや残念です。

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