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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/29
イギリス空軍所属の軍楽隊が集まる、一大イベント、音楽の祭典のライヴCDです。 1984年から開催されたこのイベントは1996年までライヴで、1997年からはスタジオ録音に変わりながらもリリースされましたが、2003年リリース盤を最後に発売は途絶えました。 このCDは1987年盤で、ビクターが発売したものですが、原盤はイギリスのポリフォニックレコードです。 指揮者は当時の空軍軍楽隊総監督、エリック・バンクス中佐とゲスト指揮者に、アメリカ空軍軍楽隊の当時隊長であった、ジェームズ・バンクヘッド中佐。 オケは、イギリス王立空軍中央軍楽隊、王立士官学校軍楽隊、王立連隊軍楽隊、王立西部軍楽隊の楽員からなる、イギリス王立空軍合同軍楽隊です。 合同編成の強みである迫力があるサウンドは冒頭の国歌や、最後のアッピア街道などによく出ておりそこが聴きどころです。 また大編成ながらアンサンブルが揃っているのは見事と言えるでしょう。 ライヴ録音なので、拍手等の雑音はありますが、これは仕方ないと言えるでしょう。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/28
イギリスの作曲家、エドワード・ジャーマン。 マルコポーロは代表的な管弦楽作品を録音し、それらは近年ナクソスに移行されていますが、この音源もそうです。 ジャーマンはオペラや付随音楽等の劇場畑でも活躍したが、一方で純音楽も手掛けています。 本CDは純音楽を中心にシリアスな作品を収めた内容で、最初に収録された『リチャード3世』序曲は世界初録音、その他も他の音源は少ないはず。 全曲魅了的なメロディを持っており、イギリス音楽が好きな人に非常におすすめ。 演奏はアンドリュー・ペニー指揮、RTEコンサート管弦楽団。 ナクソスとマルコポーロにイギリス音楽を中心に、良質な演奏を聴かせてくれるペニーと、これまたナクソス系列のイギリス音楽を中心に録音しているアイルランドのオケの演奏だが、なかなか良い。 冒頭のリチャード3世等で聴ける豪快な金管や、全曲力の入った熱演は作品を知るには十分すぎるもの。 録音は1994年、1月6〜7日にかけてダブリンのタナイ教区センターで録音されたもの。 30年近く前のそれなりに古い録音であるが、音質は十分聴ける。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/27
イギリスの作曲家、ヘンリー・コッター・ニクソン。 存命時は人気があったが、死後忘れられていったというクラシック界によくあるパターンの作曲家で今まで作品の録音はありませんでした。 トッカータ・レーベルでは3枚に及ぶオーケストラ作品集を企画、これが1枚目にあたるCDです。 演奏会用序曲第3番『賽は投げられた』『ロマンス』交響詩『パラモンとアーサイト』の3曲が収録されています。 後の2、3集に比べるとシリアスな曲が中心。 メインはイギリスの作曲家が書いた初の交響詩『パラモンとアーサイト』ですが、この曲を含めてごく一般的なロマン派の作品で、後に発売された2、3集の収録曲程ではなく一度聴けば充分と言った所。 演奏は、ポール・マン指揮、コダーイ・フィルハーモニー管弦楽団。 指揮者のマンはトッカータに、イギリスの知られざる作曲家の作品を紹介している指揮者。 コダーイ・フィルは、ハンガリーのデブレツェンに所在するオケで、元々デブレツェン・フィルハーモニー管弦楽団と言う名称であったが、2011年より現在の名前に変更されました。 イギリスの指揮者とハンガリーのオケという珍しい組み合わせですが、演奏はなかなか力が入っていて個人的には良いと思います。 録音・音質も問題ありません。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/26
イギリスのレーベル、ポリフォニック・レコードの人気シリーズ、グレート・ブリティッシュ・ミュージック・フォー・ウィンド・バンドシリーズ。 現在までに23枚もリリースされましたが、その第1弾がこのCDになります。 このシリーズ、結構珍しい作品が収録されていたりするのですが、本CDでもヴィンター作『ジェームス・クック・サーカムナビゲーター』やジェイコブ『オール・アフット』等、録音の少ない作品が取り上げられています。 またプロデュースをフィリップ・スパークが担当している事もあり、『祝典のための音楽』『スイス祝祭序曲』『劇場の音楽』と3作も取り上げられているのが特徴です。 演奏はロブ・ウィッフィン空軍大尉指揮、イギリス王立空軍西部軍楽隊。 イギリス王立空軍西部軍楽隊は1947年にイギリス王立空軍第5軍楽隊としてブリッジノースで結成、1949年にロッキング空軍基地に移動し、以後そこを拠点として活躍しました。 空軍の地方軍楽隊としては最後まで残ったバンドでしたが、1997年に解散となりました。 ウィッフィン大尉は1985年この軍楽隊の隊長となり、1990年まで務めました。 録音はLP時代に多いのですが、CD時代にも幾つかあり、ウィッフィン大尉時代にはバンドリーダーに録音した『アウト・オブ・ブルー』(1988年録音)そして、それに次ぐのが1989年11月にブレストルの聖ジョージ教会で録音されたこの音源です。 地方軍楽隊といえど表現力も高い上、技術力もあり、どの曲も水準以上の高い完成度をもった演奏と言えるでしょう。 また冒頭のジェームス・クックがわかりやすいですが、イギリスの軍楽隊特有のコルネットの深い音色によるブリティッシュ・サウンドも聴けます。 録音は30年以上前ですが上記の様に教会で録音されたということもあって、適度な残響や、デジタルらしい鮮明で鮮やかな録音と音質面でも問題ありません。 吹奏楽ファンの人におすすめの一枚です。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/25
1 ワシントン・ポスト(スーザ) 2.忠誠(スーザ) 3.雷神(スーザ) 4.双頭の鷲の旗の下に(J.F.ワーグナー) 5.海を超える握手(スーザ) 6.星条旗よ永遠なれ(スーザ) 7.ラデッキー行進曲(シュトラウス) 8.リパブリック讃歌(ステッフェ) 9.錨を上げて(ツィンマーマン) 10.ボギー大佐(アルフォード) 11.ラ・マルセイエーズ(リール) 12.国民の象徴(バグリー) 13.威風堂々第1番(エルガー) 14.僧侶の戦争行進曲(メンデルスゾーン) 15.アイーダ凱旋行進曲(ヴェルディ) 16.タンホイザー大行進曲(ワーグナー) 17.戴冠式行進曲(マイヤベーア) 18.酋長の行列(イッポリトフ=イワノフ) 以上が収録曲である。 このCDはレナード・バーンスタインが、ニューヨーク・フィルハーモニックを振って録音したマーチ集である。 昔から定評のある演奏として名高いが、改めて聴くと意外なまでに淡白な演奏も多く、オケも少々雑。 スーザ等の吹奏楽で演奏される曲に関しては威勢の良さも手伝いこれはこれで良いのもありますが。 本CDはソニーが発売していた通販物のBOXCDセットの一枚らしく、解説はなくジャケットにはバーンスタインの写真と収録曲が書いてあるだけ。 また現在このCD音源は再販が繰り返されていますが、再販盤にはカルメンの闘牛士の行進及び、ラコッツィー行進曲が追加で収録されており、音質などは悪くはないが買うなら収録曲の多い再販盤がお勧め。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/24
このCDは、ユリ・カーノ指揮、モラヴィア・ウィンド・バンドの演奏で収録されたもの。 デ・ハスケの2001年の参考演奏集で、タイトル曲のシュワルツの『アステロイド』を含む、全12曲が収録されています。 収録曲の大半は、新作のオリジナル作品であり、行進曲からポップ作品まで収録されていますがこれといった作品がないのが残念な所です。 演奏のモラヴィア・ウィンド・バンドは1999年に解散した、チェコ内務省中央音楽隊のメンバーを中心に、チェコの演奏家によって設立されたバンドとの事です。 指揮のカーノはチェコ内務省中央音楽隊出身で、同音楽隊副隊長を務めました。 演奏団体はデ・ハスケへの録音は本音源のみのようですが、ルンデル等にも録音はあるようで現在までにいくつかCDを出しているようです。 本CD音源の演奏は良くも悪くもかもなく不可もなくと言った演奏です。 録音年や録音場所は不明ですが、十分聴ける音質だと思います。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/23
セルゲイ・ラフマニノフの交響曲第2番を収録したCDです。 指揮はアンドレ・チスチャコフ、演奏は新ロシア管弦楽団です。 指揮のチスチャコフはムーシンに師事し、ウラル・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を1978年から務めた後、1988年にボリショイ劇場の指揮者になり、1995年にはラフマニノフ交響楽団を設立したようだ。 だが、残念ながら2000年に亡くなってしまった。 チスチャコフの録音はそこそこあるのだがこのCDは代表的なアルバムと言えるではないだろうか。 全体的にはスッキリとした仕上がりにしているがどの楽章も生き生きとした活力ある音楽を聴かせる。 著名な3楽章では存分にメロディを聴かせており、そのまま4楽章へ続く。 またロシア・オケらしくブラスもしっかり鳴るが、力任せというより洗練された響き。 チスチャコフの統率力の高さがわかる一枚だ。 演奏の新ロシア管弦楽団は、録音用のためにモスクワ放送交響楽団、ボリショイ劇場管弦楽団、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団や、ロシア国立交響楽団等の演奏家を選抜して出来たオケ。 意外というか、レベルは中々高い。 尚、ナクソスのロシア・フィルハーモニー管弦楽団とプロフィールは似てるので、案外同一団体かもしれない。 1996年11月月録音、音質良好。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/22
近年トッカータ・レーベルで紹介され知られる様になったスコットランドの作曲家、チャールズ・オブライエン。 今まで管弦楽作品集やピアノ作品集がリリースされていますが今回新しく室内楽作品集がリリースされました。 いずれも、ピアノ、チェロ、ヴァイオリンによる三重奏作品です。 ピアノ三重奏ソナタ第1番と、ピアノ三重奏ソナタ第2番は共に1940年に初演された作品。 スコットランド色は薄めだが、ここでもオブライエンの特徴である美しい旋律が印象的。 比較的明るいタッチが特徴の第1番とどこか影のある第2番ともになかなかの出来で、知られざる名作としておすすめ。 ピアノ三重奏のための2つのワルツも旋律の美しさは変わらないが、ピアノ三重奏程の出来ではないと思う。 演奏は、ピアノをオレグ・ポリャンスキー、ヴァイオリンを、ユーリ・カルニッツ、チェロをアレクサンドル・ヴォルポフが弾いている。 3名とも名前から分かる様にロシアとウクライナ出身の演奏家で、オブライエンと関係は無さそうな組み合わせであるが、演奏はなかなか共感豊かで素晴らしい。 世界初録音ということも考えると充分な水準と言えるだろう。 録音も2017年と最近なので、問題ない。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/20
イギリスのレーベル、ポリフォニックの出しているグレート・ブリティッシュ・ミュージック・フォー・ウィンド・バンドシリーズ、タイトル通りイギリスの作曲家の吹奏楽作品を紹介していくシリーズで、同社のCDでは人気があり既にシリーズは23枚目もリリースしています。 このCDは7枚目にあたるもので、ロブ・ウィフィン空軍中佐指揮、イギリス王立空軍中央軍楽隊の演奏で収録されたものです。 このシリーズ、現在は王立ノーザン音楽大学ウィンド・オーケストラが演奏を担当していますが、初期はイギリス空軍の軍楽隊が担当していました。 ただ、このCDを最後にイギリス空軍中央軍楽隊は外れてしまっており、これが現在最後の登場となっています。 収録曲はタイトルのクラーク『ブレイキング・ザ・センチュリー』ダンクワーズ『ヘミング・ウェイ』スパーク『アローサのための音楽』ホロヴィッツ『チューバ協奏曲』エレビー『エヴォケーションズ』の5曲です。 いずれの曲もプロバンドの録音も少ない作品で、そう言う意味でも貴重なディスクです。 結構難易度の高い曲が続きますがさすがイギリスのトップに数えられる団体だけあって演奏は大変上手く、ストレートでわかりやすい音楽が特徴です。 録音は2001年7月、イギリス空軍中央軍楽隊が駐屯していたアクスブリッヂ空軍基地で録音された物で、音質は良好、録音も綺麗に録られています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/19
ジョン・ウィリアムズが、ボストン・ポップス・オーケストラとソニーに録音した音源の一つ。 ウィリアムズと縁の深い映画監督といえばスピルバーグだが、スピルバーグ&ウィリアムズのコンビで制作された映画の音楽を集めた内容です。 ソニーではこの後も同種のアルバムが制作されますが、これはその1弾目。 ウィリアムズの映画音楽として古い演奏が多いですが、その分聴き慣れたメロディも多いです。 ストリングスと金管がバランス良くなったサウンドで、曲調的にもう少し鳴らしても良いと思うのですが、これはこれで良い演奏です。 録音は古くなってきましたが、デジタルなので良い方です。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/18
ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、北ドイツ放送交響楽団による、リムスキー=コルサコフの『シェエラザード』を収録したCDです。 イッセルシュテットは戦前はテレフンケンの看板指揮者として活躍しましたが、戦後は他の指揮者に押されて地味な印象になった感じがします。 しかし本盤で振っている北ドイツ放送交響楽団を設立、育て上げた他、デッカにベートーヴェンの交響曲を吹き込むなどの重要な録音も残しました。 1959年に録音されたこの演奏はイッセルシュテットらしい温和な演奏とドイツのオケらしいガシッとしたサウンドが特徴的な演奏です。 名演とは言えませんが、好演と言えます。 録音、復刻は時期相応と言った所。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/15
スーパーやホームセンターなどのワゴンにCDが売りだされている時があるが、このロイヤル・フィルハーモニック・コレクションのシリーズもそれらの一つ。 これはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を起用し、クラシックの名曲を録音していく内容で、本盤はヴァーノン・ハンドリーの指揮で、ラフマニノフの交響曲第2番を収録。 ハンドリーはイギリスの指揮者で、このロイヤル・フィルハーモニック・コレクションでも幾つかの録音があり、どれもが定評のあるもの。 このCDでも豪快ながらも程よい温かみのある安定した演奏が聴きどころ。 録音はデジタルなので良好である。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/12
リチャード・ボニングが、ロンドン交響楽団を指揮して録音した、バレエ音楽から、バレリーナの見せ場となる楽曲を集めたアルバムです。 ボニングはオペラの指揮者と同じぐらいバレエにも情熱を注ぎ、知られざる19世紀のバレエ作品を録音し紹介した事でも知られています。 このCDはボニングの若い頃に録音されたものですが、演奏会用と言うより、正確なバレエが踊れるテンポ設計など、さすがボニングというところでしょう。 全盛期のボニングだけにタクトが冴えてます。 録音は良好です。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/11
このCDはヤッシャ・ホーレンシュタインが、ウィーン交響楽団を振って録音したマーラーの交響曲第1番である。 オリジナルはVOXレーベル原盤であるが、本CDはスイスの復刻系レーベル、タキシードによる復刻である。 ホーレンシュタインの演奏はウィーン情緒たっぷりの、引き締まったオケのサウンドが特徴の演奏で、全体的に鄙びた音がするこの演奏は隠れた名演。 特に3楽章の出来は良い。 ただ、復刻はイマイチなのが残念。 本家からもCDになっているので、買うならそちらをお勧めします。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/10/09
オランダの指揮者、ウィレム・ヴァン・オッテルローが、永らく音楽監督を務めたハーグ・レジデンティ管弦楽団を振ったラヴェルの作品集です。 オッテルローのレパートリーとしては珍しいラヴェルの録音ですが、全体的に地味でそれほどよい演奏とは言えません。 フランス音楽ではベルリオーズの幻想交響曲の様に名盤もあるので、決して苦手ではないと思うのですが。 収録曲は他にも録音があるので、ファンでもなければわざわざこのアルバムを手に取る必要はないでしょう。 録音は時期相応です。
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