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つよしくん さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/05/19

    久々に読み応えのある本であった。それは、フルトヴェングラーとカラヤンの指揮に接したことのある複数の楽員に実際にインタビューをしたことによるところが大きい。というのも、この本のインタビューの中で、ライスター氏が述べているように、カラヤン批判は、カラヤンに実際に接したことがない者によってなされていると述べているが、この20世紀を代表する2大指揮者について評価するのに最も適しているのは、両者の下で実際に演奏した楽員にほかならないし、楽員こそが2大巨匠の真の姿を知っている可能性が高いと思うからである。
    ただ、この

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/05/19

    SACDにしては録音にやや難があるが、演奏は壮絶そのもの。ムラヴィンスキーの高踏的な芸術を十分に味わえる。未完成の第2楽章の中間部の盛り上がりの箇所をソフトに始める箇所や、チャイコフスキーの第4の終楽章の疾風の如きハイスピード。それにアンサンブルを一切乱さずにぴたりとついていくレニングラードフィルの巧さ。これこそ、ムラヴィンスキーを聴く醍醐味だろう。それにしても何という指揮者、何というオーケストラだろうか。この音源の出所については様々な議論を呼ぶだろうが、そんな議論を吹き飛ばしてしまうぐらいの超名演の登場だ。

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     2009/05/19

    ケーゲルはこの曲の華麗なオーケストレーションよりも、この曲の持つもう一つの面、いわゆる人間の狂気や、その奥に潜む不気味さを強調して演奏している。こうしたアプローチは決して悪くないと思うが、それにしても終楽章の鐘の音は何とかならなかったのだろうか。あまりにも浮いていて、かなりの違和感を感じる。こういうのを「百日の説法屁一発」というのだろう。

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     2009/05/19

    かなり遅いテンポをとっているが、チェリビダッケのように極端ではなく、かと言って、ジュリーニのような粘着質の演奏ではない。では、中庸の美徳を備えたオーソドックスな演奏かというと、必ずしもそうではない。没個性的な演奏では決してなく、隋所にパーヴォらしい解釈が散見される。ただ、どうもそれが一環していない感じがして、そのことが消化不良な印象を与えているのではないか。こうした演奏を名演かと言われると答えに躊躇するが、あまた存在する凡演の中に埋没させてしまうのには惜しい演奏だ。第7にはかなり感動したが、第9は、パーヴ

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/05/18

    前作の第5はやややり過ぎの感があったが、今回の第2と第6は、テンポは相変わらず速いものの、それが曲想に見事にマッチしている印象だ。特に、第2は、パーヴォの指揮との抜群の相性の良さを感じる。過去の様々な名演にも引けを取らない、高次元の名演に仕上がっていると思う。SACDによる高音質録音にも拍手!

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/05/18

    最初は自分でも弾けるのかなと思うような初心者用の曲からはじまって、最後の方の曲になると、単に技術的に難しいだけではなく、練習曲の範疇を超えた芸術的に深みのある作品に仕上がっている名作だ。特に、中級者用の第4巻と上級者用の第5巻の間の落差は著しく、第6巻に至っては、バルトーク晩年の傑作群に匹敵する大芸術作品と言っても過言ではないと思われる。このように、バルトークの波乱に満ちた生涯の中期から後期にわたって作曲された壮大な曲集を、1曲毎に丁寧かつ重厚に描き分けていくコチシュの演奏は、素晴らしいの一言。ミクロコス

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/05/17

    録音にややハンディがあるが、演奏そのものは壮絶な名演だ。我々は、カラヤンの同曲の名演として、スタジオ録音による59年盤、74年盤、85年盤、ライブによる85年盤を知っており、いずれ劣らぬ名演だが、カラヤンはやはりライブの人。これまでは私は昨年発売の85年のライブ盤を最も評価してきたが、この69年盤は、人生の諦観のような味わいを感じる85年盤とは異なり、飛ぶ鳥落とす勢いであったカラヤンの壮年期ならではの覇気に満ち溢れており、独特の魅力を醸し出している。カラヤンの英雄の生涯が、過去のどの指揮者が束になってもか

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/05/17

    まず、SACDの本領を活かした名録音を称賛したい。ローエングリーンは、ワーグナーのオペラの中でも、最も演奏に繊細さが要求される曲だと思うが、それがSACD(しかも、マルチ)による名録音によって、見事に表現されつくしている。更に、ビシュコフの落ち着いた堂々たる名演も称賛に値する。歌手陣もいずれも好演で、ローエングリーンの注目すべき名演の一つと言ってもいいのではないだろうか。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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