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Maya さんのレビュー一覧 

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     2011/10/01

    ROMには英文解説と原歌詞はありますが英訳はなく、言葉の壁はたいへんなものがあります。ただそれを理由にこの宝に触れずにいるのはもったいないと思います。ピアノ伴奏もあり、管弦楽伴奏もあり、独唱も合唱もあります。スペインの街角にいて何気に聴こえてくる歌に耳を澄ます思いがします。20世紀というより中世のような雰囲気というか静けさがあり、意味をこえたものがこちらを包み込んできます。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/03

    20年近くこれを繰り返し聴いてきて、他に様々な演奏も聴きましたがやはりここに帰ってきます。「室内楽としてのまとまり」などという意味不明な概念など完全に払拭して3人が思いっきり音を鳴らしている、その様が聴いていて実に清冽です。ベートーヴェンの初期、それは「無謀かつ無防備な若さへの徹底的な忠実さ」だと感じてきた者にとって、この演奏は奔放でありつつも徹底的に曲に忠実だと感じさせてくれます。この後ついに弦楽四重奏へと歩みを進める直前のベートーヴェンが、弦楽三重奏という形(決して満たされも落ち着きもできず、支え合うというより動き合うしかない形)の可能性や限界を体当たりで追求したこの曲集の魅力は、「繰り返されぬ若さの結晶」として不滅と思います。とりわけ作品9の1ト長調の表現はこの演奏の生命感が随一かと。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/05/20

    最初好きになれなかったものの、なぜか惹きつけられて、気づけば好きになっていたもの、そういうものはおそらく死ぬまでのつきあいになると思っています。私にとってそれは「クラシック」全般がそうであり、「グルダ」がそうであり、「シューマン」がそうです。それでグルダぐるいの勝手な感想になりますが、グルダの遺したディスクの中でも屈指と思います。「幻想小曲集」には若い頃のデッカ盤もありますが、そこでの模糊とした響きは超克されて、あまりにもリアルな夢が流れます。目覚めながらみる夢というのか、主観的にふるまいながら実はそもそもどこにも誰もいなかったというような現実が、こわいほど白日にさらされます。一方夫人との「リーダークライス」ですが、歌曲集の録音として、グールド伴奏のシェーンベルクに匹敵するものです(私には)。アンダースの声は色気というかそもそも性を感じさせない、ボーイソプラノを思わせます。考えつくされた表現でありながら非常に真っ直ぐです。打ち合わせて呼吸を合わせているというより、「ふたりで生きている、だが実は誰もいなかった」という感じが凄いのです。
    なお門馬氏による解説と対訳が付いている上に、演奏者ふたりのコメントが日本語で読めます。短いコメントですが、こんなに曲への愛情と自信といったものがストレートに伝わってくる言葉もまれです。
    なお付け加えるなら、解説者は「独奏の時と伴奏の時でグルダは別人のよう」だと書いておられますが、振幅の激しい動きで沈潜と昂揚をくりかえしながらやがて蒼白の抒情に達する意味で、独奏時も伴奏時もグルダは驚異的に一貫した人間だと私は感じました。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/29

    後期のシューマンに対しては初めから何の疑念も感じていません。実際鳴っている音楽以上のものへ必死に手を伸ばしている感じが1845年以降ますます強まっている気がします。疑念を感じるといえばむしろ例えば第4の改訂稿を「着せすぎ」と感じさせてきた演奏の側に対してです。「巨匠」と仰がれた人々さえ、ステレオのセッション録音を前提しながら第2ヴァイオリンを向かって左にまとめた配置をとったのは、私には作曲者と聴き手に対して犯罪的というほかありません。第2ヴァイオリンの動きがはっきりと右から聴こえる「両翼配置」をとらない以上、シューマンが曲に込めた内心の対話と葛藤は活きない気がするのです。ダウスゴーのこの録音は曲と聴き手に対する敬意や誠意を感じさせてくれました。ピリオド楽器演奏の透明感と現代楽器演奏の力感を止揚させたアーノンクールの理念を突き詰めた地点でしょうか。それにしても「ライン」、この曲は私にはどうしても「不可能」な曲に思えます。「音」以上のものを目指しながら「音」としては描けないものを、近似値としてかろうじて映しているような。それゆえに私の「ライン」の旅は果てしなく続きます。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/15

    第2ヴァイオリンが右から聴こえる「両翼配置」かどうか分かるとうれしいのですがどなたか教えていただけないでしょうか。星4つは期待度です。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/15

    第2ヴァイオリンが右から聴こえる「両翼配置」です。シューマンの「春」は「両翼」ではばたいてこそ。澄み渡った気迫が感じられます。ツヴィッカウ交響曲は第1楽章だけでした。ガーディナー盤には第2楽章も入っていました。シューマン初期の「未完成」です。その作曲家に関心があるなら世評の「名作」も「駄作」もない、あくまでも徹底的に知りたいという一心です。序曲では「ゲノヴェーヴァ」が清冽な激情の素晴らしい表現と思います。なお、1枚のディスクがわざわざ箱に入っています。取り出すと扉の奥の景色だけのジャケットになるというものです。戸外に飛び出すイメージでしょうか。丁寧な「ものつくり」の心と思いました。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/12

    どうか両翼配置かお教え下さい。第2ヴァイオリンが右スピーカーから聴こえるかどうかで購入を考えております。星4つは期待度です。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/10

    これだけレヴューがありながらヴァイオリン群の配置に関する情報は皆無。特記されないところをみると第2ヴァイオリンが右から聴こえる「両翼配置」ではない、と思っていいのでしょうか。近々全集セット化されるジンマンのマーラーは両翼配置とのことですが。このシュトラウスがもしそうなら購入したいと思っていますが・・・。どなたか教えて下さると助かります。ケンペのシュトラウス(EMI)が残念なのは両翼配置が採用されていないことです。ステレオ期で両翼配置のシュトラウスが聴けるのは、知る限りクレンペラーやライナーの一部の録音だけで、それも一握りの有名曲に限ります。「こってり」か「あっさり」だけでシュトラウスへの好みが語られるのはもうそろそろ・・・。問題は書かれた音がはっきり鳴っているかどうかだと思うのですが。そして両翼配置でなければ、いくら録音がよくても、表現が練れていても、私には音楽の構造がはっきり澄んで聴こえないのです。星4つは期待度です。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2011/03/22

    第2ヴァイオリン右の「両翼配置」がはっきりわかります。なかなか他にありません。大きな室内楽のようです。「グレート」第3楽章でインマゼール盤にあった、自筆稿?からの2?小節がなかったのが残念です。一度聴くと耳から離れない悪魔の哄笑のようなフレーズ、というかリズムの諧謔でしたが。最新の版に基づいての演奏ながら「8,9番」の呼称は残した旨の記載があります。なお表紙写真はスウェーデンのゴットランド島の風景だという表示も。細かいようですがこういった親切な情報開示もBIS社の魅力です。私にとってこの演奏の魅力は何より、すべての音が濁らずはっきり聴こえることです。なお未完成約20分、グレート約58分です。しかし拙速な感じは全くしませんでした。それがリズム感のよさによるということでしょうか。

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     2011/02/24

    レビュアーの方、どなたか、楽器配置として第2ヴァイオリンが右スピーカーから聴こえるかどうか教えてください。星4つは期待度です。

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     2011/02/19

    間を置いて2度聴いてじわじわ沁みてきました。特に歌曲チェロ版の美しさ。「レクイエム」の身の置き場もないような「うた」。不吉な星が次から次に流れてくるので突き刺さらないようあてもなく逃げていく感じは、シューマンの晩年の曲からしか私は感じません。原曲から詞の意味が落ちたこういう表現からこそ、いっそう強くその感じを受けました。ハーゲンのチェロはマイスキーのような濃密な語りかけではなく、蒼白な、言葉を失ってしまった者の渾身の独白を思わせます。ヴラダーのピアノは明記はありませんがベーゼンドルファーでしょうか、とつとつとしたぬくもりをもって、饒舌でなく独白を支えているように感じます。もっともっとこのふたりのシューマンを聴いていたい。

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     2011/01/15

    94年オランダ・ナイメヘンでのライヴからと、過去何回か出たルガーノ音楽祭ライヴ・シリーズからアルゲリッチが加わったシューマン作品がセレクトされていて、「こんな形でまとめてもらえないかな」という願い通りの企画でたいへんありがたかったです。最も印象に残ったのは聞き知らない名前のヴァイオリン奏者とのソナタ第1番。この痛み震えるような表現。なお「ピアノ四重奏曲」は94年盤ではラビノヴィチが弾いていましたから、知る限りここに収録された演奏がアルゲリッチ唯一のものではないでしょうか。「加」「乗」に酔うようなあのラビノヴィチ盤と比べて、繊細な「減、除の美学」が感じられ私は好きです。また2曲の「アンダンテと変奏」は94年盤がチェロ(マイスキーとグートマン)とホルンを加えた原典版、07年盤はモンテーロとの2台ピアノ版です。そしてピアノ五重奏曲ですがここに収録の演奏は私は持っていなかったので幸いでしたが、表現としては94年盤が忘れられませんでした。その終楽章で強靭な打鍵に叱咤されて弦も高鳴っていく昂揚感は比類がなかったです。とはいえいずれをとっても凛とした細身の熱い音で、自分と仲間とシューマンにまっすぐに向き合うアルゲリッチをこれだけまとめて聴ける喜びはかけがえがありません。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/14

    私の耳がおかしいのでしょうか、ボールト卿の演奏でステレオなのに第2ヴァイオリンが右から聴こえません。ベルリオーズの方はかすかにそう聴こえるような。クレンペラーやクーベリックのように両翼配置で立体的に聴こえるはずと思っていたからショックでした。表現自体は燃えるような率直さで、もってまわらぬボールト節が全開で素晴らしいものだけに。なお、逆さにするとディスクがすべり出てきそうな危ういパッケージですが、中にオリジナルLPジャケットが小さいながらカラーで印刷されています。英語による解説書にはボールト卿自身がシューマンを録音できた感慨などをかなりながく書いておられ驚きました。全体的にはベルリオーズの表現にいっそうの感銘を受けました。シューマンともども繰り返し聴いてボールト卿のメッセージを腹の底で受けとめたいと思います。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/14

    第2ヴァイオリンが右から聴こえる「両翼配置」です。一般にどうしてこのような大事なことについて情報が得がたいのでしょう。ステレオで、しかもヘッドホンで大事にオーケストラ曲を聴く者にとって、そしてこの配置でなければ音楽の対話とひろがりを充分に汲みつくせないと信じる者にとって、まさにこの配置で演奏され録音されているディスクは福音です。評論家の方々も名演か駄演かを言う前にまず両翼配置なのかどうかに触れていただきたいと常日頃思っています。さて、未知だった曲もどれも「シューマン」の刻印がどこかに感じられるいい音楽ばかりです。ピアニストもなじみのない奏者でしたが、やや色の変化に乏しい表現ながら意欲的で何より真摯一徹で好感が持てました。繰り返し聴くに足るディスクと思っています。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/09

    このレーベルのシューベルト全集と同様、徹底的に、日付単位で作曲順です。私にとってはこれで十分です。歌曲こそは作曲家の魂の旅と思うのでなんとしても作曲順にたどりたいからです。日本語対訳があればいうことないにしても独英歌詞はありますし、歌手の好き嫌いよりも男声女声ときには重唱が入れ替わり立ち代りする様は至福というほかありません。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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